インバウンドマーケティングってどんな手法?アウトバウンドやコンテンツマーケティングとの違いも解説!

マーケティング・広報

2023.01.05

昔はものさえ用意すれば何もしなくてもユーザーを獲得できました。
しかし企業そのものの数が増えたことでユーザーの商品の選択肢も増え、ただものを用意すれば売れる時代は終わりました。

そんな現代においては、企業からユーザーに積極的にアプローチをかけることがマーケティングの鍵となります。
今回はマーケティング手法の1つであるインバウンドマーケティングの手法や導入事例について解説します。

 

 

 

1.インバウンドマーケティングとは


インバウンドマーケティング関連画像
インバウンドマーケティング関連画像

インバウンドマーケティングとは簡単に言えば「見つけてもらう」マーケティングです。

見込み客に対して有益な情報を提供し、自社に対する信頼を獲得して商品・サービスに愛着を持ってくれるユーザーへの育成を目標とします

 

かつては企業そのものの数が現代と比べて少なかったこともあり、商品の選択肢も少なく、作れば売れる時代でした。

しかし時間が経って企業の数も増え、類似商品も多数登場しています。そのため、消費者は複数の商品を比較したうえで商品を購入するでしょう。

 

現代はインターネット、特にスマートフォンが普及し、欲しいものがあるときはすぐに手元にあるスマホで調べられる時代になりました。

この背景もあり、現代の人は欲しいものがあるときに自発的にインターネットで検索して情報収集を行って商品・サービスを購入しています。

 

そこで商品を比較した際に自社を選んでもらうきっかけになるような繋がりを作るのがインバウンドマーケティングです。

アメリカのマーケティング企業Hubspotが提唱するインバウンドマーケティングの段階は主に以下の4つ。

 

ステージ

ATTRACT

CONVERT

CLOSE

DELIGHT

取り組み

潜在顧客にサイトに訪問してもらう

見込み客の情報を獲得する

見込み客を商品を購入してもらう

商品を購入した人に愛着を持ってもらい、SNSなどで他の人にも情報を拡散してもらう

施策

SNS
Webサイト(SEO)
ブログ など

資料のダウンロードページ
会員登録制サイト など

マーケティングオートメーション など

SNS
会員限定サービス など

 

インバウンドマーケティングではこれらの一連の施策を顧客の段階に合わせて行います。

 

 

アウトバウントマーケティングとは

これまで解説してきたようにインバウンドマーケティングはユーザーに合わせたマーケティング活動を行います。

それに対して企業主導でマーケティング活動を行うプロセスがアウトバウンドマーケティングです

 

不特定多数を対象にとにかく目に入るように広告活動を行うことで自社のサービスを知ってもらいます。

アウトバウンドマーケティングの例としては、駅前などにある看板やテレビCMなどが挙げられるでしょう。

 

広告をとにかく色々な人の目に留めてもらうアウトバウンドマーケティングはニーズが一致したときの即効性が魅力です。

ただ不特定多数を対象にする分たくさんの人に見てもらう必要があり、広告にかかる費用がかさんでしまいます。

 

それに不特定多数をターゲットとしている分効果測定が難しいという難点もあります。

加えて現代ではわからないことを手軽にインターネットで調べられるようになった分、日常の中で入ってくる情報の多さに疲れてしまっている人も少なくありません。

 

それ故に、YouTubeの動画広告やテレビCMを飛ばしたり、家に入ってくるチラシやDMを読まずにゴミ箱に入れてしまったり、アウトバウンドマーケティングが通用しなくなりつつあります。

このような理由から効率やコストパフォーマンスを重視してインバウンドマーケティングを優先する企業が増えています。

 

ただアウトバウンドマーケティングが悪いというわけではありません。

たくさんの人が利用する食料品や日用品など所定の分野ではアウトバウンドマーケティングの方が有効なこともあります。

 

ニーズに合わせてマーケティングプロセスを使い分けることが大切です。

 

 

コンテンツマーケティングとの違い

インバウンドマーケティングと混同されやすいのがコンテンツマーケティングです。

コンテンツマーケティングではユーザーにとって魅力的な情報を提供することで、見込み客を商品購入へ誘導することを目標とします。

 

今読んでいるこの文章もまさにコンテンツマーケティングと言えます。

この文章を読んでいる方は「インバウンドマーケティング」に関して調べてここにたどり着いたでしょう。

 

この文章を読んでもらうことで、このサイトの運営元である「フリーランススタート」について知ってもらい、そこからサービスの利用につなげるという意図があります。

インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違いは、インバウンドマーケティングはユーザーを育成するための「プロセス」、コンテンツマーケティングはユーザーを育成するための「手法」である点です

 

コンテンツマーケティングもインバウンドマーケティングを実現するための施策の1つと捉えられるでしょう。

 

 

 

2.インバウンドマーケティングを実施するメリット・デメリット


インバウンドマーケティング関連画像
インバウンドマーケティング関連画像

インバウンドマーケティングは多くの企業で取り入れられているマーケティングプロセスですが、必ずしもインバウンドマーケティングが商品・サービスに適しているとは限りません。

メリット・デメリットを比較した後に適した方法でマーケティング活動を行うべきでしょう。

 

それでは、インバウンドマーケティングのメリット・デメリットを紹介します。

 

インバウンドマーケティングのメリット

インバウンドマーケティングのメリットは、一度獲得したユーザーは簡単には離れないということです

インバウンドマーケティングはただ顧客に商品を購入してもらうだけではありません。

 

「この商品・サービスならこの企業」というように、商品・サービスを提供する企業に対して愛着・信頼を持ってもらい、リピーターを育成することを最終目標とします。

万が一競合が出てきたとしてもすでに信頼を獲得できているので、簡単に顧客が離れることはありません。

 

加えて、インバウンドマーケティングはマーケティング活動にかかるコストを抑えられるのもメリットです。

不特定多数を対象としてマーケティング活動を行いたい場合、とにかく大量にチラシを用意したり、様々な場所に看板を設置したりする必要があるので莫大な費用がかかってしまいます。

 

それに対して、インバウンドマーケティングならターゲットを絞ってマーケティング活動を行うので、無駄な費用もかかりません。

 

 

インバウンドマーケティングのデメリット

インバウンドマーケティングのデメリットは効果が出るまでに時間がかかる点です。

インバウンドマーケティングではまず見込み客に見つけてもらうところから始めます。

 

ただ、インターネット検索でも動画サイトでも上位に表示されるのはすでにアクセス数が稼げているコンテンツです。

そのため、工夫をして見込み客に見つけてもらうための施策を行う必要がありますが、見つけてもらえる立ち位置を確保するにも時間がかかります。

 

そしてその後も顧客が自社に愛着を持ってくれるように様々な施策を行わなければいけません。

やはりすぐに効果を出したいなら不特定多数を対象としたアウトバウンドマーケティングの方が有効と言えます。

 

 

 

 

3.インバウンドマーケティングの成功事例を紹介


インバウンドマーケティング関連画像
インバウンドマーケティング関連画像

インバウンドマーケティングの施策を行うにあたってどのような取り組みをすれば良いかイメージが沸かないこともあるでしょう。

それでは、インバウンドマーケティングの成功事例をいくつか紹介していきます。

 

SHARP

SNSを活用してユーザーの育成に成功しているのがSHARPです。

TwitterにてSHARP製品の情報だけでなく、担当者の個人的な情報を発信したり、他の企業アカウントや個人アカウントと会話をしたりしています。

 

フォロワー数は2022年12月時点で83万5,000人以上。SHARP自体すでに日本で高い地位を獲得している家電メーカーではありますが、現代では安く購入できる海外メーカーを購入する人も増えています。

そこでSNSを個人ユーザーと同じ感覚で活用することでSHARPに対して親近感を持ってもらうことに成功しています。

 

 

freee株式会社

freee株式会社はクラウド会計サービスを運営する企業です。

freeeではこの他にも企業経営に関連する情報『経営ハッカー』や経営者のインタビュー記事を掲載するサイトを運営しています。

 

freeeの利用者は企業の経理担当者や個人事業主などであり、利用者層に対して税金やビジネス関連など有益な情報を発信することで、サービスへの信頼を高めています。

 

 

 

4.まとめ


インバウンドマーケティングとは、自社で取り扱っている商品・サービス分野に興味を持っている人に自社の存在を知ってもらい、そこから最終的に自社の商品・サービスを愛用してもらうことを目標とするマーケティングプロセスのことを言います。

インバウンドマーケティングは潜在顧客からコアな顧客になるまで育成が必要な分時間がかかりますが、その代わりに一度得た信頼は簡単に崩れることはなく、効果も長期的なものが期待できます。

 

加えてターゲットを絞ってマーケティング活動を行うことで、コストを抑えられるメリットもあります。

現代のマーケティング活動において、インバウンドマーケティングを積極的に取り入れる企業は多いです。

 

インバウンドマーケティングで長い付き合いができる顧客を育成しましょう。

 

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