データ解析士とは?資格取得の流れや難易度など資格詳細やメリット、類似資格も解説

資格

2022.06.30

特に未経験からデータサイエンス分野に進みたい人の中には、データサイエンス関連資格の受験を考えている人が多いでしょう。

データサイエンス系の資格の1つとして挙げられるのがデータ解析士。
あまりメジャーな資格ではありませんが、統計などデータ解析について必要な知識を身に着ける手段としておすすめの資格です。

今回はデータ解析士の資格の詳細や、取得するメリット・デメリットについて解説します。

 

 

 

1.データ解析士とは


データ解析士とは関連画像
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データ解析士とは、内閣府移行認可一般社団法人実務教育研究所の通信講座「多変量解析実務講座」を修了した人に交付される資格です。

データ解析士という職業は存在しません。あくまでデータ解析士を名乗れるだけの資格であることを理解しておく必要があるでしょう。

 

ちなみにこの資格で得た知識を活かして働ける職業には、統計士やデータサイエンティスト、データアナリストなどが挙げられます。

多変量解析実務講座で学べる内容は回帰分析を中心とした多変量解析です。

 

数式をたくさん書くことよりも実務で使うことを重視しているのが本講座の特徴。

VBAで開発されたツールを用いて学習を行うので、計算の仕組みをしっかり理解しつつも、必要最小限の数式の記述量で統計について学べます。

 

多変量解析実務講座のカリキュラムは以下の通りです。

 

データ解析序説
単回帰分析
重回帰分析
その他の多変量解析

 

本講座ではこちらのカリキュラムを4ヶ月かけて学習します。

サポートに関しては各単元を終えるごとに理解度を確認する報告課題があるので安心。

 

報告課題は講師による添削があり、各単元の中でも特に理解できていない部分をしっかり把握できます。

報告課題には基準点があり、基準点をクリアするまで何回でも挑戦可能です。そのため、苦手をしっかり潰したうえで次のステップに進めます。

 

課題の疑問点は、学科質問システムを使って質問可能です。

郵送なので1通15円と費用や時間がかかりますが、質問回数に制限がありません。納得できるまで質問して重回帰分析への理解を深められます。

 

その他にも7,000円追加料金が発生しますが、多変量解析実務講座は年に1回ほど東京にて対面での抗議を開催。

こちらに参加することでより知識を深め、直接質問して疑問を解決できます。

 

データサイエンティストとは?

データサイエンティストとは、蓄積されたデータをAI技術を用いて解析し、企業が抱える課題やその課題の解決策を提案する職業です。

ビッグデータ活用が謳われる現代では、大量のデータを取り扱うプロであるデータサイエンティストの需要が急速に上昇しています。

 

データサイエンティストに必要なスキルは以下の通り。

 

プログラミング(Python・R言語など)
統計学・数学
グラフ・表の作成
マーケティング
プレゼンテーション など

 

これらスキルのうち、多変量解析実務講座では、統計学・数学や、グラフの作成スキルを磨くことができます。

データサイエンティストの平均年収は、求人ボックスによると695万円。

 

日本全体の平均年収は368.4万円なので、データサイエンティストは高年収な職業と言えます。

そのため、未経験からプログラミングや統計学などを学んで、データサイエンティストへの転職を検討する人は跡を絶ちません。

 

データサイエンティスト案件を見てみる↓

 

データサイエンティストのフリーランス求人・案件
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2.データ解析士の概要


データ解析士とは関連画像
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それでは、データ解析士の資格を取得するにはどれくらいの費用や期間が必要なのでしょうか。

データ解析士の資格の概要を紹介します。

 

データ解析士の詳細

 

レベル

中級
※統計検定準1級レベル

受講期間

4ヶ月

最長在籍期間

8ヶ月

入学金(税込)

5,000円

受講料(税込)

49,500円

受講対象

統計の基礎を理解している人
現代統計実務講座修了レベル

修了条件

全4単元の報告課題及び修了報告課題を提出して基準点をクリアする

 

 

データ解析士取得の流れ

データ解析士の学習は教科書とVBAプログラムが入ったCD-ROMを使って行います。

多変量解析実務講座は全4単元で構成されており、1単元を終えるごとに報告課題を提出し、基準点をクリアしたら次の単元に進みます。

 

そして、すべての単元を終えたら修了報告課題を提出し、合格すれば多変量解析実務講座修了及び、データ解析士の資格取得となります。

この際、講座の修了証書とデータ解析士の認定証書が自宅に届きます。

 

また、受講者の中でも特に成績優秀者だった場合には、文部科学大臣賞及び、実務教育研究所賞も授与されます。

 

 

データ解析士の難易度

データ解析士を取得するために必要な多変量解析実務講座の難易度は、統計検定だと準1級レベルに相当します。

統計検定準1級は大学1〜2年の統計学の講義で取り扱うレベルとなっています。そのため、高校数学3まで理解している程度の数学の知識が必要でしょう。

 

2021年統計検定準1級の合格率は23.6%であることからも難易度が高いと言えるでしょう。

多変量解析実務講座は、統計の基礎を理解している前提の講座なので、大学で数学や統計学を学んでこなかった人にとっては難易度が高めです。

 

実務教育研究所では、多変量解析実務講座の他に、統計の基礎について学べる現代統計実務講座が用意されています。

これまで一切統計学に触れたことが無いなら、多変量解析実務講座を受講する前にこちらの講座を受講するのがおすすめです。

 

 

データ解析士の申し込み手順

 

1.申し込みフォームから申し込みを行う
2.確認メールの内容を確認する
3.教材が自宅に届く
4.支払い
※現金払いの場合は支払い
※クレジット分割払いの場合はクレジットカード契約書を返送

 

データ解析士の申し込みは、公式サイトから行います。

選べる支払い方法は現金一括・クレジットカード一括・クレジットカード分割の3種類。申し込み時にしか選択できないので間違えないようにしましょう。

 

現金払いの振込用紙、クレジットカード分割払いの契約書は、教材と一緒に自宅に届きます。

特にクレジットカード分割払いの際の契約書は到着から1週間と返送の期限が決まっているので、すぐに返送してください。

 

クレジットカード払いの引き落とし日は申し込み月の翌月27日、分割払いを選んだ場合はその後も27日引き落としとなります。

 

 

 

3.データ解析士の資格取得のメリット


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それでは、データ解析士の資格を取得するメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

まずはデータ解析士の資格取得のメリットから解説します。

 

データ解析スキルや知識が身に付く

多変量解析実務講座では、大学レベルのデータ解析について学べます。

しかも実務を想定しているので、学んだ知識をすぐに業務に活かせるのもメリットでしょう。

 

多変量解析実務講座を監修しているのは、実際に東京理科大学にて統計学を教えている講師陣です。

有名大学の講師が監修しているだけでも十分な説得力があるでしょう。

 

しかも、何度でも質問や添削課題の提出ができるので、徹底的に苦手を潰して次のステップに進めます。

大学レベルの統計学を独学で学ぶのは大変でしょう。そこでプロの講師の添削を受けて疑問を解決し、しっかり知識を定着させることで、仕事でもデータ解析を十分に活かせるようになるでしょう。

 

 

転職・就職に活用できる可能性がある

現代においてデータ解析の知識を持った人材を欲している企業はたくさん存在します。

そこでデータ解析の実力をアピールできるデータ解析士の資格を持っていることで、データに関わる業務に携われる可能性があります。

 

先ほど紹介した通り、データサイエンティストはじめ、データを取り扱う職業は専門性の高さ故に平均年収が高めです。

高年収を狙いたいなら、未経験からデータ解析士の資格を取得してキャリアチェンジ・キャリアアップを検討するのも良いでしょう。

 

 

 

4.データ解析士の資格取得のデメリット


データ解析士とは関連画像
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データ解析士の資格の取得にはデメリットもあります。次はデメリットについて解説していきます。

 

勉強時間を確保する必要がある

どの資格にも言えることですが、忙しい中でもしっかり勉強時間を確保する必要があります。

データ解析士の場合、ただテキストを使って学習するだけでなく、定期的に課題を提出する必要もあるので、毎日2時間は勉強時間を確保したいところでしょう。

 

しかも、多変量解析実務講座の受講期間は4ヶ月間。

無料で最長4ヶ月延長することもできますが、それでも8ヶ月で大学レベルの統計学の課題をクリアしなければいけません。

 

特に統計学に触れたことが無い人は、統計の基礎から学んでいると時間が足りなくなる可能性が高いので、無理をせずに基礎を終えてから受講することをおすすめします。

 

 

資格が全く活きない場合もあり得る

データ解析士の資格を取得したところで役に立たない可能性もあります。

まずデータ解析士の資格はあまりメジャーではありません。そのため、採用担当者など資格を評価する人が資格の難易度を理解しておらず、評価してもらえない可能性があります。

 

また、データ解析士はあくまで講座を「修了」した人に交付される資格です。

データ解析士の資格を取得していても、企業はどれだけ統計の知識を持っているのかを測るのは難しいでしょう。

 

データ解析士で取り扱う内容は難しいですが、あくまでデータ解析士の資格は修了証程度のものであり、自分の実力をアピールする手段として、統計検定などはっきり合格点が決められている資格を受験することをおすすめします。

 

 

 

5.統計士とデータ解析士の違いとは


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実務教育研究所で取り扱っている統計学関連講座が、現代統計実務講座と多変量解析実務講座の2つです。

各講座を修了すると、それぞれ統計士、データ解析士の資格を取得できます。

 

現代統計実務講座は多変量解析実務講座を受講するために必要な統計の基礎について学べる講座です。

こちらの講座の難易度は統計検定2級程度。難易度を下げて高校1年レベルの数学(数学ⅠA程度)で学べるカリキュラムとなっています。

 

最終的にデータ解析士の資格取得を目標とすると、合わせて1年かかることにはなりますが統計学を学んだことがない方や、数学に苦手意識を持っている方にはまず統計士の資格取得から挑戦することをおすすめします。

 

 

 

6.統計検定とは


データ解析士とは関連画像
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統計学のメジャーな資格として、統計検定が挙げられます。

未学習から統計を学んでデータサイエンティストなどへの転職・就職に活かしたいと思っているなら、統計検定の受験がおすすめです。

 

統計検定は2級以上が難関資格として知られており、実際に未経験からデータサイエンティストなどへの転職の際に、統計検定2級以上が応募条件・歓迎条件となっていることもよくあります。

一定ラインの点数を獲得して試験に合格したという証明が、ある程度統計学に関する知識レベルの示準となってくれるので、転職に有利に働くでしょう。

 

ちなみにレベルとしては、多変量解析実務講座が準1級の範囲の一部をカバーする程度、現代統計実務講座が2級合格レベルの内容となっています。

ぜひ各講座の受講を終えたら統計検定の受験も検討してみてください。

 

 

 

 

7.まとめ


データ解析を業務で使うにあたって必要な知識の中でも難易度の高い重回帰分析について体系的に学べるのがデータ解析士。

添削や回数無制限の質問などフォローも手厚く、独学で統計学を学ぶ人にとっては心強いでしょう。

 

ちなみに多変量解析実務講座は統計分野では唯一の文部科学省認定講座です。

価格も大学で学ぶよりお手頃なので、統計について学びたいけれども何から手を付けたら良いかわからない社会人の方はぜひ受講を検討してみてください。

 

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