残業時間が少ないITエンジニア領域の職種や企業ってあるの?

2023.11.03

エンジニアとしてこれから働くことを検討されている方の中には、エンジニアは残業が多い職業ではないかと懸念されている方も多いのではないでしょうか。確かに、エンジニアは職種や職場などによっては残業時間が長いです。一方でエンジニアを募集している企業の中には福利厚生がしっかりしていて、社員の働きやすさを重視している企業も多くあります。


エンジニアとしてライフワークバランスを保ちながら働きたい方には勤務先の選択が重要なポイントになります。社員の働きやすさを重視している企業に就職できれば、残業が少なく、プライベートも充実させることができるでしょう。


そこで本記事では残業時間の少ないエンジニア領域の職種を見た上で、エンジニアの職種で残業時間の少ない企業の特徴やエンジニアとして残業時間の多い企業に転職しないためのコツなどについて解説していきます。

 

 

 

1.残業時間の少ないITエンジニア領域の職種


エンジニア残業少ない関連画像
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エンジニアと一口でいっても、エンジニアにはさまざまな領域の職種があります。

エンジニアの残業時間は企業によって異なるだけではなく、扱う領域の職種によっても異なります。

 

そのため、エンジニアに転職するにあたって残業時間を重視される方は領域の職種についても考慮してみてください。

残業時間の少ないITエンジニア領域の職種は以下の2つです。

 

ヘルプデスク
社内SE

 

ヘルプデスク

dodaの「職種別の残業時間調査」によると、ヘルプデスクの残業時間の平均は18.9時間です。

おおよそ19時間程度の残業時間のイメージとしては、一度の勤務において残業が1時間あるかないかといったところでしょう。


 
ヘルプデスクはエンジニア初心者の方やエンジニアとして初めて働く方にとっても馴染みやすい業務となっており、これからエンジニアとしてキャリアを重ねていきたいという方にもおすすめの仕事です。

ヘルプデスクの主な役割は自社で起こったパソコンに関するトラブルの解決です。

 

例えば、従業員から「PCが動かなくなった」「システムに不具合が生じている」「パソコンの電源が入らない」「パスワードを紛失した」などといった声があった際に適切な対応を行い、問題解決に導きます。
 
ヘルプデスクはパソコン周りのトラブル全般に対応しなければならないため、パソコンやITに関する幅広い知識が必要です。


 
ただし中小企業の中にはヘルプデスクの担当者が社内SEの業務を兼ねていることも珍しくありません。

 

 

社内SE

dodaが実施した前述の調査では社内SEの残業時間は平均で21.5時間となっています。

ヘルプデスクよりも残業時間は長く、一度の勤務において1時間程度の残業がおおよそ発生するとイメージしておくとよいでしょう。

 

1日1時間程度の残業であればほとんどの職業において許容範囲内の残業量といえるかもしれません。

社内SEが担当する主な業務は自社で使うシステムの作成などです。

 

例えば自社の社員の勤怠管理を効率化するためのシステムを作ったり、業務効率化のためのプログラムを作ったりします。

外部企業のために前述のシステムを構築する場合、納期の厳守が必須となりますので自社都合によって納期を延長することは基本的にできません。

 

そのため、納期に間に合いそうになければ、残業や休日出勤をしてでも期日までに仕上げる必要があります。

一方で、社内SEは自社で使用するシステムの構築などを行うため、完成予定日に間に合いそうにない場合は柔軟に対応してもらえることがほとんどです。

 

社内SEの業務は前述のヘルプデスクと比べて高い専門性が求められます。

そうしたことからも、時給換算すると社内SEよりもヘルプデスクの方が高い傾向にあります。  

 

 

 

 

2.ITエンジニアの職種で残業時間の少ない企業の特徴


エンジニア残業少ない関連画像
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ITエンジニアとして働く上で残業時間を重視される方は、残業時間の少ない企業を選ぶことが重要です。

同じような業務内容の企業であっても企業の方針や経営状況などによっても残業時間に差が出ます。

 

ITエンジニアの職種で残業時間の少ない企業の特徴は以下の4つです。

 

安定稼働している自社サービスの開発をしている企業
エンジニアのための福利厚生が充実している企業
プロジェクトマネジメントがしっかりしている企業
上場している企業

 

安定稼働している自社サービスの開発をしている企業

残業時間が少ない企業を希望されている方は安定稼働している自社サービスの開発を行っている企業に着目してみてください。

自社開発ではなく、客先常駐型の企業に転職した場合、派遣される企業によっては残業が発生することもあります。

 

応募の時点では派遣される企業の情報について詳しく知ることができません。

例えば求人には月額の残業時間が10時間と記載されていても、それは本社勤務の場合であり、派遣先によっては残業が月20時間を超えるようなこともあります。

 

自社サービスの開発をしている企業か否かを見極める際は求人情報の勤務時間や勤務場所に注目してみるようにしてください。

勤務場所についてプロジェクトにより異なると記されている場合は、客先常駐型企業である可能性が高いでしょう。

 

また自社サービスの開発を行っている企業であっても、サービスが安定稼働していなければサービスを安定させるための作業などで残業が発生することもあります。

このような企業に就職すると、想定外にも残業が発生したということになるので注意してください。

 

 

エンジニアのための福利厚生が充実している企業

現在、日本全体でIT人材の不足が問題となっており、多くの企業がエンジニアの不足に悩んでいます。

そのためエンジニアを募集している企業の中には福利厚生を手厚くし、多くのエンジニアからの応募を目指している企業もあります。

 

その他にも1カ月の残業時間の平均が15時間以下、20時以降の残業は禁止と定めているような企業もあります。

また残業防止のために定められた時刻になると、半自動的にパソコンがシャットダウンする企業も珍しくありません。

 

またエンジニアはテレワークと相性が良いため、在宅で働ける企業も多くあります。

テレワークであれば通勤時間がかからないため、通勤時間分をプライベートな時間に充てることも可能です。

 

また業務量が通常よりも多い時期でも、在宅で仕事ができれば通勤の負担がないため負担を最小限に押さえられるでしょう。

 

 

プロジェクトマネジメントがしっかりしている企業

複数のメンバーで作業を行うプロジェクトにはプロジェクトマネージャーがいることがほとんどです。

プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体のマネジメントを行い、スケジュール管理やメンバーのスケジュール調整などを行います。

 

プロジェクトマネージャーが業務のスケジュールやメンバーを決めるため、スムーズに業務を進めていけるかはプロジェクトマネージャーの力量もポイントになります。

そのため、同一の企業内であっても、プロジェクトマネージャーのマネジメント力によって業務の進めやすさなどに差が出ることもあります。

 

プロジェクトマネジメントがしっかりとしている企業であれば従業員の働きやすさや負担軽減などにも注力しているため、残業が多く発生するような事態を避けられるでしょう。

 

 

上場している企業

ベンチャー企業の中には各従業員に特定の役割を与えているというよりも、それぞれがオールマイティーに業務に携わる企業も多いです。

そのため、エンジニアとして入社したものの、経理や事務、環境整備といった業務を頼まれることもあります。

 

こうした職場では、自分がコアとする業務に集中しにくく、他の業務に忙しくなってしまい、本来の業務が期日までに終わらないといった事態にも陥りやすいといえるでしょう。

また非上場企業は上場という目標に向かって急ピッチで進んでいる状況です。

 

自社を成長させるために多少の無理も厭わずに頑張ろうという雰囲気がある企業も多く、このような企業では残業が当たり前といった社風であることも多いです。

 

 

 

3.ITエンジニアとして残業時間の多い企業に転職しないためには


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ITエンジニアとして残業時間の多い企業に転職しないようにするためには企業選びが重要です。

入社する企業についてのリサーチなどを怠ると、残業時間の多さやプライベートな時間を取れないなどといった事態が生じる可能性が高くなるので注意してください。

 

ITエンジニアとして一つの企業で長く働くためには、多少手間に感じたとしても企業についてのリサーチが重要になります。

ITエンジニアとして残業時間の多い企業に転職しないためには以下3つのポイントを押さえるようにしてください。

 

募集要項を細かく確認する
信憑性の高い口コミサイトを確認する
転職エージェントを利用する

 

募集要項を細かく確認する

募集要項には仕事内容や残業時間、休日に関することなどが記されています。

ホワイト企業の場合、残業時間の少なさや従業員の勤続年数の長さが求職者へのアピールポイントとなりますので、数字を使って分かりやすく記されています。

 

例えば、「5年以内離職率3%未満」「残業時間○時間以内」などと書かれています。

一方でブラック企業の場合、残業時間などについて明確にふれられていないことがほとんどです。

 

募集要項を細かく確認することで、その企業の働き方について具体的にイメージすることができるでしょう。

 

 

信憑性の高い口コミサイトを確認する

応募する企業に勤めている知人がいる場合を別として、企業の実情を知るには口コミサイトが重要なツールとなります。

口コミサイトを確認してみることで、募集要項では見えてこないような企業の実情を知ることができるはずです。

 

ただし口コミサイトを企業選びの参考にする際は、そのサイトの信憑性も重要になります。

明らかに主観的な批判がされていたり、その企業での就労経験がない人の書き込みがあったりすることもありますので、内容について正確性を必ず見極めるようにしてください。

 

 

転職エージェントを利用する

転職エージェントを利用することで、エージェントの担当者から募集要項には記されていない情報を聞けることもあります。

企業についてより客観的かつ、深い情報を知りたい方は転職エージェントに相談してみることをおすすめします。

 

また、エージェントによっては求職者が抱える疑問や不安点について、求職者に代わって企業に質問してくれます。

また、条件交渉を代わりに行ってくれるエージェントもあります。

 

その他にも転職エージェントを利用すると一般には公開されていない優良求人を紹介してもらえることもあります。

残業が少なく、かつ給与も高いといった好条件の求人は一般にはあまり出ていません。

 

転職エージェントを利用することで好条件の企業と出会いやすくなります。

 

 

 

4.まとめ


近年、仕事を選択するにあたって残業の多さや休暇の取得のしやすさを重視される方が増えてきました。

一般的には月間の残業時間20時間以下の企業は残業が少なく、年間120日以上の休暇を取得できる企業は休暇が多いとみなされます。

 

働き方改革やリモートワークの普及、さらにはエンジニアのニーズの高まりなどによって、エンジニアが働きやすい企業が増えてきました。

特に、エンジニアはリモートワークやフレックスタイム制との相性もよいため、仕事の選び方によってはプライベートを充実させることも可能です。

 

エンジニアとして残業が少ない企業で働きたい方はエンジニアの領域や職種、各企業の口コミや募集要項などに着目してみてください。

 

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