Javaフレームワークのまとめ【2021年版】

市場動向分析お役立ち開発

2021.01.22

Javaでシステム開発するにあたり、フレームワーク選びは重要なポイントです。
Javaフレームワークの種類が多く存在する現在、どのフレームワークを使用するのが良いのか、どのフレームワークを学習するべきなのか、フリーランスエンジニアの方は迷ってしまうと思います。特にフリーランスエンジニアの方は求人・案件を探す際に、特定のフレームワーク経験を求められることが多いです。

今回は、フリーランスエンジニアの方に向けてフレームワークの概要から、おすすめのJavaフレームワークについてお話していこうと思います。


特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・Javaエンジニアとして現在活躍をしている方
・Javaエンジニアを将来的に検討している方
・Javaエンジニアに興味/関心がある方
・Javaフレームワークの知識/理解を学習したい方
・Javaフレームワークの市場トレンドを掴みたい方
・どのJavaフレームワークを学習するべきか迷っている方

<目次>
1.Javaフレームワークとは?
2.フレームワークとライブラリの違い
3.Javaフレームワークを利用するメリット・デメリット
メリット
 ・作業効率の改善
 ・コードの統一性を保持
 ・バグの減少
デメリット
 ・ある程度の学習時間が必要
 ・費用がかかるフレームワークがある
 ・Javaフレームワークの脆弱性
4.Javaフレームワークの市場動向
5.おすすめのJavaフレームワーク12選
 Spring Framework
 Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)
 Apache Struts
 Apache Wicket
 Play Framework
 Spark Framework
 JSF(JavaServer Faces)
 SAStruts (Super Agile Struts)

 Hibernate
 GWT(Google Web Toolkit)
 Grails
 DropWizard

6.Javaフレームワークの求人・案件数
7.Javaフレームワークのトレンド
8.まとめ

 

 

 

1.Javaフレームワークとは?


この章では、Javaフレームワークについて解説していきます。

 

Javaフレームワークとは、Javaを使用してシステムやアプリケーション開発する際の土台として機能するソフトウェアのことを指します。

 

つまり、共通するコード(それぞれのプログラミング言語)に機能性を加えて形成された骨組み、枠組みです。
特に大規模なシステムやWebアプリケーションなどを開発する際、膨大な量のプログラムを書かなくてはなりません。

 

しかし、フレームワークを使用することで、プログラムの記述量を大幅に削減し、工数をさげる事が可能です。

経験が浅いエンジニアでもセキュリティが担保されたプログラムを作成する事ができます。

 

 

 

2.フレームワークとライブラリの違い


フレームワークとライブラリの簡単に違いについてお伝え致します。

・フレームワーク
フレームワークは、プログラミングにおいて、特定のオペレーティングシステムのためのアプリケーションの標準構造を実装するのに使われるクラスやライブラリの集まりを指します。

つまり、汎用的に必要なものをまとめている枠組みや骨組みのことです。

 

 

・ライブラリ
ライブラリは、汎用性の高い複数のプログラムを一つにまとめたもののことを指します。

つまり、クラスや関数といったパーツのまとまりで提供されるソースコードの部品のことです。

 

 

 

3.Javaフレームワークを利用するメリット・デメリット


Javaフレームワークを利用するメリット・デメリットについてお伝えいたします。

 

メリット

・作業効率の改善
フレームワークを使用して開発をすることは作業効率の向上に繋がります。

 

フレームワークは、原形で利用できるテンプレート、再利用可能なクラス、ライブラリ、API等で構成されています。

多くの人が利用して信頼できるフレームワークを導入することで、大部分のコーディングは用意する必要がなくなる為、作業効率の改善に繋がります。

 

さらに機能やデザインのカスタマイズも簡単に出来るため、短時間で高品質なアプリケーションを開発することが可能です。

 

 

・コードの統一性を保持
チームで開発を行う際、フレームワークを使用するとコードの統一性を保持出来るというメリットがあります。

 

特にコーディングなどの技術力はフリーランスエンジニア毎で異なるため、コードに統一性が無くなり、結果として作業効率や開発スピードは落ちることが多いです。

フレームワークという共通ルールを使うことにより、フリーランスエンジニア毎のコーディングの違いを減らします。

 

 

・バグの減少
フレームワークなしでコーディングをすると多くの箇所でバグが発生する可能性が高まります。
これは単純に開発の力量が足りなかったこともあり得ますが、フレークワークを使用することで自力で書く際よりもバグが出にくくなる傾向にあります。

 


デメリット

・ある程度の学習時間が必要
Java自体の学習の他にJavaフレームワークの学習にも時間を使わなければいけないことが挙げられます。

 

知識の素早いキャッチアップが必要になります。

また、ドキュメントは英語で作成されていることや市場規模が小さいJavaフレームワークは情報があまりないことなども有り得ます。

 

・費用がかかるフレームワークがある
Javaフレームワークには無料で利用できるものもありますが、費用がかかるものもあります。

事前にしっかりと調べてから、Javaフレームワーク学習をしましょう。

 

・Javaフレームワークの脆弱性
Javaフレームワークの中には脆弱性が報告されるものもあります。

 

脆弱性があると、開発したソフトウェアにはセキュリティの問題があるということになるので、利用者の数も減少する恐れがあります。

そのため、事前にしっかりと調査した上で、Javaフレームワームの学習に取り組むことをおすすめします。

 

 

 

4.Javaフレームワークの市場動向


この章ではJavaフレームワークの市場動向について解説していきます。

 

Javaは技術としても安定しており、年々開発エンジニア人口が増加しているため、開発言語同様Javaフレームワークのニーズも高まっていくでしょう。
Javaフレームワークでも、Spring FrameworkやPlay Frameworkは圧倒的にエンジニアやクライアント企業から支持されています。

 

Javaは多くのサービスで使われており、一部例をあげるとDMM.com、楽天市場、グノシー、kintone、LINE、SmartNewsなどの人気サービスのWeb開発で使用しています。
そのため、Javaを使ったWeb開発は今後拡大する可能性が高いでしょう。
ただ、フレームワークは流行り廃りがあり、現在も新しいものがどんどん開発されています。

 

そのため、常に最新の市場動向を確認して、知識をアップデートし続けましょう。

 

 

 

5.おすすめのJavaフレームワーク12選


Javaは開発エンジニア人口が多く、求人・案件も他の開発言語と比較して、圧倒的に多いです。

 

そのため、機能が豊富なフレームワークから軽量化を目指したフレームワークまで、様々なものが使われています。
この章では、Java開発の際によく使用されるJavaフレームワーク12選をご紹介します。
フリーランスエンジニアの方は、ぜひ興味のあるJavaフレームワークを見てみてください。

 


Spring Framework

Spring Frameworkは、JavaのWebフレームワークでWebアプリ開発の際に使用されます。

 

従来のWebアプリケーションにおける様々な問題を解決しており、非常に有力なフレームワークとして、長い間注目されてます。

 

特に下記2点の特長を持っています。

 

-DI(Dependency Injection:依存性注入)機能を備えたフレームワークとして定評があります。

 

依存性注入は、オブジェクトの成立に必要なコードを分離し、プログラム実行時に注入することです。

依存性のあるプログラムは外部から取り入れることが出来るため、個々でプログラムを独立させやすくなります。

その結果、コードを変更する場合も最低限の変更が可能になり、開発が楽になります。

 

-AOP(Aspect Oriented Programming)というプログラミングが使えます。

 

これは、クラスには本質的な処理のみを記述し、本質的ではない処理(共通化出来る処理)を別に記述するということです。

主に必要と不必要な処理を分けることにより、コード分別がしやすくなります。

そのため、バグ・不具合が発見された際にも原因を特定しやすくなります。

 


Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)

Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)は、Java標準仕様のフレームワークです。

 

Java SEにWebアプリケーションの開発に必要なサーバー関係のライブラリなどを追加したもので、Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)の中にはJava SEも含まれています。
Servlet・JSP・EJB・Javaの各種APIなど、大規模システムの構築に必要な機能がまとめて提供されています。

 


Apache Struts

Apache Strutsは、2001年頃より利用されているもっとも有名なJavaフレームワークとして知られており、MVCモデルを採用しています。

 

無償で提供されており、誰でも自由に利用でき、再開発・再配布を行うことができます。

Apache Strutsはアプリケーションデザインの手法のひとつであり、Struts2では様々な改良もされています。

 

しかし、脆弱性の問題が発生した2017年以降、別のJavaフレームワークへ移行する流れが増加しています。

 


Apache Wicket

Apache Wicketは、2005年に開発されたWebアプリケーションフレームワークでUI層に特化しています。

 

すべてをJavaで記述するフレームワークとして有名です。
そのため、Javaだけを使用してシンプルに開発したいフリーランスエンジニアにお勧めのJavaフレームワークです。

 


Play Framework

Play Frameworkは、JavaやScalaで使用出来るWebアプリケーションフレームです。
Ruby on Rails・Djangoに多大な影響を受けており、CPUリソースやメモリ使用量が少なく軽量さと高生産性があることが特長です。

 


Spark Framework

Spark Frameworkは、シンプルな構成で軽量のJavaマイクロフレームワークです。RubyのSinatoraというフレームワークに影響を受けています。

 

Spark Frameworkは、シンプル故に小・中規模のWebシステム開発に使用されるケースが多いです。
膨大なアノテーション記述や設定ファイルが必要ない構成であるため、エンジニアの負担が少ないことが特長です。

 

なお、同じSparkという名のフレームワークに分散処理フレームワークであるApache Sparkがありますが、別フレームワークですので、混同しないように気を付けましょう。

 


JSF(JavaServer Faces)

JSF(JavaServer Faces)は、2004年に開発されたJavaフレームワークです。

 

Oracle社が開発・提供しているもので、その仕様はJava EE(Java Platform, Enterprise Edition)の一部として取り込まれてます。

Apache Strutsと同じくMVCを採用しておりますが、表示にXML方式のHTMLを採用すること、コンポーネントベースフレームワークであることなどの、多少の違いがあることが特長です。

 


SAStruts (Super Agile Struts)

SAStrutsは、Strutsをベースとして開発されたオープンソースのフレームワークです。

 

Strutsを使った開発では設定ファイルの複雑さが問題点として挙げられますが、SAStrutsは設定ファイルの作成・更新の自動化などを行います。これによりStrutsよりも開発時間を短縮可能である点が特長です。

 

 

Hibernate

Hibernateは、JavaプログラミングのためのO/Rマッピング(オブジェクト関係マッピング)ライブラリです。

 

Hibernateの特徴として、Javaオブジェクトをベースにした言語でシンプル設計であること、HQL(Hibernate Query Language)というクエリ言語を提供していること、特定のデータベースに依存せず、多様なデータベースに対応しているなどが挙げられます。

Hibernateは比較的習得時間をかけずに、活用し始めることができ、導入コストを削減出来ます。

 

※O/Rマッピング(Object/Relational Mapping):「オブジェクト指向のドメインモデル」と「リレーショナルデータベース」をマッピングするためのフレームワークを提供する機能のことです。

 

 

GWT(Google Web Toolkit)

GWT(Google Web Toolkit)は、Javaを使用して高性能のAJAXアプリケーションを簡単に作成するためのオープンソースのWeb開発フレームワークです。

 

GWT(Google Web Toolkit)は再利用可能で効率的なAjaxソリューションであり履歴管理や非同期RPC、ブックマーク、ブラウザ間の高移植性が特徴です。

GWT(Google Web Toolkit)を使用するとフロントエンドをJavaで記述し、コードをコンパイルし最適化されブラウザに沿ったJavaScriptとHTMLを生成できます。

 

 

Grails

Grailsは、Java系言語(Groovy)を利用してJavaによるWeb開発を補完するオープンソースのWebアプリケーション・フレームワークです。

 

Grailsの特徴としてJavaアプリケーション構築ツール「Spring Boot」上に構築されており、高い開発生産性があること、Java、JVM、Java EEコンテナなどの既存のJava技術と一貫して統合や相互運用が出来ること、Twitter連携プラグインやデータベース内容をCSVでエクスポート/インポートなど多種多様なプラグインが用意されていることなどが挙げられます。

 

 

DropWizard

Dropwizardは、高パフォーマンスで、RESTfulなWebサービスを開発に適したJavaフレームワークです。

 

Dropwizardの特徴として、サーブレットコンテナ『jetty』が搭載されているため、アプリケーションサーバーを必要としない点です。

Dropwizardは、比較的新しいフレームワークの為、活用された実績やノウハウが少ないですが今後注目を集める可能性があると言われております。

 

 

 

6.Javaフレームワークの求人・案件数


実際にJavaフレームワーク求人・案件数はフリーランスエージェント毎でどのぐらい公開されているのかを見ていきたいと思います。
フリーランスエージェント各社に公開されているJavaフレームワーク求人・案件数をお伝え致します。(2019年5月時点)

Javaフレームワーク案件数
Javaフレームワーク案件数

 

Javaフレームワーク求人・案件はJava EE(Java Platform, Enterprise Edition)が399件、Spring Frameworkが344件、SAStruts (Super Agile Struts)が124件、Play Frameworkが114件、JSF(JavaServer Faces)が96件、Apache Strutsが95件、Spark Frameworkが7件、Apache Wicketが1件です。
Javaフリーランス求人・案件では、Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)やSpring Frameworkを使用することが多い事がわかります。

 

Javaエンジニアや今後Javaの学習を検討している方は、Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)やSpring Frameworkも並行して学習することをおすすめします。

 

また、フリーランスエージェント各社は公開中のJavaフレームワーク求人・案件の他に、非公開求人・案件も多く保有しています。
非公開案件はまだインターネットには出回らない優良なJavaフレームワークを使う求人や案件が多いため、複数フリーランスエージェントに登録し、定期的に非公開のJavaフレームワーク使う求人や案件情報を取得しましょう。

 

早速、様々な特長を持ったフリーランスエージェントを見てみる方はこちらから

 

 

 

7.Javaフレームワークのトレンド


この章ではJavaフレームワークのトレンドについて解説していきます。

どのJavaフレームワークが頻繁に検索をされているのかをGoogleトレンドを使い、調査しました。

 

Javaフレームワークのgoogleトレンド
Javaフレームワークのgoogleトレンド

Javaフレームワークのトレンドの結果は、JSF(JavaServer Faces)・Spring Framework・Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)・Play Framework・Apache Strutsの順です。Javaフレームワークで、JSF(JavaServer Faces)が圧倒的にトップです。(2020年7月28日時点)

 

JSF(JavaServer Faces)以外のSpring Framework・Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)・Play Framework・Apache Strutsはやや下降気味であることがわかります。このことより、JSFはトップを独走しているが、他のJavaフレームワークも一定数検索されています。そのため、JSF(JavaServer Faces)のみを学習するだけでなく、Spring Framework・Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)・Play Framework・Apache StrutsのJavaフレームワークも、学習を積極的に行うなど、知識を蓄えておくことをオススメします。

 

なお、2019年5月にも同様のトレンドを調査しましたが、Javaフレームワークの順位は2020年7月調査したものと同様のJSF(JavaServer Faces)・Spring Framework・Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)・Play Framework・Apache Strutsの順番でした。

このことから、Javaフレームワークのトレンドは1年間で全く変化していないことがわかります。

 

 

 

8.まとめ


今回はフレームワークの概要からオススメのJavaフレームワークについてお話致しました。
作業効率よく開発を行うにはフレームワークを使って開発することが良いでしょう。
 

Java開発の場合は特定のフレームワークが指定されていることが多いです。

例えば、大規模開発の場合は、汎用性の高いSpring Frameworkが使われることが多く、小規模開発の場合は、軽量であるPlay Frameworkが使われることが多いなど、開発規模や環境によって使用するフレームワークは異なります。
フレームワークは流行り廃りがあり、現在も新しいものが日々開発されています。

 

常にJavaや周辺知識に関する最新情報を確認し、アップデートすると良いでしょう。
開発規模や環境・分野を考慮した上で、慎重に選択することをおすすめします。

 

フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。

 

なお、フリーランススタートはiOSアプリ版も2020年6月にリリースしています。

通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。

フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!

 

フリーランススタート iOSアプリのインストールはこちらから

 

 

本記事が皆様にとって少しでも役に立てれば幸いです。

twitterでシェア
facebookでシェア
facebookでシェア

フリーランスお役立ち記事を検索

Javaのフリーランス求人・案件

新着フリーランス求人・案件

おすすめフリーランス求人・案件