2023.01.05
JavaScriptでWebアプリケーション・ソーシャルゲーム・Webサイト・Webシステム開発をするにあたり、フレームワーク選びは重要なポイントです。
JavaScriptフレームワーク種類が多く存在する現在、どのフレームワークを使用するのが良いのか、どのフレームワークを学習するべきなのか、フリーランスエンジニアの方は迷ってしまうと思います。
特にフリーランスエンジニアの方は求人・案件を探す際に、特定のフレームワーク経験を求められることや開発経験があると高単価になることが多いです。
今回は、フリーランスエンジニアの方に向けてフレームワークの概要から、おすすめのJavaScriptフレームワークについてお話していこうと思います。
フリーランスエンジニアとしてご活躍している方はもちろんのこと、今後フリーランスとしてご活躍するエンジニアの方にオススメの記事です。
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<目次>
1.JavaScriptフレームワークとは?
2.フレームワークとライブラリの違い
3.JavaScriptフレームワークを利用するメリット・デメリット
メリット
・作業効率の改善
・コードの統一性を保持
・バグの減少
デメリット
・ある程度の学習時間や学習コストが必要
・費用がかかるフレームワークやライブラリがある
4.JavaScriptフレームワーク・ライブラリの市場動向
5.おすすめのJavaScriptフレームワーク・ライブラリ6選
・React(React Native)
・jQuery
・AngularJS
・Vue.js
・Backbone.js
・Knockout.js
6.JavaScriptフレームワーク・ライブラリの求人・案件数
7.JavaScriptフレームワーク・ライブラリのトレンド
8.まとめ
JavaScriptフレームワークとは、JavaScriptを使用して小規模なWebサイト開発や大規模のWebアプリケーション・Webシステム開発、ソーシャルゲーム開発する際の土台として機能するソフトウェアのことを指します。
つまり、共通するコード(それぞれのプログラミング言語)に機能性を加えて形成された骨組み、枠組みです。
特に大規模のWebアプリケーションやWebシステム開発、ソーシャルゲーム開発などをする際、膨大な量のプログラムを書かなくてはなりません。
しかし、フレームワークを使用することで、プログラムの記述量を大幅に削減し、工数をさげる事が可能です。
経験が浅いエンジニアでもセキュリティが担保されたプログラムを作成する事ができます。
JavaScriptでは、フレームワークとライブラリなどの言葉が頻繁に出てきます。そのため、簡単に違いについてお伝え致します。
・フレームワーク
フレームワークは、プログラミングにおいて、特定のオペレーティングシステムのためのアプリケーションの標準構造を実装するのに使われるクラスやライブラリの集まりを指します。
つまり、汎用的に必要なものをまとめている枠組みや骨組みのことです。
・ライブラリ
ライブラリは、汎用性の高い複数のプログラムを一つにまとめたもののことを指します。
つまり、クラスや関数といったパーツのまとまりで提供されるソースコードの部品のことです。
JavaScriptフレームワークを利用するメリット・デメリットについてお伝えいたします。
・作業効率の改善
フレームワークを使用して開発をすることは作業効率の向上に繋がります。
フレームワークは、原形で利用できるテンプレート、再利用可能なクラス、ライブラリ、API等で構成されています。
多くの人が利用して信頼できるフレームワークを導入することで、大部分のコーディングは用意する必要がなくなる為、作業効率の改善に繋がります。
さらに機能やデザインのカスタマイズも簡単に出来るため、短時間で高品質なアプリケーションを開発することが可能です。
・コードの統一性を保持
チームで開発を行う際、フレームワークを使用するとコードの統一性を保持出来るというメリットがあります。
特にコーディングなどの技術力はフリーランスエンジニア毎で異なるため、コードに統一性が無くなり、結果として作業効率や開発スピードは落ちることが多いです。
フレームワークという共通ルールを使うことにより、フリーランスエンジニア毎のコーディングの違いを減らします。
・バグの減少
フレームワーク・ライブラリなしでコーディングをすると多くの箇所でバグが発生する可能性が高まります。
これは単純に開発の力量が足りなかったこともあり得ますが、フレークワーク・ライブラリを使用することで自力で書く際よりもバグが出にくくなる傾向にあります。
・ある程度の学習時間や学習コストが必要
JavaScript自体の学習の他にJavaScriptフレームワーク・ライブラリの学習にも時間を使わなければいけないことが挙げられます。
つまり、一定の学習コストがかかるため知識の素早いキャッチアップが必要になります。
ドキュメントは英語で作成されていることや市場規模が小さいJavaScriptフレームワーク・ライブラリは情報があまりないことなども有り得ます。
さらに、一定の学習コスト(時間)をかけたのに求人・案件数が少ないJavaScriptフレームワークであり、実用性がないこともあります。
IT業界は流行り廃りが早いため、JavaScriptのフレームワークを習得する前にJavaScriptのフレームワークの市場動向を確認しましょう。
・費用がかかるフレームワークやライブラリがある
JavaScriptフレームワーク・ライブラリには無料で利用できるものもありますが、費用がかかるものもあります。
事前にしっかりと調べてから、JavaScriptフレームワークやライブラリ学習をしましょう。
JavaScriptは技術としても安定しており、年々開発エンジニア人口が増加しているため、開発言語同様JavaScriptフレームワーク・ライブラリのニーズも高まっていくでしょう。
JavaScriptフレームワーク・ライブラリでも、jQueryやReactは圧倒的にエンジニアやクライアント企業から支持されています。
JavaScriptは多くのサービスで使われており、一部例をあげるとAmeba、楽天市場、グノシー、Facebook、Airbnbなどの人気サービスのWeb開発で使用しています。
JavaScriptを使ったWeb開発やソーシャルゲーム開発は今後拡大する可能性が高いでしょう。
ただ、フレームワーク・ライブラリは流行り廃りがあり、現在も新しいものがどんどん開発されています。
そのため、常に最新の市場動向を確認して、知識をアップデートし続けましょう。
JavaScript自体の習得やJavaScriptフレームワークの習得を今後検討しているエンジニアは学習コストも考慮し選択しましょう。
特にJavaScript求人・案件に素早く参画したいエンジニアはJavaScriptフレームワークの中で初心者でも扱いやすくかつ学習コストが抑えられたものをおすすめします。
JavaScriptは小規模なWebサイト制作から大規模なWebシステム開発・最新技術のブロックチェーン開発まで行うことができる開発言語です。
JavaScriptはフロント側やサーバー側の両方に使用できる汎用性の高い開発言語でもあります。
そのため、JavaScript求人・案件数は年々増加しています。求人・案件数の増加に伴い、JavaScriptフレームワーク・ライブラリは機能が豊富なものから軽量化を目指したものまで、多くの種類が開発され、使用されています。
この章では、JavaScript開発の際によく使用されるJavaScriptフレームワーク・ライブラリ6選をご紹介します。
フリーランスエンジニアの方は、ぜひ興味のあるJavaScriptフレームワーク・ライブラリを見てみてください。
Reactは、Facebookが開発し2015年3月に登場したJavaScriptライブラリです。また、Reactをフレームワークと称されることも多いです。
Facebook、Instagram、Yahoo!、Airbnb、Atomなど、優良サービスでも採用されています。MVCのViewに特化して、状態を保持するUIコンポーネントを簡単に作成できることが特長です。
Reactは仮想DOMを実装した最初期のライブラリであり、メモリ内の構造とページとの差異を演算することで、ページを効率的に更新できます。
React Nativeは、JavaScriptのライブラリであるReactを利用してAndroidやiOSアプリを開発できるようにしたものです。PhoneGapやCordovaなどのフレームワークに似たカテゴリーに分類されることが多いです。
React Nativeの特長は、AndroidとiOSの両方のプラットフォームに対応していること、学習コストがかからないこと、UI/UXを意識した開発が可能であること、初心者でも扱いやすいことなどが挙げられます。JavaやKotlin・Objective-CやSwiftよりも学習しやすく、デバッグが簡単に出来ます。
jQueryは、JavaScriptのライブラリです。JavaScriptのライブラリでも歴史が古く、今でも非常に人気が高いです。
短いコードで、リッチなUIを実現することができます。つまり、jQueryはJavaScriptよりも短いコードで実装可能であるため、短縮簡易版として使用出来ることが最大の特長です。
主にWebサイト制作やWebアプリケーション開発に頻繁に使用されます。
jQueryは、ドキュメントやプラグインが豊富ですので、学習しやすく、他JavaScriptフレームワーク・ライブラリよりもコストが低いです。
AngularJSは、Googleが開発したJavaScriptフレームワークです。有名なJavaScriptフレームワークで、多くのエンジニアが利用しています。
AngularJSの特長は、複数のコンポーネントとしてWebアプリケーションを組み立てるコンポーネント指向で、機能単位で実装を分離が簡単であることや初心者でも扱いやすいことなどが挙げられます。
学習コストは、他JavaScriptフレームワークと比較して高いです。
AngularJSは、主にシステムの管理画面系アプリケーションや小規模Webアプリケーションに向いています。
Vue.jsはEvan Youさんが開発したJavaScriptフレームワークです。
MVVM(Model-View-ViewModel)というMVCの派生形パターンを採用し、ファイルサイズが非常に軽量でレンダリングが高速であるという特長があります。
シンプルかつ自由度が高いJavaScriptフレームワークです。学習コストが非常に低く、多くのエンジニアが利用しています。
Vue.jsは、主に中規模のWebアプリケーション開発に適しています。
Backbone.jsは、Jeremy Ashkenas氏が開発したJavaScriptフレームワークです。
MVCを採用していますが、AngularJSがフルスタックフレームワークであることに対し、Backbone.jsはシンプルなJavaScriptフレームワークです。
双方向バインディングなどの機能はなく、実際の画面周りの動作を実装していく場合、jQueryなどの併用が必要です。
Trello、WordPress.com、LinkedIn、Grouponなど多くのWebアプリケーションで利用されています。
Knockout.jsは比較的古いMVVMを採用しているJavaScriptフレームワークです。比較的JavaScriptの構文を引き継いだ形で記述出来ます。
Knockout.jsは、Angular.jsと比較すると機能がシンプルで使いやすく、軽量という特長が有ります。
実際にJavaScriptフレームワーク・ライブラリ求人・案件数はフリーランスエージェント毎でどのぐらい公開されているのかを見ていきたいと思います。
フリーランスエージェント各社に公開されているJavaScriptフレームワーク・ライブラリ求人・案件数をお伝え致します。(2022年2月時点)
JavaScriptのフレームワークの公開フリーランス案件数を分析するとReactが5064件、Vue.jsが3984件、Node.jsが1466件、jQueryが1116件、AngularJSが334件、ReactNativeが326件、Backbone.jsが37件、NuxtJSが33件、Knockout.jsが9件、PhoneGapが9件となっています。(※フリーランススタート調べ/2022年02月)
JavaScriptのフレームワークの公開フリーランス案件数を分析するとReactが2693件、Vue.jsが2159件、Node.jsが978件、jQueryが744件、AngularJSが236件、ReactNativeが184件、Backbone.jsが31件、NuxtJSが15件、PhoneGapが9件、Knockout.jsが8件となっています。(※フリーランススタート調べ/2021年07月)
上記結果を見ると半年ほどでReact、Vue.js、ReactNative、NuxtJSのJavaScriptフレームワークが急増しており、Knockout.js、PhoneGapのJavaScriptフレームワークは変化していないことがわかります。
今後JavaScriptエンジニアや今後JavaScriptの学習を検討している方はReact、Vue.js、ReactNative、NuxtJSも同時に学習することをおすすめします。
ちなみにフリーランススタートの一部画面はVue.jsで実装されています。
また、フリーランスエージェント各社は公開中のJavaScriptフレームワーク・ライブラリ求人・案件の他に、非公開求人・案件も多く保有しています。
非公開案件はまだインターネットには出回らない優良なJavaScriptフレームワーク・ライブラリを使う求人や案件が多いため、複数フリーランスエージェントに登録し、定期的に非公開のJavaScriptフレームワーク・ライブラリを使う求人や案件情報を取得しましょう。
早速、様々な特長を持ったフリーランスエージェントを見てみる方はこちらから→
Googleトレンドを使い、どのJavaScriptフレームワーク・ライブラリが頻繁に検索をされているのかを調べました。
結果はjQuery、React、Angular、React Native、Vue.jsの順です。
JavaScriptフレームワーク・ライブラリで、jQueryがトップだが、グラフ全体はやや下降傾向であり、Reactはやや増加傾向となっており今後jQueryを抜く可能性が高いでしょう。
Angularは多少検索されていますが、それ以外のReact NativeやVue.jsはほとんど検索されていないこともわかります。
jQueryは長年トップを独走しているが、徐々に他のJavaScriptフレームワークやライブラリも注目されており、トレンドが変化しつつあります。
今後JavaScriptを習得する方やJavaScriptのフレームワークやライブラリ習得を検討している方は上記JavaScriptのトレンドや先述したフレームワーク求人・案件数の結果などを参考にしてみましょう。
今回はJavaScriptのフレームワーク概要の説明からオススメのJavaScriptフレームワーク・ライブラリまでご紹介させていただきました。
作業効率よく開発を行うにはフレームワーク・ライブラリを使って開発することが良いでしょう。
現在、JavaScriptフレームワーク・ライブラリで最も求人・案件数が多いのはReactとVue.jsです。
その背景として、コミュニティが非常に大きいことや日本語のドキュメントが豊富にあること、学習コストが低いことなどが挙げられます。
その他、AngularやjQuery、Backbone.js、Knockout.jsなど様々な特徴を持ったJavaScriptフレームワーク・ライブラリが存在します。
フレームワーク・ライブラリは流行り廃りがあり、現在も新しいものが日々開発されています。
JavaScriptや周辺知識に関する最新情報を確認し、アップデートすると良いでしょう。
また開発規模や環境・分野を考慮した上で、慎重に選択することをおすすめします。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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