公開日:2020.10.31
更新日:2025.03.24
プログラミング未経験の方、または新しいプログラミング言語を習得したいとお考えの方であれば「Python」を学んでみるべきかお悩みではないでしょうか。
Pythonはプログラミング入門に向いている言語であり、同時にAIやIoTなどの最新のIT技術、効率化や自動化との相性が良いことから幅広い分野で応用できるが魅力です。
今回はPythonに関する基礎知識やPythonで開発したサービス例、そしてPython習得後になれる職種をご紹介します。
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<目次>
1.Pythonでできること
データ分析
機械学習を取り入れたシステム開発
Webサービスの開発
Webサイトのスクレイピング
2.Pythonで苦手なこと
スマートフォンアプリの開発には不向き
デザインには不向き
3.Pythonで開発したサービス例
Dropbox(ドロップボックス)
YouTube(ユーチューブ)
Instagram(インスタグラム)
Pepper(ペッパー)
4.Python習得後になれる職種
AIエンジニア(人工知能)
データサイエンティスト
マーケター
Webエンジニア
5.まとめ
PythonはWindowsやMac、LinuxなどほとんどのOSで動作するOSSです。
可読性が高いため、プログラミング初心者の方でも学びやすいプログラミング言語と言えます。
・データ分析 ・機械学習を取り入れたシステム開発
・Webサービスの開発 ・Webサイトのスクレイピング
上記はPythonでできることの一例です。
それぞれの項目について簡単にご説明します。
Pythonはデータ分析に優れており、エクセルでは不可能な分析手法を用いることが可能です。
データサイエンスの世界でも標準的に利用されていることもあり、単純な集計や統計以外の複雑な分析などにも役立てられています。
既にあるデータの分析だけでなく、後述するWebサイトのスクレイピングによって得られたデータも活用できるため、ビックデータの蓄積とともに新なビジネスチャンスの創出も期待できます。
例えばデータマイニングによって社内や組織内、または公的機関より公開されている各種データをマイニングし、言葉の関係性や重要性など分析することで、データのままでは可視化しにくかった課題や問題点の把握、または改善方法の模索も可能となります。
Pythonは機械学習を取り入れたシステム開発に向いています。
いわゆるAI(人工知能)やRPAによる自動化など、機械に学習させることで精度を上げたり、予測や創造をさせたりすることに活用されています。
昨今では将棋やチェスのような競技においてもAI対人間、AI対AIのような形で勝負する場面も増え、人間が逆にAIから学び強くなっていくのも自然な流れになりました。
音声や画像の認識の他、動画や動体検知などにも利用されており、IoTやセンシング技術と組み合わせることで自動運転や防犯などにも役立っています。
その他、各種技術を利用する場面において自動化や最適化にも役立てられており、面倒なことはPythonに処理させること、そしてその技術を共有することで人的リソース及び時間的なリソースの確保にもつながります。
PythonはWebサービスの開発にも用いられています。
後述するDropbox(ドロップボックス)やYouTube(ユーチューブ)、Instagram(インスタグラム)などにも利用されており、単なる入門用のプログラミング言語ではないことがわかります。
Webサービスの他、Webアプリケーション開発にも向いており、並行してHTMLやCSS、データベースやサーバーに関する知識も学んでおくことで、プラットフォームに頼らない独自のシステムを構築することも可能です。
その他、ブラウザで動作するようなゲーム開発も簡単なものであれば可能であることから、習熟すればするほど「やれることが増える」のも魅力です。
同時にエンジニアやプログラマなど、働ける職種や分野も増えることから、転職や収入アップをお考えの方におすすめと言えます。
PythonはWebサイトのスクレイピングも得意です。
スクレイピングとはWebサイトにある情報から特定の情報を収集して集計や統計、分析などの過程を経て、CSVなど扱いやすいデータ形式に整えることを指します。
ブラウザで閲覧できるような一般的には公開されている情報であれば自動で収集可能なため、社内や組織内にはないデータを収集し、マーケティングの分析や市場のシェアの把握、将来的な市場予測、または隠れたニーズの発掘にも役立ちます。
実際にデータマイニングやテキストマイニングといった手法でビックデータや公開されているデータを収集・分析することで新しい商品やサービスの開発、または今まで見えてこなかった課題や問題の把握と改善につながったケースも存在します。
次にPythonの苦手なことを見ておきましょう。
・スマートフォンアプリの開発には不向き
・デザインには不向き
上記はPythonで苦手なこととされるものの一例です。
それぞれの項目を簡単に説明します。
PythonはWebアプリケーションやWebサービス、Webサイトの開発には向いていますが、スマートフォンアプリの開発言語としては不向きと言えます。
Pythonの弱点ともいえる「処理速度の遅さ」が原因であり、簡単なアプリであれば作れないこともないですが、処理速度を必要とするようなゲーム、複雑な機能が必要なこと、リアルタイムの処理が必要なものなどは向いていません。
実際問題として企業や組織における基幹システムの開発おいても処理速度の部分において難しいとされております。
むしろ、Python以外の言語でやるべきことをPythonではすべきではないという意味でもあります。
考え方としてはPythonの得意なことはPythonにやらせる。
Pythonに難しいことは別の言語や他の手法を使うことを覚えたほうや良いということです。
PythonはWebサイトやWebアプリの簡単な見栄えの実装などは可能ですが、デザイン関連のプログラミングには不向きと言えます。
やはり処理速度が遅い点がネックとなり、無理をすればできないこともないですが、やるべきではないというのが現実です。
もちろん、Pythonを主体とした仕組みにHTMLやCSS、JavaScriptなどを組み合わせれば問題ない部分でもありますし、既に用意されている画像や動画、音声を組み合わせることで動的なアニメーション要素を含めることはできます。
考え方としてはデザインのために開発された言語や仕組みではないということ、Pythonの役割を理解しながら学ぶことが大切です。
次にPythonで開発したサービス例を4つご紹介します。
ファイル共有サービスであるDropbox(ドロップボックス)では、提供するほとんどのサービスや機能がPythonで開発されています。
Pythonのクロスプラットフォームの強みを利用し、デバイスやOSを問わないマルチプラットフォームに対応しており、Pythonの柔軟さを最大限に活かしていると言えるでしょう。
動画共有サービスのYouTube(ユーチューブ)はサーバーサイドの処理にPythonを利用しています。
YouTube(ユーチューブ)はLinux、Apache、MySQL、PythonのLAMP環境に基づいて構築されており、これらの要素も合わせて学ぶことでYouTube(ユーチューブ)のようなプラットフォームの構築や維持運営も可能となることがわかります。
画像や動画のSNSであるInstagram(インスタグラム)はPythonを用いてAWS上にシステムを構築しています。
Djangoというフレームワークが使われており、開発期間の短縮や質の高いWebアプリケーションの構築に成功した事例とも言えます。
Djangoについても並行して学ぶことで、Webアプリケーションの開発や構築に携わることも期待できるでしょう。
感情認識型のロボットであるPepper(ペッパー)はPythonを利用して動かすことができます。
いわゆるロボアプリ開発と呼ばれる部分とAIを活用する両方にPythonが活かされているということです。
PythonはIoT機器やセンシングとの相性も良いため、ロボット開発や新しいデバイスの開発などを希望する人にも向いていることがわかります。
次にPython習得後になれる職種を4つご紹介します。
AIエンジニア(人工知能)はPythonと相性の良い職種のひとつです。
AI(人工知能)及び機械学習を学び、自分のスキルセットや経験と相性が良ければチャレンジすべきと言えます。
実際に自分自身でAI(人工知能)や機械学習、ディープラーニングなどに触れておくこと、どのような仕組みなのか理解するだけでなく、動かしてみることをおすすめします。
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データサイエンティストもPythonと相性の良い職種と言えます。
数学や統計の知識が経験があったり、純粋に数学や統計、分析が好きだったりするのなら目指すべき職種です。
実際に様々なデータを取り扱って分析したり、予測や予測に対する効果測定を行ったりすること、基礎的な数学や統計に関する基礎知識を付けておくようにしましょう。
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データサイエンティストと同じく、分析が好きであればマーケターもおすすめしたい職種のひとつです。
昨今ではDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進も含めてオンライン化やリモートワークも進んでいることから、Webマーケティング施策の立案や効果測定、改善が行える人材は重宝されるためです。
自分自身でPythonを利用してデータ収集、データ解析や分析が行えるレベルであれば狙ってみるべき職種と言えるでしょう。
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WebサービスやWebアプリケーションを作る人になりたい場合もPythonは向いていると言えます。
すなわち、WebエンジニアもPythonと相性の良い職種だということです。
Python以外のプログラミング言語を並行して学んでおくこと、最低でもLinuxやサーバー、ネットワークなどの知識を備えておくことでWebエンジニアになれる可能性がアップします。
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今回はPythonに関する基礎知識やPythonで開発したサービス例、そしてPython習得後になれる職種をご紹介しました。
Pythonを学習することで自分自身のスキルアップにつながるだけでなく、他のスキルとの掛け合わせによって「できること」が増えていきます。
また、手元の簡単な作業の自動化や効率化、または最適化を行うことで「楽」かつ「正確」に時短を手に入れることもできるでしょう。
Pythonで覚えたスキルをどのように活用するか、工夫次第で転職や新しいキャリアが見えてくることを考えると、早い段階で学び始めて、自分の裾野や視野を広げることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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