ALGOLについて

ALGOLは、学術研究などにおけるアルゴリズムの記述に向いた手続き型のプログラミング言語です。欧米のコンピュータ科学者が参加する国際的なグループが開発したもので、最初の仕様は1958年です。
コンピュータ科学の研究などにおいて、アルゴリズムを記述しやすい言語として記法や構造が検討されています。
ALGOLは現代多くのプログラミング言語で当たり前となっているコードブロックおよび変数などのスコープの概念やブロックの入れ子構造、（手続き型言語における）関数などの再帰呼び出し、BN記法による言語仕様の形式的な記述、if-then-else文による条件分岐の記述、関数への引数の名前渡しと値渡しの区別などが導入されています。
ALGOLは一昔の言語としては珍しく、特定の機種のコンピュータの仕様を想定せずに抽象的、汎用的な言語として規定され、手続き型のアルゴリズムを記述できるため主に情報科学・工学などの学術研究で活用されていました。
ALGOLはその後開発された多くの言語に影響を与えており、手続き型言語を中心に現代の多くのプログラミング言語はALGOL由来の記法や仕様を受け継いでいるとも言われています。
PascalやBCPL、B言語、C言語は特に強い影響を受けており、C言語系と総称される多くの言語は強い影響を与えています。