C言語が難しいと言われるのはなぜ?それでも習得するメリット、初心者向け学習方法を解説

2023.07.25

C言語は1972年に登場した歴史があるプログラミング言語ですが、現在もさまざまな分野で活躍しています。C言語は処理速度が速く優秀な言語ですが、文法や構造が独特で理解しづらい言語と言われています。しかし、C言語をマスターすればエンジニアとして活躍できる場面が広がるため、覚えておいて損はありません。


今回は、C言語が難しいのはなぜかという理由や、C言語を習得する際に挫折しないためのポイント・学習方法などについて解説します。この記事を読んで、C言語に関する理解を深めましょう。

<目次>
1.C言語の基本情報
C言語が難しいと言われるのはなぜ?
開発環境を構築するまでが複雑
コードの記述量が多い
専門性が高く、覚えるまでに苦労する
構造体とポインタの管理が難しい
設計が複雑で、ミスやエラー発生時の対処が難しい
3.C言語は難しいと言われても習得したい理由
ハードウェアに関する知識が身につく
汎用性が高い
エンジニアとしての技術力を大きく向上させられる
4.難しいC言語で挫折しないためのポイント
目標から逆算して学習計画を立てる
毎日コードを書き、基礎文法を確実に理解する
ポインタの理解は無理をせず丁寧に進む
ほかの言語を習得した後に挑戦する
5.難しいC言語を効率良く習得する方法
学習用プラットフォームを活用する
プログラミングスクールに通う
セミナーやコミュニティに参加する
独学はおすすめできない
6.まとめ

 

 

 

1.C言語の基本情報


C言語難しい関連画像
C言語難しい関連画像

C言語は1972年に登場したプログラミング言語です。50年近く使われている言語ですが、現在もアプリ開発、組込み開発、ロボット開発などの分野で活躍しています。

C言語の特徴としては、以下のようなことがあります。

 

汎用性が高くさまざま場面で活躍できる
処理速度が速い
いろいろな言語のもとになっている
学習難易度が高い

 

 

 

 

2.C言語が難しいと言われるのはなぜ?


C言語難しい関連画像
C言語難しい関連画像

C言語は難易度が高く習得することが難しいと言われていますが、これはいったいなぜなのでしょうか?ここでは、C言語が難しいと言われる理由についてご説明します。

 

開発環境を構築するまでが複雑

まず、「C言語向けの開発環境を構築することが難しい」という理由が挙げられます。

開発環境の構築の際には、通常、Visual Studioなどの総合開発環境をインストールすることが多いです。

 

総合開発環境には、開発に必要なツール類がすべてそろっています。

しかし、開発環境の設定内容が複雑なため、プログラミングができる環境をそろえるまでが難しいという問題があります。

 

総合開発環境は大規模開発案件向けに作られているため、初心者には設定内容が複雑すぎるのです。

そのため、開発環境を用意するのが難しく、プログラムを制作できる環境になるまでに挫折してしまうこともあります。

 

プログラミング初心者の場合は、必要最小限のC言語向けの開発環境を選んだ方が良いでしょう。

 

 

コードの記述量が多い

C言語はほかの言語よりもコードの記述量が多く、コードが長くなりすぎる傾向があります。

たとえば、プログラミングを学習する際に最初に習う有名な「Hello World」という文字列を出力するコードは、Pythonなら1行ですがC言語なら4行も必要です。

 

C言語のコード量が多くなる理由として、「メモリ領域の制御をプログラマーが細かく行う」ということが挙げられます。

JavaやPythonなどの他言語では、使わなくなったメモリ領域を自動的に開放してくれる「ガベージコレクション」という仕組みがあります。

 

しかし、C言語にはガベージコレクション機能がなく、プログラマーが自らメモリ領域の開放をコードの中で明示的に行う必要があるのです。

必要なコードの量が多いと、大規模なシステム開発になればなるほどコードの量が膨大になります。

 

見るべきコードが多い場合、バグの発生箇所を特定したり修正したりするのも困難になります。

 

 

専門性が高く、覚えるまでに苦労する

C言語は、基本的な概念自体が難しい稽古にあります。

これに加え、専門性が高く難解なので、文法や構造を覚えるまでに苦労するという問題もあります。

 

特に、ハードウェア・メモリの制御などは難しいため注意が必要です。

 

 

構造体とポインタの管理が難しい

C言語を学習する際の最難関は、ポインタ管理と言われています。

変数や文字列、配列構造へのアクセス、動的データ構造などをポインタで管理できますが、非常にわかりにくくバグを生みやすいのです。

 

ポインタとは、変数のアドレス(変数の位置を示す住所のようなもの)を記憶するものです。

変数のアドレスをプログラマーが管理しなければならないので、どうしても複雑なコーディング内容になります。

 

新しく登場したシンプルなプログラミング言語の場合、変数のアドレスなどをプログラマーが意識する必要がなく、プログラムが勝手に管理してくれます。

しかしC言語の場合、プログラマーがポインタの仕組みを理解して制御する必要があるので、その分難易度が高くなってしまうのです。

 

 

設計が複雑で、ミスやエラー発生時の対処が難しい

ここまで説明したとおり、C言語はコードの記述量が多く、ポインタ管理やメモリ管理などの制御が必要な複雑な言語です。

そのため、ミスやエラーが発生した場合に、対処が難しい傾向にあります。

 

コードが複雑で量が多いためミスやエラーの原因の特定が難しいほか、適切な修正方法を見つけるのも一苦労です。

 

 

 

3.C言語は難しいと言われても習得したい理由


C言語難しい関連画像
C言語難しい関連画像

C言語は難解な言語として有名ですが、それでも習得することをおすすめしたい理由があります。

ここでは、その理由をご説明しましょう。

 

ハードウェアに関する知識が身につく

「コードの記述量が多い」でも軽く触れましたが、C言語はハードウェア寄りの詳細な処理を、プログラマーが自らコーディングする必要があります。

これがC言語を難解にしている理由のひとつですが、逆に考えると、C言語を理解すればハードウェアに関する知識が身につくと言えます。

 

C言語による組込みシステム開発や、ロボット開発に興味を持つ方にとっては大きなメリットと言えるでしょう。

 

 

汎用性が高い

C言語は、汎用性が高い言語としても知られています。

現在も、スマホアプリ開発やロボット、産業機器などの組込みシステム開発、OSの開発など幅広い分野で活躍しています。

 

特に、家電製品やロボットなどの組込みシステム開発用言語としては現役です。

今後IoTの分野が発展していくことが予想されるため、習得しておけば組込み開発エンジニアとしてキャリアアップできるでしょう。

 

 

エンジニアとしての技術力を大きく向上させられる

C言語は昔からある言語であり、多くの後発プログラミング言語に影響を与えています。

そのため、一度C言語を学べばほかの言語を習得しやすいでしょう。

 

特に、C言語から派生したC++を理解するのに役立ちます。

C++は、C言語をもとにして開発されたオブジェクト指向型言語です。

 

C++では、Webアプリ開発やロボット開発、IoTシステム開発のほか、人工知能開発・ゲーム開発なども可能です。

また、先述したとおり、ハードウェアの知識が身につく、汎用性の高い開発ができるようになるなどのメリットも多数あります。

 

そのため、C言語を習得すればエンジニアとして必要な技術力が全体的に向上することになるでしょう。

 

 

 

4.難しいC言語で挫折しないためのポイント


C言語難しい関連画像
C言語難しい関連画像

難しいC言語を学習する際に、挫折しないためのポイントについてご説明します。

 

目標から逆算して学習計画を立てる

C言語の学習を始める前に学習目標を立て、その目標から逆算して学習計画を立てることをおすすめします。

たとえば、「C言語でアプリを1つ開発したい」などの具体的な目標を定め、そのために何を習得すべきかを調べます。

 

そして、それらの学習内容をすべて終わらせるための学習計画を立てるのがベストです。

このように、具体的な目標を掲げて、それに向かって具体的な学習計画を作ることで、効率良く勉強できるようになります。

 

 

毎日コードを書き、基礎文法を確実に理解する

難解なC言語を理解して身につけるためには、毎日コードを書くことをおすすめします。

最初は単にコードを書き写すだけでも構いません。

 

毎日C言語のコードに触れ、基礎的な文法や関数、構造などについて確実に理解していきましょう。

毎日コードを書く習慣を身につけることで、コードの記述に慣れることが可能です。

 

毎日続ければ、文法、関数の知識だけでなく、「○○のところはエラーになりやすい」などプログラミングの感覚が自然と身につきます。

文法や関数、構造を覚えるだけだと、いざコードを書き始めた際、大量のエラーが発生してしまうおそれがあります。

 

普段からコードを書くこと、エラーが発生することに慣れておけば、プログラミング力も徐々に向上していくことになるでしょう。

 

 

ポインタの理解は無理をせず丁寧に進める

C言語の学習の最難関と言われるポインタの理解ですが、あえて後回しにするという方法もあります。

もしポインタの理解が難しい場合、無理をせず後回しにして、別の部分の勉強を進めましょう。

 

C言語の全体像を掴んだ後にポインタの勉強に取り組んだ方が早く理解できるかもしれません。

 

 

ほかの言語を習得した後に挑戦する

C言語は難解なので、PythonやRuby、PHPなどのシンプルで理解しやすい言語を先に習得するのもおすすめです。

何か1つプログラミング言語を理解し、コーディングから実行までができるようになると、基本的なプログラミングスキルが身につきます。

 

この状態でC言語の学習を始めれば、途中で挫折することなく勉強を終えられるでしょう。

 

 

 

5.難しいC言語を効率良く習得する方法


C言語難しい関連画像
C言語難しい関連画像

難しいC言語を効率良く学習するための方法についてご紹介します。

 

学習用プラットフォームを活用する

ネット上にプログラミング学習用プラットフォームが数多く存在するので、自分に合うものを探して活用してみてください。

それぞれのサービス内容や料金、教材のわかりやすさなどを比較して自分に合ったサービスを選ぶと良いでしょう。

 

学習用プラットフォームには次のようなものがあります。

 

Progate
Udemy

 

 

プログラミングスクールに通う

「C言語を確実に習得したい」と考えている方は、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。

最近はWeb系言語を扱うプログラミングスクールが増えてきていますが、C言語を扱っているプログラミングスクールもあります。

 

料金やサポート内容を比較しつつ、自分に合ったレベルの講座を選んでみてください。

 

 

セミナーやコミュニティに参加する

C言語をテーマにしたセミナーや、C言語を学ぶ人たちが集まるコミュニティに参加することで、スクールや学習サイトなどとは違った観点で学習できます。

最新の情報や実践的なスキルなどについて、情報交換することもできるでしょう。

 

 

独学はおすすめできない

C言語は独特で難解な言語なので、独学で勉強するのはおすすめできません。

最初はスクールや学習用プラットフォームなどを活用し、ある程度理解が進んだらテキストやネットの情報などから必要な情報を得るという方法で学んでいくと良いでしょう。

 

 

 

6.まとめ


今回は、C言語を習得すべき理由や、C言語を習得する際に挫折しないためのポイント・学習方法などについて解説しました。

C言語は古くからある言語ですが、いまだに幅広い分野で活躍しています。

 

習得すれば、エンジニアとして役立つでしょう。

「C言語を活かして案件を受注したい」とお考えの方は、「フリーランススタート」をご利用ください。豊富な案件が登録されているので、好条件の仕事が見つかるかもしれませんよ。

 

なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。

通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。

 

フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!

 

フリーランススタート iOSアプリのインストールはこちらから

 

フリーランススタート Androidアプリのインストールはこちらから→

 

 

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

twitterでシェア
facebookでシェア
facebookでシェア

フリーランスお役立ち記事を検索

C言語のフリーランス求人・案件

新着フリーランス求人・案件

おすすめフリーランス求人・案件