公開日:2023.11.07
更新日:2025.01.27
フリーランススタートは2023年10月のフリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。
2023年10月のフリーランス案件の月額平均単価は66.3万円、さらに2023年11月7日時点での掲載案件数は656,720件です。また、2023年10月時点での掲載案件の最高単価は240万円です。
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開発言語別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。
上記に記載している開発言語に関して、月額単価の多くは2023年9月と比較して上昇しています。
具体的な月額平均単価は1位「Scala」が82.6万円(前月比±0円・増減なし)、2位「Go言語」が79.7万円(同±1千円・0.13%増)、3位「Kotlin」が76.8万円(同+1千円・0.13%増)でした。
前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落した開発言語は見当たらなかったです。
前月と比較し新たに上図グラフに入った開発言語はありません。
なお、前年同月と比較した月額平均単価の変動について、大きく上昇した開発言語は「TypeScript」が74.9万円(前年同月比+10万円・15.41%増)、「Go言語」が79.7万円(同+8万円・11.16%増)、「Scala」が82.6万円(同+7.8万円・10.43%増)であり、大きく下落した開発言語は見当たらなかったです。
では、月額平均単価が前月比よりも増加している開発言語を見てみましょう。
「Dart」の月額平均単価は70.6万円(前月比+3千円・0.43%増)です。
DartはWebブラウザ組み込み用スクリプト言語として、JavaScriptの後継言語を目的に設計された言語です。
DartはJavaScriptより高パフォーマンスや高セキュリティ性を発揮し、大規模な開発にも活用できるような機能を備えていることが特長です。
また日本語の参考書も多くJavaScriptを学習している方はもちろん、それ以外の方でも比較的習得しやすい開発言語です。
なお、Dartの案件数は直近半年前と比較して1.3倍増加しています。
「Rust」の月額平均単価は74.1万円(前月比+2千円・0.27%増)です。
Rustはマルチパラダイムのプログラミング言語です。
RustはC言語やC++に代わるプログラミング言語を目指しており、構文はC++に類似しています。
Rustの特長としてOSやドライバなどの低レイヤーの処理が必要なソフトウェア開発ができることや、安全なメモリ管理と並行性を実現していることなどが挙げられます。
なお、Rustの案件数は直近半年前と比較して1.5倍増加しています。
「Ruby」の月額平均単価は74.2万円(前月比+2千円・0.27%増)です。
Rubyは1993年にまつもとゆきひろ氏により開発初心者な方でも本格的なプログラミングが楽しめるというコンセプトのもと開発されたプログラミング言語です。
Rubyの中で最もメジャーに利用されているフレームワークはRuby on Railsです。
Rubyの特長としてオブジェクト指向であることやスクリプト言語であること、コード記述量が少ないことなどが挙げられます。
また、日本で開発されたプログラミング言語であるため、日本語の記事や書籍が多くドキュメントも日本語で読むことができます。
なお、Rubyの月額平均単価は直近半年間毎月上昇しています。
職種別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。
上記に記載している職種に関して、月額単価の多くは2023年9月と比較して上昇しています。
具体的な月額平均単価は1位「VPoE」が89.2万円(前月比+4千円・0.45%増)、2位「CRE」が85.6万円(同+2千円・0.35%増)、3位「コンサルタント」が85.5万円(同+2千円・0.12%増)でした。
前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落した職種は見当たらなかったです。前月と比較し新たに上図グラフに入った職種はありません。
なお、前年同月と比較した月額平均単価の変動について、大きく上昇した職種は「データサイエンティスト」が83.6万円(前年同月比+10.1万円・13.74%増)、「SRE」が84.6万円(同+9.7万円・12.95%増)、「サーバーエンジニア」が72.9万円(同+8.7万円・13.55%増)であり、大きく下落した職種は「機械学習エンジニア」が79.7万円(同-3.8万円・4.55%減)です。
では、月額平均単価が前月比よりも増加している職種を見てみましょう。
「VPoE」の月額平均単価は89.2万円(前月比+4千円・0.45%増)です。
VPoEはVice President of Engineeringの略でありエンジニアの採用・育成・評価・配置などに責任を持ち、効率的なチームビルディングをリードするエンジニア組織のマネジメント責任者のことを指します。
エンジニアの配置や体制によってプロジェクトの成長度合いが異なったり、開発工数が増減することも起こり得ますのでVPoEは組織において重要な職種です。
なお、VPoEの平均単価は直近半年間毎月上昇しています。
「クラウドエンジニア」の月額平均単価は77.8万円(前月比+3千円・0.39%増)です。
「クラウドエンジニア」はクラウド上でシステムを設計・構築・運用する職種を指します。クラウドサービスとしては、AWS、Azure、GCP(Google Cloud Platform)が有名です。
クラウドエンジニアの仕事内容はインフラ設計、クラウド構築、クラウド運用・保守であり、サーバーやネットワークや、ミドルウェア、オンプレミスの知識/スキルが必要です。
クラウドエンジニアの平均単価は直近半年間上昇しており、案件数も直近半年前と比較して23%も増加しています。
「CRE」の月額平均単価は85.6万円(前月比+2千円・0.35%増)です。
「CRE」はCustomer Reliability Engineer(顧客信頼性エンジニアリング)の略で2016年Googleが提唱した職種を指します。
CREの役割は、顧客との関係構築やリレーションのために技術調査、開発など幅広く役割を担当します。
ただしCREは比較的新しい職種であり、明確な定義や仕事内容が定まっていないこともあり、業務内容は企業毎によって異なります。
なお、CREの月額平均単価は直近半年間毎月上昇しています。
フレームワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。
上記に記載しているフレームワークに関して、月額単価の多くは2023年9月と比較して変化していないです。
具体的な月額平均単価は1位「Flutter」が75.4万円(前月比+1千円・0.13%増)、2位「Ruby on Rails」が74.7万円(同+2千円・0.27%増)、3位「React」が74.7万円(同+4千円・0.54%増)でした。
前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したフレームワークや大きく下落したフレームワークは見当たらなかったです。
前月と比較し新たに上図グラフに入ったフレームワークはありません。
なお、前年同月と比較した月額平均単価の変動について、大きく上昇したフレームワークは「Ruby on Rails」が74.7万円(前年同月比+10.8万円・16.90%増)、「Flutter」が75.4万円(同10.5+万円・16.18%増)、「Django」が72.2万円(同+7.4万円・11.42%増)であり、大きく下落したフレームワークは見当たらなかったです。
では、月額平均単価が前月比よりも増加しているフレームワークや周辺環境を見てみましょう。
「NuxtJS」の月額平均単価は74.7万円(前月比+1千円・0.54%増)です。
「NuxtJS」はモダンなWebアプリケーションを作成するVue.jsがベースになったJavaScriptフレームワークです。
NuxtJSの特徴としてUniversalモード、SPAモード、Generateモードの3つのモードで柔軟にサイトを設計できること、ホットリローディング機能搭載により高速開発ができること、学習コストがあまり掛からないことなどが挙げられます。
なお、6ヶ月前と比較してNuxtJSの案件数は約2.3倍に増加しております。
「Next.js」の月額平均単価は73.7万円(前月比+2千円・0.27%増)です。
「Next.js」はReactをベースに開発されたReactフレームワークです。
Next.jsの特徴としてバックエンドとフロントエンドが同じサーバで動くことやサーバサイドレンダリングが使えることをはじめとし、Router機能が搭載されていることなどが挙げられます。
なお、NuxtJSの案件数は直近半年前と比較して約1.6倍に増加しております。
「Ruby on Rails」の月額平均単価は74.7万円(前月比+2千円・0.27%増)です。
「Ruby on Rails」はRubyのWebアプリケーション開発のための「フレームワーク」です。
Ruby on Railsの特徴としてMVCモデルを採用していることやWebアプリ構築が高速できることなどが挙げられます。なお、Ruby on Railsの月額平均単価は直近半年間毎月上昇しています。
常駐とリモートワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。
具体的な勤務形態の月額平均単価は「リモートワーク・在宅」が67.4万円(前月比±0円・増減なし)、「常駐」が65.8万円(同±0円・増減なし)でした。
なお、前年同月と比較した勤務形態の月額平均単価の変動について「リモートワーク・在宅」が66.4万円(前月年同月+1万円・1.51%増)、「常駐」が62.7万円(同+3.1万円・4.94%増)です。
常駐案件とリモートワーク・在宅案件の数はどちらとも前月と比較すると増加しています。
常駐案件数は前月比約1,600件増加、リモートワーク・在宅案件数は前月比約1,000件増加していることを考えると、フリーランス領域において常駐案件はリモートワーク・在宅案件よりもニーズが増えていることがわかります。
また、常駐とリモートワーク・在宅の月額単価を比較してみましょう。
常駐の月額単価は直近半年間毎月上昇していますが、一方でリモートワーク・在宅の月額単価は直近半年間下落傾向にあり、月額単価を見ても常駐を重視している企業が多いと推測できます。
現在、ハイブリッドワーク(出社によるオフィスワークとリモートワーク・在宅を組み合わせた働き方)を取り入れている企業も多いですが、フリーランス人材を活用する企業もそのような働き方を取り入れている企業が多いと推測できます。
【2023年10月】フリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。
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