公開日:2020.09.08
更新日:2025.03.24
フリーランスは自由な働き方できますが、保障が手薄いという大きなデメリットがあります。有給はその中の一つに含まれます。
また、フリーランスの働き方で定期的に休暇を取ることができるのでしょうか?
フリーランスは働き方を選択できるので、毎日少しずつ働く人や平日ガッツリ働いて土日にしっかり休む人など人によりけりです。
そこでこの記事では会社員の有給事情や成果納品型フリーランスが休暇を取得する方法、常駐型フリーランスの休暇取得について詳しく説明していきます。
特に下記の方にはこの記事は一読していただきたいです。
・現在会社員でフリーランスになりたいと考えている方
・フリーランス志望の学生
・成果納品型フリーランスとして活躍されている方
・常駐型フリーランスとして活躍されている方
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<目次>
1.会社員の有給取得事情
会社員の有給付与日数は年間で決まっている
有給取得義務化によって確実に休める
2.フリーランスは有給の適応外
3.成果納品型フリーランスが休暇を取るための方法4選
スケジュールを徹底管理する
納期を確認して早めに納品する
クライアントにあらかじめ休暇の日を伝えておく
仕事を断る勇気も必要
4.常駐型フリーランスの休暇取得は契約次第
5.フリーランスの休暇に関するQ&A
常駐型フリーランスがやむを得ない理由で休む場合の対応は?
休暇を取得した場合、常駐型フリーランスの報酬はどうなる?
6.まとめ
有給とは、休みを取得しても賃金が支払われる休暇のことです。
正式名称は「年次有給休暇」といいます。
業種や業界、雇用形態に関わらず、以下の条件を満たす労働者には付与されるよう、労働基準法で決まっています。
・雇用した日付から6ヶ月間の勤務した者
・期間中の労働日も8割以上に勤務した者
会社員の有給付与日数は年間で決まっており、会社独自に決められるものではありません。
労働基準法に定められているためです。
例えば、所定労働時間が30時間以上+6ヶ月継続勤務(8割以上勤務)の場合は、10日間の有給が与えられます。
その後も8割以上勤務していけば、以下のように有給付与日数は増加します。
勤務年数 | 0.5年 | 1.5年 | 2.5年 | 3.5年 | 4.5年 | 5.5年 | 6.5年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
有給付与日数 | 10日 | 11日 | 12日 | 14日 | 16日 | 18日 | 20日 |
注意点として6年6ヶ月目以降は有給付与日数が増えることがありません。
また、有給は翌年まで最大40日間持ち越せます。しかし、2年経過すると有給の有効期間が切れてしまうので気をつけてください。
2019年4月から働き方改革の一環として労働基準法が改正され、年5日の有給休暇の取得が義務付けられました。
今までは有給を取得することへためらいなどの理由があり、有給取得率が低かったためです。
対象者は有給休暇が10日以上付与される労働者です。有給消化の時期は、有給取得後1年以内とされています。
例えば、新卒社員が2020年10月1日に有給付与された場合、2021年9月30日までには有給を取得させなければなりません。
また、有給取得させなかった場合は雇用者に罰金が課せられるようになっています。
(参照:厚生労働省 5日の年次有給休暇の確実な取得 わかりやすい解説)
フリーランスや業務委託など労働形態の人に有給は付与されません。
なぜなら、労働基準法では「労働者」に有給は付与されるためです。
労働者とは「使用者の指揮・命令の下で働き、報酬を支給される人」のことを差します。
つまり、フリーランスは個人事業主として事業を営んでいるので、労働基準法の労働者の適応外になってしまいます。
成果納品型フリーランスとは、クラウドソーシングサービスの利用や企業と業務委託契約を結び、案件を受注→依頼通りに成果物を納品する仕事です。
納期さえ守れば、自由に時間や場所で仕事ができるようになっています。
しかし、成果納品型フリーランスの中には受注過多になってしまい、セルフブラックに陥ってしまう人も多いんです。
そのため、ここでは成果納品型フリーランスがきちんと休暇を取るための方法を4つ紹介していきます。
・スケジュールを徹底管理する
・納期を確認して早めに納品する
・クライアントにあらかじめ休暇の日を伝えておく
・仕事を断る勇気も必要
フリーランスは休みを取ると、収入が減ってしまいます。
スケジュール管理を徹底し、休みを取ることをおすすめします。例えば、タスクを週5日分に分ければ、土日休みを実現できます。
一方、スケジュール通りに働けない人は目標の月収まで一気に働き、目標を達成できる見込みが経ってから数日間まとめて休みを取るのも方法もあります。
収入が安定した状態で休みが取れるので、お金に対する悩みを感じることは減るかもしれません。
スケジュール管理は自分に合った方法を模索していってみてください。
以下のタスク管理ツールを使ってみるのもおすすめです。
・Trello:プロジェクトのタスクを細分化でき、尚かつ全体を把握しやすい。
・Todoist:ダッシュボードによって「今日行うべきタスク」が可視化しやすい。
・Googleカレンダー:カレンダーと同期されており、タスクの納期やプライベートの予定を一緒に把握できる。
納期を事前に確認しておき、前倒しで納品することをおすすめします。
早めに納品することでクライアントから信頼されやすい+休みも取りやすくなるためです。
例えば、成果物が納期の1週間前に納品されてくれば、クライアント側でチェックする時間が長く取れます。
さらに新しい仕事を振ってもらえる可能性が高まります。新しい仕事は納期はまだ余裕があるので、ゆっくり休暇も取れます。
また、納期を守ってくれる仕事仲間として認められれば、クライアントから仕事の進捗を催促されるストレスもありません。
そのため、納期を前倒しすることで、結果的に休日を送りやすくなります。
事前にクライアントに休日を伝えておくことをおすすめします。
なぜなら、仕事を受注している場合、休暇日に修正依頼など連絡がくることがあるためです。急ぎの案件に返信が遅れると、トラブルにつながる可能性もあります。
休暇日のはずが、仕事をする羽目になるかもしれません。
別の対処法として、電話やメールの連絡は受け、後日対応するだけで丸一日休暇を取ることが可能です。
そのため、クライアントに仕事の対応ができない日を伝えてみてください。
キャパシティーをオーバーする前に仕事を断ることも大切です。
体調を崩してしまえば、仕事ができなくなる期間もできるためです。
前述した通り、成果納品型フリーランスになると、受注過多になりやすいです。
成果物を納品すれば納品するほど、収入がアップします。会社員時代は仕事をどれだけ頑張っても、昇給は会社の上司や役員のさじ加減で決まってしまうのが現状です。
評価体制がしっかりした会社に入ったとしても、月収が2〜3倍になることはあり得ません。
フリーランスは働いた分だけお金になるので、モチベーションが高まりやすいです。
そのため受注過多を起こしてしまうんです。そこで仕事を断るべきクライアントの基準がわからない人は
以下を参考にすることをおすすめします。
・返信が極端に遅いなどコミュニケーションコストがかかる
・やりとりや修正内容で精神的に負荷をかけてくる
・時給換算すると、一番報酬が安い
・続けていてもスキルアップにつながらない
・知見がないなどやりにくいジャンルの仕事
仕事を断れば、他の仕事を探すチャンスや時間が生まれるので、クライアントを損切りするのは悪いことばかりではありません。
常駐型フリーランスは現場で働く正社員と一緒にプロジェクトに参加するフリーランスです。
主にエンジニアが多いです。常駐型フリーランスは与えられた「清算幅」によって報酬が変化します。
清算幅とは、企業と業務委託契約を結ぶ際に決められた月に最低源稼働しなければならない時間のことです。
例えば、単価50万円で清算幅が120〜140時間の場合、稼働120時間以上なら50万円の報酬をゲットできます。
そのため、「時間が150時間を超えるから月末にお休みをもらう」などプロジェクトの進行を影響が出なければ、事前に職場の人に相談することで休暇を取得できます。
ちなみにこの契約は「フリーランススタート」などのフリーランス向け求人サイトやフリーランスへ仕事を紹介してくれるエージェントを通して、結ばれることが多いです。
フリーランスの休暇については周り相談できる人がない人がいない場合や明確な答えがあるわけではないので、質問しても解決しないこともあります。
そこでここではフリーランスの休暇に関するよくある質問をまとめました。
・常駐型フリーランスがやむを得ない理由で休む場合の対応は?
・休暇を取得した場合、常駐型フリーランスの報酬はどうなる?
体調不良で突然休む場合は常駐先やエージェントへ連絡し、了承を得てから休んでください。
月の稼働時間の清算幅を超えていれば、問題ありません。しかし、清算幅を下回っている場合は話は別です。
契約で決められた清算幅の穴埋めを行う必要があるので、他の稼働日で補う必要が出てきます。
また、常駐先の社員もフリーランスの稼働時間を把握していない場合があるので、こまめに確認を取っておくことが大切です。
常駐型フリーランスの報酬は基本的に清算幅を超えているどうかで決まります。
単価は契約時点で決まっているためです。前述した単価50万円で清算幅が120〜140時間の場合は、稼働時間が120時間未満なら、50万より報酬が下がってしまいます。
そのため、休暇を取得しても報酬を下げたくない場合は、稼働時間が清算幅をきちんと超えているかどうかの確認をしてみてください。
会社員の有給事情や成果納品型フリーランスの休暇が休暇を取得する方法、常駐型フリーランスの休暇取得について詳しく説明してきました。
フリーランスは有給取得の対象外ですが、その分報酬を稼ぐことができます。
そのため、計画的に休暇さえ所得できれば、有給がないデメリットを気にすることはありません。
ぜひ本記事でフリーランスの知識を高めていただき、フリーランスを目指してみてはいかがでしょうか。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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