【2023年8月】フリーランス市場月額単価の動向調査

2023.09.06

フリーランススタートは2023年8月のフリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。
2023年8月のフリーランス案件の月額平均単価は66.2万円、さらに2023年9月6日時点での掲載案件数は642,611件です。また、2023年8月時点での掲載案件の最高単価は240万円です。

 

 

 

1.開発言語別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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開発言語別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載している開発言語に関して、月額単価の多くは2023年7月と比較して上昇していますが、前月と変化のない開発言語も多いです。

 

具体的な月額平均単価は1位「Scala」が82.6万円(前月比±0円・増減なし)、2位「Go言語」が79.6万円(同+1千円・0.13%増)、3位「Kotlin」が76.6万円(同+1千円・0.13%増)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落した開発言語は見当たらなかったです。

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入った開発言語はありません。

では、月額平均単価が前月比よりも増加している開発言語を見てみましょう。

 

「Rust」の月額平均単価は74万円(前月比+3千円・0.41%増)です。

Rustはマルチパラダイムのプログラミング言語です。

 

RustはC言語やC++に代わるプログラミング言語を目指しており、構文はC++に類似しています。

Rustの特長としてOSやドライバなどの低レイヤーの処理が必要なソフトウェア開発ができることや、安全なメモリ管理と並行性を実現していることなどが挙げられます。

 

また、6ヶ月前と比較してRustの案件数は約1.9倍に増加、平均単価は直近半年前と比較し上昇しています。

 

「Java」の月額平均単価は64.2万円(前月比+1千円・0.16%増)です。

JavaはJavaはSun Microsystem社が開発したプログラミング言語です。Googleが開発に用いている「Google三大言語(Java、C++、Python)」の1つです。

 

Javaの特長としてWindows・Mac・LinuxなどのOSで汎用的に動作することや言語自体の信頼性が高いなどの理由から、金融系、決済系、生産管理など、特に大手企業の大規模なプロジェクトで採用されることが多いこと、ライブラリが充実していることなど挙げられます。

6ヶ月前と比較してJavaの案件数は約1.5倍に増加しています。

 

「PHP」の月額平均単価は67.6万円(前月比+1千円・0.15%増)です。

PHPはWebアプリ開発などを得意とするサーバーサイドのスクリプト言語です。

 

PHPの特長としてオブジェクト指向に対応していることや構文がシンプルであること、ネット上での情報が豊富であり学習コストが低いことなど挙げられます。

6ヶ月前と比較してPHPの案件数は約1.75倍に増加しています。

 

 

 

2.職種別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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職種別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載している職種に関して、月額単価の多くは2023年7月と比較して上昇しています。

 

具体的な月額平均単価は1位「VPoE」が87.7万円(前月比±0円・増減なし)、2位「コンサルタント」が85.3万円(同+1千円・0.12%増)、3位「CRE」が85.1万円(同±0円・増減なし)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落した職種は見当たらなかったです。

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入った職種はありません。

では、月額平均単価が前月比よりも増加している職種を見てみましょう。

 

「クラウドエンジニア」の月額平均単価は77.3万円(前月比+4千円・0.52%増)です。

「クラウドエンジニア」は​​クラウド上でシステムを設計・構築・運用する職種を指します。クラウドサービスとしては、AWS、Azure、GCP(Google Cloud Platform)が有名です。

 

クラウドエンジニアの仕事内容はインフラ設計、クラウド構築、クラウド運用・保守であり、サーバーやネットワークや、ミドルウェア、オンプレミスの知識/スキルが必要です。

なお、クラウドエンジニアの平均単価は直近半年間上昇しています。

 

「アプリエンジニア」の月額平均単価は68.5万円(前月比+1千円・0.15%増)です。

アプリケーションエンジニアとは、アプリケーション全般に関わるエンジニアを指します。

 

アプリケーションエンジニアが開発するアプリケーションは、大きく分けて3種類あり、業務系アプリケーション、スマートフォンアプリケーション、Webアプリケーションです。

アプリケーションエンジニアの仕事として、システム設計、動作テスト、本番リリースまでの開発やアプリケーションの運用保守を担当します。

 

6ヶ月前と比較してアプリエンジニアの案件数は約1.84倍に増加しており、内リモートワーク求人・案件は6ヶ月前よりも約1.6倍に増加しています。

 

「インフラエンジニア」の月額平均単価は68.4万円(前月比+1千円・0.15%増)です。

インフラエンジニアとは、幅広いIT業界の中でも特にサーバーやネットワークなどITインフラの設計や構築、運用・保守業務を担うエンジニアのことです。

 

インフラエンジニアには、サーバーに関する知識、ネットワーク機器に関する知識、セキュリティを確保する知識、仮想化技術・クラウド知識が必要です。

6ヶ月前と比較してインフラエンジニアの案件数は約1.75倍に増加しています。

 

 

 

3.フレームワーク別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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フレームワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載しているフレームワークに関して、月額単価の多くは2023年7月と比較して上昇しています。

 

具体的な月額平均単価は1位「Flutter」が75.2万円(前月比+2千円・0.27%増)、2位「NuxtJS」が74.9万円(同-1.2万円・1.58%減)、3位「Ruby on Rails」が74.5万円(同+2千円・0.27%増)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落したフレームワークは見当たらなかったです。

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入ったフレームワークはありません。

では、月額平均単価が前月比よりも増加しているフレームワークや周辺環境を見てみましょう。

 

「Laravel」の月額平均単価は68.7万円(前月比+3千円・0.44%増)です。

LaravelはMicrosoft社のTaylor Otwellが開発したオープンソースのPHP向けWebフレームワークです。

 

Laravelの特徴としてMVCモデルを採用していることやコード記述しやすく学習コストが低いことなど、プログラムの拡張性が高いことなどが挙げられます。

さらにGitHubでのスター獲得数がPHPフレームワークの中で最多で非常に人気の高いフレームワークです。

 

なお、6ヶ月前と比較してLaravelの案件数は約1.7倍に増加しており、内リモートワーク求人・案件は6ヶ月前よりも約1.8倍に増加しています。

 

「Zend Framework」の月額平均単価は73.6万円(前月比+3千円・0.41%増)です。

Zend FrameworkはPHPのオブジェクト指向Webアプリケーションフレームワークです。

 

シンプルかつ再利用性があり100%オブジェクト指向であるなどの点が特長があります。

直近半年間、Zend Frameworkの月額単価は横ばいです。

 

「Symfony」の月額平均単価は68.7万円(前月比+2千円・0.29%増)です。

SymfonyはPHPで記述されたWebアプリケーションフレームワークです。

 

SymfonyはRuby on Railsの開発効率とMojaviのMVC機能を残したまま、最小限の設定で安全性を実現できるなどの特長があります。

なお、Symfonyの常駐案件・リモートワーク案件割合はリモートワーク案件が56.7%、常駐案件が43.3%とリモートワーク案件が多く割合を占めています。

 

 

 

4.常駐とリモートワークの月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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常駐とリモートワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

具体的な勤務形態の月額平均単価は「リモートワーク・在宅」が67.5万円(前月比-1千円・0.15%減)、「常駐」が65.7万円(同+1千円・0.15%増)でした。

 

常駐案件とリモートワーク・在宅案件の数はどちらとも前月と比較すると増加しています。

その中でもリモートワーク・在宅案件数は常駐案件数の約2倍増加しており、フリーランス領域では依然としてリモートワーク・在宅案件の傾向が強いことがわかります。

 

現在、ハイブリッドワーク(出社によるオフィスワークとリモートワーク・在宅を組み合わせた働き方)を取り入れている企業も多いですが、フリーランス人材を活用する企業もそのような働き方を取り入れている企業が多いと推測できます。

 

 

 

5.まとめ


【2023年8月】フリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。

フリーランスエンジニアとして現在ご活躍をされている方や今後フリーランスエンジニアとして独立をご検討されている方は本調査をぜひご自身の市場価値の確認や市場動向のアップデートにご活用いただけますと幸いです。

 

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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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