公開日:2021.10.20
更新日:2025.03.24
ビッグデータはさまざまな分野で導入が進んでいます。
ビッグデータを活用することで、ビジネスを加速させることができます。
では、実際にどのような事例があるのでしょうか。
今回はビックデータの企業での活用事例を紹介します。
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<目次>
1.ビッグデータとは
2.ビッグデータの種類
オープンデータ(政府が出しているデータ)
パーソナルデータ(個人の行動データ)
企業データ
3.企業のビッグデータ活用事例
小売業の活用事例
金融業界の活用事例
製造業の活用事例
農業の活用事例
インフラでの活用事例
4.企業がビッグデータを活用するメリット
業務効率化
コスト削減
5.まとめ
ビッグデータとは、管理が困難な大量のデータのことで、企業には日々溢れかえっています。
ビックデータは膨大で、従来のデータ処理ソフトウェアでは管理しきれません。
しかし、こうした大量のデータを利用することで、これまで取り組めなかったビジネス上の問題に取り組むことができます。
ただし、重要なのはデータの量ではありません。
重要なのは、データの量ではなく、そのデータを使って組織が何をするかということです。
ビックデータの種類は大別して3種類です。
・オープンデータ
・パーソナルデータ
・企業データ
オープンデータとは、誰もがアクセス、変更、共有できるように公開された情報のことです。
政府のデータのように公的な情報源から得られるものもあれば、企業の情報のように企業から得られるものもあり、営利目的でも非営利目的でも利用することができます。
パーソナルデータとは、個人に関連するあらゆる情報を指します。
さまざまな情報をまとめて特定の個人を識別することができる場合もパーソナルデータとなります。
個人を特定できないようにしたり、暗号化したり、仮名にしたりしても、個人を再識別するために使用できるデータは、パーソナルデータのままです。
一方で、個人を識別できないように匿名化されたデータは、パーソナルデータとはみなされません。
企業データは事業活動をしている中で生じるものすべてが対象となります。
よく活用される代表的なものは、売上・顧客・業務日報・メールなどのデータです。
これらのデータは顧客ターゲティングの精度を上げることで、営業効率の向上に繋がったり、どんな業務に時間を費やしているのかを分析して、同じオペレーションが生じてるところをシステム化するなど、企業全体の生産性向上を活用目的としています。
ビッグデータはさまざまな分野で活用されています。
企業の活用事例をみていきましょう。
世界最大級の小売業者であるウォルマートは、ビッグデータという言葉が出てくるずっと前から、ビッグデータ分析の活用を始めています。
同社では、データマイニングを用いて、どの商品が一緒に買われたかというパターンを発見し、それをもとにユーザーに商品を勧めています。
こうしたビッグデータの活用により、最適な顧客体験の提供を目指しています。
金融におけるビッグデータとは、顧客の行動を予測し、銀行や金融機関の戦略を立てるために利用できるデータのことです。
世界の市場では、毎日何十億ドルものお金が動いています。
アナリストは、このデータを正確に、安全に、そして迅速にモニタリングし、予測を立て、パターンを発見し、予測戦略を立てる責任があります。
ビッグデータを活用することで、多様なデータを分析できるようになりました。
金融業界としては顧客サービスの向上、不正行為の防止、顧客ターゲティングの改善などの効果が挙げられています。
製造業においてビッグデータを活用すれば、サプライヤー、顧客、機械の稼働状況、コストの制約などに基づいて、生産スケジュールを最適化することができます。
これらのメリットにより、メーカーは生産効率と応答性を最大化するために、オペレーションを規制することができます。
ここでは、ビッグデータが製造業を改善する方法を物語る2つの事例を紹介します。
1 - 製造プロセスの改善
ビッグデータを活用することでプロセスに関する情報を収集し、それらを分析することで生産のばらつき、品質問題、生産ダウンタイムなどその他の問題を把握し、早期発見による節約につなげることができます。
ある企業では、自社製品(ワクチンや血液成分)の純度を追跡するために、200の変数を持つ遺伝子操作された生きた細胞をモニターしていました。
ビッグデータ解析を用いて、ワクチンの生産量に直接関係する9つのパラメータを発見し、対象となるプロセスをいくつか変更することで、これらのパラメータを最適化し、ワクチンの生産量を50%増加させることができました。
2 - 工事現場での事故防止
ある建設会社での事例でショベルカーに、アームが可動する範囲内に人や物の有無を識別することが可能なセンサーを設置し、未然に事故を防ぐ事を可能にしました。
画像識別技術は向上しており、人や物と機械との距離を正確に把握する事が可能になったため、あらゆる現場で活用されています。
John Deere社では、農機具にセンサーを搭載し、農機具の管理に役立つビッグデータアプリケーションを導入しています。
大規模な農場でのこうしたモニタリングは、トラクターの空き状況、サービスの期限、燃料の補充のアラートなどをユーザーに知らせることができ、大いに役立ちます。
使用状況を最適化し、農機具の長期的な健全性を確保することができるのです。
配車アプリサービスのUberは、ユーザーの個人情報を利用し、利用パターンを分析。
ビックデータ分析に基づき、集中的に提供すべき機能やサービスを決定しています。
その最たる例が価格設定です。
例えば、約束の時間に遅れそうになって、混雑した場所でタクシーを予約した場合、2倍の料金を支払う必要があるでしょう。
大晦日の夜には、1マイル(約1.6km)の走行料金が200円から1000円になることもあります。
企業がビッグデータを活用する主なメリットは2つあります。
・業務効率化
・コスト削減
ビッグデータは、業務効率を飛躍的に向上させます。
ビッグデータを活用することで、ユーザーからのフィードバックを受け、有益な顧客データを大量に蓄積することができます。
収集したデータを分析し、ユーザーの好みや商品・サービスの欠点、購買行動などをパターンとして認識することが可能です。
そのため、企業は無駄を省き、顧客が必要としている商品・サービスを生み出すことができます。
業務効率化に加え、コスト面でのメリットもあります。
ビッグデータがもたらすコスト削減効果を示す好例が、物流業界にあります。
通常、製品の返品にかかるコストは、実際の輸送コストの1.5倍にもなります。
ビッグデータ分析を活用し、製品の返品の可能性を予測することで、返品コストを最小限に抑えることができます。
どの製品が最も返品される可能性が高いかを予測することで、企業は返品による損失を減らすために適切な対策を講じることが可能です。
今回はビッグデータの企業での活用事例について詳しく解説してきました。
ビッグデータはさまざまな業界で活用が進んでいます。
ビッグデータを活用することで、業務効率化やコスト削減などのメリットがあります。
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