公開日:2023.12.10
更新日:2025.03.24
データ分析とはデータを分析し、その結果に基づいて社内における意思決定やサービスの企画などを支援する仕事です。一昔前であれば、経営層や熟練者の直観によって意思決定が行われるのが一般的でした。しかし、最近ではビッグデータやIT技術の発展などにより、データに基づいた決定を行う企業が増えています。意思決定の際にデータを用いることで正確な情報を参考にできるため、判断ミスを回避しやすくなる他、自社の利益を高めるための新たなビジネスモデルを生み出しやすくなります。
このようにデータ分析の重要性が増している昨今、データ分析を行える人材のニーズも高まっています。データ分析のスキルが求められる職業への転身を検討されている方はデータ分析関連の資格を取得しておくことで採用時に有利になる他、業務をスムーズに進められます。
本記事ではデータ分析関連の資格を取得するメリットを確認した上で、データ分析に役立つ資格やデータ分析関連資格の勉強方法などについて見ていきましょう。
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<目次>
1.データ分析関連の資格を取得するメリット
データを活かした意思決定が可能になる
データ関連業務の需要が増えているため市場価値が上がる
2.データ分析に役立つおすすめの資格
統計検定
基本情報処理技術者試験
データベーススペシャリスト試験
OSS-DB技術者認定試験
G検定・E資格
Python3 エンジニア認定データ分析試験
オラクルマスター
統計士・データ解析士
Tableau Desktop Specialist
GAIQ(Google Analytics Individual Qualification)
AWS Certified Big Data - Specialty
3.データ分析関連資格の勉強方法
参考書にて独学で勉強する
オンラインスクールにて勉強する
4.まとめ
多くの企業においてデータ分析の重要性が増しており、それにともないデータ分析に精通している人材を求める企業も増えています。
そうした中でデータ分析関連の資格を取得しておくと市場価値がアップし、転職活動において有利になりやすくなります。
データ分析関連の資格を取得する具体的なメリットは以下2つです。
・データを活かした意思決定が可能になる
・データ関連業務の需要が増えているため市場価値が上がる
ビジネスでは自社の将来や売上を予測し、逸早く対応することが求めれます。
熟練者や経営層が長年の経験や知識に基づいて予測するのが当たり前の時代もありましたが、IT技術が進歩している昨今ではデータに基づいた分析が不可欠となっています。
分析したデータに基づいて判断することで将来に関する不確実なことに対して確度が高い予測をできる他、分析結果を活かして利益アップにつながる施策や市場のシェア率拡大に向けて事業を展開していけます。
人間の判断では主観が入り込んだり、ミスが生じたりすることは避け難いですが、データであればこうしたミスが生じる可能性を大幅に回避できます。
また人間が意思決定を行う際は複数人ですり合わせなければならないため多くの時間を要し、スピーディーに動くことが困難になります。
現代の事業活動ではスピードも求められるため、データを活用し、遅れをとらないようにしなければなりません。
企業はビッグデータを分析することによって市場の動向の把握や、リスク管理などをより正確に行いやすくなりました。
また、現代ではビジネスは複雑化・多様化している他、急速に変化しているため人間が即座に判断し続けるには限界があります。
そうした中で、ビジネスにおいてデータ分析は欠かせないものとなっています。
多くの企業がこれまでのように人の勘や経験に基づく判断ではなく、データを重視するようになってきているため、将来的にもデータ関連業務の需要が増えると予想できます。
データサイエンティスト、分析アーキテクト、分析コンサルタント、プロジェクトマネージャーなどはいずれも将来性が高い職業です。
データ分析の業務に携わりたいと考えている方にはデータ分析に関する資格の取得がおすすめです。
資格を取得しておくことで、未経験であっても採用してもらえる見込みが高まる他、入社後はスムーズに業務に携われます。
データ分析に役立つおすすめの資格として以下11の資格が挙げられます。
・統計検定
・基本情報処理技術者試験
・データベーススペシャリスト試験
・OSS-DB技術者認定試験
・G検定・E資格
・Python3 エンジニア認定データ分析試験
・オラクルマスター
・統計士・データ解析士
・Tableau Desktop Specialist
・GAIQ(Google Analytics Individual Qualification)
・AWS Certified Big Data - Specialty
データ分析を行うにあたって統計学の知識は不可欠です。
統計検定は総務省が後援している検定で、1~4級にレベルが分かれています。
大学で統計学を専攻していた方であれば、2級以上の取得も比較的容易です。
また、準1級では適切なデータ収集方法の計画や立案など実務に直結するスキルが確認されます。
試験には論述問題も含まれますので、統計学について深く理解しておかなければなりません。
基本情報処理技術者試験は国家資格であり、データ分析者だけではなくIT人材にもおすすめの試験です。
基本情報処理技術者試験の学習を通してIT人材に求められる基礎知識を取得できるため、IT企業の中には取得を促している企業も多くあります。
開発領域の基礎知識はデータ分析を行う上ででも役立ちます。
データベーススペシャリスト試験とはITに関する高度な知識を有し、データベースに関連する固有技術を活用して業務に携わる人材を主な対象としています。
最適な情報システム基盤を構築する上での中心的な役割を担うことに加えて、固有技術の専門家として技術支援を行うことを目指します。
この資格を取得することで、データベース技術の動向を見通し、目的ごとに適用可能な技術の選択が可能になります。
合格率は例年10%前後と低いため、合格を目指す上で学習時間の確保が前提です。
OSS-DB技術者認定試験とは特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が運営する試験です。
この試験ではオープンソースデータベース(OSS-DB)に関係する技術力や知識が問われます。
技術者にはさまざまなデータベースの知識を活かし、顧客にとってベストなデータベースシステムを提案することが求められます。
また、提案して終わりではなく、構築・運用においても顧客をサポートしていかなければなりません。
OSS-DB技術者認定資格を取得することで、企業が求めるデータベース技術者としてのスキルや知識があることを証明できます。
G検定・E資格はいずれにおいてもAIに関する試験です。
G検定はジェネラリストを対象とした試験で、機会学習やAIに関する基礎的知識を有しているかが問われます。
一方、E資格が対象としているのはAIを実装するエンジニアで、難易度が高い数学や統計学の知識が問われます。
G検定は誰でも受験できますが、E資格を受験するにはJDLA認定プログラムを試験日から2年以内に終了していなければなりません。
JDLA認定プログラムはE資格の試験で問われる内容を学ぶもので、ディープラーニングなどデータ分析に役立つ分野も学習範囲に含まれます。
Python3エンジニア認定データ分析試験は一般社団法人のPythonエンジニア育成推進協会が運営する試験です。
この試験ではPythonの基礎知識やPythonを用いたデータ分析の他、数学の基礎知識、ライブラリを利用した分析などが問われます。
Pythonは他のプログラミング言語よりも難易度が低いため、基礎試験はPythonの基礎を理解しており、ライブラリの利用経験がある方であれば合格できる見込みは十分にあります。
オラクルマスターとは日本オラクル社が運営するデータベース認定試験です。
情報処理系の資格の中でもよく知られており、Bronze、Silver、Gold、Platinumの4段階となっています。
Bronzeはデータベース管理者として業務に従事する上で取得しておくべき資格の1つです。
この資格を取得することでデータベースの内部構造なども押さえることができるため業務にスムーズに入れます。
統計士・データ解析士とは統計やデータを実務で扱えることを証明できる資格です。
この資格は文部科学省が認定する一般財団法人実務教育研究所が主催する講座を修了し、その後の試験に合格すれば取得できます。
また、統計士は 8カ 月にわたる現代統計実務講座の受講、データ解析士は 4 カ月にわたる多変量解析実務講座の受講が必要です。
講座ではそれぞれに求められる知識やスキルを身に付けるためのカリキュラムが組まれています。
データ分析に直結する知識も身に付けられるため実務でも役立ちます。
Tableau Desktop SpecialistはTableau Desktopの基本的知識を有し、かつ3 カ月以上の使用経験がある方を対象とする試験です。
ただし学習方法や使用経験などについての明確な決まりはなく、推奨されている教材や製品などはあるものの必須ではありません。
この試験ではライブ接続と抽出接続、Tableauの各インターフェースの名称、マーク(カード)の役割、データ型についての理解、地理的役割など幅広い分野に関する知識が問われます。
GAIQはGoogle社が運営する試験で、Googleが提供しているGoogleアナリティクスの習熟度を認定するものです。
試験ではGoogleアナリティクスの機能やWebマーケティングの目的ごとのGoogleアナリティクスの活用法などが主に問われます。
Web系企業の多くがGoogleアナリティクスを利用しているため、このツールに精通している人材は多くの企業で重宝されます。
GAIQの試験勉強を通じてWebサイトの閲覧状況や導線設計の正確性の確認などを行えるようになるため、社内での業務はもちろん、個人でWebサイトを運営したい場合にも役立ちます。
AWS Certified Big Data - SpecialtyとはAWS のサービスを使った分析ソリューションの設計やセキュリティ強化、保守などの業務に役立つ資格です。
AWSについても多くの企業が利用しているため、AWSに精通している人材を求める企業は多いと見受けられます。
この資格を保有していれば、AWS データレイクと分析サービスを利用し、データからインサイトを得るための専門知識があることを証明できます。
AWS Certified Big Data - Specialtyを受験する際には一般的なデータ分析テクノロジー分野での5年間の経験、AWS のサービスを使用した分析の2年間の経験、AWS データ分析サービスへの理解などが求められています。
データ分析関連の資格を学習しようと思ってもどのように勉強すればよいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
データ分析関連資格の勉強法として以下2つが挙げられます。
・参考書にて独学で勉強する
・オンラインスクールにて勉強する
前述のようにデータ分析は高い需要があり、多くの人たちから注目されているため、数多くの参考書が流通しています。
これらの参考書の取り扱いが豊富な書店や図書館も多いため、自分に合った参考書で学ぶことができます。
参考書で独学すれば費用がかからないため経済的である他、毎講義に出席する必要がないため自分のペースで学べます。
またインターネットでサンプルコードやQ&Aを確認できるため、スクールで講義を受講しているのに近いかたちで学べるともいえるでしょう。
ただし参考書での独学には疑問点や理解しがたい点などを質問できる人がいない、モチベーションを維持しにくいなどのデメリットもあります。
オンラインスクールの講義を受講すれば効率的、かつ効果的に学べます。
プロの講師から直接説明してもらえるため理解しやすい他、不明点があれば質問できます。
またスクールに在籍していれば半強制的に学習することがあるため、学習をさぼらずにやり遂げる自信がない人にもおすすめです。
データ分析に関する全ての分野をスクールで学ばなくても、データ分析における基礎の部分のみをスクールで取得すれば独学がスムーズに進むことも多いです。
また、オンラインスクールであれば在住エリアを問わずに学べる他、通学の時間を要しないため負担も少ないです。
データ分析は今後も高い需要を期待できる職業です。
そのためデータ分析に関心がある方はデータ分析に関する資格を取得し、転身することで長期的に安定的に稼げると考えられます。
本記事で見てきたようにデータ分析系の資格と一括りにしても、資格によって求められるスキルや活かせる業務が異なりますので、自身の適性や関心などをよく踏まえた上で検討してみてください。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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