Python関連の資格とは?資格取得のメリットや勉強方法を解説!

転職資格

2022.03.11

プログラミング言語には様々な種類がありますが、中でも近年注目されている言語の1つがPythonです。

エンジニアがPythonを身につける上では、資格取得がおすすめです。
Pythonの資格を取得することで、様々な好影響が期待できるでしょう。

そのためこの記事では、Python関連の資格を紹介し、資格取得のメリットや勉強方法について解説します。


特に、以下の方にこの記事を読んでいただきたいです。

Pythonの資格取得を検討しているエンジニア
Pythonの資格の種類について知りたい方
Pythonの資格を取得するメリットについて知りたい方
Pythonの資格取得に向けた勉強方法を模索している方

 

 

 

1.Pythonとはどんなプログラミング言語?


Python関連の資格とは関連画像
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Pythonは、汎用言語と呼ばれるプログラミング言語の1つです。

初心者でも比較的理解しやすくAI分野の開発に欠かせないことから、近年では人気・知名度ともに高まっています

 

AI分野の他にもWebアプリケーションやゲーム開発などに活用される、文字通り汎用性の高い言語です。

 

Pythonでできること

AI(機械学習)開発
ゲーム制作
Webサイト作成
データ処理
情報収集ツール
ブロックチェーン開発

 

上記の通りPythonは非常に幅広い分野で活用できるため、身に着けることでエンジニアとしての需要が高まるでしょう。

 

 

 

 

2.Python関連の資格


Python関連の資格とは関連画像
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Pythonに関係する資格には、国内のものと国外のものがあります。

この章では、国内のPython関連資格を紹介します。

 

国内のPython資格は以下の2つです。

 

Python3エンジニア認定基礎試験
Python3エンジニア認定データ分析試験

 

 

Python3エンジニア認定基礎試験

 

試験名

Python3エンジニア認定基礎試験

主催団体

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

試験概要

文法基礎

料金

通常1万円(税抜)・学割5,000円(税抜)

問題数・試験時間

40問・60分

出題形式

CBT方式(マウス選択問題)

合格正答率

70%

開催場所

オデッセイコミュニケーションズ認定会場(全国にあり)

 

Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの文法や基本的な知識を問う初心者向けの試験です。

オライリー・ジャパン「Pythonチュートリアル 第3版」の掲載内容が試験範囲となっており、具体的には以下の出題数・出題率になっています。

 

章立て

出題数

出題率

1章 食欲をそそってみようか

1

2.5%

2章 Pythonインタープリタの使い方

1

2.5%

3章 気楽な入門編

6

15.0%

4章 制御構造ツール

9

22.5%

5章 データ構造

7

17.5%

6章 モジュール

2

5.0%

7章 入出力

1

2.5%

8章 エラーと例外

10.0%

9章 クラス

2

5.0%

10章 標準ライブラリめぐり

10.0%

11章 標準ライブラリめぐりーPartⅡ

1

2.5%

12章 仮想環境とパッケージ

1

2.5%

13章 次はなに?

0

0.0%

14章 対話環境での入力行編集とヒストリ置換

1

2.5%

 

すでにPythonの実務にあたっている方や学習を進めている方には、それほど難しくない内容です。

しかし未経験者であれば、プログラミングの基礎知識も合わせて学習すると良いでしょう。

 

勉強必要時間は初心者で約半年、すでにPythonの勉強をしている方で約3ヵ月だと言われています。

 

 

Python3エンジニア認定データ分析試験

 

試験名

Python3エンジニア認定データ分析試験

主催団体

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

試験概要

Pythonを使ったデータ分析の基礎や方法

料金

通常1万円(税抜)・学割5,000円(税抜)

問題数・試験時間

40問・60分

出題形式

CBT方式(マウス選択問題)

合格正答率

70%

開催場所

オデッセイコミュニケーションズ認定会場(全国にあり)

 

Python3エンジニア認定データ分析試験は、Pythonによるデータ分析の基礎・方法を問う試験です。

より数学的な素養を問う内容となっており、実践力を試せます。

 

章立て

出題数

出題率

(節)

概要

1

データエンジニアの役割

2

5.0%

2

Pythonと環境 -

-

1 実行環境構築 1

2.5%

2 Pythonの基礎 3

7.5%

3 Jupyter Notebook 1

2.5%

3 数学の基礎

-

-

1 数式を読むための基礎知識 1

2.5%

2 線形代数 2

5.0%

3 基礎解析 1

2.5%

4 確立と統計 2

5.0%

4 ライブラリによる分析実戦 -

-

1 NumPy 6

15.0%

2 pandas 7

17.5%

3 Matplotlib 6

15.0%

4 Matplotlib 8

20.0%

5 応用:データ収集と加工 0

0.0%

 

プログラミング経験者であれば合格は充分に狙える難易度になっており、日ごろからPythonを使っている方であれば1週間〜1ヵ月程度の合格も考えられます。

 

 

 

 

3.Python関連の海外の資格


Python関連の資格とは関連画像
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この章では、Python関連の海外の資格を紹介します。

Pythonに関する海外の資格は、以下の通りです。

 

PCEP(Certified Entry-Level Python Programmer)
CPP-32-1(Certified Professional in Python Programming 1)
PCPP-32-2(Certified Professional in Python Programming 2)
PCAP(Certified Associate in Python Programming)

 

 

PCEP(Certified Entry-Level Python Programmer)

 

出題内容

プログラミングの基礎理論、Pythonの基礎文法など

試験レベル

エントリー(入門~初心者)

問題数・試験時間

30問・45分

出題形式

選択問題・穴埋め問題

受験料

50USD(約5,750円)

合格正答率

70%

出題言語

英語

 

PCEP(Certified Entry-Level Python Programmer)は、入門〜初心者レベルのPython資格試験です。

プログラミングの基本的な知識やPythonの構文、標準ライブラリを使用しての一般的な実装における課題などがテーマです。

 

Python3エンジニア認定基礎試験と、同じ程度のレベルだと考えられます。

Python3エンジニア認定基礎試験に合格していて英文の読み取りができるのであれば、合格は充分に可能でしょう。

 

 

PCPP-32-1(Certified Professional in Python Programming 1)

 

出題内容

ファイル処理、数学系工学系ライブラリーの使い方、GUIプログラミング、オブジェクト指向プログラミングの応用理論など

試験レベル

プロフェッショナル

問題数・試験時間

40問・65分

出題形式

選択問題・穴埋め問題

受験料

195USD(約2万2,000円)

合格正答率

70%

出題言語

英語

 

PCPP-32-1(Certified Professional in Python Programming 1)は、データ分析にPythonを活用できる力を問う試験です。

Pythonの国際的なプロフェッショナルプログラマーとして活躍するための能力が求められます。

 

32-1では特に、サイエンスや数学、エンジニアリング分野における活用能力に重点が置かれています。

 

 

PCPP-32-2(Certified Professional in Python Programming 2)

 

出題内容

パッケージの作成と配布、デザインパターン、通信、ネットワークプログラミング、データベース制御など

試験レベル

プロフェッショナル

問題数・試験時間

40問・65分

出題形式

選択問題・穴埋め問題

受験料

195USD(約2万2,000円)

合格正答率

70%

出題言語

英語

 

PCPP-32-2(Certified Professional in Python Programming 2)は、Pythonに関する非常に高度な知識・スキルを求められる試験です。

PCPP-32-1よりもさらに上級の試験となっており、PCPP-32-1の合格が前提条件として必要です。

 

 

PCAP(Certified Associate in Python Programming)

 

出題内容

Python言語でのプログラミングの基本、およびオブジェクト指向プログラミングで使用される基本的な概念と手法に関連するコーディングタスクを実行する能力など

試験レベル

アソシエイト

問題数・試験時間

40問・65分

出題形式

選択問題・穴埋め問題

受験料

295USD

合格正答率

70%

出題言語

英語

 

PCAP(Certified Associate in Python Programming)は、アソシエイトレベルのPythonプログラマとして求められるスキルを問われる試験です。

Pythonの構文、セマンティクス、ランタイム環境などの一般的なコンピュータープログラミングの概念、そして一般的なコーディング手法とオブジェクト指向プログラミングに関する知識やスキルが合格には必要です。

 

 

 

4.Pythonの資格を取得するメリットとは


Python関連の資格とは関連画像
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国内外のPython資格を取得するには、以下のメリットがあります。

 

年収が上がる可能性がある
客観的に自身のスキルを証明できる

 

ここでは、それぞれについてお伝えいたします。

 

 

年収が上がる可能性がある

Pythonの資格を取得することで、年収が上がる可能性があります

高度なレベルの資格を所持していれば、それだけエンジニアとしての価値が高まるためです。

 

パーソルキャリアが運営するIT・テクノロジー人材のためのコミュニティ「TECH Street」が実施したアンケートを確認します。

同アンケートによると、Pythonエンジニアの2020年における年収は以下の通りでした。

 

 

Pythonエンジニアの年収

順位(21言語中)

20代

403万円

7位

30代

546万円

5位

40代

624万円

3位

50代

582万円

11位

出典:TECH Street「2020年プログラミング言語別年収ランキング」

 

上記の通り、主なプログラミング言語の中でも、Pythonを使用するエンジニアの年収は相対的に高い水準です。

Pythonのスキルを証明できれば、エンジニアの中でも高い年収を得ることが期待できるでしょう。

 

AI分野を中心にPythonの有用性は近年高まっており、今後はさらに高水準な年収を得ていくことも充分に期待できます。

 

 

客観的に自身のスキルを証明できる

Pythonの資格を取得することで、客観的に自身のスキルを証明できるようになります

Pythonのスキルを持っていると言っても「本当にそうなのか」「どの程度のレベルなのか」との疑問はどうしても持たれてしまいます。

 

しかし、資格を取得すれば履歴書に記載でき、就職・転職において有利です。

また、フリーランスとしても、クライアントに対し自身の能力を分かりやすく示す良い手段となるでしょう。

 

Pythonの資格試験には様々なレベルが存在しており、自分のスキルレベルを具体的に証明できます。

たとえばデータ分析のエンジニアとしてアピールしたいのであれば、Python3エンジニア認定データ分析試験に合格しておくことで高い評価が得られるでしょう。

 

さらに海外の高レベルなPython資格を取得しておくと、幅広い企業・クライアントから高く評価される可能性があります。

 

 

 

 

5.Pythonの資格取得のための勉強方法


Python関連の資格とは関連画像
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Pythonの資格取得には、以下の勉強方法が考えられます。

 

認定の教科書等で勉強
e-ラーニングでの勉強

 

この章では、それぞれについて紹介します。

 

 

認定の教科書等で勉強

Pythonの資格試験合格に向けた勉強方法としてまず挙げられるのが、認定教科書の活用です。

 

国内のPython資格試験には、以下の通り認定教材があります。

 

Python3エンジニア認定基礎試験の認定教材
『Pythonチュートリアル』
オライリージャパン・1,980円(税込)
 

Python3エンジニア認定データ分析試験の認定教材
『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』
翔泳社・2,728円(税込)


Pythonの国内資格試験は上記をもとに作られているため、試験対策としては重点的に内容をチェックしたいところです。

 

ただし上記の認定書は、初心者にとっては少々難しい説明内容になっています。

独学で取得を目指す場合は、認定書だけでは難解で挫折につながるケースもあるかもしれません。

 

そのため、理解を助けるために他の初心者向けの参考書やWeb教材を活用するとより効率的になるでしょう。

例えば『Python3エンジニア認定基礎試験問題集』は、初心者におすすめされることの多い教材です。

 

 

e-ラーニングでの勉強

e-ラーニングの活用も、Python資格試験の突破には有効な勉強方法の1つです。

 

e-ラーニングとは、インターネットを活用した学習方法を指します。

パソコンで学習するものだけでなく、スマートフォンやタブレットに対応しているサービスもあります。

 

e-ラーニングであれば時間や場所を問わず学習でき、学習の進捗状況もオンラインで管理可能です。

通常は繰り返し何度も受講できるため、スクールの受講と比較すると費用を抑えつつ反復学習によって知識の定着が図れます。

 

実際に手を動かすタイプのe-ラーニングであれば、参考書を読んだり講座を視聴したりする方法と比較してスキルが定着しやすいでしょう。

e-ラーニングのコースは様々なサービスが用意しているため、自身に合ったものを利用してみてください。

 

 

 

 

6.まとめ


Pythonは汎用性が高く、近年注目されるAI分野にも必須のプログラミング言語です。

そして比較的学習もしやすいため、多くのエンジニアから人気を博しています。

 

Pythonの主な資格は、国内に2つ、海外に4つあります。

取得することで自身のスキルを客観的に証明できれば、就職や転職、案件獲得を有利に進めることができるでしょう。

 

資格取得に向けては、認定教材やe-ラーニングの活用が考えられます。

 

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