公開日:2022.02.09
更新日:2025.03.24
将来、コンピューターやWeb関連の仕事に就きたい方にとって、OSS-DB技術者認定資格の取得はおすすめです。
OSS-DB技術者認定試験は、特定非営利活動法人LPI-Japan事務局が総括する民間資格ですが、IT現場におけるデータベース上の課題や問題を解決するためには重要な資格の1つです。
実際、OSS-DBの運用管理から大規模データベースのシステム運用、管理を担う職種に就くことが可能。
無事に資格を取得すれば、データ分析に欠かせないデータベースの設計や開発、構築を手掛けることになるでしょう。
本記事では、OSS-DB技術者認定試験の特徴や受験資格、難易度などの詳細などについて解説しています。
また、試験の申し込み方法や資格取得後のメリット、デメリットなどについても紹介しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
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<目次>
1.OSS-DB技術者認定試験とは
2.OSS-DB技術者認定試験のレベル
OSS-DB Silver
OSS-DB Gold
3.OSS-DB技術者認定試験の詳細
OSS-DB技術者認定試験の受験資格
OSS-DB技術者認定試験の試験概要
OSS-DB技術者認定試験の出題範囲
OSS-DB技術者認定試験の受験者数・合格率・難易度
OSS-DB技術者認定試験の申し込み手順
OSS-DB技術者認定試験の有効期限
OSS-DB技術者認定試験の勉強時間
4.OSS-DB技術者認定試験の資格取得のメリット
オープンソースデータベース(OSS)の知識が身に付く
就職や転職に役立つ
資格手当や報奨金を貰える
5.OSS-DB技術者認定試験の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
6.OSS-DB技術者認定試験合格のためのおすすめの問題集
おすすめ問題集①:徹底攻略OSS-DB Silver問題集[Ver.2.0]対応
おすすめ問題集②:[改訂新版]内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則
公式の学習教材も活用しよう!
7.OSS-DB技術者認定試験とORACLE MASTER、どっちの資格を取得すべき?
8.まとめ
OSS-DB技術者認定試験とは、特定非営利活動法人LPI-Japan事務局が運用する民間資格で、オープンソースデータベース技術者認定試験とも呼ばれています。
LPI-Japanが、2011年7月にリリースしたオープンソースデータベースソフトウェア「PostgreSQL」の基本的な知識やスキルが問われる試験で、合格するとOSS-DB技術者として認定されます。
OSS-DB技術者認定試験は「OSS-DB Silver」「OSS-DB Gold」の2つのレベルに分類されており、知識とスキルに応じた認定の仕組みを持ちます。
OSS-DB技術者認定試験に合格すると、正式に「OSS-DB技術者」として認定され、Webやコンピューティング開発などを行うIT業界で仕事をすることが可能です。
例えば、IT企業のデータベースエンジニアとして業務を遂行できるだけの知識やスキルを証明でき、最適なシステム構築や運用・管理を行うことができるでしょう。
また、データベースシステムのコンサルティングのなかで、業務効率化やコストの最適化などにも携わることもあるかもしれません。
技術的な面でいえばデータベーススペシャリスト試験と似ていますが、そもそもOSS-DB技術者認定試験は民間資格のため目的や用途が異なります。
試験内容も異なるため、企業内で携わる業務内容は似ていても、目的や用途は全く異なるものとして認識することが重要です。
OSS-DB技術者はより実践的なOSS-DBに携わる一方で、データベーススペシャリストはSQLを軸とした汎用的なデータベース開発に携わるため、実際に携わる業務内容自体が異なります。
OSS-DB技術者認定試験のレベルは、「OSS-DB Silver」「OSS-DB Gold」の2つに分類されることについては前述したとおりです。
難易度でいえば「OSS-DB Silver」「OSS-DB Gold」の順に難しくなります。
早速OSS-DB技術者認定試験の「OSS-DB Silver」「OSS-DB Gold」について、詳しく解説しています。
OSS-DB技術者認定試験の「OSS-DB Silver」は、OSS-DBにおける基本的な知識が問われます。
例えば、PostgreSQLのインストールやセットアップ方法だけでなく、SQLコマンドの基本的構造などが挙げられます。
「OSS-DB Silver」の試験名の正式名称は「OSS-DB Exam Silver」です。
「OSS-DB Silver」レベルに合格すると、上位レベルの「OSS-DB Gold」レベルの受験資格を得られることから、OSS-DB技術者への登竜門とされています。
実際、RDBMSやPostgreSQLを軸とした基本的なオープンソースデータベースに関連する知識やスキルを証明できます。
また「OSS-DB Silver」は小規模システムを想定しており、PostgreSQL開発におけるデータベース部分を理解するにはおすすめの資格です。
OSS-DB技術者認定試験の「OSS-DB Gold」は、OSS-DBにおける実務的な運用や障害発生時の対応などを想定したレベルの内容が問われ、試験名の正式名称は「OSS-DB Exam Gold」です。
「OSS-DB Gold」レベルに合格すると、RDBMSやPostgreSQLを軸としたオープンソースデータベースに関連する知識やスキルを証明できます。
実際の現場を想定した内容が出題され、OSS-DBの性能監視に伴うパフォーマンス調整や不具合発生時の初期対応及び事後対応などが含まれます。
OSS-DB技術者認定試験の詳細は、特定非営利活動法人LPI-Japan事務局が公開しています。
OSS-DB技術者認定試験は、商用データベースで稼働しているPostgreSQLをRDBMSとして採用しており、そのレベルに応じて「OSS-DB Silver」「OSS-DB Gold」に区分されます。
ここでは、特定非営利活動法人LPI-Japan事務局が公式発表しているOSS-DB技術者認定試験の詳細について解説しています。
OSS-DB技術者認定試験は「OSS-DB Silver」「OSS-DB Gold」に区分されますが、年齢や実務経験などの要件は存在しません。
そのため、IT企業に勤めていない学生や他業種からでも受験できます。
またOSS-DB技術者認定試験には、再受験に関連する規定は存在しないため、仮に1度受験に合格できなかったとしても一定期間受けられなくなるということはありません。
しかし、上位レベルの「OSS-DB Gold」を受験するには、下位レベルの「OSS-DB Silver」に合格していなければならないため注意しましょう。
それでは、OSS-DB技術者認定試験の概要について、詳しくみていきましょう。
「OSS-DB Silver」と「OSS-DB Gold」に区分されるため、その違いも理解できるよう下表にまとめました。
OSS-DB Silver |
OSS-DB Gold |
|
---|---|---|
試験名 |
OSS-DB Exam Silver |
OSS-DB Exam Gold |
試験会場 |
全国各地の試験センター、自宅、職場からのオンライン受験(OnVUE受験) |
全国各地の試験センター、自宅、職場からのオンライン受験(OnVUE受験) |
試験日時 |
随時 ※予約の空き状況は要確認 |
随時 |
試験実施形式 |
コンピュータベーストテスト(CBT)方式 |
コンピュータベーストテスト(CBT)方式 |
試験時間 |
90分間 |
90分間 |
出題数 |
約50問 |
約30問 |
受験料 |
16,500円(税込) |
16,500円(税込) |
認定条件 |
OSS-DB Exam Silverに合格すること |
OSS-DB Exam Goldに合格し、かつ有意なOSS-DB Silver認定を保有しているすること |
合否結果 |
試験センターの場合:「テスト終了ボタン」押下後、その場で表示される オンライン試験(OnVUE試験)の場合:ピアソンVUEページへのログイン |
試験センターの場合:「テスト終了ボタン」押下後、その場で表示される |
OSS-DB技術者認定試験は「OSS-DB Silver」「OSS-DB Gold」に区分されます。
「OSS-DB Silver」の出題範囲は「一般知識(16%)」「運用管理(52%)」「開発/SQL(32%)」です。
「OSS-DB Silver」出題範囲の詳細はこちらから確認できます。
「OSS-DB Gold」の出題範囲は「運用管理(30%)」「性能監視(30%)」「パフォーマンスチューニング(20%)」「障害対応(20%)」です。
「OSS-DB Gold」出題範囲の詳細はこちらから確認できます。
OSS-DB技術者認定試験の受験者数や合格率については、一般には非公開とされています。
そのため、実数や過去の合格者データなどを閲覧することができません。
難易度については、基本的な知識が問われる「OSS-DB Silver」に対し、より実践的で応用かつ具体的な知識が問われる「OSS-DB Gold」の順に難しくなります。
OSS-DB技術者認定試験の申し込み方法は、以下の流れです。
1. 特定非営利活動法人LPI-Japan事務局よりのインターネット申込み
2. 申込画面から指示される手順に沿って必要事項を入力
3. 受験料の支払い
(クレジットカード決済、振込決済、コンビニでの払込み)
4. 受験チケットの取得
定められた申し込み方法以外で手順を進めても、入力事項に不備があれば受理してもらえないことがあるため、注意してください。
事前にピアソンVUEのアカウントを取得する必要があります。
ピアソンVUEのアカウントを作成する前に、EDUCO-IDの取得が必要になります。
EDUCO-IDを持っていない方はこちらから新規登録できます。
また、クレジットカード/コンビニ決済をご希望の場合、ピアソンVUEのアカウントかつEDUCO-IDの取得が必須になります。
OSS-DB技術者認定試験における有効期限(失効期限)は、存在しません。
能力を認定する試験であり、何らかの権利が与えられる資格とは異なることから有効期限はありませんが、合格後は有意性の期限ルールに則る必要があります。
OSS-DB技術者認定試験に合格した認定者は、認定(取得)日から5年以内に同一もしくは上位レベルの試験に再合格することが、公式ホームページ内で推奨されています。
しかしこれは、5年以内に再合格しなければ、認定された事実が無効になるということではありません。
あくまでも、最新技術を理解しているかどうかの判断であり、無事5年以内に再合格すると「ACTIVE」という認定ステイタスが付与されます。
特に「OSS-DB Gold」の認定条件として有意な「OSS-DB Silver」認定を保有していることが挙げられているため覚えておきましょう。
特定非営利活動法人LPI-Japan事務局の公式発表によると、OSS-DB技術者認定試験の一般的な学習期間の目安としては、約2週間〜1ヶ月とのことです。
これは「OSS-DB Silver」「OSS-DB Gold」に限らず、同様の勉強時間が必要ということですが「OSS-DB Gold」を受験するには「OSS-DB Silver」を事前クリアしておく必要があります。
つまり「OSS-DB Gold」に合格するには、プラス「OSS-DB Silver」で要した勉強時間がかかることに留意しておかなければならないということです。
OSS-DB技術者認定試験の資格を取得すると、IT技術におけるデータベース関連の知識が習得できるだけでなく、就職や転職などでもアピールできます。
ここでは、OSS-DB技術者認定試験の資格を取得するメリットについて解説しています。
詳しくみていきましょう。
OSS-DB技術者認定試験の資格を取得すると、オープンソースデータベース(OSS)の知識が身に付くことがメリットとして挙げられます。
オープンソースデータベースのなかでも、PostgreSQLによるRDBMSに特化した実務的な知識が身に付くことからみても、有能なデータベースエンジニアとして活躍することができるでしょう。
OSS-DB技術者認定試験の資格を取得すると、就職や転職に役立ちます。
もともと特定非営利活動法人LPI-JapanがローンチしたPostgreSQLにおけるOSS-DBの知識やスキルを証明するための資格のため、取得していると、実務的なデータベーススキルを証明することができます。
企業内でのステータスにも繋がるだけでなく、就職・転職の際にもアピールできることから、メリットが感じられます。
OSS-DB技術者認定試験の資格を取得すると、資格手当や報奨金を貰えることがあります。
企業に勤めている期間、資格手当や報奨金が充当されるなど好待遇が期待できるところはメリットといえるでしょう。
具体的な処遇内容については、勤める企業によって異なりますが、基本的には手当という形で基本給に上乗せされるケースが多くみられます。
なかには、全体的に給与が上がることから、OSS-DB技術者を目指す方もいます。
OSS-DB技術者認定試験の資格の取得に関して、デメリットもあります。
例えば、IT業界におけるデータベースの技術的な知識やスキルが問われる資格のため、それなりに勉強時間が必要なことです。
それでは、詳しくみていきましょう。
OSS-DB技術者認定試験の資格を取得するためには、勉強時間を確保する必要があります。
公式では約2週間〜1ヶ月もの学習期間が必要とされているとはいえ、仕事をしながらそのような勉強時間を確保することが困難な方もいることでしょう。
OSS-DB技術者認定試験は「OSS-DB Silver」と上位レベルの「OSS-DB Gold」とに分類されていることから、段階的に上位資格を目指していくほうが効率的です。
しかし、IT関連の知識やスキルを全く持たない初心者が受験するには難易度が高く、そのような場合はまとまった勉強時間を確保しなければなりません。
社会人として仕事をしながら、このような勉強時間を一定期間確保しなければならないことはデメリットといえます。
OSS-DB技術者認定試験に合格するためには、問題集が必要です。
ここでは、OSS-DB技術者認定試験を効率よく対策できるおすすめの問題集を紹介しています。
・徹底攻略OSS-DB Silver問題集[Ver.2.0]対応
・[改訂新版]内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則
それでは、各問題集の概要やおすすめするポイントについて、詳しくみていきましょう。
「徹底攻略OSS-DB Silver問題集[Ver.2.0]対応」は、OSS-DB技術者認定試験の合格を目指せる、おすすめの問題集です。
特定非営利活動法人LPI-Japanが厳正なる審査のうえ、認定した問題集ということもあり、信頼性が高く安心して勉強することができます。
全249もの問題を収録しており、初心者でも分かりやすいよう丁寧に解説しています。
「[改訂新版]内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則」で学ぶことで、OSS-DB技術者認定試験への合格が目指せます。
PostgreSQL10のバージョンをベースに解説していることから、最新の出題傾向なども分析できます。
また、基本的なPostgreSQLの設計や運営方法だけでなく、大規模システムの障害対応などにも対応しています。
そのため、あらゆる観点から試験対策ができる問題集であり、初心者にも易しく解説しています。
OSS-DB技術者認定試験対策として、各出版社から発売されている問題集を活用することもよいですが、特定非営利活動法人LPI-Japan公式の学習教材もおすすめです。
特定非営利活動法人LPI-Japanが直接監修していることもあり、最新の出題傾向やトレンド情報などがいち早く把握できます。
公開されている問題数も多く、丁寧な解説で初心者にも分かりやすいです。
ぜひ、こちらから特定非営利活動法人LPI-Japan公式の学習教材もご覧ください。
OSS-DB技術者認定試験は、特定非営利活動法人LPI-Japanが主催する民間資格です。
一方、ORACLE MASTERは、Oracle社が運営する民間資格です。
ともに民間資格で、似たような試験ですが、制度や内容だけでなく目的や用途も各試験で異なります。
例えば、PostgreSQLを用いた運用管理を目指すならOSS-DB技術者認定試験ですが、Oracle Databaseを用いた運用管理を目的をするならORACLE MASTERの資格取得を目指すべきです。
自分が取得したいスキルやキャリア目的を見極めどちらの資格を取得するか判断しましょう。
今回は、特定非営利活動法人LPI-Japanが運用管理するOSS-DB技術者認定試験の特徴や詳細の内容などについて解説してきました。
通年で随時行われており、コンピュータベーストテスト(CBT)方式によるオンライン受験に対応していることから、PostgreSQLを用いた実務的な知識やスキルを身に付けたい方にはおすすめです。
無事試験に合格し、OSS-DB技術者として認定されれば、副業やフリーランスとしても活躍できるでしょう。
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