おすすめフリーランスエージェントのランキング・分析

■フリーランスエージェントとは

フリーランスとして活動するエンジニアやデザイナーを対象に、スキルや要望に適した企業の案件を紹介/提案してくれるサービスです。
つまり、フリーランスとクライアント(企業)の間に入り、仕事の受発注を代行してくれるサービスです。
フリーランスエージェントは、多くの企業に対してフリーランス案件を開拓しておき、登録したフリーランス人材のスキルや希望条件をマッチしたフリーランス案件を提案します。
フリーランスエージェントを活用する方が、フリーランス個人で営業を行いフリーランス案件を獲得する方と比べて、簡単かつ安定的です。

フリーランスとして、新たな案件の参画を期待できる営業代行はもちろんのこと、継続的に案件参画するためのキャリアカウンセリング、契約締結など事務処理の手続き代行、福利厚生の加入、会社員からフリーランスへの独立サポートなど、様々なサービスを受ける事が出来ます。

■フリーランスエージェントの仕組み(ビジネスモデル)

フリーランスエージェントは、案件を求めるフリーランスとフリーランスなどの人材を求めるクライアント(企業)の双方とで契約を結び、マッチングさせることで利益を得ているビジネスモデルです。
フリーランスエージェントの主な利益は中間マージン(仲介手数料)です。
フリーランスは、フリーランスエージェント経由でフリーランス案件に参画した場合、中間マージン(仲介手数料)を差し引いた金額(報酬)を受け取ります。

フリーランスエージェントの中間マージン(仲介手数料)相場は10%~20%といわれており、フリーランスエージェントごとにより、料率を開示/非開示しています。

また、フリーランスはフリーランスエージェント経由でフリーランス案件に参画した場合、クライアント(企業)ではなくフリーランスエージェントと業務委託契約を締結することも理解しておきましょう。

■フリーランスエージェントが提供するサービス

フリーランスエージェントは以下のようなサービスをフリーランスに提供しています。


・フリーランスに(非公開を含む)最適なフリーランス案件を提案/紹介
・自分に合ったキャリアプラン構築のアドバイス
・契約周りなどの事務処理の手続き
・クライアント(企業)との単価交渉
・フリーランス案件参画中のフォローアップやトラブル対応
・確定申告に向けた税金対策のサポート
・福利厚生制度
・フリーランス市場やIT市場動向の最新情報
・他フリーランスとの人脈形成サポート



フリーランスエージェントは、上記サービスをフリーランスに提供しています。
フリーランスエージェント毎によりサポートの内容は多少異なります。
フリーランスエージェントによっては専任コンサルタントによるフリーランスのための徹底的なサポートを受けられたり、正社員同等の保障制度が整っているところがあります。

■フリーランスエージェントの選び方

フリーランスエージェントを活用する際に、どのフリーランスエージェントが自分に合っているのかが非常に重要になります。
以下のポイントを確認して、自分に最適なフリーランスエージェントかどうかを分析しましょう。

・フリーランスエージェントの特徴を把握

フリーランスエージェントを選ぶ際、フリーランスエージェントの特徴を把握することが必要です。
フリーランスエージェントのHPやフリーランスの案件情報サイトなどを閲覧し、分野の得意領域、対応エリア、サポート体制などを確認しましょう。

また、フリーランスエージェントとの面談を行い、担当者に質問をしてみることも良いでしょう。
しっかりとフリーランスエージェントの特徴を把握し活用しましょう。

・どの分野に特化したフリーランスエージェントかを確認

フリーランスエージェントを選ぶ際、どのような分野に特化したフリーランスエージェントかを確認しましょう。
例えば、AI(人工知能)関連分野を希望しているのに、コンサル分野に特化したフリーランスエージェントを活用しても希望のフリーランス案件に参画できない可能性が高いです。
ご自身のお持ちのスキル・今後目指したいスキルとマッチするようなフリーランス案件で実績が多いフリーランスエージェントを選択しましょう。


・希望スキルや希望業界の保有案件数量の確認

フリーランスエージェントを選ぶ際、自分が希望しているスキルや業界の保有案件数の量を確認しましょう。
保有案件量が豊富の場合、より多くの案件の中から選択できます。
また、保有案件量が少ない場合、継続して案件に参画できない可能性もあります。
そのため、フリーランスエージェントを選ぶ際は、保有案件量の確認しましょう。


・フリーランスエージェントの実績を確認

フリーランスエージェントを選ぶ際、実績などを知っておきましょう。
具体的には、どれ程のフリーランスの登録者や稼働人数がいるのか、保有しているフリーランス案件数、活用しているフリーランスの評判はどうなのか、などフリーランスエージェントの実績を見ましょう。

フリーランスエージェントとして、実績を公開していない場合や、担当者に質問しても曖昧な回答の場合、信頼する事が難しくなるでしょう。


・福利厚生の有無の確認

フリーランスエージェントを選ぶ際、福利厚生の有無を確認しておきましょう。
フリーランスエージェントによっては福利厚生がしっかり受けれるところもありますが、福利厚生制度を取り入れていないところもあります。
フリーランスとして、福利厚生はある方が安心できるためフリーランスエージェントを選ぶ際は、福利厚生の有無の確認をしましょう。
福利厚生が手厚いフリーランスエージェントとしてはギークスジョブ、Midworkなどがあります。



・支払いサイトを確認

フリーランスエージェントを選ぶ際、支払いサイトの長さを確認しておきましょう。
支払いサイトとは、締め日から報酬が入金される支払い日までの期間のことです。
フリーランスエージェントごとにより期日は異なり、3日サイト(月末締め翌月3日支払い)〜60日サイト(月末締め翌々月末支払い)まで様々です。
手数料を支払えば支払いサイトが短くなるというようなサービスを行っているフリーランスエージェントもあります。
特にフリーランスとして独立してまだ日が浅い方や資金繰りが大変なフリーランスは支払いサイトが短いフリーランスエージェントを選ぶようにしましょう。


・中間マージン(仲介手数料)を確認

フリーランスエージェントを選ぶ際、中間マージン(仲介手数料)を確認しておきましょう。
中間マージンとはクライアント企業からの受注金額とフリーランスへの発注金額の差分で、フリーランスエージェントの利益になるものです。
フリーランスエージェントによって、中間マージン(仲介手数料)を完全に公開していたり、非公開にしています。
フリーランスとしてしっかり稼働しても、中間マージン(仲介手数料)が多ければその分自分の報酬も減少します。
極力自分の報酬を維持するために、注意しておきましょう。

また高すぎる中間マージンは発注元の企業の期待値との乖離が出る可能性があります。
例えば発注元の企業からフリーランスエージェントに100万円で案件発注が行われた時に、
フリーランスエージェントが50万円の中間マージンをとり、フリーランスエンジニアに発注したとします。
そうすると企業は100万円の実力やアウトプットを期待しているが、エンジニアは50万円レベルの実力やアウトプットとなり大きなギャップが生まれます。
フリーランススタートに掲載中のフリーランスエージェントには50%の中間マージンを取る企業はありませんが、中間マージンを把握することは、良い関係で仕事をする上でも非常に大切なことなのです。

■フリーランスエージェント側が求めるフリーランスの条件

フリーランスエージェント側が求めるフリーランスの条件は以下のような方です。

・エンジニア/デザイナーとして最低1年以上の実務経験がある
3年以上の実務経験があると望ましいです。
・自分のスキル/能力をしっかりと理解している
・自分の市場価値やスキル/能力に応じた相場単価を把握している
・職務経歴書/ポートフォリオなどを持っている/公開している
・コミュニケーションが取れる
・Yes/Noや自分の意見を言語化出来る

フリーランスエージェントに登録したからフリーランス案件を紹介してくれということではなく、フリーランスとして自分の市場価値をしっかり把握した上でフリーランスエージェントを上手に活用しましょう。

■フリーランスエージェント登録を勧める理由

フリーランスエージェントへの登録を勧める理由は、自分で案件を受注するよりも効率が良いためです。ある一定の中間マージン(仲介手数料)はかかりますが、その中間マージンに見合ったサービスを受ける事が出来ます。
特にフリーランスとして独立して日が浅い方は案件の獲得だけでなく、確定申告などの税金関連、契約などの事務処理に労力が掛かります。

またフリーランスエージェントへ登録する際は、複数のフリーランスエージェントに登録しましょう。
その理由としてはフリーランスエージェントを比較し、どのエージェントを利用するかを客観的に判断するためです。
フリーランスエージェントはそれぞれ特徴がありますので、複数登録して、自分に最適なフリーランスエージェントを見つけましょう。

■フリーランスエージェントとクラウドソーシングサイト(サービス)の違い

フリーランスエージェントは、フリーランスとして活動するエンジニアやデザイナーを対象に、スキルや要望に適した企業の案件を紹介/提案してくれるサービスです。
クラウドソーシングサイト(サービス)は、クライアント(発注者)とフリーランス/副業/パラレルワーカーなど(受注者)とがマッチングし、仕事依頼をすることができるサービスです。
ビジネスモデルの違いはありますが、わかりやすい違いとして専任コンサルタントによるサポートの有無があげられます。

フリーランスエージェントを活用する場合、専任コンサルタントによるフリーランス案件の提案/紹介以外にも、経歴やスキルなどを分析し適切な単価や条件についてのアドバイスや、職務経歴書や履歴書作成への提案、面談日程の調整、参画時の条件交渉、独立・起業支援などのサポートを受けることができます。

クラウドソーシングサイト(サービス)を活用する際は、クライアント(発注者)とフリーランス/副業/パラレルワーカーなど(受注者)が直接やり取りをする仕様のため、案件へのエントリーや条件交渉などのサポートを行わない場合がほとんどです。

フリーランスエージェントとクラウドソーシングサイト(サービス)の違いをしっかりと理解してきましょう。

■フリーランスエージェントはエンジニア未経験の場合、フリーランス案件を紹介してくれるの?

フリーランスエージェントはエンジニア未経験の場合、フリーランス案件を紹介出来ない事がほとんどです。
その理由として、フリーランス案件を出しているクライアント(企業)はフリーランスに対して即戦力として活躍することを求めているためです。
フリーランスエージェントはエンジニア未経験の方の場合、フリーランス案件を紹介出来ない可能性が高いです。

■フリーランスエージェントはリモートワークや在宅のフリーランス案件を紹介してくれるの?

フリーランスエージェントはもともと常駐型の案件を紹介する業務がメインであり、リモートワーク・在宅案件は決して豊富とは言えませんでした。
もちろんリモートワークの紹介を専門とするフリーランスエージェントもありますが、実情としては95%以上のフリーランスエージェントが常駐型の案件をメインで紹介していました。

ですが、コロナ禍においてエンジニアのニーズは下がらず、企業はリモートワークや在宅という働き方を促進し、エンジニアリソースを確保する動きを見せました。
特に開発を1人称で完結できるハイスキルなフリーランスエンジニアへ発注を希望する企業が増加しています。
そのような背景から2020年4月頃からリモートワーク案件が大幅に増加し、フリーランスエージェントからリモート案件を紹介されるケースも増えてきています。

中長期的にはリモート開発を行う体制が案件発注企業内で確立され、幅広いスキルのフリーランスエンジニア向けのリモート案件が増加することで、フリーランスエージェントから紹介されるリモートワーク案件の数もより増えるでしょう。

■フリーランスエージェントの将来性やニーズ

今後、フリーランスエージェントは今以上に増加していくこと事が予想されます。
その理由として、副業が解禁されていること、従来の働き方(メンバーシップ型)から新しい働き方(ジョブ型)へと徐々に変化していること、ITエンジニアが不足している事や今後AI(人工知能)や5G、ブロックチェーンなど最先端技術を活用した産業が増加していくため、相対的にIT業界も成長していくことなどが挙げられます。
IT業界が成長をするに伴い、その案件を取り扱うフリーランスエージェントも増加するということです。

今後フリーランスへの独立を検討している方やフリーランスエージェントを活用したこがない方は一度自分に最適なフリーランスエージェントを探してみることをおすすめします。