1.女性エンジニアの割合

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社会におけるあらゆる領域にITやデジタル技術が導入されている昨今、多くの人にとってエンジニアという職業は身近になりつつあります。

そうした中でもIT業界において女性エンジニアの割合は増加傾向にあります。

 

以下、女性エンジニアの割合について2つの観点から解説していきます。

 

 

女性エンジニアは全体の20％

JISA基本統計調査2021のデータによると、女性エンジニアの割合は全体の20%程度となっています。

20％という数字だけでは女性エンジニアの数はそう多くはないようにも感じますが、100人中20人と考えると低い割合でもないと言えるでしょう。

 

一昔前であれば理系職は女性よりも男性の方がはるかに多く、女性は希少な存在でしたが、現代社会においてはそういうわけでもありません。

 

 

女性エンジニアは増加傾向にある

レバテックキャリアの登録者データでは、2012年において女性エンジニアの比率は17.2％でしたが、2022年には21.2％にまで増加しています。

そして今後も教育機関におけるプログラミング教育の導入や人びとのITへの人々の関心の高まりなどによって、女性エンジニアは増加していくと考えられるでしょう。

 

 

 

 

2.IT業界は恒常的に人材不足のため女性エンジニアの需要は高まり続ける

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経済産業省「IT 人材需給に関する調査」によると、2030年にはIT人材が最大で約79万人不足すると試算されています。

実際、多くの企業がIT人材の不足に悩んでおり、人材を募集しても応募がなかったり、自社が求める人物像にマッチする人材からの応募がなかったりということも珍しくありません。

 

また、IT業界が人手不足となっている背景として、近年において急速に成長している業界であることも関係しています。

業界全体が急成長しているため、人びとがIT技術への対応に追いつくことができていないという問題もあります。

 

特に、新型コロナウイルスの感染拡大によって対面でのコミュニケーションや移動に制限が出たため、ITを活用した非接触型のコミュニケーションが主流となったことなどからも、ITのニーズは高まりました。

その他にもIT技術が日々変化していることも、女性エンジニアのニーズの高まりの要因となっています。

 

例えばスマートフォンの普及によってネットワーク技術はもちろん、アプリも多くの人たちから利用されるようになっています。

IT業界では日々新しいものが開発されるため、それに対応するためにも多くの人材を必要としているのです。

 

 

 

3.女性エンジニアの働き方

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近年、フレックスタイム制やリモートワークという言葉を耳にする機会も少なくないでしょう。

しかしこうした働き方ができる職業は現状においては限られるため、職業によっては無縁となってしまうこともあります。

 

一方で、エンジニアはフレックスタイム制やリモートワークとの相性が数ある職業の中でもよいため、扱う領域や入社する企業しだいでは柔軟な働き方を実現できます。

そのため夫の転勤にともなって引っ越しが必要になった場合も仕事を続けることができたり、幼い子どもの面倒を自宅でみながら仕事をしたりすることも可能です。

 

また、子どもの風邪や学校行事にも対応しやすいでしょう。

家事・育児と仕事を両立することを最優先に仕事を選びたい女性には、ソフトウェア系のエンジニアがおすすめです。

 

ソフトウェア系エンジニアはプログラミングが業務の中心となるため場所を問わずに働ける他、期日までに作業を完了すればよいため働く時間の制約がないことも珍しくありません。

一方で、ハードウェア系のエンジニアは社内の開発環境やサーバーの配線の関係などからリモートワークが難しい傾向にあります。

 

 

 

4.女性エンジニアのキャリアパス

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女性も男性と対等に社会で活躍できるよう多くの企業が務めているものの、現状としては女性は男性よりもキャリア形成において不利になってしまうこともあります。

しかし、エンジニアは実力が重視される職業であるため、女性であることがキャリアパスにおいて不利になることは基本的にありません。

 

また、IT業界は新鋭のベンチャー企業の割合も高く、入社年数や性別よりも意欲や能力が重視される企業も多くあります。

そのため、能力があり、かつ自身のキャリア開拓に意欲的な女性であれば、正当な評価を得られる可能性も高いです。

 

以下、女性エンジニアのメジャーな4つのキャリアパスについて解説していきます。

 

 

 

スペシャリスト

スペシャリストとはIT系技術者の中でも特定の分野において高い専門知識や技術を有する人のことです。

この職業には高い専門性を活かし、システム開発工程の技術的なサポートを担う役割があります。

 

ほとんどのプロジェクトにおいて要件定義から保守・運用までの全工程に関わるのではなく、自分が専門とする一部の工程にのみ携わります。

ITスペシャリストを名乗るためには以下の専門分野固有スキル項目のいずれかをスキルレベル1から4とした場合、スキルレベル3以上を有していなければなりません。

 

 

ITスペシャリストは自分の関心のある分野や得意な分野のスペシャリストです。研究者気質の方や好きな分野がある方におすすめできます。

業務では一般のエンジニアでは対応できないような難しい部分を主に対応するため、成功したときに得られる喜びは大きく、周囲からも頼られるでしょう。

 

また、専門的な知識や技術を要求されることからも、年収はIT業界の中でも高い傾向にあります。

 

 

マネージャー

マネージャーとはプロジェクトなどをマネジメントする役割を担う人材のことで、プロジェクト全体を統括する責任者のことです。

マネージャーの業務は多岐にわたり、メンバーの選定や予算の管理、スケジュールの調整、クライアントとの話し合いなどを担当します。

 

その一方で、マネージャーがシステム開発を実際に担当しないプロジェクトや企業も珍しくありません。

ただし、開発作業における一部を担当することはなくても、開発方法に迷っているエンジニアに解決策の提案を行ったり、現場でトラブルが生じた際には対応したりします。

 

マネージャーとして業務に従事するためには自社で扱っている技術に精通していることはもちろん、エンジニアとしての高い技術や深い知識を有している必要があります。

 

 

ITコンサルタント

ITコンサルタントは企業のIT戦略の策定やシステムの見直し、システム導入の提案などを行います。

自社やクライアント企業が抱える悩みや課題、導入済みのシステム、将来的な展望などをヒアリングし、整理・分析を行い、相談者にとっての最善の策を導きます。

 

その上で、相談者にとってベストな方法の提案を行います。

ITコンサルタントは企業の経営課題を解決に導いたり、経営を大きく左右する役割を担ったりするため、大きなプレッシャーを感じるもののやりがいを感じることができます。

 

また、ITコンサルタントはIT業界の中でも高い年収を見込め、大手企業であれば年収1000万円も現実的でしょう。

 

 

フリーランス

フリーランスのエンジニアとして働く人の中にはリモート型（在宅で働くエンジニア）の人と常駐型（どこかの企業に常駐して働くエンジニア）の人がいます。

リモート型であれば自宅やカフェ、コワーキングスペースなど自分の好きな場所で、時間に縛られずに働くことができます。

 

一方で、常駐型の場合は一般的な会社員のようにオフィスに出社して仕事をします。

フリーランスであれば自分の能力や経験しだいで収入は青天井となるため、短期間で年収を大幅にアップさせたいと考えている方にもおすすめです。

 

また、リモート型であれば自由度が高いため、子育てや介護などで自宅を空けることのできない人も働きやすいでしょう。

ただしフリーランスには正社員のように収入が安定しない他、各種保険に自分で加入しなければならないなどのデメリットもあります。

 

そのため仕事において安定性を最重視する方にとっては不向きとも言えるでしょう。

 

 

 

 

5.まとめ

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IT業界は人手不足のため異業種からの転職希望者にも門戸を大きく開いている企業も多いと見受けられるでしょう。

また、手に職を付けられる他、キャリア形成を行いやすい職業であるため、長く働きたいという方にもおすすめできます。

 

一昔前であれば、理系職において女性は珍しいといった見方もされていました。

しかし、近年ではIT業界を中心に理系職に従事する女性も増えています。

 

また、小学校でのプログラミング教育の必須化やプログラミング教室の普及、大学における情報系学部の増加などによっても、女性エンジニアは将来的にさらに増えると考えられます。

エンジニアはリモートワークやフレックスタイム制とも相性がよいため、ライフステージによって働き方を大きく変える必要がある女性にとっても比較的働きやすいです。

 

また、技術や知識があれば出産や育児などでブランクがあっても、エンジニアとして復帰できます。

企業でエンジニアとしての経験をある程度積んだ女性にはフリーランスという働き方もおすすめです。

 

リモート型のフリーランスであれば柔軟に働けるため、幼い子どもがいる方でも仕事と家事・育児を両立することができるでしょう。

その他にも、服装や髪型に縛られることもないため、自分好みのファッションを楽しむことができます。

 

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