公開日:2021.08.18
更新日:2025.03.24
皆さんは社内SEをご存知ですか。
社内SEとは、簡単に言うと、主に自社システムの開発や管理業務を行うシステムエンジニアです。
社内SEは、エンジニアの中でも比較的人気が高い職種として有名ですが、その理由には以下のようなものがあります。
①システムエンジニア職の中では、比較的残業時間が少ない
②ワークライフバランスが実現しやすい
③納期の融通が利きやすい
④対人交流が基本的に社内のみなので、対人関係の悩みが少ない
そんな社内SEですが、毎日の業務をリモートワークで対応することは可能なのでしょうか。
本記事では社内SEのリモートワーク実情について以下の点を詳しく解説します。
・社内SEはリモートワークできるのかについて
・社内SEのリモートワーク案件実情について
・社内SEの年収について
・社内SEのリモートワーク案件獲得方法について
・社内SEがリモートワーク案件で要求されやすいスキルについて
・リモートワーク案件に参画する際の注意点について
リモートワークや在宅ワーク案件を希望あるいは検討しているフリーランスの社内SEはぜひご一読ください。
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<目次>
1.社内SEはリモートワークできる?
2.社内SEのリモートワーク案件実情
3.社内SEの年収
リモートワーク案件だと年収は変化する?
社内SEとシステムエンジニアの年収の違い
4.社内SEのリモートワーク案件獲得方法
フリーランスエージェントの活用
クラウドソーシングサービスの活用
SNSの活用
5.社内SEがリモートワーク案件で要求されやすいスキル
システム開発経験/スキル
問題解決や論理的思考スキル
セキュリティの知識/スキル
6.リモートワーク案件に参画する際の注意点
評価基準が成果物だけとなる
長時間労働になりやすい
情報漏洩に注意
7.まとめ
社内SEとは、主に自社システム開発や管理業務を行うシステムエンジニアです。
具体的には以下のような業務を行います。
・ヘルプデスク
・社内インフラの整備
・保守メンテナンス
・社内システム開発
社内SEは業務をリモートワークで対応することは可能なのでしょうか?
結論から申し上げると、対応可能です。しかし、すべての業務で対応可能とは言えません。
昨今、新型コロナウイルスやIT技術の向上、働き方改革の影響もあり、さまざまな業界でリモートワークを取り入れる企業が増えています。
社内SEに関しても、先ほどあげた4点の業務は基本的にリモートワークで対応することが可能です。
しかし一方で、パソコンやサーバー、周辺機器などのIT機器の交換や故障対応、基幹業務のデータ修復など外部からアクセスして対処しにくいような業務は、リモートワークで対応することは困難です。
また、社内で業務に関するヒアリングもリモートワークには不向きとされています。
もし、社内SEのリモートワーカーとして活躍したいと考える方は、希望する仕事内容や働き方を考慮してから案件・求人を決めるようにしましょう。
ここでは、2022年8月時点、約381,000件以上の案件・求人数を誇る「フリーランススタート」を参考に、社内SEのリモートワーク案件実情について解説します。
【社内SEの常駐案件・リモートワーク案件割合】
2022年8月時点、フリーランススタートで募集中の「社内SE常駐案件・リモートワーク案件の割合」を調べるとリモートワーク案件が84件(31.1%)、常駐案件が186件(68.9%)という結果でした。
この結果から、社内SEのフリーランス案件に関しては常駐案件よりもリモートワーク案件はが少ないことがわかります。
しかし、前年と比較すると、約10%前後リモートワーク案件が増加しており、年々リモートワーク案件が増加しつつあることがわかります。
社内SEのリモートワーク案件を覗いてみる↓
ここでは、社内SEの年収について解説します。
先ほど、社内SEのリモートワーク案件実情でも参考にした「フリーランススタート」によると、社内SEのフリーランス案件・求人の月額単価は49.5万円、中央値単価は50万円、最高単価は130万円、最低単価は22万円でした。
職種名 |
平均年収 |
中央値年収 | 最高年収 |
最低年収 |
---|---|---|---|---|
社内SE(フリーランス) |
594万円 |
600万円 |
1,560万円 |
264万円 |
ちなみに国税局の令和2年分民間給与実態統計調査結果によると、日本の正規給与所得者の平均年収は496万円でした。
この数値と比較すると、社内SEフリーランスの平均年収(594万円)は、平均より高い傾向にあると言えます。
フリーランスの場合、企業の待遇や個人が持つスキルや経験など、年収に個人差があることに注意が必要です。
社内SEのリモートワーク案件は常駐案件に比べ、年収は変化するのでしょうか。
ここでも「フリーランススタート」の情報を参考に、社内SEのリモートワーク案件の年収について調べてみました。
上記の画像は、実際にフリーランススタートに掲載されている社内SEのリモートワーク案件です。
先程の社内SEのフリーランス求人・案件の月額相場単価と比較すると、年収にそこまで大差はありません。
もちろん企業の待遇や個人が持つスキルや経験でも、年収に個人差がありますが、リモートワーク案件だから年収が変化することはなさそうです。
ここでは社内SEとシステムエンジニア(SE)の年収の違いについて解説します。
ここでも「フリーランススタート」を参考に、フリーランスの社内SEとシステムエンジニア(SE)の平均年収を比較してみました。
職種名 |
平均年収 |
中央値年収 | 最高年収 |
最低年収 |
---|---|---|---|---|
社内SE |
594万円 |
600万円 |
1,560万円 |
264万円 |
システムエンジニア(SE) |
787万円 | 744万円 | 2,400万円 |
240万円 |
(参照:システムエンジニア(SE)のフリーランス求人・案件 月額単価相場)
上記の表をみると、社内SEの平均年収、中央値年収、最高年収はシステムエンジニア(SE)より低いことがわかります。
社内SEは主に自社で活躍する職種です。
社内SEは外部との折衝や納期に迫られがちなシステムエンジニア(SE)に比べ、残業時間が少なく、落ち着いた環境で仕事ができます。
この「残業が少ない」という観点が、システムエンジニア(SE)より年収が低い傾向にある一つの理由と推測できます。
ここでは、社内SEのリモートワーク案件獲得方法について3点解説します。
社内SEのリモートワーク案件獲得には、フリーランスエージェントの活用が最適です。
フリーランスエージェントに在籍しているスタッフは社内SEのリモートワーク案件に関するプロです。
プロに相談することで、自分の希望労働条件を満たした案件・求人を見つけやすくなります。
以下は社内SEのリモートワーク案件に強いフリーランスエージェントです。
ぜひ参考にしてみてください。
社内SEのリモートワーク案件に強いフリーランスエージェント | |
企業名 | 特徴 |
①レバテックフリーランス |
・高単価のフリーランス案件や求人が豊富 |
・20年以上の運営実績と登録者数17,000名以上と人気の高いエージェント |
|
③techtree(テックツリー) |
・大手企業群と優良直請けの非公開求人を多数保有 |
社内SEのリモートワーク案件獲得には、クラウドソーシングサービスの活用もおすすめです。
クラウドソーシングサービスとは仕事を任せたい企業と、仕事をしたいワーカーをマッチングさせるサービスです。
年齢や経歴は問わず、誰でも簡単に利用することができます。
案件も豊富で、常に募集をかけているので、希望の案件が見つかりやすいです。
【おすすめの大手有名クラウドソーシングサイト】
しかし、クラウドソーシングサービスの注意点は、フリーランス求人・案件数がフリーランスエージェントよりも少なく、単価の低い案件が多い点です。
また、報酬から仲介手数料が引かれるため、受け取れる報酬額が予定より少なくなるデメリットもあります。
クラウドソーシングサービスを活用する際は、これらの点に注意しておきましょう。
社内SEのリモートワーク案件獲得には、SNSの活用も重要です。
近年では、SNSで優秀な社内SEを探している企業は多いです。
また、SNSを通して企業とマッチングすれば、仲介業者を挟まない直接契約での仕事になるので、中間マージンがなく報酬や希望のスケジュール交渉がしやすいというメリットもあります。
しかし、案件獲得から実際の業務、請求書のやりとりなど、すべて自分で処理する必要があるので、SNSの活用はベテラン向けの案件獲得方法と言えるでしょう。
ここでは、社内SEがリモートワーク案件で要求されやすいスキルについて3点解説します。
社内SEがリモートワーク案件に着手する際、システム開発経験やスキルが必要です。
社内SEが担当するシステム開発には、以下のような経験やスキルが欠かせません。
・自社のサーバー、ソフトウェア、データベース、ハードウェア、セキュリティ
・システム開発で使用するプログラミング言語
また、社内SEはシステム開発以外にもネットワーク構築やサーバー構築を担う場合もあります。
そのため、必要に応じてインフラに関するスキルや経験も必要です。
社内SEがリモートワーク案件に着手する際、問題解決や論理的思考スキルが必要です。
社内SEは社内システムの観点から、どうすれば自社に貢献できるのか、さまざまな問題を解決するにはどうすれば良いのかなどを具体的かつ論理的に考察する必要があります。
社内の問題を解決に導くには、社内にて適度なヒアリングを行い、状況を把握・分析することが大切です。
ヒアリングの際は、担当者の話をしっかり聞き入れ、問題解決の糸口を見出しましょう。
社内SEがリモートワーク案件に着手する際、セキュリティの知識やスキルが必要です。
社内SEの仕事は、社内システムを開発するだけではありません。
社内システム全般における運用や保守、メンテナンス作業を担うこともあります。
システムにトラブルが起きた際は早急に対処できるよう、システム開発知識/スキル以外にも社内インフラのセキュリティの知識/スキルがあることも必要です。
ここでは、リモートワーク案件に参画する際の注意点について3点紹介します。
社内SEがリモートワーク案件に参画すると、社内SEの評価基準が成果物だけになりがちです。
リモートワークでは社内SEの勤務態度が見えません。
そのため、社内SEとのコミュニケーションが取りにくく、オフィス勤務の評価制度で重要視される業務プロセスを確認できません。
そうなると、評価基準が成果物のみの判断になるため、同じ社内の人間でも評価基準に不公平さが生まれる危険性があります。
社内SEのリモートワーク案件に参画した際、企業の目の届かない場所で仕事を行うため、仕事とプライベート生活との境界線が明確にありません。
そのため、労働時間の管理が難しく、長時間労働になりやすい現状にあります。
リモートワークにおける長時間労働を防ぐ手法として、厚生労働省が発表している「テレワークにおける適切な労務管理のためのガイドライン」において以下の4点をあげています。
【長時間労働への対策】
・メール送付の抑制
・システムへのアクセス制限
・テレワークを行う際の時間外・休日・深夜労働の原則禁止
・長時間労働を行う者への注意喚起
長時間労働で必要以上に疲弊しないためにも、リモートワーク案件に参画した際は対策を心がけましょう。
リモートワーク案件に参画する際は、情報漏洩に厳重な注意が必要です。
リモートワークは働く場所を選びません。
そのため、カフェや公共施設で企業の機密情報や重要情報が漏れて問題になるというケースもあります。
情報漏洩には、外的要因や内的要因があります。
それぞれ、該当しそうな状況を予測し、対策を心がけましょう。
外的要因 |
内的要因 |
---|---|
・外部からのコンピュータウイルス感染 ・端末の盗難 ・不正アクセス |
・端末の紛失 ・危険なネットワークへのアクセス ・身内からの情報漏洩 |
今回はリモートワークや在宅ワーク案件を希望あるいは検討しているフリーランスの社内SEに向けて、社内SEのリモートワーク実情について詳しく解説してきました。
・社内SEはリモートワークでも対応可能
→IT機器の交換や故障対応など業務によっては対応できないこともある
・社内SEの案件実情は、基本的に常駐案件が多い
→しかしリモートワーク案件も少なからずある
・社内SEのフリーランス求人・案件の平均年収は594万円
→月額単価は49.5万円
→リモートワークだからといって年収が低くなることはない
・社内SEのリモートワーク案件獲得方法は、以下の3つがおすすめ
①フリーランスエージェントの活用
②クラウドソーシングサービスの活用
③SNSの活用
・社内SEがリモートワーク案件で要求されやすいスキルは、主に以下の3つ
①システム開発経験/スキル
②問題解決や論理的思考スキル
③セキュリティの知識/スキル
・リモートワーク案件に参画する際の注意点は、主に以下の3つ
①評価基準が成果物だけとなる
②長時間労働になりやすい
③情報漏洩に注意
現状、社内SEのリモートワーク案件・求人は少ないです。
しかし、社内SEの業務内容的にはリモートワークで対応できる部分が多いです。
今後、リモートワークという働き方が世間に浸透すれば、社内SEのリモートワーク案件が増える可能性は十分考えられます。
リモートワーク案件を希望あるいは検討しているフリーランスの社内SEは、需要が高くなることを見越して、今から社内SEに関するスキルや経験を身につけておくと良いでしょう。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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