1.はじめに|確定申告は、準備が9割!ロードマップで不安を解消しよう

本記事を読んでいただいている方は、フリーランスエンジニアとして初めての確定申告シーズンなのかもしれません。会社員とは違い、全て自分で対応しなければならないのには、不安・焦りがありますよね。「確定申告、何からどう手を付ければよいのかわからない…」本記事は、そんなあなたのために書きました。
難しい・大変そうに感じる確定申告ですが、大丈夫。やるべきことを一つずつクリアしていけば、完了することができます。難しい専門用語は使わず、具体的な手順をロードマップ形式で分かりやすく解説するので、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
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2.確定申告の全体像を把握しよう|まず知っておくべき【3つのこと】
(1)自分は確定申告が必要?フリーランスの必須条件
まず確認しておきたいのは、「そもそも自分は、確定申告が必要」なのかどうか。結論、フリーランスの場合、所得(収入から経費を引いた金額)が48万円を超える場合、確定申告が必要です。会社員時代の「年末調整」とは違い、フリーランスは自分で税金の額を計算し、納める必要があります。所得の計算方法や経費の考え方は、次のセクションでご確認ください。
(2) 最大65万円が節税できる「青色申告」とは?
確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類がありますが、フリーランスエンジニアには青色申告がおすすめです。理由は、青色申告承認申請書を提出することで、最大65万円の特別控除を受けられるため。心強い節税対策になるのです。青色申告をするためには、詳細な帳簿付けが必要になりますが、会計ソフトを使えば対応が簡単になるのでご安心を。
(3) 確定申告のタイムスケジュールと全体像
確定申告の期間は毎年2月16日から3月15日までですが、準備は1年前から始めておきましょう!まずは開業届を提出し、日々の売上や経費を記録することからスタート。そして、年末に1年間の集計を行い、翌年の確定申告期間中に書類を提出します。この一連の流れを事前に把握しておくことで、焦ることなく確定申告に臨めます。
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3.【これが最大の節税】経費の考え方とエンジニア向け具体例

どこまでOK?経費の判断基準と家事按分
経費とは、事業を行う上で発生した費用のこと。これを適切に計上すれば、所得が減り、結果として納める税金も少なくなります。しかし、何でも経費にできるわけではありません。最も重要な判断基準は、「その支出が事業に関係しているか」。例えば、仕事で使うパソコンは経費になりますが、プライベートで使う服は原則として経費になりません。
自宅をオフィスとして使っている場合、家賃や水道光熱費、通信費は、事業に使った割合分だけを経費にできます。これを「家事按分」といいます。税務署から指摘を受けないように、按分した割合の根拠(例:仕事部屋の面積、作業時間など)を明確にしておきましょう。
フリーランスエンジニアのリアルな経費項目リスト
フリーランスエンジニアは、業務に直結する様々な費用を経費にできます。以下に代表的なものをリストアップします。
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パソコンや周辺機器:仕事で使うパソコン、モニター、キーボード、マウスなど
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ソフトウェア・ツール: IDE(統合開発環境)、Adobeなどのデザインツール、各種サブスクリプションサービス
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通信費:業務用のインターネット回線、スマホの通信料
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書籍・勉強代: 技術書、専門誌、有料セミナーの参加費、資格受験料など
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打ち合わせ費用:クライアントとの打ち合わせに使ったカフェ代や飲食代
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旅費交通費:案件先や打ち合わせ場所への移動費
職種別!Web開発、インフラエンジニアの経費のコツ
フリーランススタート独自の案件・求人データを調査し、案件データから見えた職種ごとの経費の特徴を分析しました。
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Web開発エンジニア:サーバー代、ドメイン代、デザインツールのサブスクリプション費用などが代表的な経費です。これらは定期的に発生することが多いため、請求書や領収書を忘れずに保管し、毎年しっかり計上しましょう。
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インフラエンジニア:クラウドサービスの利用料(AWS, Azureなど)、サーバー保守関連の専門書、資格取得のための受験料などが経費になりやすい傾向があります。業務効率化やスキルアップに必要な費用は、積極的に経費として計上することを検討しましょう。
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4. 確定申告書の準備と記入を一人で終わらせる方法

確定申告に必要な書類をサクッと集める
確定申告を始める前に、必要な書類をリストアップして準備しましょう。主に、確定申告書、青色申告決算書、売上や経費の証拠書類(領収書、レシート)、源泉徴収票などが必要です。「クライアントから支払調書が届かない!」という場合でも焦る必要はありません。支払調書はあくまで参考資料なので、銀行口座の入金履歴などで正確な売上金額を確認できれば問題ありません。
専門家いらず!会計ソフトで全自動化
確定申告と聞くと、難しい帳簿付けや計算をイメージしてしまいますよね。でも安心してください。会計ソフトを使えば、専門知識がなくてもスムーズに確定申告を終わらせることができます。銀行口座やクレジットカードと連携させれば、売上や経費が自動で記録され、勘定科目も推測してくれます。確定申告書も自動で作成してくれるので、大幅な時間短縮になります。まずは無料プランから試してみるのがおすすめです。
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5.まとめ|今日からできる!失敗しないための3つのステップ

確定申告は、初めてだと不安に感じるかもしれませんが、この記事で解説したロードマップに沿って準備すれば、決して難しいことではありません。最後に、今日からすぐに始められる3つのステップをまとめました。ぜひ参考にしてみてくださいね。あなたの確定申告が無事に終わることを応援しています!
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ステップ1:まずは「開業届」を出す
青色申告で節税するためには必須の書類です。開業から1ヶ月以内に出すのが理想ですが、遅れても大丈夫。青色申告承認申請書も一緒に提出しましょう。
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ステップ2:今すぐ「会計ソフト」に登録する
日々の記帳は確定申告で最も手間がかかる部分です。早めに会計ソフトを導入し、口座と連携させておくことで、年末に慌てることなくスムーズに作業を進められます。
- ステップ3:領収書・レシートは「とりあえず保管」から始める
確定申告に必要な証拠書類は、とりあえず一つの箱にまとめておくだけでもOKです。後からまとめて整理する習慣をつけておけば、いざという時に慌てずに済みます。
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