【2023年7月】フリーランス市場月額単価の動向調査

2023.08.04

フリーランススタートは2023年7月のフリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。
2023年7月のフリーランス案件の月額平均単価は66.1万円、さらに2023年8月4日時点での掲載案件数は632,056件です。また、2023年7月時点での掲載案件の最高単価は240万円です。

 

 

 

1.開発言語別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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開発言語別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載している開発言語に関して、月額単価の多くは2023年6月と比較して上昇しています。

 

具体的な月額平均単価は1位「Scala」が82.6万円(前月比+3千円・0.36%増)、2位「Go言語」が79.5万円(同+6千円・0.76%増)、3位「Kotlin」が76.5万円(同+4千円・0.53%増)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落した開発言語は見当たらなかったです。

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入った開発言語はありません。

では、月額平均単価が前月比よりも増加している開発言語を見てみましょう。

 

「Rust」の月額平均単価は73.7万円(前月比+6千円・0.82%増)です。

Rustはマルチパラダイムのプログラミング言語です。

 

RustはC言語やC++に代わるプログラミング言語を目指しており、構文はC++に類似しています。

Rustの特長としてOSやドライバなどの低レイヤーの処理が必要なソフトウェア開発ができることや、安全なメモリ管理と並行性を実現していることなどが挙げられます。

 

また、6ヶ月前と比較してRustの案件数は約2.4倍に増加、平均単価は直近半年前と比較し上昇しています。

 

「Python」の月額平均単価は72.3万円(前月比+6千円・0.76%増)です。

Pythonはグイド・ヴァンロッサム氏により開発されたオープンソースのスクリプト言語です。

 

Pythonの特長として可読性が高いことやC言語との相性が良いこと、コンパイルが不要であることなど挙げられます。

PythonはWebアプリ開発からAI(人工知能)開発やビッグデータ解析まで幅広く開発できることも特長です。また、6ヶ月前と比較してPythonの案件数は約1.6倍に増加しています。

 

「Go言語」の月額平均単価は79.5万円(前月比+4千円・0.56%増)です。

Go言語は2009年にGoogleから公開されたオープンソースのプログラミング言語です。

 

Go言語の特長としてC言語を参考にして開発されていることやシンプルなコード記述であること、コンパイルが高速であることなど挙げられます。

また、Go言語の平均単価は直近半年間毎月上昇しており、6ヶ月前と比較し6%以上も増加しています。

 

 

 

2.職種別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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職種別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載している職種に関して、月額単価の多くは2023年6月と比較して上昇しています。

 

具体的な月額平均単価は1位「VPoE」が87.7万円(前月比+1.6万円・1.86%増)、2位「CRE」が85.2万円(同+2千円・0.24%増)、3位「コンサルタント」が85.1万円(同+1千円・0.12%増)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落した職種は見当たらなかったです。

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入った職種はありません。

では、月額平均単価が前月比よりも増加している職種を見てみましょう。

 

「VPoE」の月額平均単価は87.7万円(前月比+1.6万円・1.86%増)です。

VPoEはVice President of Engineeringの略でありエンジニアの採用・育成・評価・配置などに責任を持ち、効率的なチームビルディングをリードするエンジニア組織のマネジメント責任者のことを指します。

 

エンジニアの配置や体制によってプロジェクトの成長度合いが異なったり、開発工数が増減することも起こり得ますのでVPoEは組織において重要な職種です。

なお、VPoEの平均単価は直近半年間毎月上昇しており、6ヶ月前と比較し17%以上も増加しています。

 

「PdM(プロダクトマネージャー)」の月額平均単価は81.2万円(前月比+8千円・1.00%増)です。

PdM(プロダクトマネージャー)は顧客のニーズや製品、機能などその製品の成功とは何かを明確にし、そのビジョンを実現するためにチームを指揮する職種を指します。

 

具体的にはロードマップの作成・プロジェクトや投資を行う際の戦略上・財務上等の情報・分析を提供するビジネスケースの作成・新商品の開発・市場への投入など上流工程での仕事などを担当します。

なお、直近半年間での平均単価は2023年6月に83.2万円をつけましたが、それ以降は下落しており今に至ります。

 

「サーバーエンジニア」の月額平均単価は72.8万円(前月比+6千円・0.83%増)です。

サーバーエンジニアはコンピューターシステムを運用するためのサーバーに関して、設計・構築・運用・保守を担当するエンジニアです。

 

サーバーエンジニアには、サーバーOSのスキルを中心に、サーバー、OS、ミドルウェアの設計、構築、運用に関するスキルが必要です。

さらに、ネットワークやセキュリティ、ストレージ、仮想化、クラウド、自動化に伴うスクリプトの開発などの経験・知識もあれば尚良いでしょう。

 

なお、6ヶ月前と比較してサーバーエンジニアの月額平均単価は約8%増加しています。

 

 

 

3.フレームワーク別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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フレームワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載しているフレームワークに関して、月額単価の多くは2023年6月と比較して上昇しています。

 

具体的な月額平均単価は1位「NuxtJS」が76.1万円(前月比-1.3万円・1.68%減)、2位「Flutter」が75万円(同+5千円・0.67%増)、3位「Ruby on Rails」が74.3万円(同+6千円・0.81%増)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落したフレームワークは見当たらなかったです。

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入ったフレームワークは「Phalcon」です。

では、月額平均単価が前月比よりも増加しているフレームワークや周辺環境を見てみましょう。

 

「ReactNative」の月額平均単価は69.5万円(前月比+7千円・1.02%増)です。

ReactNativeはFacebookが開発したオープンソースのモバイルアプリケーションフレームワークです。

 

ReactNativeの特徴としてクロスプラットフォーム開発に対応していることやiPhoneとAndroidの両方を動作できることなどが挙げられます。

なお、6ヶ月前と比較してReactNativeの案件数は約1.4倍に増加、平均単価は6ヶ月前と比較し約11%増加しています。

 

「RSpec」の月額平均単価は73.9万円(前月比+7千円・0.96%増)です。

RSpecはSpecはRuby用のテスティングフレームワークです。

 

テスティングフレームワークとは、バグチェック作業分野において予め記述したテストコードでテストを実行する事により、バグチェック作業の自動化を実現します。

なお、RSpecの月額平均単価は6ヶ月前と比較し約10%増加しています。

 

「Flask」の月額平均単価は71.6万円(前月比+6千円・0.85%増)です。

FlaskはPython用のWebアプリケーションフレームワークの1つです。

 

Flaskの特徴として軽量かつシンプルであることや最低限の機能であり必要に応じ機能を拡張するという設計思想になっていることなどが挙げられます。

また、上記思想により小・中規模開発に適しています。

 

なお、Flaskの常駐案件・リモートワーク案件割合はリモートワーク案件が63.4%、常駐案件が36.6%とリモートワーク案件が多く割合を占めています。

 

 

 

4.常駐とリモートワークの月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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常駐とリモートワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

具体的な勤務形態の月額平均単価は「リモートワーク・在宅」が67.6万円(前月比+2千円・0.30%増)、「常駐」が65.6万円(同+2千円・0.31%増)でした。

 

2023年6月、リモートワーク・在宅での案件数は前月比較で下落していましたが、今月は前月と比較して9,000件以上増加している結果となりました。

また、今月増加した新規案件数のうち、約80%以上はリモートワーク・在宅での案件であることを考慮すると改めて常駐からリモートワーク・在宅に切り替えている企業が増加していると推測できるでしょう。

 

 

 

5.まとめ


【2023年7月】フリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。

フリーランスエンジニアとして現在ご活躍をされている方や今後フリーランスエンジニアとして独立をご検討されている方は本調査をぜひご自身の市場価値の確認や市場動向のアップデートにご活用いただけますと幸いです。

 

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