転職のベストなタイミングは?転職活動をする前の準備なども解説!

転職市場動向分析

2022.03.23

転職を考える場合には、いつどのタイミングで行動を起こすのかが重要になります。
思いつきや勢いだけでなく、きちんとタイミングを見計らった計画的な転職活動が、転職の成功を近づける結果になるでしょう。


本記事では、転職を考えている方々に向けて、転職をするときのベストなタイミングを紹介します。
転職活動に必要な準備や退職のタイミングもチェックするので、こちらを参考に転職のために何をすべきなのかを確認していきましょう。

 

 

 

1.転職するベストなタイミングは?


転職タイミング関連画像
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転職するベストなタイミングは、「1〜3月」や「10~12月」が挙げられることが多いです。

その根拠のひとつが厚生労働省の「一般職業紹介状況[実数](除パート)」で、こちらのデータでは2021年の新規求人件数が以下のようになっています。

 

<新規求人件数(2021年)>

月別 求人件数
1月 478,968件
2月 456,112件
3月 497,844件
4月 466,065件
5月 424,232件
6月 498,735件
7月 474,767件
8月 451,498件
9月 508,773件
10月 526,173件
11月 482,435件
12月 507,659件
月別 求人件数
1月 478,968件
2月 456,112件
3月 497,844件
4月 466,065件
5月 424,232件
6月 498,735件
7月 474,767件
8月 451,498件
9月 508,773件
10月 526,173件
11月 482,435件
12月 507,659件

 

こちらのデータからは、確かに1月~3月は新規求人数が多いですが、それ以上に9〜10月、12月の新規求人件数が多くなっていることがわかります。

12月に決算を行なっている企業にとっては1月が年度初めになるため、予算の変更に合わせて新規求人を行うケースも多いです。

 

決算が1月から2月に行われる企業も、余裕を持って3月ごろから求人募集を行なっていくことが考えられます。

1月という時期は、企業の年度計画が固まったことによる人事異動やポストの変更が起こりやすいタイミングです。

 

9〜10月、12月が多い理由として、9月や12月は決算月であるため、企業によっては採用の予算に余裕がある企業もありその分、求人数が多くなります。

そういった変化は退職をする人が増えるきっかけにもなるので、新規求人数の増加にもつながると考えられます。

 

上記理由から1〜3月や9〜10月、12月は新規求人が増えやすいため、転職するのに良いタイミングになると言えるでしょう

また、4月に入社する新社会人と一緒に、中途採用者を迎えたいという企業側の都合が関係していることも考えられます。

 

3月までに中途採用者も決めてしまうことで、その後の教育期間を一緒にできるなど、企業にとってやりやすいスケジュールを立てられるのです。

同様の理由から、年度下半期の10月入社に向けて、7〜9月に求人が増えることも多くなります。

 

新規求職件数に関しても、以下のようなデータがあります。

 

<新規求職件数>

月別 求職件数
1月 262,946件
2月 257,350件
3月 293,484件
4月 318,087件
5月 219,265件
6月 238,828件
7月 232,725件
8月 230,718件
9月 235,279件
10月 246,637件
11月 228,263件
12月 209,749件
月別 求職件数
1月 262,946件
2月 257,350件
3月 293,484件
4月 318,087件
5月 219,265件
6月 238,828件
7月 232,725件
8月 230,718件
9月 235,279件
10月 246,637件
11月 228,263件
12月 209,749件

 

こちらを見ると、4月をピークに新年から求職者が増えていることがわかります。

これは退職をした人たちが、新年度が始まる区切りの良いタイミングで転職活動をスタートさせることが多いと考えられます。

 

つまり4月になってしまうと、同じように転職を目指すライバルが増えるということになるのです。

上記新規求職件数の数値を考慮すると転職を進める際には、新規求職件数がピークに達する前の1〜3月が良いタイミングになるとも考えられるでしょう。

 

その他転職サイトdodaが行った中途採用の担当者1,000人へのアンケート結果でも、3月がもっとも採用活動が多くなると回答されています。

一般的に1〜3月が転職しやすいタイミングであることをまずは把握して、準備を進めてみてください。

 

第二新卒の転職活動

第二新卒の転職活動の場合も、基本的に上記と同じく新規求人数が増加する1〜3月や9〜10月、12月のタイミングがおすすめです。

転職が初めてになりやすい第二新卒は、慣れない作業や対応も多くなります。

 

そのため通常の転職時よりも長く準備期間を取って、万全な体制を整えておくことも考えられるでしょう。

たとえば「転職経験者の意見を聞く」「第二新卒として転職している人たちと交流して情報収集をする」などの準備が考えられます。

 

第二新卒で転職を志す場合、自分は仕事で何がしたいのか、本当はどんな職場が理想なのかなどをしっかり明確にしましょう。

また、転職後に新卒と一緒に研修・業務ができるように、4月入社を意識して転職活動をすることもおすすめです。

 

同時期の入社であれば新卒の社員とも人間関係を作りやすくなるので、第二新卒はそこに合わせて転職のタイミングを調整することも考えられるでしょう。

 

 

その他の転職活動

転職活動に最適なタイミングは、職種ごとに多少の変化が見られることがあります。

dodaのデータ「【職種別】中途採用が活発な月」を参考にすると、「IT系エンジニア」は3月ごろや9月ごろに採用活動が活発になりやすいそうです。

 

これは年度の始まりのタイミングで退職した人たちを対象に、採用をしていることが理由だと考えられます。

一方で、IT系エンジニアは月ごとの変動数値が他の業種と比較して小さく、1年を通して積極的な採用が行われていることがわかります。

 

そのため3〜4月や9〜10月だけに集中するのではなく、年間を通して転職活動を進めることが成功につながるでしょう。

転職のタイミングを考えるときには、転職先の職種を考慮した上でスケジュールを調整することもポイントです。

 

 

 

2.IT業界の転職におけるベストなタイミングは?


転職タイミング関連画像
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IT業界に転職する場合のベストタイミングは、基本的に一般的な転職市場と変わらず1〜3月、もしくは下半期の年度を意識した9〜10月、12月となります。

先にも言及した通り、IT業界は常に多くの人材を求めているため、他の職業ほど月による変化は少ないです。

 

そのため他業種よりも、ある程度自由なタイミングで転職活動を進めることができるでしょう。

すでにIT業界で仕事をしている場合には、プロジェクト終了のタイミングで転職を行うことも考えられます。

 

IT業界の転職では、プロジェクトに携わった事実が実績になるため、最後までやり遂げたことがその後の評価を高めることもあるのです。

IT業界からの転職の際には現職の仕事状況をきっかけに、タイミングを決めることもひとつの方法になるでしょう。

 

 

 

 

3.転職を決めたらすべきこと


転職タイミング関連画像
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転職のタイミングを決めたら、いくつかすべきことが考えられるようになります。

特に重要なポイントを紹介しますので、転職のタイミングを決めた後には続いて以下の要素をチェックしてみてください。

 

転職先の業界や会社(企業)の分析

転職のタイミングを決めた後には、転職先の業界や会社(企業)の分析を行いましょう。

業界や会社(企業)分析を行うことは、どのような人材に需要があるのかを調べることにつながります。

 

自分が業界や会社(企業)の需要にどれだけマッチしているのか、需要を満たすためにはどんなスキルや経験が必要なのかといったことを考えるきっかけになります。

業界の分析には、Web以外にも新聞や業界誌、その界隈で有名な人物の書籍などから今のトレンドを把握しましょう。

 

会社(企業)の場合は、募集要項や企業のホームページはもちろん、会社(企業)が新卒向けに発信した情報にも目を通し、どのような人材が求められているのかをチェックしましょう。

可能であればその会社(企業)を訪問して、実際に働いている姿を見てみることも方法のひとつです。

 

業界や会社(企業)の分析は、転職後の齟齬を減らすことにもつながります。

例えば、自分で作り上げたイメージが先行して業界や会社(企業)の姿を正しく捉えられず、「こんな会社(企業)だとは知らなかった」という食い違いが起きる可能性もあるのです。

 

特に他業界からの転職の場合、しっかりと分析を行ってその業界や会社(企業)をきちんと認識できるように努めましょう。

 

 

自己分析の実施

転職のタイミングをチェックした後には、自己分析の実施もすべきことのひとつです。

自己分析とは自分を客観的に観察し、「強み」を再発見するための手段になります。

 

転職時に自己分析をすることで自分のアピールポイントを明確にでき、会社(企業)に自分を売り込むための準備として役立ちます。

転職先に「自分を雇うことでどのようなメリットを得られるのか」という点をはっきりと説明できるようになれば、採用の確率はアップするでしょう。

 

自己分析を行うためには、これまでの自分の経験やスキルを全てピックアップすることから始めます。

経験した職種、業務内容、具体的な成果、獲得したスキルや資格などを確認し、自分の中にある経歴を明確にしましょう。

 

同時に、自分がどんな業務に興味があるのか、どういった仕事に喜びを感じるのかなども考えます。

転職先に自分が何を求めているのかがわかるようになるので、候補となる業界や会社(企業)の方向性を決めるきっかけにできるでしょう。

 

 

転職における軸の決定

転職における軸を決めることも、実際に転職のタイミングが来る前に考えておきたいポイントです。

転職における軸とは、「自分にとって転職でもっとも重視すべき要素」や「変えられない基準」のことを意味します。

 

たとえば「ワークライフバランスを重視した働き方がしたい」「都内で仕事がしたい」「今よりも年収がアップする」など、転職における条件を考えることが軸の決定につながるでしょう。

転職の軸が明確になっていれば、どんな会社(企業)を選べばいいのかが判断しやすくなります。

 

転職の理由がブレることもなくなるので、モチベーションを高くキープできるのもメリットです。

 

 

 

転職エージェントや転職サイト登録

転職エージェントや転職サイトなどのサービスに登録することも、事前にやっておきたい準備の一環です。

転職エージェントや転職サイトに登録することで、必要な情報をいち早く入手したり、自分に合っている求人を紹介してもらえたりできます。

 

エージェントではプロによる転職のアドバイスを受けられるので、不安や心配事を払拭することも可能です。

転職のタイミングを相談することもできるため、具体的な転職プランが決まっていない段階でも役立ちます。

 

転職をスムーズに進めるためのサポートを行なってくれるので、いくつか転職エージェントや転職サイトに登録しておくことがおすすめです。

 

 

 

 

4.転職を考えるタイミングで退職のタイミングも考えよう


転職タイミング関連画像
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転職を考えるタイミングでは、同時に退職のタイミングを決めることもポイントです。

退職のタイミングを自分の中で設定できれば、より具体的に転職の予定を立てられるようになるでしょう。

 

以下からは、転職を前提として退職するときの良いタイミングとそのコツを紹介します。

 

退職に良いタイミング

退職のタイミングは、転職の1〜3ヶ月前を目安にすることが考えられます。

1〜3ヶ月あれば現在の職場の引き継ぎを完了させ、次の職場で働くための準備をする期間を確保可能です。

 

退職の意思を伝えてから、実際に退職日が決定するまでには上司との相談などによって時間がかかるケースがあるので、余裕を持ってなるべく早めに話を進めることがおすすめです。

転職が決定している場合、新しい職場には入社を待ってもらうことになるため、退職までの期間が長すぎると評価を下げる可能性があります。

 

退職まで時間がかかりすぎると、転職のときの熱意が冷めて新しい仕事のモチベーションが低下することもあるので、退職のタイミングはあらかじめ転職の1〜3ヶ月前を目安に見積もっておくといいでしょう。

一方で、在職の会社(企業)が繁忙期の場合など、臨機応変に退職のタイミングをずらすことが求められることもあります。

 

 

在職の会社(企業)を円満に退職するために

在職の会社(企業)とは、円満な関係を維持したまま退職するのが理想となります。

会社(企業)からの円満退職するためには、以下のポイントに注意が必要です。

 

退職日は会社(企業)と相談して決める
退職願の提出など必要な作業は全て行う
退職理由を訊かれたら前向きな言葉で返す(職場の悪口や不満を理由にしない)
業務の引き継ぎ、会社の備品の返却などを忘れない
挨拶はきちんとする

 

「もう辞めるから関係ない」という態度はトラブルの元となり、問題が起きれば転職先にも迷惑をかける可能性があります。

転職活動とは、きちんと退職することまでを含めていると覚えておいてください。

 

 

 

 

5.まとめ


転職のタイミングを考えることは、その後のスムーズな転職を実現する下地になります。

「思い立ったが吉日」という言葉がありますが、転職に関してはあくまで最適なタイミングを見計らって、計画的に活動を進めていくことがおすすめです。

 

転職をする予定があるのなら、どんなタイミングで具体的な行動を起こすべきなのかをこの機会にチェックしてみてください。

 

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