統計検定とは?合格率や難易度、出題範囲など検定試験詳細やおすすめ勉強法を解説

資格

2022.06.09

データサイエンス分野に進むにあたって欠かせないのが統計の知識です。
統計検定は統計に関連する視覚の中でも最もメジャーな資格ということもあり、データサイエンス分野で働く人の中には統計検定を受験する人はたくさんいます。

そのため、これからデータサイエンス分野に進みたいと思っている人の中には統計検定を受験しようと思っている人もいるでしょう。
統計検定の範囲はとても広く、求められるレベルも高いので、しっかり受験範囲を把握し、対策を行うことが重要です。

そこでここでは、統計検定の試験の詳細や受験するメリットについて解説します。

<目次>
1.統計検定とは
2.統計検定試験
統計検定の詳細
・統計検定 3級
・統計検定 2級
・統計検定 準1級
・統計検定 1級
・統計検定 統計調査士
・統計検定 専門統計調査士
・統計検定 データサイエンス基礎(DS基礎)(CBT)
・統計検定 データサイエンス発展(DS発展)(CBT)
・統計検定 データサイエンスエキスパート(DSエキスパート)(CBT)
統計検定の出題範囲
・統計検定 3級
・統計検定 2級
・統計検定 準1級
・統計検定 1級
・統計検定 統計調査士
・統計検定 専門統計調査士
・統計検定 データサイエンス基礎(DS基礎)(CBT)
・統計検定 データサイエンス発展(DS発展)(CBT)
・統計検定 データサイエンスエキスパート(DSエキスパート)(CBT)
統計検定の受験者数・合格率・難易度
統計検定の申し込み手順
統計検定の有効期限
統計検定の勉強時間
3.統計検定の資格取得のメリット
統計を含むデータ分析/解析スキルや知識が身に付く
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.統計検定の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.統計検定合格のためのおすすめの参考書や勉強法
おすすめ問題集①:日本統計学会公式認定 統計検定
おすすめ問題集②:日本統計学会公式認定 統計検定 公式問題集
おすすめ問題集③:新装改訂版 現代数理統計学
統計検定の過去問を解こう!
6.まとめ

 

 

 

1.統計検定とは


統計検定とは関連画像
統計検定とは関連画像

統計検定とは、統計に関する知識やその知識を活用する能力を問う試験です

様々な企業でIT技術の活用が求められる現代において、データの活用能力を持った人材が必要とされています。

 

そこで統計検定はデータの活用能力を問う指標の一つとして広く認められています。

統計検定を運営しているのは日本統計学会です。内閣府・総務省・文部科学省・経済産業省・厚生労働省から後援されている資格で、民間資格でありながらも評価の高い資格とわかるでしょう。

 

統計の知識を使って働く職業には統計士やデータサイエンティスト、マーケターなどが挙げられます。

統計士とは公的機関が集めたデータを統計する職業のこと。毎年日本では統計局から様々なデータが公表されます。このデータをまとめた統計を作っているのが統計士です。

 

統計検定の中には統計士の仕事で求められる知識に重点を置いた統計調査士・専門統計調査士も用意されています。

統計士を目指したい場合はぜひこちらの受験も検討してみてください。

 

 

 

2.統計検定試験


統計検定とは関連画像
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統計検定は4級〜1級までに加え、統計調査士・専門統計調査士・データサイエンス基礎/発展/エキスパートの資格が用意されています。

それでは各資格の詳細を紹介していきます。

 

本記事では統計検定4級について、言及していませんが詳細を確認したい方はこちらからできます。

 

統計検定の詳細

統計検定各級の詳細について見ていきましょう。

 

・統計検定 3級

 

 

統計検定3級

試験会場
こちらから試験会場を探せます

全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター

試験日程

いつでも受験可能

試験形式

CBT方式

試験時間

60分

設問数

30問程度

合格ライン

100点満点中65点以上

受験料

6,000円(税込)※学割価格4,000円

出題形式

4〜5択からの択一選択式

受験資格

誰でも受験可能

試験結果

試験終了後に点数を表示かつ試験当日に試験結果レポートを配布
合格証書は試験4〜6週間後に送付

 

 

 

・統計検定 2級

 

 

統計検定2級

試験会場
こちらから試験会場を探せます

全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター

試験日程

いつでも受験可能

試験形式

CBT方式

試験時間

90分

設問数

35問程度

合格ライン

100点満点中60点以上

受験料

7,000円(税込)※学割価格5,000円

出題形式

4〜5択からの択一選択式

受験資格

誰でも受験可能

試験結果

試験終了後に点数を表示かつ試験当日に試験結果レポートを配布
合格証書は試験4〜6週間後に送付

 

 

・統計検定 準1級

 

 

統計検定準1級

試験会場
こちらから試験会場を探せます

全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター

試験日程

いつでも受験可能

試験形式

CBT方式

試験時間

90分

設問数

25〜30問程度

合格ライン

100点満点中60点以上

受験料

8,000円(税込)※学割価格6,000円

出題形式

5択問題・数値入力問題

受験資格

誰でも受験可能

試験結果

試験終了後に点数を表示かつ試験当日に試験結果レポートを配布
合格証書は試験4〜6週間後に送付

 

 

・統計検定 1級

 

 

統計検定1級

試験会場

札幌・東京23区・立川・名古屋・大阪地域・福岡地域(予定)

試験日程

2022年11月20日

試験形式

PBT方式

試験時間

統計数理90分・統計応用90分

設問数

統計数理:5問中3問選択
統計応用:人文科学・社会科学・理工学・医療生物学より1つ選択
各分野5問中3問選択

合格ライン

100点満点中65点以上

合否判定

「統計数理」、「統計応用」それぞれの試験ごとに合否を決定します。

※統計検定1級合格は、「統計数理」と「統計応用(少なくとも1分野)」の合格が必要
※合格者は「統計検定1級」の合格証を発行

受験料

10,000円(税込)
※統計数理もしくは統計応用のみの場合は各6,000円

出題形式

記述式

受験資格

誰でも受験可能

試験結果

試験終了後、試験結果通知書、合格者には合格証を送付
※「統計数理」合格者には「統計数理」の合格証、「統計応用」合格者には「統計応用(人文科学)」等、各分野の合格証を発行

 

 

・統計検定 統計調査士

 

 

統計調査士

試験会場
こちらから試験会場を探せます

全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター

試験日程

いつでも受験可能

試験形式

CBT方式

試験時間

60分

設問数

30問程度

合格ライン

100点満点中70点以上

受験料

7,000円(税込)※学割価格5,000円

出題形式

5択問題

受験資格

誰でも受験可能

試験結果

試験終了後に点数を表示かつ試験当日に試験結果レポートを配布
合格証書は試験翌月中旬〜下旬に送付

 

 

・統計検定 専門統計調査士

 

 

専門統計調査士

試験会場
こちらから試験会場を探せます

全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター

試験日程

いつでも受験可能

試験形式

CBT方式

試験時間

90分

設問数

40問程度

合格ライン

100点満点中65点以上

受験料

10,000円(税込)※学割価格8,000円

出題形式

5択問題

受験資格

誰でも受験可能
※認定には統計調査士に合格する必要あり

試験結果

試験終了後に点数を表示かつ試験当日に試験結果レポートを配布
合格証書は試験翌月中旬〜下旬に送付

 

統計調査士と専門統計調査士の両方の試験に合格した場合、日本統計学会が認定する「専門統計調査士」の認定証が送付されます。

各試験に合格した場合において有効期限が設けられているため、詳細はこちらからご確認ください。

 

 

・統計検定 データサイエンス基礎(DS基礎)(CBT)

 

 

データサイエンス基礎(DS基礎)(CBT)

試験会場
こちらから試験会場を探せます

全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター

試験日程

いつでも受験可能

試験形式

CBT方式

試験時間

90分

設問数

大問8問、小問45問程度

合格ライン

100点満点中60点以上

受験料

7,000円(税込)※学割価格5,000円

出題形式

多岐選択問題・数値入力問題

受験資格

誰でも受験可能

試験結果

試験終了後に点数を表示かつ試験当日に試験結果レポートを配布
合格証書は試験4〜6週間後に送付

 

 

・統計検定 データサイエンス発展(DS発展)(CBT)

 

 

データサイエンス発展(DS発展)(CBT)

試験会場
こちらから試験会場を探せます

全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター

試験日程

いつでも受験可能

試験形式

CBT方式

試験時間

60分

設問数

30問程度

合格ライン

100点満点中60点以上

受験料

6,000円(税込)※学割価格4,000円

出題形式

多岐選択問題・数値入力問題

受験資格

誰でも受験可能

試験結果

試験終了後に点数を表示かつ試験当日に試験結果レポートを配布
合格証書は試験4〜6週間後に送付

 

 

・統計検定 データサイエンスエキスパート(DSエキスパート)(CBT)

 

 

データサイエンスエキスパート(DSエキスパート)(CBT)

試験会場
こちらから試験会場を探せます

全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター

試験日程

いつでも受験可能

試験形式

CBT方式

試験時間

90分

設問数

40問程度

合格ライン

100点満点中60点以上

受験料

未定

出題形式

未定

受験資格

未定

試験結果

試験終了後に点数を表示かつ試験当日に試験結果レポートを配布
合格証書は試験4〜6週間後に送付

※2022年9月に試験配信開始予定

 

 

統計検定の出題範囲

統計検定は細かい部分まで試験範囲を把握し、入念に試験対策をすることが大切です。

それでは、統計検定の各級の出題範囲を確認しましょう。

 

・統計検定 3級

データの種類
標本調査
実験
統計グラフ
データの集計
時系列データ
データの代表値
データの散らばり
相関と回帰
確率
確率分布
統計的な推測

 

統計検定3級の出題範囲を知りたい方はこちらから確認できます。

 

 

・統計検定 2級

データソース
データの分布
1変数データ
2変数以上のデータ
データの活用
推測のためのデータ収集法
確率モデルの導入
推測
線形モデル
活用

 

統計検定2級の出題範囲を知りたい方はこちらから確認できます。

 

 

・統計検定 準1級

確率と確率変数
種々の確率分布
統計的推測(推定)
統計的推測(検定)
マルコフ連鎖と確率過程の基礎
回帰分析
分散分析と実験計画法
標本調査法
多変量解析
時系列解析
分割表
欠測値
モデル選択
ベイズ法
シミュレーション、計算多用手法

 

統計検定準1級の出題範囲を知りたい方はこちらから確認できます。

 

 

・統計検定 1級

<統計数理>
確率と確率変数
種々の確率分布
統計的推測(推定)
統計的推測(検定)
データ解析法の考え方と各種分析手法

 

<統計応用>
確率・統計の基礎事項(統計検定2級の範囲)に加え,各応用分野に共通した事項
人文科学分野
社会科学分野
理工学分野
医薬生物学分野

 

統計検定1級の出題範囲を知りたい方はこちらから確認できます。

 

 

・統計検定 統計調査士

統計の意義と役割
統計法規
統計調査の基本的知識
統計調査員の役割・業務
統計の見方
統計データの利活用

 

統計検定統計調査士の出題範囲を知りたい方はこちらから確認できます。

 

 

・統計検定 専門統計調査士

調査企画
調査票作成
標本設計と結果の推計
データの整理 
調査の種類と特徴 
調査手法(訪問調査) 
調査手法(郵送調査)
調査手法(電話調査)
調査手法(インターネット調査)
調査手法(装置設置型調査) 、視聴率調査,スキャン調査
調査手法(定点(観測)調査・ パネル調査)
データ利活用の手法

 

統計検定専門統計調査士の出題範囲を知りたい方はこちらから確認できます。

 

 

・統計検定 データサイエンス基礎(DS基礎)(CBT)

データベース・データマネジメント
データの可視化
質的データの分析
量的データの分析
確率による意思決定
時系列データの分析
テキストマイニング

 

統計検定データサイエンス基礎(DS基礎)(CBT)の出題範囲を知りたい方はこちらから確認できます。

 

 

・統計検定 データサイエンス発展(DS発展)(CBT)

社会におけるデータ・AI利活用
データ・AI利活用における留意事項
データリテラシー
数理基礎
デジタル情報とコンピュータの仕組み
アルゴリズム基礎
データ構造とプログラミング基礎(主にPython)
データハンドリング
データの取得とオープンデータ
確率と確率分析
統計的推測
種々のデータ解析
データ活用実践

 

統計検定データサイエンス発展(DS発展)(CBT)の出題範囲を知りたい方はこちらから確認できます。

 

 

・統計検定 データサイエンスエキスパート(DSエキスパート)(CBT)

統計基礎
数学基礎
計算基礎
モデリング・AIと評価

 

統計検定データサイエンスエキスパート(DSエキスパート)(CBT)の出題範囲を知りたい方はこちらから確認できます。

 

 

統計検定の受験者数・合格率・難易度

統計検定の過去4年(2020年度は中止)の受験データは以下の通りです。

 

【統計検定の受験者数と合格者数】

 

2018年

2019年

2021年

1級統計数理

592(124)

878(202)

872(225)

1級統計応用

548(108)

793(125)

789(189)

準1級

643(130)

853(179)

704(166)

2級

3,428(1,461)

4,307(1,871)

731(249)

3級

3,089(2,040)

3,595(2,333)

320(107)

()は合格者数

 

 

【統計検定の合格率】

 

2018年

2019年

2021年

1級統計数理

20.9%

23.0%

25.8%

1級統計応用

19.7%

15.8%

24.0%

準1級

20.2%

21.0%

23.6%

2級

42.7%

43.6%

34.1%

3級

65.9%

65.4%

75.6%

 

上記の表より、3級までは比較的難易度が低いものの、2級から一気に合格率が下がっていることがわかります。

ちなみに統計検定で最も受験者数が多いのが2級です。

 

受験者が多い理由は2級は、統計を業務で取り扱うのに最低限必要な知識が問われるレベルであることが大きいでしょう。

統計検定2級で求められる知識は「大学基礎統計学の知識と問題解決力」。

 

この内容を理解するにあたっては確率、数列、微分・積分など、高校の数学2Bレベルの知識が必要です。

できれば行列も理解していると、スムーズに2級レベルの統計学を理解できるでしょう。

 

統計士として官公庁やデータ解析を行う企業で働きたいと思っているなら準1級以上に合格できるレベルの知識が望ましいです。

準1級以上になると実務で使わない知識も問われるので、普段業務で統計に携わっている人でも入念な対策が必要です。

 

統計検定の公式は準1級、1級においてそれぞれ、「統計学の活用力 ─ 実社会の課題に対する適切な手法の活用力」「実社会の様々な分野でのデータ解析を遂行する統計専門力」を問うとしています。

ちなみに1級は大学3・4年で取り扱うレベル。数学科など理系でも数字を専門とする学部を卒業した人同等の知識が問われます。

 

合格者も旧帝大の理系学部の学生や、大手企業・官公庁でデータサイエンス・統計に携わっている人が中心となっています。

 

 

統計検定の申し込み手順

統計検定は1級とそれ以外で申込方法が異なります。

まず1級の申し込みの手順は以下の通りです。

 

1.統計検定公式サイトもしくは郵送にて申し込みを行う
2.受験料を支払う
3.宅に受験票が届く

 

統計検定1級は記述形式にて行われます。許可されている筆記用具はHBもしくはBの鉛筆、シャープペンシル、消しゴムです。

また、使用する電卓は「四則演算(+-×÷)や百分率(%)、平方根(√)の計算ができる一般電卓又は事務用電卓」と決まっています。

 

関数電卓など機能の多い電卓を使ったり、スマホを電卓代わりとしたりすることは認められていません。

また、統計検定1級は受験票が自宅に届きます。受験票は本人の顔写真を貼り付ける必要があるので、受験前に証明写真を準備してください。

 

統計検定1級の2022年度の試験要項は8月以降に発表されます。受験予定の方は忘れずにご確認ください。

 

また、1級以外の申し込みの手順は以下の通りです。

 

1.オデッセイコミュニケーションズ公式サイトから試験会場・試験日程を検索する
2.オデッセイコミュニケーションズのアカウント(オデッセイID)を作成する
3.直接試験会場に問い合わせるもしくはWebサイトで試験の申し込みを行う
4.受験料を支払う
5.オデッセイIDとパスワード、受験票・顔写真付きの身分証明書を持参したうえで受験する
6.受験終了後に合否を確認する

 

1級以外はオデッセイコミュニケーションズのCBTテストセンターにて受験を行うので、オデッセイコミュニケーションズの公式サイトを経由して申し込みます。

受験日程は会場の空き次第で好きな日程を選べるので、都合の良い日を選択してください。

 

地方の場合会場の数や試験の開催日が少ない傾向があり、都合の良い日の予約が取れないことが想定されます。

日程がおおよそ決まっている場合はなるべく早めに予約を取ることをおすすめします。

 

1級以外も電卓の持ち込みが許可されていますが、1級同様に関数電卓などは禁止されています。

万が一不合格で再受験を希望する場合は、受験から7日後以降となっています。

 

なお、中でも極めて優秀な成績を残した人にS、特に優秀な成績を残した人にはAが付与され、合格証の他に表彰状も届きます。

統計調査士もしくは専門統計調査士は他とは違い、合格証は試験翌月の中旬〜下旬頃に届きます。

 

 

統計検定の有効期限

統計検定の有効期限は公開されていません。実質資格がなくなるまで有効と考えて良いでしょう。

ただし、統計検定1級と専門統計調査士に関しては注意事項があります。

 

統計検定1級は統計数理と統計応用の2部構成であり、両方に合格する必要があります。

万が一どちらかが不合格となった場合やどちらか1つしか受験しなかった場合の有効期限は10年。期限内にもう1つに合格できないと資格は無効となってしまいます。

 

また、専門統計調査士の認定を受けるには統計調査士にも合格する必要があります。

こちらの有効期限は5年間。5年以内に統計調査士に合格できないと、認定が受けられなくなってしまいます。

 

 

統計検定の勉強時間

統計検定の勉強時間は理系か文系か、統計学・数学をどれだけ学んできたかによって大きく変わります。

まず、2級レベルの場合、文系・理系関係なく履修する数学2Bまでを理解している必要があります。

 

元々理系科目が得意、大学で統計学に軽く触れたことがある程度の人なら、推定や回帰分析など専門性の高い分野について学ぶ程度で良いので、問題演習を含めても毎日2時間程度、休日は3-4時間の学習を1ヶ月ほどすれば合格できるかもしれません。

一方数学に苦手意識があり、高校数学も危うい場合は、1日2時間〜3時間、休日は3〜4時間として、最低でも2ヶ月、できれば3ヶ月は確保しておきたいところでしょう。

 

2Bまでの高校数学が理解できていないと、数式の仕組みも理解できません。

したがって、数学Iに自信が無い人は確率・数列・微分積分を中心に1ヶ月は高校数学の復習の時間を確保したうえで統計学の学習に入ることをおすすめします。

 

準1級以上になってくると、統計学を大学で学んできた人や、仕事で統計を使っている人でも1〜2ヶ月は毎日2時間程度の学習時間を確保している人が多いです。

また、準1級と1級で出題傾向が異なります。準1級の方が1級より出題範囲が広い、1級は選択問題が無く記述式であるということもあり、準1級に受かったから1級も大丈夫、もしくは1級の範囲は問題ないから準1級は大丈夫ということはありません。

 

それぞれ特徴に合わせた対策や学習期間が必要となります。

 

 

 

3.統計検定の資格取得のメリット


統計検定とは関連画像
統計検定とは関連画像

統計検定は社会でも認められており、合格するメリットが大きい資格です。それでは、統計検定に合格するメリットについて解説していきます。

 

統計を含むデータ分析/解析スキルや知識が身に付く

統計検定は統計学について体系的に効率よく学べます。

仕事で統計を使っている人でも、普段使用している数式がどういう構造なのか、いまいち理解できていない人もいるでしょう。

 

そこで統計検定の勉強に取り組むことで、統計を含むデータ分析や解析スキルが身につきます

実際に業務で統計を取り扱っている人も、自身の統計のスキルを確かなものにするという目的で受験している人もいます。

 

また、未経験からデータサイエンティストなどデータ分析/解析スキルが求められる仕事に就きたい場合に、必要なスキルを身に着ける目的で統計検定を受験するのもおすすめです。

実際に、未経験者歓迎の求人が統計検定2級以上に合格しているという応募条件もあります。

 

キャリアチェンジにも役立つ資格なので、これからデータ分析/解析に携わりたい方もぜひ受験してみると良いでしょう。

統計検定では統計調査士・データサイエンスと統計を取り扱う職種に焦点を当てたものも用意されています。

 

こちらは業務に必要な知識に特化しているので、キャリアチェンジ・キャリアアップ目当てで受験するならこちらもおすすめです。

 

 

資格手当や報奨金を貰える可能性がある

統計検定、特に2級以上は合格率が低く、難易度が高い資格と広く知られています。

そのため、会社によっては合格することで資格手当や報奨金を貰える可能性があります

 

ただ、資格手当や報奨金に関する規約は会社によって異なります。

特にデータ分析/解析に関係ない分野の企業だと対象にならないこともあるので、会社の規約をよく確認してください。

 

 

 

4.統計検定の資格取得のデメリット


統計検定とは関連画像
統計検定とは関連画像

統計検定の受験はメリットばかりではありません。

デメリットもあるのでデメリットを理解し今の自分に必要なのか、他に優先すべきことは無いか振り返ったうえで受験してください。

 

勉強時間を確保する必要がある

統計検定はしっかり事前に勉強をしないと合格できない資格です。

普段仕事でデータを取り扱っている人でも、準1級・1級レベルを受験するにあたって1ヶ月以上毎日2時間以上の勉強時間を確保しているほど。

 

特に社会人は毎日勉強時間を確保するのが大変です。したがって仕事のスケジュールを把握し、試験日から逆算して学習を進めましょう。

 

 

 

 

5.統計検定合格のためのおすすめの参考書や勉強法


統計検定とは関連画像
統計検定とは関連画像

統計検定に合格するには、出題範囲を網羅している参考書を準備し、試験に合わせた対策をすることが大切です。

それでは、統計検定合格を目指すにあたっておすすめの参考書を紹介します。

 

おすすめ問題集①:日本統計学会公式認定 統計検定

まずチェックしておきたいのが、統計検定の運営元である日本統計学会公式認定のテキストです。

各級ごとにテキストがあり一通り統計検定の出題範囲を網羅しているので、何を勉強すれば良いかわからない人にとっては便利な参考書でしょう。

 

ただ、統計検定の公式テキストは解説がそれほど詳しくありません。

そのため、統計検定をきっかけに統計について学ぶ人は公式テキストの他に、統計について簡単に解説している参考書も準備しておくことをおすすめします。

 

 

おすすめ問題集②:日本統計学会公式認定 統計検定 公式問題集

統計検定からは各級の公式問題集も発行されています。

公式問題集では過去2〜3年分の過去問を網羅。似たような問題も多く出題されるので、統計検定を受験するなら必須でしょう。

 

こちらは過去問集ということもあり、詳しく解説がされています。

各級の出題範囲を理解している、業務で普段から統計を使っていてある程度内容を理解している人の場合、公式問題集で十分という声も多いです。

 

 

おすすめ問題集③:新装改訂版 現代数理統計学

1991年に発行され新たに組み直し増補改訂された本であり、30年以上数理統計学の名著と言われ続けている現代数理統計学。日本統計学会の推薦図書にも指定されています。

現代数理統計学の特長は、わかりにくい数式が数字ではなく言葉で説明されているところです。

 

そのため、数学に苦手意識のある文系の人でもしっかり読み込めば1級レベルの対策をスムーズに終えられます。

ただし、本書はあくまで統計学の基礎が身についている人向けです。

 

これから統計学について学び始める人は、基本書を読んで最低でも2級レベルの知識を身につけてから読むことをおすすめします。

 

 

統計検定の過去問を解こう!

統計検定の合格には過去問が必須です。2級までは択一選択式で簡単と思うかもしれませんが、統計学経験者でも問題形式に慣れずにいきなり受験するのは危険です。

過去問を解いて問題に慣れておくことで、試験当日もスムーズに問題を解ける状態を目指してください。

 

ちなみに統計検定では4級〜2級の過去4回分の過去問が公開されています。こちらからダウンロードできるので、ご活用ください。

 

 

 

 

6.まとめ


統計検定は毎回数千人の受験者がいる大規模な試験であり、社会でも高く評価されています。

実際に転職やキャリアアップを目的に統計検定を受験する人もいるほどです。

 

また、統計検定を通して学んだ内容は、統計士やデータサイエンティストとして働くにあたって役に立ちます。

そのため、普段仕事で使っている知識をしっかり定着させるという意味で統計検定に挑戦してみるのも良いでしょう。

 

その分試験の内容は難しく、入念な対策は必須でしょう。場合によっては高校レベルまで一旦振り返って、数学の基礎をしっかり固めた上で統計学について学んでみてください。

 

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