ソーシャルマーケティングとは?概要や成功事例について解説!

マーケティング・広報

2023.02.09

現代においては企業に対してただ事業を運営するだけでなく社会に貢献することも求められています。
そこで社会貢献に目を向けたマーケティング活動をソーシャルマーケティングと言い、企業は自然保護など様々な独自のソーシャルマーケティングに関連する活動を行っています。

ここではソーシャルマーケティングとは何か、企業はどんな取り組みを行っているのか解説します。

 

 

 

1.ソーシャルマーケティングとは


ソーシャルマーケティングとは関連画像
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ソーシャルマーケティングとは、社会への貢献を目的としたマーケティング活動を言います。

高度経済成長期前、日本国内には企業そのものの数が少なく、当然競合の数も少ないので、とりあえずものを作れば売れる時代でした。

 

しかし高度経済成長期を迎え、企業の数が増えて同業者がたくさん現れるようになったことで、品質にこだわるなど他の業者との差別化が必要になりました。

その後、同じものでも複数企業によるスペックが異なる商品が登場し、消費者は比較検討したうえで購入するようになりました。

 

このように消費者が商品を選ぶ時代になったことで、企業も商品を売る工夫が必要になり、マーケティング活動が活発化し、複雑なものに変わっていきます。

そして社会が発展して、企業に対して商品を作ることだけでなく、環境問題に配慮することなど社会への貢献が求められるようになりました。

 

そこで意識されるようになったのが、社会貢献を意識したソーシャルマーケティングです。

ソーシャルマーケティングの考え方は主に2つ。

 

1つ目はフィリップ・コトラーが提唱した考え方で、企業が行うマーケティング活動の考え方を行政やNPOなどの非営利組織にも活用すべきという考え方です。

そしてもう1つの考え方はレイザーらが提唱した考え方。企業はただ利益を追求するだけでなく、環境への配慮や人道支援など社会への貢献も意識して経済活動を行うべきという考え方を言います。

 

CRMとは

Cause Related Marketingの頭文字を取った言葉です。

NPO法人をはじめとする非営利組織と連携して、社会に貢献するマーケティング活動を言います。

 

例を挙げると、「この商品を購入すると売上の10%が被災地に寄付されます」という取り組みはCRMの一種です。

CRMは企業だけでなく消費者も「困っている人や地域を助けられる」という満足感を得られるのがメリット。

 

ただ、寄付先が曖昧などといった場合企業のイメージにも関わるので、よく考えて寄付先を選ぶ必要があります。

 

 

エコロジカルマーケティングとは

ソーシャルマーケティングから発展した考え方がエコロジカルマーケティングです。

地球は温暖化やエネルギー枯渇など様々な問題を抱えています。

 

しかし人類が発展するためには資源を消費しなければいけません。

そこで企業に対しては最大限環境に配慮した経営が求められています。

 

現代にはグリーンコンシューマーと言って、企業の環境保護に関連する取り組みをもとに購入する商品を選ぶ人も現れています。

そのため、環境に配慮した取り組み及びマーケティング活動は現代の企業に欠かせないものとなっています。

 

 

 

2.ソーシャルマーケティングに取り組むメリット


ソーシャルマーケティングとは関連画像
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ソーシャルマーケティングは利益に直接関係しない活動です。

それでもソーシャルマーケティングに企業が取り組む理由はどうしてなのでしょうか。

 

ソーシャルマーケティングに取り組むメリットについて解説します。

 

企業イメージの向上

ソーシャルマーケティングに取り組むことで、企業イメージが向上し、売上アップに繋がることがあります。

現代では似たような見た目・性能の商品がたくさん存在します。

 

そこで消費者が何を基準に商品を選ぶかというと、企業のイメージでしょう。

やはり不祥事を起こしている企業よりも、社会に貢献していて良いイメージのある企業の方が印象が良く、それがユーザーが商品を選ぶきっかけになることもあります。

 

また、クリーンな印象のある企業は優秀な人材も集まりやすい傾向があります。

このように消費者だけでなく、人材確保の面でもソーシャルマーケティングのメリットは大きいです。

 

 

投資家からの支持率向上

投資家も消費者の1人です。投資家も消費者と同じように、企業のイメージを投資先選びの基準の1つとしているでしょう。

実際に企業が不祥事を起こすと株価が下がりますし、逆に成果を出したり表彰されたりすると株価は上がります。

 

このようにソーシャルマーケティングは投資家から支持を獲得し、資金を集める手段としても有効です。

 

 

リスクの軽減

社会問題は様々な媒体で日々取り上げられており、その問題に取り組んでいないどころか問題に向き合っていない企業が消費者から糾弾されることもよくあります。

そして1つの企業が取り上げられると、芋づる式に同じことを消費者に指摘されることも少なくありません。

 

そこで日頃から社会問題に向き合って、取り組みを世間にアピールしておくことで、社会問題が取り上げられた際に他社の巻き添えによるイメージダウンを避けられます。

 

 

 

 

3.ソーシャルマーケティングの取り組み


ソーシャルマーケティングとは関連画像
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それではソーシャルマーケティングではどんな取り組みを行うのでしょうか。

活動の例を紹介します。

 

環境保護

ソーシャルマーケティングの代表格が環境保護に関連する取り組みです。

環境を守る取り組みに対する寄付活動は私たちの生活の中でも特に身近で街中でもよく見かけるでしょう。

 

それ以外に自動車業界におけるエコカーのような、これまでと比べて環境への影響が少ない商品を開発すること、環境を守るための技術を開発することもソーシャルマーケティングの取り組みの1つと言えます。

 

 

人道的支援

世界中には恵まれない環境で生活しなければいけない人たちがたくさんいます。

そこで貧困地域への寄付活動などを行い、そこで暮らす人達が幸せに暮らせるような支援を行います。

 

特に工業系や農業系の企業では、その企業で取り扱っている技術を現地の人たちに教えてその地域で暮らす人達が生きていけるためのスキルを教えている企業も多いです。

 

 

教育支援

子供に対する教育支援もソーシャルマーケティングの取り組みの一つです。

企業で取り扱っているジャンルを中心に子供たちに普段学校では学べないことや経験できないことを教えたり、パソコンなど教育に必要なものの支援を行ったりします。

 

教育支援関連のソーシャルマーケティングでメジャーなものが、食育関連の授業です。

食べ物ができる過程や食べ物を美味しく食べる方法などを教えることで、子どもたちの生活を豊かにするための支援を行います。

 

それ以外にも子供たちが理解しやすいように、私たちが普段生活の中で触れているものを題材に取り上げてた教育が様々な企業の支援のもとで行われています。

 

 

啓発活動

知名度のある企業が発信する情報には影響力があります。

その影響力を使って啓発活動を行うことで、より多くの人に社会問題について知ってもらえたり、その問題について知らない故に起こる不幸を避けられたりします。

 

啓発活動の例としては、避妊やマイノリティへの理解などが挙げられるでしょう。

このような取り組みに該当する人はもちろん、該当しない人にも社会問題について周知することで、社会問題の解決を目指します。

 

 

災害支援

国内外で災害が起こった際には、災害支援を行う企業もあります。

商品を購入したら被災地に寄付される、被災地に食料などの物資を届けるなど支援の内容は様々です。

 

災害支援は災害が起こった際、ニュースなどで被災地の様子が大々的に取り上げられます。

そのため、消費者も支援の緊急性の高さを感じやすく、災害支援はソーシャルマーケティングとしての役割だけでなく売上アップにも繋がりやすいです。

 

 

 

4.ソーシャルマーケティングの取り組みに関する事例


ソーシャルマーケティングとは関連画像
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それでは実際に企業ではソーシャルマーケティングとしてどんな施策に取り組んでいるのでしょうか。事例を紹介します。

 

サントリー

飲料を主に取り扱うサントリーを代表する商品がミネラルウォーターのサントリー天然水シリーズです。

こちらの商品では、日本全国の自然豊かな山から採られた安全なミネラルウォーターを飲むことができます。

 

そんなサントリーでは、ミネラルウォーターを採るために大切な山を守るために、森を守る活動に力を入れています。

活動内容は「サントリー天然水の森」として採水地に木を植えて森の再生に取り組んだり、子供たちに水の大切さを教える食育ならぬ「水育」を行ったりもしています。

 

 

THE BODY SHOP

ボディケア用品を取り扱うTHE BODY SHOPでは、化粧品の動物実験を反対する啓発活動を行っています。

私たちが普段使っている化粧品は、まず動物に対して与えてみて健康に問題が無いか確認したうえで人間にも試してみて私たちの手元に届きます。

 

しかし、この過程の中で動物が命を落としてしまうケースも少なくありません。

そこで化粧品分野の商品を取り扱う企業としてTHE BODY SHOPは国連や各国政府に対して動物実験の廃止を訴え続けています。

 

 

 

 

5.まとめ


ソーシャルマーケティングとは企業が社会貢献活動を行い、消費者からのイメージアップなどを狙う活動や、非営利組織が企業のマーケティングを組織の運用に活用することを言います。

現代ではただ質の良い商品を作るだけでなく、その商品の開発に関わる自然や人を守ることなど社会的な役割が企業に求められています。

 

そのため、企業の運営にあたってソーシャルマーケティングは必須と言えるでしょう。

ただしソーシャルマーケティングは取り組み方次第ではリスクになってしまう可能性もあるので、自社で取り扱っている事業の内容などを考慮し、ソーシャルマーケティングに取り組んでください。

 

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