公開日:2023.12.06
更新日:2025.01.27
フリーランススタートは2023年11月のフリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。
2023年11月のフリーランス案件の月額平均単価は66.4万円、さらに2023年12月7日時点での掲載案件数は677,144件です。また、2023年11月時点での掲載案件の最高単価は240万円です。
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開発言語別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。
上記に記載している開発言語に関して、月額単価の多くは2023年10月と比較して上昇しています。
具体的な月額平均単価は1位「Scala」が82.9万円(前月比+3千円・0.36%増)、2位「Go言語」が80.1万円(同+4千円・0.50%増)、3位「Kotlin」が76.9万円(同+1千円・0.13%増)でした。
前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落した開発言語は見当たらなかったです。
前月と比較し新たに上図グラフに入った開発言語はありません。
なお、前年同月と比較した月額平均単価の変動について、大きく上昇した開発言語は「Go言語」が80.1万円(前年同月比+13.9万円・21%増)、「Ruby」が74.7万円(同+10.8万円・16.90%増)、「Python」が72.5万円(同+7.2万円・11.03%増)であり、大きく下落した開発言語は見当たらなかったです。
では、月額平均単価が前月比よりも増加している開発言語を見てみましょう。
「Dart」の月額平均単価は72.9万円(前月比+2.3万円・3.26%増)です。
DartはWebブラウザ組み込み用スクリプト言語として、JavaScriptの後継言語を目的に設計された言語です。
DartはJavaScriptより高パフォーマンスや高セキュリティ性を発揮し、大規模な開発にも活用できるような機能を備えていることが特長です。
また日本語の参考書も多くJavaScriptを学習している方はもちろん、それ以外の方でも比較的習得しやすい開発言語です。
なお、Dartの案件数は直近半年前と比較して2倍増加しており、直近3ヶ月は毎月月額単価が上昇しています。
「Perl」の月額平均単価は61.1万円(前月比+4千円・0.66%増)です。
Perlは1987年にLarry Wall氏によって開発されたインタプリタ型のプログラミング言語です。
現在メジャーに使われているPHP、Ruby、Pythonなどのスクリプト言語に大きな影響を与えたと言われています。
Perlの特長として可読性が高いことやコンパイルが不要であること、後方互換性が高いことなどが挙げられます。また、Perlの月額平均単価は直近半年間でほとんど変化がなく安定しています。
「Ruby」の月額平均単価は74.2万円(前月比+2千円・0.27%増)です。
Rubyは1993年にまつもとゆきひろ氏により開発初心者な方でも本格的なプログラミングが楽しめるというコンセプトのもと開発されたプログラミング言語です。
Rubyの中で最もメジャーに利用されているフレームワークはRuby on Railsです。
Rubyの特長としてオブジェクト指向であることやスクリプト言語であること、コード記述量が少ないことなどが挙げられます。
また、日本で開発されたプログラミング言語であるため、日本語の記事や書籍が多くドキュメントも日本語で読むことができます。
なお、Rubyの月額平均単価は直近半年間毎月上昇しており、かつ案件数も直近半年前と比較すると約1.7倍に増加しています。
職種別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。
上記に記載している職種に関して、月額単価の多くは2023年10月と比較して上昇しています。
具体的な月額平均単価は1位「VPoE」が89.8万円(前月比+6千円・0.67%増)、2位「CRE」が85.6万円(同+1千円・0.12%増)、3位「コンサルタント」が85.3万円(同-3千円・0.35%減)でした。
前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落した職種は見当たらなかったです。
前月と比較し新たに上図グラフに入った職種は「データベースエンジニア」であり、ランク外となった職種は「アプリエンジニア」です。
なお、前年同月と比較した月額平均単価の変動について、大きく上昇した職種は「データサイエンティスト」が83.6万円(前年同月比+14.7万円・21.34%増)、「ブロックチェーンエンジニア」が74.2万円(同+11.4万円・18.15%増)、「バックエンドエンジニア」が73.5万円(同+8.5万円・13.08%増)であり、大きく下落した職種は見当たらなかったです。
では、月額平均単価が前月比よりも増加している職種を見てみましょう。
「バックエンドエンジニア」の月額平均単価は73.5万円(前月比+5千円・0.68%増)です。
「バックエンドエンジニア」はWebサイトやWebシステムにおけるユーザーには見えない部分の開発を行なっているエンジニアを指します。
バックエンドエンジニアの仕事内容はサーバーの構築、データベース構築、システム開発・運用など広範囲です。
そのため、サーバーサイド開発で用いるプログラミング言語の経験やスキル、システム開発・運用の経験やスキルなどが必要です。
なお、バックエンドエンジニアの平均単価は直近半年間毎月上昇しており、さらに案件数も6ヶ月前と比較し約1.4倍に増加しています。
「VPoE」の月額平均単価は89.8万円(前月比+6千円・0.67%増)です。
VPoEはVice President of Engineeringの略でありエンジニアの採用・育成・評価・配置などに責任を持ち、効率的なチームビルディングをリードするエンジニア組織のマネジメント責任者のことを指します。
エンジニアの配置や体制によってプロジェクトの成長度合いが異なったり、開発工数が増減することも起こり得ますのでVPoEは組織において重要な職種です。
なお、VPoEの平均単価は直近半年間毎月上昇しています。
「エンジニアリングマネージャー」の月額平均単価は74.2万円(前月比+3千円・0.40%増)です。
「エンジニアリングマネージャー」はプロジェクトなどの責任者の一人で、主に技術者の支援や技術関連の運用や管理を行う職種を指します。
エンジニアリングマネージャーは技術的分野に深い知見や知識がありかつ、技術と人事の両側面からマネジメントすることが特徴の職種であるため、ITスキルからプロダクトマネジメント、経営に関する知識まで様々なスキルが必要です。
なお、80%のエンジニアリングマネージャーの案件がリモートワークです。
フレームワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。
上記に記載しているフレームワークに関して、月額単価の多くは2023年9月と比較して上がっています。
具体的な月額平均単価は1位「Flutter」が75.8万円(前月比+4千円・0.53%増)、2位「Ruby on Rails」が75.2万円(同+5千円・0.67%増)、3位「NuxtJS」が75万円(同+3千円・0.40%増)でした。
前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したフレームワークや大きく下落したフレームワークは見当たらなかったです。
前月と比較し新たに上図グラフに入ったフレームワークは「SAStruts」でランク外になったフレームワークは「Seasar2」です。
なお、前年同月と比較した月額平均単価の変動について、大きく上昇したフレームワークは「Flutter」が75.8万円(前年同月比+11.6万円・18.07%増)、「RSpec」が75万円(同+12.4万円・19.81%増)、「Django」が72.2万円(同+7.4万円・13.50%増)であり、大きく下落したフレームワークは「SAStruts」が66.6万円(同-3.5万円・4.99%減)です。
では、月額平均単価が前月比よりも増加しているフレームワークや周辺環境を見てみましょう。
「RSpec」の月額平均単価は75万円(前月比+9千円・1.21%増)です。
RSpecはSpecはRuby用のテスティングフレームワークです。
テスティングフレームワークとは、バグチェック作業分野において予め記述したテストコードでテストを実行する事により、バグチェック作業の自動化を実現します。
なお、RSpecの月額平均単価は直近半年間毎月上昇しており、案件数も直近半年前と比較して約1.6倍に増加しています。
「ReactNative」の月額平均単価は70.1万円(前月比+5千円・0.72%増)です。
ReactNativeはFacebookが開発したオープンソースのモバイルアプリケーションフレームワークです。
ReactNativeの特徴としてクロスプラットフォーム開発に対応していることやiPhoneとAndroidの両方を動作できることなどが挙げられます。
なお、6ヶ月前と比較してReactNativeの案件数は約1.6倍に増加、平均単価は6ヶ月前と比較し1.1万円増加しています。
「Ruby on Rails」の月額平均単価は75.2万円(前月比+5千円・0.67%増)です。
「Ruby on Rails」はRubyのWebアプリケーション開発のための「フレームワーク」です。
Ruby on Railsの特徴としてMVCモデルを採用していることやWebアプリ構築が高速できることなどが挙げられます。
6ヶ月前と比較してRuby on Railsの案件数は約1.6倍に増加、平均単価は6ヶ月前と比較し1.2万円増加しています。
常駐とリモートワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。
具体的な勤務形態の月額平均単価は「リモートワーク・在宅」が67.2万円(前月比-2千円・0.30%減)、「常駐」が66万円(同+2千円・0.30%増)でした。
なお、前年同月と比較した勤務形態の月額平均単価の変動について「リモートワーク・在宅」が66.4万円(前月年同月+8千円・1.20%増)、「常駐」が62.7万円(同+3.3万円・5.26%増)です。
常駐とリモートワーク・在宅の月額単価を比較してみましょう。
常駐の月額単価は前月と比較して上昇していますが、リモートワーク・在宅の月額単価は前月と比較して下落しています。
また、常駐の月額単価は直近半年間毎月上昇していますが、一方でリモートワーク・在宅の月額単価は直近半年間下落傾向にあり、月額単価を見ても常駐を重視している企業が多いと推測できます。
常駐案件とリモートワーク・在宅案件の数を比較してみましょう。
直近半年前と比較すると、常駐案件数は約138%、リモートワーク・在宅案件数は約152%と、どちらも増加しています。
前月比で見てみると常駐案件数は約104%、リモートワーク・在宅案件数は約96%となっており、リモートワーク・在宅案件数が減少していることがわかります。
フリーランス領域において常駐案件はリモートワーク・在宅案件よりもニーズが増えていることがわかります。
直近1年ほどでハイブリッドワーク(出社によるオフィスワークとリモートワーク・在宅を組み合わせた働き方)を取り入れている企業は多くありましたが、ハイブリッドワークを通してリモートワーク・在宅では難しいと判断した企業が徐々に増加していると推測できます。
【2023年11月】フリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。
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