【独自データ】Python案件のリアルな単価動向を公開!
【独自調査!】フリーランススタート掲載案件を分析!Python案件の単価動向
エン・ジャパンが運営する『フリーランススタート』では、サイトに掲載されたすべての求人の情報を集計し、分析を行なっています。今回は、2025年5月度の最新調査を基にpython案件の単価動向をまとめました!
Python案件は人気が高く、単価もほかの言語と比べ高い水準を保っています。

また、フリーランススタートに掲載されているPython求人の中には、月100万円以上の高単価案件も一定数存在。月額報酬が100万円を超える案件としては、以下のようなケースが挙げられます。
- 高度な専門スキルが求められる案件(機械学習やAI関連の実務経験が豊富、ディープラーニングフレームワーク(TensorFlowやPyTorchなど)の活用経験がある、ビッグデータ処理の実績があるなど)
- リーダーやマネジメント経験がある案件
- 大規模・高負荷システムの構築や運用経験(大手企業の基幹システムやFinTech系の金融システムなど)
- 特定の業界知識や資格が評価されるケース(金融、医療、IoTなど)
- 希少スキルの組み合わせ
案件数も安定して増加傾向にあります。とくに、AIやデータ活用を軸とした案件が堅調に増加しており、スキル次第で90万円以上の報酬も現実的な水準になりつつあります。
また、高単価の案件を全国各地から狙いやすくなっているのも、Python案件の最新動向から読み取れます。なぜなら、フルリモート・リモートワークOKの求人が半数を占めているから。勤務地によって選択肢を制限されづらいという観点で、魅力的な市場環境が続いています。
SES・請負・業務委託など…契約形態別に見る単価の違い
契約の形によって、報酬には明確な差が出ます。例えば、SES契約や準委任契約のように「時間に対する報酬」が中心となる場合は、月55〜70万円が相場(※実務経験3年〜4年のフリーランスSEの場合)。一方で、請負契約や成果物ベースなど、要件定義・設計といった上流工程や成果責任を担う業務委託では、月80万円以上を狙える案件も増えてきます。実際、フリーランススタートでも「要件定義+開発+運用」のような工程を一気通貫で担当する求人には、高単価案件が設定されています。
どんなスキルがあると強い?高単価Python案件とは
高単価を狙いたいなら、「スキル選び」が重要です。フリーランススタートの案件データを見ると、特に需要が高いのは、Djangoを用いたWeb開発、機械学習ライブラリ(Pandas/Scikit-learn)を活用したデータ分析、そしてAWSなどのクラウドスキルを組み合わせたデータパイプライン構築といった領域です。これらのスキルを磨くことが、今後のキャリアにおいて重要になると言えそうですね。
Pythonで稼ぐには?案件タイプ別の「稼げる領域」
AI/機械学習系:高単価だがスキル証明がカギ
Python案件の中で、高単価を狙いやすいのが「AI/機械学習系」案件。実際、フリーランススタートに掲載されているAI・ML系のPython案件は、平均81万円〜と高単価傾向。月90〜100万円以上の報酬が出ることも珍しくありません。
※フリーランススタート掲載案件を参考に作成した案件例です。
ただし、他領域に比べて実務経験の有無が単価に大きく影響します。求められるスキルとしては、Pandas、Scikit-learn、TensorFlow、PyTorchなどの機械学習ライブラリに加え、SQLやデータ前処理の基礎も重要。また、Kaggle入賞歴やGitHubでのポートフォリオ公開など、スキルの「証明」が突破の鍵となります。実務未経験でも通る案件は、「データ整理」「前処理支援」などのサポートポジション。まずは簡単な分析案件や社内ツールの自動化から経験を積むのがおすすめです。
データ分析系:堅実な需要と高めの相場
「安定した需要」と「比較的高めの高単価」を求めるなら、データ分析系がおすすめです。
Pythonに加えてSQLやBIツール(Tableau、Lookerなど)が使えると、月70〜85万円程度の単価帯を狙えます。特にBtoB企業(業務改善・マーケティング支援・SaaS企業など)では、社内に蓄積されたデータの可視化や業務効率化ニーズが常に存在します。一度関わると長期継続しやすいのも、この領域の魅力。実務においては、要件ヒアリング・集計・グラフ化・考察までの一連の流れを担うため、コミュニケーション力も強みになります。社内ツールやデータ活用の実績がある方には非常に相性が良い分野です。
※フリーランススタート掲載案件を参考に作成した案件例です。
Webアプリ開発系:案件数多め、単価はスキル次第
安定した案件数と幅広い選択肢があるのが、Webアプリ開発領域です。
PythonではFlask、FastAPI、Djangoといったフレームワークを使い、業務用ツールやBtoC向けアプリの開発に携わることが多くなります。報酬水準は月60〜75万円前後が主流ですが、API設計やインフラ構築まで任されると80万円を超えることも。とくに設計や保守運用の経験がある人は、単価交渉の材料が豊富です。案件数が豊富なので、フリーランス1〜2年目の方が経験を積む場としても優れており、安定収入を得ながら次のステップへ進む準備ができます。
※フリーランススタート掲載案件を参考に作成した案件例です。
あなたのスキルで狙える単価は?
フリーランススタートでチェック!希望条件ごとの単価傾向
※2025年7月3日時点
自分のスキルで「どれくらい稼げるのか」が不安な方は、早速フリーランススタートで求人をチェックしてみましょう。▶フリーランススタートへ
フリーランススタートでは、開発言語・環境を指定すると、現在掲載中の案件から月額単価の平均・中央値、案件数などが表示されます。
加えて、あなたの条件にマッチする案件が自動でレコメンドされます。求人には、「どんな案件か」「月額単価はいくらか」が表示されているため、実際に自分が狙える案件・月額単価が把握できると思います。スキルに自信がなくても、まずは客観的な「現在地」を知ることが、次のキャリアへの第一歩です。
エージェント経由 vs 直契約の単価差と交渉余地
「エージェントを通すか、直で契約するか」も、単価を左右する重要なポイントです。一般的に、仲介手数料が発生するエージェント契約に対し、直契約の方が単価は高くなる傾向にあります。一方で、エージェント経由のメリットは、案件紹介、交渉代行、トラブル対応などのサポートが受けられること。単価交渉に不安がある人や、法務的な知識に自信がない人にとっては強い味方になるのではないでしょうか。また、案件数や紹介スピードの面でも、エージェントのネットワークは有利に働くことが多いです。「多少単価が下がっても安定感を取りたい」場合には、エージェント経由も選択肢の1つ。フリーランススタートでも各エージェントの案件が豊富に掲載されていますが、エージェントごとではなく、案件ごとに比較できることが特徴です。どんなPython案件があるのか、ぜひチェックしてみてくださいね。
交渉力が不安でも大丈夫!エージェント活用術+交渉テンプレ
単価交渉が苦手でも、ポイントさえ押さえればスムーズに交渉を進めることができます。エージェントに頼りすぎると、提示された条件が「交渉の余地がないもの」と感じてしまいがちですが、実は多くの案件に単価交渉のチャンスがあります。ポイントは「納得感のある理由を提示すること」。以下のテンプレをご活用ください。
ご提案ありがとうございます。これまでの同様の業務での実績や、貴社で求められる要件を踏まえ、月◯万円でのご相談は可能でしょうか?スムーズな立ち上がりに向けて、事前に準備も進めております。
また、フリーランススタートでは、複数の案件を比較して、より高単価・好条件の案件を探すことが可能。交渉が苦手な人ほど、比較対象を持つことで、条件改善のチャンスが増えます。自分のスキルに自信がなくても、戦略的に学び・伝えることで、単価アップを目指すことができます。ぜひ参考にしてみてください。
単価UPしたい方必見!どうキャリア戦略を考える?
単価UPにつながる経験・知識とは?
単価アップを目指すなら、「マネジメント経験」や「インフラ知識」が有効です。Python単体だけでは、月単価の頭打ちを感じる方もいるかもしれません。単価アップに有効な手段を2つご紹介します。
1つ目は、PMやチームリードなどのマネジメント経験をアピールすること。マネジメント要素を含む案件は、一般的に高報酬が見込めます。2つ目は、インフラ関連スキル(AWSやDocker)の習得。例えば、「Python × AWS環境でのAPI設計・運用」といった案件は、月80万円以上の高単価が期待できる領域です。さらに、技術の幅を広げる意味で、GoやTypeScriptなど他言語の基礎に触れておくことも○。Python以外も扱えることで、対応できる案件の選択肢が一気に広がります。
Pythonフリーランスの将来性|今後も安定収入を得られる?
市場動向から見る!未来のPython需要は?
Pythonエンジニアの需要は今後も高い水準で推移すると見られます。その背景にあるのが、AI・機械学習・データ分析・クラウド化(AWSなど)・DX(デジタルトランスフォーメーション)といった成長分野。Pythonが主要な開発言語として活用されているケースが多いためです。国内の企業でも、データを活用した意思決定や業務効率化が進んでおり、Pythonスキルの重要性は年々高まっています。実際に、フリーランススタートに掲載されているPython案件の多くも、AI・クラウド関連業務を含んでおり、80万円超の高単価案件も多数存在しています。また、海外ではデータサイエンスやFintech領域での活用が顕著で、日本国内でも今後さらにニッチ領域での需要が拡大していくと考えられます。将来的にも、「Python+◯◯(AI、クラウド、BIなど)」のスキルの掛け算で活躍できるシーンが広がっていくでしょう。
キャリアの中長期的な選択肢
Pythonを軸にしたキャリアは、「深める」か「広げる」かで、方向性が分かれます。
例えば「深める」場合。技術を深掘りしてスペシャリストを目指す道などがあるでしょう。機械学習エンジニアやデータサイエンティストなどのスキルを習得し、PandasやScikit-learn、TensorFlowなどの実践的な使い方を身につけることで、より専門性の高い高単価案件に挑戦できるようになります。
一方、「広げる」場合。マネジメントやディレクションに興味がある方は、プロジェクト管理スキルや顧客折衝力を磨くことで、PM(プロジェクトマネージャー)案件への展開も可能です。pythonエンジニア出身のPMは技術理解力が強く、企業からも重宝されやすい傾向にあります。
どちらの道でも、「Python×◯◯」という掛け合わせの武器を持つことが、将来的な安定収入と選択肢の広がりにつながっていくでしょう。
リモートでも稼げる?Python案件の働き方動向
最新リモート比率データと単価への影響
フリーランススタート掲載の「Pythonフリーランス案件」は、半数がリモートワーク可能です。しかも、リモート案件でも平均単価は月70万〜80万円前後。常駐案件とほぼ同水準です。単価を落とすことなく、希望の働き方を選べるのはありがたいですね。
ただし、リモートワーク可能な案件であっても、「最初は常駐、その後リモート移行可」など条件付きのケースもあるようです。リモートワークを強く希望する場合には、エージェントやクライアントへ事前に確認・交渉しましょう。例えば「育児中のため、出社は週1回までなら対応可能」といった具体的な制限と提案をセットで伝えると、柔軟な働き方が実現しやすくなります。
リモート希望者向けの案件選びのコツ
リモートワークにおいては、進捗管理や信頼構築がとても重要です。信頼性の高いコミュニケーション手段が、リモートワークでの評価を左右すると言えます。SlackやNotion、GitHubなどのツールに慣れておくこと、毎週の稼働報告を簡潔に伝える習慣が、継続案件や単価アップのカギとなるでしょう。
まとめ|あなたの「今の位置」と「次のアクション」を明確にしよう
まずは、自分の現在のスキルや経験で狙える単価帯を正確に把握することが重要です。今回の記事で示したように、Pythonフリーランスの単価は経験年数や使用言語・環境、契約形態、働き方によって大きく異なります。現状の自分の市場価値を理解することで、次に伸ばすべき技術や改善すべき働き方が見えてきます。次に、単価アップを目指すならば、機械学習やクラウド(AWS、Docker)などの成長分野のスキルを習得したり、リモート案件で働き方を最適化したりすることが効果的。加えて、交渉力を高めることも単価交渉での成功につながります。最後に、最も大切なのは「自分にできることから動く」ことです。焦らず一歩ずつ着実にスキルを磨き、市場のニーズに合った案件を選ぶことで、単価と自由な働き方を両立していきましょう!
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