公開日:2020.07.14
更新日:2025.03.24
制御エンジニアと聞くと、年収相場がいまいち分からない、具体的な仕事内容がよく分からないなど、様々なイメージがあるかと思います。
現在、IT技術が急速に進歩/拡大しているため、IT業界では深刻な人手不足に陥っています。
その中でIT業界の転職に興味/関心があったり、検討している方も多いのではないでしょうか。
転職する上でどうしても気になってしまうのが年収です。
そんな今回は制御エンジニアという職種に絞り、制御エンジニア年収の詳細(平均年収や最高年収)、制御エンジニアの仕事内容、制御エンジニアの年収アップに必要なスキル、制御エンジニア年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見る制御エンジニアのニーズ、制御エンジニアの将来性について詳しく解説していきます。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・制御エンジニアの年収を知りたい方
・制御エンジニアとして既に活躍をされている方
・制御エンジニアを将来的に検討している方
・制御エンジニアに興味/関心がある方
・制御エンジニアの年収について深く理解をしたい方
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.制御エンジニアの仕事内容
2.制御エンジニアの年収
3.制御エンジニアの年収アップに必要なスキル
プログラミングスキル
機器や機械関連の知識
コミュニケーションスキル
論理的な思考能力
4.制御エンジニアの年収アップにおすすめの資格
ETEC(組込み技術者試験制度)
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験)
5.フリーランス求人・案件数から見る制御エンジニアのニーズ
6.制御エンジニアの将来性
7.まとめ
この章では、制御エンジニアの仕事内容について解説していきます。
制御エンジニアは、自動車やエアコン、スマートフォン、ロボットなど、現代社会に欠かせない電気製品の制御設計を担当するエンジニアを指します。
近年、家電製品や自動車、ロボットなど、IoTとして活用されているものが多く、制御エンジニアの需要が年々高まっています。
つまり制御エンジニアは、自動化したシステムの制御部分の設計や開発を行うことです。
製品の仕様が決定したらコーディング、単体テスト、総合テストなどを経て完成となります。制御プログラムはJava、C言語、C++、C#、アセンブリ言語を使用します。
制御系エンジニアは、自動車、家電、スマホ、医療機器、産業機械、ロボットなど様々な業界で活躍しています。
この章では、制御エンジニアの年収を解説していきます。
また、制御エンジニアの最高年収、最低年収、フリーランスとして働く場合の年収、会社員として働く場合の年収についても比較していきます。
フリーランスの制御エンジニアの年収詳細です。
職種名 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
制御エンジニア | 698万円 | 2,040万円 | 300万円 |
制御エンジニアの平均年収が698万円、制御エンジニアの最高年収が2,040万円、制御エンジニアの最低年収が360万円です。(フリーランススタート 調べ/2021年7月時点)
フリーランスの制御エンジニアの年収詳細は下記フリーランスの制御エンジニアの月額単価を年ベースで算出したものです。
フリーランススタート 制御エンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場では、制御エンジニアの平均月額単価が58.2万円、制御エンジニアの中央値月額単価が55万円、制御エンジニアの最高月額単価が170万円、制御エンジニアの最低月額単価が25万円となっています。
会社員エンジニアの年収を見ていきましょう。
まず、会社員エンジニア全体の平均年収は469万円です。
会社員エンジニアの年収をもう少し詳しく見ていくと、以下のようになります。
20代のエンジニア平均年収が373万円
30代のエンジニア平均年収が509万円
40代のエンジニア平均年収が605万円
50代以上のエンジニア平均年収が701万円
次に会社員の制御エンジニアの平均年収を見ていきましょう。
会社員の制御エンジニアの平均年収は464万円と言われています。
会社員エンジニア全体の平均年収を比較すると会社員の制御エンジニアとほぼ同等で、20〜30代の会社員エンジニアの平均年収内であることがわかりました。
また、フリーランスの制御エンジニアと会社員の制御エンジニアと比較してみると、フリーランスの制御エンジニアの方が236万円程(約1.5倍)年収が高いという結果が分かりました。
制御エンジニアとして活躍をするのであれば、会社員の制御エンジニアよりも平均年収が高く、かつ高年収が獲得しやすいフリーランスの制御エンジニアをおすすめします。
制御エンジニアとしてフリーランス求人・案件を早速ご覧になりたい方はこちらから↓
この章では、制御エンジニアの年収アップに必要なスキルを解説します。
制御エンジニアとして必要なスキルを持ち合わせていることによって高年収を獲得することが出来る可能性が高まります。
また、今後制御エンジニアとして仕事に参画する方も参考にしていただき、是非高年収を獲得するためにお役立てください。
制御エンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、プログラミングスキルです。
制御エンジニアとしてJava、C言語、C++、C#、アセンブリ言語など、組み込み/制御系システムで頻繁に活用されるプログラミング言語が必要です。
制御系システム開発で使用することが多い全てのプログラミング言語をマスターすることは非常に困難であることや使用するプログラミング言語は参画するプロジェクトや求人・案件により異なります。
そのため、少なくても1つのプログラミング言語は習得するようにしましょう。
その他TRON、Window、Linux、iOS、AndroidなどのOS知識などがあるとより良いでしょう。
制御エンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、機器や機械関連の知識です。
制御エンジニアは組込系システムに携わることから、機器や機械などのハードウェアに関する知識も必要です。
自動車やロボット、自社開発の機器・機械の場合、関連領域のハードウェアの知識、エアコンや冷蔵庫など家電製品の場合、家電に使われるチップや回路、送電、配電関連の知識が必要となります。
電子回路や組み込み系システムのハードウェアに関するスキルや知識を身に付けておきましょう。
もちろん携わる開発の機器・機械により要求されるスキルは変化します。
制御エンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、コミュニケーションスキルです。
制御エンジニアは、他エンジニアとのコミュニケーションや共同作業が大切な職業です。
つまり開発チームに所属しながら、協調して働くことが求められます。
制御エンジニアとして、年収アップをするのであれば、コミュニケーションスキルを向上させることが必要です。
制御エンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、論理的な思考能力です。
システムは、論理的な考え方をしなければうまく設計することはできません。
つまりシステム開発をするために、まず物事を順序立てて考え、しっかり構築していくことが重要です。
クライアントの仕様変更などが発生した際、システムのどの部分を変更することが一番工数が少なく、影響範囲がないかを論理的に考える必要があります。
そのため物事を順序立てて考え、しっかり構築していくスキルがあることにより、制御エンジニアとしての能力が向上します。
この章では、制御エンジニアの年収アップにおすすめの資格を解説していきます。
制御エンジニアになるためには様々なスキルが要求されるため、制御エンジニア関連の資格を保持していることで自分のスキルを証明する材料となります。
ETEC(組込み技術者試験制度)は一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)が実施する組込み技術者向け試験です。
ETEC(組込み技術者試験制度)は認定試験ではないため、合否判定はないです。
結果はグレードCからグレードAの等級で判定されます。
試験には2種類「組込みソフトウェア技術者試験クラス2(エントリレベル)」と「組込みソフトウェア技術者試験クラス1(ミドルレベル)」があります。
組込みソフトウェアの一定の知識/スキルがあるという証明になるため、制御エンジニアとしておすすめの資格です。
ETEC(組込み技術者試験制度)の詳細はこちらから→
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は(IPA)情報処理推進機構が実施している組込みシステム開発基盤の構築や組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行うエンジニアを対象とした資格試験です。
機能、性能、品質、信頼性、セキュリティといった製品に要求されることを、ハードウェアの課題とソフトウェアの課題に適切に分類し、最適な組込みシステムを構築するための知識/スキルを身に付けることができます。
組込みシステム開発基盤の構築や組込みシステム設計・構築・製造の知識/スキルがあるという証明になるため、制御エンジニアとしておすすめの資格です。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験の詳細はこちらから→
OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験)は、UML教育研究所が実施しているUML(ソフトウェアを形式化するための統一されたモデリング言語)に関する知識を問われる資格試験です。
2020年3月31日までは、UML教育研究所がOCRESの日本語版試験を実施していましたが、2020年4月1日以降はPearsonVUEで英語のみ受験可能な資格試験となっています。
OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験)は「OCUPファンダメンタル」、「OCRESインターメディエイト」、「OCRESアドバンスト」の3種類あります。
ハードウェアとソフトウェアが混在してシステム構造が複雑化する組込みソフトの現場でも、UMLの技能を認められた人材は非常に重宝される傾向にあるため、制御エンジニアとしておすすめの資格です。
OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験)の詳細はこちらから→
この章ではフリーランス求人・案件数で制御エンジニアのニーズを解説していきます。
フリーランススタートで公開されている職種別求人・案件数を分析してみると、制御エンジニアは2,303件です。(※フリーランススタート調べ/2021年7月)
2021年7月時点でフリーランススタートが取り扱っているフリーランス求人・案件数は199,725件です。
制御エンジニアのフリーランス求人・案件を占有率は約1%ということが分かります。
昨年の制御エンジニアのフリーランス求人・案件よりも増加しています。
上記結果により、制御エンジニアのフリーランス求人・案件と占有率が一定数存在するため、IT市場に制御エンジニアのニーズがあると言えるでしょう。
この章では制御エンジニアの将来性について解説します。
制御エンジニアのニーズは今後も安泰していく可能性が非常に高いでしょう。
制御エンジニアのニーズが安泰な理由として、フリーランススタートで制御エンジニアのフリーランス求人・案件が一定数存在することが挙げられます。
制御エンジニアのフリーランス求人・案件数は2,303件です。
フリーランススタートで取り扱っているフリーランス職種の中でも制御エンジニアのフリーランス求人・案件は一定数存在するため、ニーズがあることが分かります。
IT市場を分析し、制御エンジニアのニーズが安泰である理由を見ていきましょう。
総務省はIoT化した2030年の日本について、IoT・AI(人工知能)の経済成長へのインパクトは約270兆円程とシミュレーションしています。IoTは日本の将来を背負う重要な技術の1つとして認識されています。
IHSマークイットによるIoT機器の出荷実績の調査では、2018年の出荷台数実績は、年間約100億台、累計設置台数は300億台に達しています。
2025年の予測では年間200億台強が出荷され、累計設置台数は800億台になると予想されています。
IDC Japanは、2020年3月、国内法人向け5G(第5世代移動体通信システム)関連のIT市場予測を発表しています。
ユーザー企業や通信事業者、ベンダーなどに対する調査結果から同市場の2026年の規模は1436億円、2020〜2026年の年間平均成長率は198%と予測しています。
国内法人向け5G(第5世代移動体通信システム)関連のIT市場予測の調査では、企業への5Gの普及が無線LANや固定ブロードバンドといった既存のネットワークの置き換えではなく、新規のデジタルトランスフォーメーション(DX)用途やスポット導入から徐々に拡大していくという結果も出ています。
新しいDXユースケースの一例として、スタジアムなどのイベント会場、観光、ゲームなどでの没入感の高い新しい映像体験の提供が挙げられています。
また、産業分野では、無線化による生産設備などのフレキシビリティーの向上、画像などによる設備の監視や予兆保全、自律移動機器(自動搬送車、ロボット、ドローンなど)の活用、検査/点検、遠隔からの作業支援、3Dシミュレーションなどの現場のソリューションにも5Gを活用する期待が高まっているとのことです。
その他、5GやIoT市場以外にもAI(人工知能)、ビッグデータ、ブロックチェーン、xRなどによるIT業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩、エンジニアの高齢化などの観点より制御エンジニアを含むITエンジニアは人材不足に陥る可能性が高いです。
2030年まで79万人のITエンジニア不足に陥る可能性があるとも言われています。
上記様々な分析を考慮すると、制御エンジニアのニーズは短期的な視点から見て安泰する可能性が高くまた、中・長期的な視点から見ても制御エンジニアのニーズは安定する可能性が非常に高いでしょう。
今回は制御エンジニアという職種に絞り、制御エンジニア年収の詳細(平均年収や最高年収)、制御エンジニアの仕事内容、制御エンジニアの年収アップに必要なスキル、制御エンジニア年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見る制御エンジニアのニーズ、制御エンジニアの将来性について詳しく解説していきました。
制御エンジニアとして、明確な目標を立て常に学習し続けることが活躍をする上で大切となってくるでしょう。
明確な目標を立てることでやるべきことの方向性が定まり、自ずと年収もアップしてくるでしょう。
なお、制御エンジニアとして、高年収を獲得したい方はフリーランスとして独立することをおすすめします。
しかし、エンジニア未経験でフリーランスとして独立しても参画できるフリーランス求人・案件は少ないです。
まずは会社員として、システムエンジニア(SE)やプログラマーとしての実務経験を数年程積んだ後、フリーランスとして独立することを検討してみましょう。
制御エンジニアとして高年収獲得のため、第一歩を踏み出してみませんか。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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