【2023年9月】フリーランス市場月額単価の動向調査

2023.10.06

フリーランススタートは2023年9月のフリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。
2023年9月のフリーランス案件の月額平均単価は66.2万円、さらに2023年10月6日時点での掲載案件数は651,576件です。また、2023年9月時点での掲載案件の最高単価は240万円です。

 

 

 

1.開発言語別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像

開発言語別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載している開発言語に関して、月額単価の多くは2023年8月と比較して変化していないです。

 

具体的な月額平均単価は1位「Scala」が82.6万円(前月比±0円・増減なし)、2位「Go言語」が79.6万円(同±0円・増減なし)、3位「Kotlin」が76.7万円(同+1千円・0.13%増)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落した開発言語は見当たらなかったです。

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入った開発言語はありません。

では、月額平均単価が前月比よりも増加している開発言語を見てみましょう。

 

「Kotlin」の月額平均単価は74万円(前月比+3千円・0.41%増)です。

「Kotlin」は、JVM(Java仮想マシン)上で実行される静的型付けオブジェクト指向言語です。

 

JavaやAndroidと相互運用性が高いことをはじめとし安全性が高いこと、Javaよりシンプルな記述であることなど特長がありAndroidの正式な開発言語に採用されています。

6ヶ月前と比較してKotlinの案件数は約1.36倍に増加しており、特にReactやAndroid、Flutterを活用するでの案件が多く存在します。

 

 

 

2.職種別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像

職種別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載している職種に関して、月額単価の多くは2023年8月と比較して変化していないです。

 

具体的な月額平均単価は1位「VPoE」が88.8万円(前月比+1.1万円・1.25%増)、2位「コンサルタント」が85.4万円(同+1千円・0.12%増)、3位「CRE」が85.3万円(同+2千円・0.24%増)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落した職種は見当たらなかったです。

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入った職種はありません。

では、月額平均単価が前月比よりも増加している職種を見てみましょう。

 

「VPoE」の月額平均単価は88.8万円(前月比+1.1千円・1.25%増)です。

VPoEはVice President of Engineeringの略でありエンジニアの採用・育成・評価・配置などに責任を持ち、効率的なチームビルディングをリードするエンジニア組織のマネジメント責任者のことを指します。

 

エンジニアの配置や体制によってプロジェクトの成長度合いが異なったり、開発工数が増減することも起こり得ますのでVPoEは組織において重要な職種です。

なお、VPoEの平均単価は直近半年間毎月上昇しており、6ヶ月前と比較し17%以上も増加しています。

 

「クラウドエンジニア」の月額平均単価は77.5万円(前月比+2千円・0.26%増)です。

「クラウドエンジニア」は​​クラウド上でシステムを設計・構築・運用する職種を指します。クラウドサービスとしては、AWS、Azure、GCP(Google Cloud Platform)が有名です。

 

クラウドエンジニアの仕事内容はインフラ設計、クラウド構築、クラウド運用・保守であり、サーバーやネットワークや、ミドルウェア、オンプレミスの知識/スキルが必要です。

クラウドエンジニアの平均単価は直近半年間上昇しています。

 

「CRE」の月額平均単価は68.5万円(前月比+1千円・0.15%増)です。

「CRE」はCustomer Reliability Engineer(顧客信頼性エンジニアリング)の略で2016年Googleが提唱した職種を指します。

 

CREの役割は、顧客との関係構築やリレーションのために技術調査、開発など幅広く役割を担当します。

ただしCREは比較的新しい職種であり、明確な定義や仕事内容が定まっていないこともあり、業務内容は企業毎によって異なります。

 

なお、CREの月額平均単価は直近半年間毎月上昇しています。

 

 

 

3.フレームワーク別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像

フレームワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載しているフレームワークに関して、月額単価の多くは2023年8月と比較して変化していないです。

 

具体的な月額平均単価は1位「Flutter」が75.3万円(前月比+1千円・0.13%増)、2位「Ruby on Rails」が74.5万円(同±0円・増減なし)、3位「React」が74.3万円(同±0円・増減なし)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したフレームワークはないですが、大きく下落したフレームワークは「React」(前月2位・2位下落)です。

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入ったフレームワークは「Seasar2」であり、ランク外となったフレームワークは「Phalcon」です。

では、月額平均単価が前月比よりも増加しているフレームワークや周辺環境を見てみましょう。

 

「Flutter」の月額平均単価は75.3万円(前月比+1千円・0.13%増)です。

「Flutter」はGoogleによって開発されたオープンソースのモバイルアプリケーションのSDKです。

 

Flutterの特徴としてクロスプラットフォーム開発が可能であること、Hot Reloadを使い、高速に開発が可能であること、Dartという開発言語で構築されていることなどが挙げられます。

なお、6ヶ月前と比較してFlutterの案件数は約1.7倍に増加しております。

 

また、Flutterの月額平均単価では直近半年間で毎月上昇をしており、かつ6ヶ月前と比較して約7%月額平均単価が増加しています。

 

 

 

4.常駐とリモートワークの月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像

常駐とリモートワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

具体的な勤務形態の月額平均単価は「リモートワーク・在宅」が67.4万円(前月比-1千円・0.15%減)、「常駐」が65.8万円(同+1千円・0.15%増)でした。

 

常駐案件とリモートワーク・在宅案件の数はどちらとも前月と比較すると増加しています。

常駐案件数は前月比約17%の増加、リモートワーク・在宅案件数は前月比約1%の増加しており、フリーランス領域では常駐案件がリモートワーク・在宅案件よりもニーズが増えていることがわかります。

 

現在、ハイブリッドワーク(出社によるオフィスワークとリモートワーク・在宅を組み合わせた働き方)を取り入れている企業も多いですが、フリーランス人材を活用する企業もそのような働き方を取り入れている企業が多いと推測できます。

 

 

 

5.まとめ


【2023年9月】フリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。

フリーランスエンジニアとして現在ご活躍をされている方や今後フリーランスエンジニアとして独立をご検討されている方は本調査をぜひご自身の市場価値の確認や市場動向のアップデートにご活用いただけますと幸いです。

 

フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。

 

なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。

通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。

 

フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!

 

フリーランススタート iOSアプリのインストールはこちらから

 

フリーランススタート Androidアプリのインストールはこちらから→

 

 

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

twitterでシェア
facebookでシェア
facebookでシェア

フリーランスお役立ち記事を検索

新着フリーランス求人・案件

おすすめフリーランス求人・案件