コーダーのフリーランス求人・案件の業務委託における月額相場単価は、作業時間の目安を週5常駐で月140~180時間とした場合、25~45万円程度です。
コーダーのフリーランス求人・案件の平均単価は38.1万円、中央値単価は35万円、最高単価は60万円、最低単価は35万円です。（※フリーランススタート調べ/2024年11月）

■コーダーについて
コーダーについて説明します。

コーダーとは、WebデザイナーがデザインしたWebサイトやアプリケーションなどを、利用者が閲覧・動作できるように作成するエンジニア職種を指します。
コーダーがコードを記述する作業を「コーディング」と呼びます。

コーダーは、依頼されたデザインを実現するためにマークアップ言語やプログラミング言語を用いてコーディングを行います。HTML/CSS、JavaScriptなどの開発言語が一般的に使用され、仕様に沿いコードを記述していきます。
なお、フリーランスなどの場合やWebサイトを内製化している企業の場合、Webデザイナーがコーディング作業を担当することもあります。

コーダーはプログラミングスキルやWebサイト構築スキル、SEOなどマーケティング知識、UI/UX関連の知識などが要求されます。


■コーダーとフロントエンドエンジニアの違い
コーダーとフロントエンドエンジニアの違いを説明します。

コーダーとは、WebデザイナーがデザインしたWebサイトやアプリケーションなどを、利用者が閲覧・動作できるように作成するエンジニア職種を指します。
フロントエンドエンジニアは、Webデザイナーのデザインをもとに、HTML/CSS、JavaScript、PHP、jQueryを活用し、Webサイト設計や実装、WordPressなどのCMS構築やカスタマイズを行うエンジニア職種です。

コーダーとフロントエンドエンジニアの違いは、開発領域の範囲やスキルが異なります。
フロントエンドエンジニアはコーダーの上流職種です。
コーダーはHTML/CSS、JavaScriptのコーディングが主な業務であり、フロントエンドエンジニアはHTML/CSSやJavaScript、PHPの他、各プログラミング言語のフレームワークやライブラリを使いフロントエンドの開発全般を担当します。


■コーダーとプログラマーの違い
コーダーとプログラマーの違いを説明します。

コーダーとは、WebデザイナーがデザインしたWebサイトやアプリケーションなどを、利用者が閲覧・動作できるように作成するエンジニア職種を指します。
プログラマーは、コンピューターを動かす「プログラム言語」を用いて、多種多様なシステムやソフトウェアを開発するエンジニア職種を指します。

コーダーとプログラマーの違いは扱うプログラミング言語や担当する分野/領域です。
コーダーはHTML/CSS、JavaScriptを使用しフロントエンドを開発しますが、プログラマーはJava、JavaScript、PHP、Python、Rubyなどを使用しサーバーサイドを開発します。


■コーダーのフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキル
コーダーのフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルを説明します。
特に今後コーダーへの案件参画を検討している方は参考にしましょう。

コーディングスキル
コーダーがフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルとしてHTMLやCSSのコーディングスキルが挙げれらます。
属人的なコーディングではなく、誰でも見やすくかつ理解できるコードを記述するスキルが要求されます。また、納期通りに素早くコーディングを行うことも必要です。

HTML5が現状主流ですが、インターネット上では新旧さまざまなWebサイトが存在しています。古いブラウザでも動くXHTMLやHTML4.0などで実装されているものもあるでしょう。またXHTMLやHTML4.0のコーディングスキルがあると、既存のWebサイトのメンテナンスなどで役立つことがあります。


SEOの知識/理解
コーダーがフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルとしてSEOの知識/理解が挙げれらます。
Googleが定期的に改良しているため、SEOには多くの手法があります。
その中でも正しくコーディングされているかも評価基準として組み込まれています。
コーダーとして、Webサイトのコーディングを行う際、UIデザインを再現するだけでなく、クローラがWebサイト構造を正しく把握できるように最適なHTMLの記述が必要です。
コーダーとしてタグの設定、内部リンク構造の設計、ナビゲーションやパンくずの設置などの知識を付けて、正しくコーディングするようにしましょう。


プログラミング言語スキル
コーダーがフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルとしてプログラミング言語スキルが挙げれらます。
コーダーとして、HTML/CSSやJavaScript、PHPなどの開発言語をはじめとし、jQueryやBootstrapなどフレームワーク/ライブラリなどWebサイト構築で必要になるプログラミング言語スキルは要求されます。
フロント開発で使用される開発言語をある程度は理解しておかなければコーディングできない場面も多いです。
また、プログラミング言語は日々改良されているため、定期的に情報をキャッチアップしておきましょう。


CMSの知識/理解
コーダーがフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルとしてCMSの知識/理解が挙げれらます。
CMSはContents Management Systemの略であり、Webサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、デザイン・レイアウト情報などを一元的に保存・管理するシステムを指します。
大規模なサイトではCMSを導入するケースもあり、コーダーはCMSの仕組みやできることを理解している必要があります。


UI/UXの知識/理解
コーダーがフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルとしてUI/UXの知識/理解が挙げれらます。
ユーザー
Webサイトのリッチ度合いやユーザーの使いやすさを意識してWebサイトを制作する企業がほとんどです。ユーザーにとって使いやすいWebサイトを実現するために、UI・UXの知識や理解を身に付けることが必須です。
UI・UXの知識/理解を深めることによりコーダーとしての仕事の幅を広げることができます。


■コーダーにおすすめの資格
コーダーにおすすめの資格を説明します。
コーダーへなるためには特に資格は必要ではないですが、コーダーとして保有しておくと良い資格を説明します。

コーダーへなるためには特に資格は必要ではなく、またコーダーに直接関係ある資格はありません。

しかし下記資格を持っておくと多少有利になるでしょう。

・HTML5プロフェッショナル認定試験
・Webクリエイター能力認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験は、特定非営利活動法人LPI-Japanが実施しているHTML5、CSS3、JavaScriptなどマークアップに関する技術と知識を認定する資格です。
HTML5プロフェッショナル認定試験は、Level.1とLevel.2と2種類あります。

Level1：マルチデバイスに対応したWebコンテンツ制作における基礎
Level2：システム連携と最新のマルチメディア技術に対応したWebアプリやコンテンツ開発・設計

HTML5/CSS、JavaScriptに関する実践的な知識、WebアプリやWebコンテンツ開発・設計の知識が習得/理解できるため、コーダーにとってHTML5プロフェッショナル認定試験はおすすめの資格です。


Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイWeb利用・技術認定委員会が主催の資格で、Webサイトを作成するために必要なコーディングの能力や、基本的なデザインの能力が求められる試験です。

認定基準にはエキスパートとスタンダードの2種類あります。
Webクリエイター能力認定試験は、実技試験が主体となっており、エキスパートのみ知識問題があります。スタンダードは最低限の知識問題が出題され、エキスパートはタグの情報量や画像編集技術など、よりデザインに関連する技術の問題が出題されます。
エキスパートレベルを取得できるスキルを持つと、一般的なWebページ制作は可能です。

上記資格がコーダーになるにおいて必須ではないため、資格は時間的に余裕がある方におすすめします。

コーダーとして実務未経験の場合、まずコーディング経験やWebサイト構築経験などの実務経験を積むことに注力しましょう。


■コーダーの市場動向やニーズ
コーダーの市場動向やニーズを説明します。

将来的にコーダーの需要はなくなることはないでしょう。

その理由としてIT人材不足であることIT市場規模の拡大などが挙げられます。
まず、IT人材不足について説明します。
経済産業省のIT人材需給に関する調査によると2030年最大で79万人が不足すると言われています。この要因はAIやIoT、5GなどIT産業の飛躍的な発達が挙げられます。

次にIT市場規模の拡大していることについて説明します。
ここではモバイルゲームを含むゲーム市場を見ていきましょう。

2020年11月、株式会社角川アスキー総合研究所が発表した世界のゲーム市場の調査レポート『グローバルゲームマーケットレポート2020』の調査によると、2020年の世界ゲーム市場は、前年比19.6%増となる1,749億ドル(約18兆3,758億円)に達する見通しです。

特にモバイルゲームの2020年の市場規模は、前年比25.6％増の863億ドル(約9兆664億円)となりゲーム市場の成長を大きく後押ししています。

上記2点を考慮すると、数年単位の中期的にみればコーダーのニーズはなくなることはないでしょう。
しかし、10年など長期的な視点ではコーダーの需要が減少する可能性があります。
その理由として、コーダーはコーディングが主な業務ですが、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアでも同様の作業を行えるため、IT人材不足である現代においてコーダーの必要性がなくなっていく可能性があり得ます。
そのため、コーダーを検討している方や現在コーダーの方は定期的に市場動向を確認し必要とされるスキルを身に付けていきましょう。

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