公開日:2019.05.01
更新日:2025.03.24
フリーランスという言葉を近年耳にすることが多くなってきました。
今回はフリーランスの簡単な時代背景とともに、「フリーランスとは何か」を主に徹底解説していきます。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・フリーランスとして現在活動をされている方
・フリーランスの活動を今後検討している方
・フリーランスの職種について詳しく知りたい方
・フリーランスという働き方を理解したい方
・フリーランスエンジニア/クリエイティブ職の年収を知りたい方
・フリーランスのメリットデメリットを理解したい方
・フリーランス市場を今以上に理解したい方
・エンジニア/デザイナーなどに興味/関心がある方
ぜひ本記事を最後までお読み頂けますと幸いです。
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.フリーランスという言葉の歴史や時代背景
2.フリーランスの語源は?
3.フリーランスと個人事業主(自営業)の区別
4.フリーランスって名乗れば、フリーランスになれるの?
5.フリーランスと派遣、契約社員/嘱託社員、パートタイマー、アルバイトの違いとは?
<メリット>
<デメリット>
フリーランスは、企業や団体などとの雇用関係が存在しなく、自ら単発の仕事を請け負う人のことを指し、主にアメリカで使われていた言葉です。
フリーランスという言葉が日本に来る以前は個人事業主という言葉で表現していました。
しかし1990年代後半インターネットが日本に飛躍的に浸透してきたことで、日本以外の国の文化に触れることが容易になりフリーランスという言葉が徐々に個人事業主の代わりに使われるようになりました。
また、フリーランスという言葉がより広く浸透している理由は日本でも働き方が大きく変化しているためでしょう。
昔は終身雇用という制度を前提とした正社員という働き方が主流でした。
ですが現在、働き方は大きく変化しました。
退職金制度のない企業も増え、年金制度も崩壊しつつある中で正社員として定年まで働くというより、個々の専門性やライフスタイルに合わせた働き方を望む人々が多く、フリーランスという言葉や働き方がより世の中に広まってきています。
フリーランスは英語で、Freelanceです。
元々傭兵という意味の英語である「freelance」という言葉が語源になっていると言われています。
中世ヨーロッパの王や貴族は、戦争のたびに、騎士を中心とした封建軍の補強として傭兵団と契約して戦争をしていました。
戦争をしていく中で傭兵団の中には団体に所属せず、個人として契約し、戦場に臨む者たちが現れるようになりました。その個人契約で戦争に臨む者のことをフリーランス(Freelance)と呼ぶようになったのが始まりです。
現在でも、フリーランスは中世の頃と変わらず、同じ意味合いで使われています。
個人事業主(自営業)という言葉を使いますが、フリーランスと混同して理解していませんか?
フリーランスと個人事業主(自営業)の違いをそれぞれ見ていきましょう。
フリーランスとは単発の仕事ごとに契約を結び、仕事をこなすことで報酬を得る人や働き方のことを言います。主に請負契約や準委任契約などを結び、求人・案件ごとの発注書を受け取り仕事をスタートするケースが一般的です。
代表例として、フリーランスエンジニア・フリーライター・フリーカメラマン・フリーWebデザイナーがあります。
働く環境については時間的拘束が緩まることで余裕ができたり、ご自身の得意分野に特化した仕事をすることが出来ます。
個人事業主(自営業)は企業に属さず個人で事業を営んでいる人や働き方のことです。
代表例として、居酒屋・理髪店・花屋・建設があります。
フリーランスと個人事業主(自営業)の違いはなく基本的には同じですが、法的な呼び方(税務上の所得区分での言い方)で個人事業主と呼んでいるだけです。また、フリーランスは開業届を税務署に提出していない方も指します。
個人事業主=フリーランスということです。
その他、個人事業主と自営業の違いについても解説します。
個人事業主は企業に属さず個人で事業を営んでいる人や働き方のことです。
自営業が、自分で事業を営む方を総称した社会的な呼び名です。
個人事業主と自営業の関係を整理すると、個人事業主は自営業に含まれることになり、自営業のうち法人格を持っている会社の社長は個人事業主とはならないことが分かります。
個人事業主と自営業は同じような意味で使われることも多いのですが、個人事業主に法人は含まないという違いがあります。
フリーランスになるには、手続きは必要ではなく「フリーランスです。」とご自身で名乗れば、フリーランスになることが出来ます。
しかし、「フリーランスになりました。」ということの証明として開業届の書類で税務署に提出しているフリーランスもいます。
開業届を出すメリットとしては確定申告時、税務署に青色申告書を提出できるどうかです。
開業届とは、個人事業(フリーランスを含む)を開業したことを税務署に申告するための書類のことです。なお、正式名称は「個人事業の開廃業届出書」です。
フリーランス・個人事業主(自営業)になると、事業・稼働から生じた利益に対しては所得税が課され、事業・稼働規模が大きい場合は個人事業税も課税されます。
消費税の課税事業者に該当する場合は消費税の申告書を提出し納税する必要があります。
所得税・消費税とは国税として税務署に納める税金です。
個人事業税は地方税として各都道府県税事務所に納める税金のことを言います。
確定申告の際に青色申告をすると最大で65万円の控除を受けることが出来ます。最大65万円の控除は非常に大きなお金ですので、フリーランスとして活動する場合には開業届を提出することをオススメします。
また開業届は正社員として本業をしながら、副業を行っている方も提出する事ができます。
なお、提出日は、事業の開始の事実があった日から1ヶ月以内です。提出期限が土・日曜日・祝日等に当たる場合は、その翌日が期限日です。この提出期限は法律で決められているため、提出するフリーランスの方は出来るだけ早めに税務署へ提出をしましょう。
フリーランスが開業届を提出するその他のメリットは屋号名で銀行口座が開設できるなどです。
開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)は国税庁HPよりダウンロードできます。
[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続
フリーランスは正社員や契約社員として企業に雇用されているわけではありません。そのため、「労働基準法」などの労働法規は適用外です。
最低賃金、労働時間、祝日・休日、有給、労災での補償など、社員を守る規定からは対象外となります。
また朝礼や会社行事への参加などもありません。独立した個人として、様々なことを自分自身で責任を持って進めなければなりません。
フリーランスは労働法規適用外ですが、「下請代金支払遅延等防止法(下請法)」の適用により保護されるケースがあります。
具体的には、以下のような法的義務を依頼主に課すことで、フリーランスの保護を図っています。
・契約書面などの作成・交付・保存義務
・納期から遅すぎない代金の支払期日を定める義務
・代金の支払い遅延・減額の禁止
・成果物の受領拒否・返品・買い叩きの禁止
・不当な給付内容の変更、不当なやり直し指示の禁止
・不当な経済上の利益の提供要請の禁止
インターネットの活用により情報の拡散性が高まったことや過度な人材不足により、依頼主である企業とフリーランスの力関係がフラットなものに近づいていますが、状況次第で、さまざまな負担を強いられることが多いため、こういった法律で保護されているのです。
この章では、フリーランスの正社員、派遣、契約社員/嘱託社員、パートタイマー、アルバイトの違いについて解説していきます。
フリーランスとして独立をしているけど、実はフリーランスを始めとするそれぞれの業務形態の違いについてあまり知らない/よくわからない方は必読です。
また、フリーランスを始めとするそれぞれの業務形態を学習したい方も必読です。
フリーランスとは、単発の仕事ごとに契約を結び、報酬を得る人や働き方のことを言います。主に請負契約や準委任契約などを結び、求人・案件ごとの発注書を受け取り仕事をスタートするケースが一般的です。
正社員とは、労働契約に期間の定めがなく、就業規則に明記されている所定労働時間がフルタイムの直接雇用の社員をいいます。
契約社員とは、労働契約に期間の定めがあります。業務内容としては、一般的に、非正規社員の中でも専門性を持っている方や、勤務時間がフルタイムなど、正社員に準じた働き方といえるでしょう。
嘱託社員とは、定年退職後の再雇用された労働者のことを指すことや特殊なスキルや知識を持った人に仕事を依頼際に呼ばれるケースが多いでしょう。
つまり、
契約社員は、フルタイム勤務を条件に契約しているケースが多い
嘱託社員は、短時間勤務や週の出勤日数が5日未満といった非常勤を条件に契約しているケースが多い
といった違いが見られます。
パートタイマーとは、1週間の所定労働時間が、同じ事業所で雇用されている通常の労働者に比べて短い労働者を指します。例えば、正社員の1週間の所定労働時間40時間に対して、1週間の所定労働時間が35時間の場合は、パートタイム労働者ということになります。
主に主婦層の方向けの短時間勤務と業務内容を設定しているケースが多いでしょう。
アルバイトとは、主に学生やフリーターなど、時間的に都合がつきやすい年齢層を対象とした労働者を指します。アルバイトとパートはどちらも労働基準法の上では区別がなく、正社員や契約社員などの雇用形態と同じ「労働者」として扱われます。アルバイトとパートタイマーと呼び名が違いについて、企業が便宜上の理由から呼び名を使い分けていることが多いです。
アルバイトの名称は「勤労」を意味するドイツ語の「Arbeit」が語源になっています。
フリーランスで活躍出来る職種は多数あります。その中でも人気があり、フリーランスとして独立しやすい職種をご紹介します。
<エンジニア関係>
フリーランスシステムエンジニア(SE)は、クライアントの要望を汲み取り、システムを開発する仕事です。他にも企画・設計・既存システム改修などの業務によって仕事が分かれています。
フリーランスとしてIT専門のコンサルティングに携わることも可能です。
仕事の仕方は自分の自宅やオフィスでに持ち帰り作業を行う請負の求人・案件と現場に常駐する準委任の求人・案件があります。
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フリーランスのフロントエンドエンジニアは、WebサイトやWebアプリ、システムなどのフロントエンド側の設計・構築・カスタマイズを担当するエンジニアです。
フロントエンドは、ユーザーと直接データのやり取りを行う要素のことで、Web制作ではWebブラウザ側(クライアント側)を指します。
フロントエンドエンジニアの仕事内容は、Webデザイナーのデザインをもとに、HTML/CSS、JavaScript、jQuery、PHPの設計や実装、WordPressなどのCMS構築やカスタマイズを行います。
参画するプロジェクトや求人・案件によって、フロントエンドエンジニアの仕事内容が異なります。例えばデザインはすべてWebデザイナーが担当することもあれば、デザインの一部はフロントエンドエンジニアが担当することもあります。
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フリーランスのサーバーサイドエンジニアは、サーバー側で動作するプログラムの開発やデータ処理などを担当するエンジニアです。
サーバーサイドエンジニアは、要件定義や設計から担当し、新規開発を行ったり、既存システム変更の実装、機能追加、運用保守業務を担当することもあります。
フリーランスのサーバーサイドエンジニアとして、Java、JavaScript、PHP、Ruby、Python、Perl、Scala、C言語、C++、C#などのプログラミング言語を活用することが多いです。
また、プログラミング言語ごとのフレームワークやMySQLやSQL Serverなどデータベースの開発経験や知識が必要です。
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フリーランスのインフラエンジニアは、ITインフラの設計、構築、運用保守、メンテナンスを担当するエンジニアです。ITシステムやWebサービス運用でのインフラ業務のほか、サーバーやネットワークなど物理機器の構築を担当するネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなども広義の意味ではインフラエンジニアに含まれます。
インフラエンジニアとして、ネットワークスキル、サーバースキル、セキュリティスキル、クラウドスキル、など、数多くの開発スキルが要求されます。しかし、プロジェクトや求人・案件ごとにより必要になる開発スキルは異なります。
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フリーランスのゲームエンジニアは、ゲームを開発することを専門としているエンジニアです。
ゲームエンジニア主に下記3種類のエンジニアに分けることが可能です。
・Webブラウザゲームを開発するエンジニア
・家庭(コンシューマー)用ゲーム機専用のゲームを開発するエンジニア
・3DやVRを使ったゲームを開発するエンジニア
フリーランスのゲームエンジニアとして、Java、JavaScript、PHP、Ruby、Python、C言語、C++などのプログラミング言語を活用することが多いです。
また、フリーランスのゲームエンジニアは、プログラミング言語以外にも、数学や物理、グラフィックス、ネットワーク、データベース、ハードウェアなどの知識が要求されることが多いです。
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フリーランス組み込み/制御エンジニアは、家電製品や機器などのハードウェアに使用される制御システムや組み込みソフトウェア開発を担当するエンジニアです。
組み込みシステムとは、家電製品や機器など「独立した機械の中に組み込まれたコンピューターを制御するためのシステムを指します。
組み込み/制御エンジニアの仕事内容は制御系で開発されたプログラムを、マイコンなどのハードウエアで動かせるようなシステムとして開発することです。
組み込み/制御エンジニアは、Java、C言語、C++、C#、アセンブリ言語などプログラミング言語を活用することが多いです。また、機器や機械などのハードウェアに関する知識なども必要です。
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フリーランスプログラマーは、コンピューターを動かすプログラム言語(開発言語)を使い、様々なシステムやソフトウェアを作る仕事です。みなさんが毎日使っているAmazon、Facebook、Google、twitter、そしてこのフリーランススタートもプログラミング言語で作られています。
物流や金融システム・IoT・スマートフォンなど身の回りのあらゆるところにプログラムが活用されており、プログラミング言語は、Java、JavaScript、Ruby、PHP、Python、Swiftなど多数あります。
フリーランスの場合、システムエンジニアとプログラマーの両方のスキルを持っていると尚よいでしょう。
仕事の仕方は自分の自宅やオフィスに持ち帰り作業を行う請負の求人・案件と現場に常駐する準委任の求人・案件があります。
エンジニア職種は下記のようにフリーランスエージェントや求人・案件サイトが非常に充実しているため、フリーランスとして独立をしてもスグに安定して仕事をする事ができるでしょう。
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■フリーランスエンジニア向けエージェント
レバテックフリーランス
PE-BANK
フォスターフリーランス
Midworks(ミッドワークス)
geechsjob(ギークスジョブ)
上記のエージェントが保有する求人・案件をフリーランススタートでは横断検索し、ワンタップで効率よく仕事探しができます。
フリーランスエンジニアを希望される方はぜひ、フリーランススタートをご利用下さい。
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フリーランスWebデザイナーは、企業や個人などのクライアントから依頼されたWebサイトのデザインを担当する仕事です。見やすくかつわかりやすいサイト構成設計やUI設計、ユーザーのペルソナ設計から最適な体験を提供するためのUXの知見、アクセス数を伸ばすためSEM、SEOなどのマーケティング知識を要求されることも多く非常にやりがいがある仕事です。
一方バナーの作成など低単価な求人・案件も多いため、人によってかなり単価に開きがあるフリーランスの職種でしょう。
主にWebデザイナーが使用するソフトウェアは、Photoshop、Illustrator、Sketch、Adobe XD、Figmaなどです。
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フリーランスグラフィックデザイナーは、雑誌や新聞、広告にポスター・商品パッケージ・インテリアなどのデザインをする仕事です。また、イラストやCG作成、企業のロゴデザインの仕事も業務の1つです。
フリーランスとして独立する場合は、会社員として広告代理店、広告制作会社、メーカーの広告宣伝部で実務経験を積んだ後に目指す方が多いです。
主にグラフィックデザイナーが使用するソフトウェアは、Photoshop、Illustratorです。
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<ライター関連>
フリーランスコピーライターは、クライアント企業からの依頼を受け、テレビ、雑誌、インターネット、ポスター、商品パッケージなどにおける、キャッチコピーを考える仕事です。
クライアントの要求や特色などを的確に表現するため、幅広い知識・企画を構築する経験が必要です。
正社員で実務経験を積んだ後に、フリーランスとして独立する人が多いです。
フリーランスライター/ブロガーは、メディアや雑誌に寄稿することで報酬を得る仕事です。
最近ではクラウドワークスやランサーズ、ココナラなどのクラウドソーシングサービスにも大量に求人・案件があり、営業の難易度は非常に低く、フリーランスになるハードルが低いため、フリーランス人口も非常に多い職種です。
また、自身のブログに魅力的な商品紹介の記事などを掲載する事により、A8netやレントラックスのASPなどに登録を行い、アフィリエイトで報酬を得ている方も非常に多い事が特徴です。
<ビジネス関連>
フリーランスの営業は、販売できる商品やサービスをもつ企業の営業を代行し、リードの数を増やす、売上を上げるなどが主な仕事です。
自身で営業をし、フリーランスの営業として活躍する方もいますが、近年下記のようなクラウドソーシングサービスが提供されています。
・kakutoku for Sales Agent(運営元:カクトク株式会社)
・Kasooku セールスエージェント(運営元:株式会社ドゥーファ)
・SalesHub(運営元:株式会社Saleshub)
効率よく仕事を受注できるようになりつつあるため、こらからますますフリーランスの営業は増えていくでしょう。
クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどのクラウドソーシングサービスの発達により、フリー記者・フリーカメラマンなどのマスコミ関連やフリースタイリスト・フリーメーキャップアーティストなどのファッション関連・フリーランス翻訳家/通訳など、様々な職業でフリーランスとして活躍する人が増えています。
結論から言うと、フリーランスで儲かっている人とそうでもない人が存在します。
正社員でも人によって年収500万円の人もいれば年収1,000万円の人がいるのと同様に、報酬はそのフリーランスの方次第です。
フリーランスの場合、毎月固定された給与をもらう契約ではないため、人によって受け取る報酬額の差は大きく変化し、その変化は正社員の時以上に大きいです。
しかし、全体的に見るとフリーランスの方が高報酬になる可能性は高いです。
その理由は大きく3つあります。
1つ目は、専門性の高い仕事につく人が多いことです。
例えば、フリーランスエンジニアの場合、Pythonなどトレンドの開発言語やiOS・Androidなど開発領域を選べたり、機械学習や人工知能(AI)などトレンドの職種を自身で選択出来ます。
そのため、そのタイミングでトレンドな求人・案件やニーズが高い求人・案件を意図的に選択していくことで高報酬になる可能性が高いです。
その希少性と需要と供給のバランスを常に意識する事が重要です。
正社員エンジニアは企業ごとに決められた開発言語または開発環境で開発をすることが多く、能動的に市場トレンドを追いかけて開発内容を選択していく事が難しいため、フリーランスエンジニアに比べて知識や知見の広がりも狭くなりがちです。当然知識が少ないということはその分高収入になりにくい可能性があります。
2つ目は、税金の支払いをコントロールしやすいという点です。
フリーランスはご自身の裁量で経費を計上し、所得をコントロールすることで各種税金の支払い額を調整する事が出来ます。
具体的には家賃の支払を一部計上、社用車としての車の購入、会食などの経費計上です。
もちろん、脱税行為は行うべきではありませんので、過度な節税を行うことはせず、合法の範囲での対応となります。
そのため、実質使用できるお金が会社員よりも多い可能性が高いです。
ただし、会社員は労使折半により保険料の支払いが少ないこと・会社ごとの福利厚生などがあることなど収入面以外でのメリットが多く存在します。
3つ目は、企業に属していないという点です。
まず企業に所属しないことで、売上がダイレクトに収入に直結します。
正社員であれば、その企業に利益を残さなければ行けないため、その分給料が抑えられることは言うまでもありません。
また複数社から報酬を受け取ることも比較的多いことも会社員と比較して年収が高くなりやすい要因の1つです。
また求人・案件発注元のクライアント企業から見た時に、フリーランスに支払うお金は変動費です。
クライアント企業の事業での市場の急変化や業績の悪化などにより、急遽フリーランスが不要になった場合でもすぐに契約終了すれば、無駄にお金を払い続ける必要はなくなります。
もし正社員で雇用した場合はそうは行きません。現在の日本では一度採用すると解雇することが非常に難しいため、状況の変化に応じて柔軟な対応はできません。
そういったケースを考えるとフリーランスより正社員のほうが給料を抑えめにしておきたいという経営者の心理が働き、フリーランスは正社員に比べて高単価になります。
これはいつでも契約終了になるリスクをフリーランスが負っている分、高単価ということです。
高い有効求人倍率が続く限りは、仮に1つの求人・案件が終了したあとも、別のクライアント企業にて求人・案件がある可能性が高いため、フリーランスの方が正社員に比べて年収が上がる可能性が高いです。
一例として、フリーランスのエンジニアの年収と会社員のエンジニアの年収を比較して分析してみましょう。
会社員のエンジニアの平均年収は469万円です。
また、会社員エンジニアの年収を年齢別に分析していくと、20代のエンジニア平均年収が373万円、30代のエンジニア平均年収が509万円、40代のエンジニア平均年収が605万円、50代以上のエンジニア平均年収が701万円という結果が出ています。
フリーランスエンジニアの平均年収を見ていきましょう。
フリーランスの平均年収が797万円、フリーランスの最高年収が2,520万円、フリーランスの最低年収が36万円です。(フリーランススタート 調べ/2020年7月時点)
フリーランススタート フリーランス求人・案件 月額単価相場では、フリーランスの平均月額単価が66.4万円、フリーランスの中央値月額単価が65万円、フリーランスの最高月額単価が210万円、フリーランスの最低月額単価が3万円となっています。
フリーランスの平均年収の分析は上記フリーランス求人・案件に記載されている月額単価を年ベースで算出したものです。
一例で挙げましたが、フリーランスの方が会社員エンジニアよりも約1.7倍も年収が高いことがわかりました。
また、フリーランスエンジニアの中でも年収が高い傾向にあるフリーランスエンジニア職種と年収があまり高くないフリーランスエンジニア職種の2つあります。
その違いとは、今後の世界市場において必要になるIT技術かどうかにより変わってきます。現在IT業界は急速に拡大していますが、特にIoT、AI(人工知能)、ブロックチェーン、5G、xRなどの市場が拡大していくことが予想されています。そのため、IoT、AI(人工知能)、ブロックチェーン、5G、xR関連のフリーランスエンジニアのニーズが拡大してくるでしょう。また、それらフリーランスエンジニア人口は2020年現在、他フリーランスエンジニア職種と比較しても多いとはいえないため、相対的に高単価になる可能性が高いでしょう。
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フリーランスの年収とはどのくらいなのか、この章ではお伝えしていきます。
フリーランスエンジニアとフリーランスクリエイターに分けてみていきたいと思います。
職種名 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
データサイエンティスト | 1101万円 | 2400万円 | 240万円 |
PMO | 1002万円 | 2520万円 | 300万円 |
PM(プロジェクトマネージャー) | 978万円 | 2400万円 | 240万円 |
AIエンジニア(人工知能) | 966万円 | 2400万円 | 420万円 |
機械学習エンジニア | 962万円 | 2160万円 | 300万円 |
ブロックチェーンエンジニア | 951万円 | 1680万円 | 240万円 |
サーバーエンジニア | 895万円 | 2400万円 | 240万円 |
iOSエンジニア | 866万円 | 1680万円 | 360万円 |
Androidエンジニア | 859万円 | 1680万円 | 36万円 |
フロントエンジニア | 824万円 | 1920万円 | 240万円 |
セキュリティエンジニア | 818万円 | 1560万円 | 360万円 |
インフラエンジニア | 816万円 | 2400万円 | 36万円 |
データベースエンジニア | 798万円 | 1920万円 | 360万円 |
システムエンジニア(SE) | 764万円 | 2400万円 | 240万円 |
ネットワークエンジニア | 716万円 | 2040万円 | 240万円 |
組み込み・制御 | 693万円 | 2040万円 | 360万円 |
テクニカルサポート | 686万円 | 2400万円 | 360万円 |
社内SE | 684万円 | 1440万円 | 240万円 |
汎用機エンジニア | 636万円 | 1440万円 | 240万円 |
プログラマー | 625万円 | 1200万円 | 240万円 |
テスター・デバッガー・QA | 574万円 | 1440万円 | 240万円 |
フリーランススタートより月額単価を年ベースで算出(フリーランススタート/2021年3月時点)
フリーランスエンジニアとしてデータサイエンティスト、PMO、PM(プロジェクトマネージャー)、AIエンジニア(人工知能)、機械学習エンジニアが高年収を獲得しやすいことが分かります。
フリーランスエンジニアで高年収を希望している場合はデータサイエンティスト、PMO、PM(プロジェクトマネージャー)、AIエンジニア(人工知能)、機械学習エンジニアがおすすめです。
2020年8月と比較して、特にテクニカルサポートの平均年収の上昇幅が大きく60万円ほど上昇しています。また、セキュリティエンジニアも30万円ほど上昇、平均年収が高い上位5つの職種も20万円ほど上昇しています。
そのほかの職種に関しては、2020年8月と同等の平均年収を維持しています。
コロナの影響により、リモートワークや在宅で仕事をする方が増加したため、サポートやセキュリティ面でのエンジニア需要が増加し、年収も間接的に増えている可能性が考えられます。
職種名 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
UI・UXデザイナー | 787万円 | 1680万円 | 240万円 |
Webディレクター | 762万円 | 2340万円 | 36万円 |
アートディレクター | 757万円 | 1140万円 | 360万円 |
3Dデザイナー | 726万円 | 1080万円 | 360万円 |
2Dデザイナー | 722万円 | 1560万円 | 300万円 |
プランナー | 717万円 | 1680万円 | 240万円 |
グラフィックデザイナー | 694万円 | 1200万円 | 48万円 |
イラストレーター | 682万円 | 1560万円 | 48万円 |
キャラクターデザイナー | 682万円 | 1140万円 | 300万円 |
プロデューサー | 674万円 | 1320万円 | 240万円 |
Webデザイナー | 630万円 | 1200万円 | 240万円 |
フリーランススタートより月額単価を年ベースで算出(フリーランススタート/2021年3月時点)
フリーランスクリエイターとしてUI・UXデザイナー、Webディレクター、アートディレクター、3Dデザイナー、2Dデザイナーが高年収を獲得しやすいことが分かります。
フリーランスクリエイターで高年収を希望している場合はUI・UXデザイナー、Webディレクター、アートディレクター、3Dデザイナー、2Dデザイナーがおすすめです。
2020年8月と比較して、特にイラストレーターの平均年収の上昇幅が大きく20万円ほど上昇しています。しかし、プロデューサーの平均年収は40万円ほど減少しています。
そのほかの職種に関しては、2020年8月と比較してやや減少しています。
コロナの影響により日本経済が大きな打撃を受けたため、様々な業界で必要とされているクリエイター職種の需要が一時的に少なくなり、相対的に年収も減少している可能性が考えられます。
フリーランス・個人事業主(自営業)として独立する前に行動して良かったこと・知識として知っていて損はないことを紹介します。
<生活について>
フリーランスは会社員と比べて社会的信用が低く、クレジットカード・ローン審査に通りにくいということが未だにあります。会社員は安定した収入がある為です。
フリーランス・個人事業主(自営業)を検討している方は会社員の時にクレジットカードを作っておく、経費を計上しすぎず、クレジットカード作っておくやローン審査に向けて意図的に所得額を高めておくなど対策をしておく必要があります。
<保険・年金について>
フリーランス・個人事業主(自営業)の保険は国民健康保険に加入することになり、年金は国民年金になります。どちらもご自身で手続きを行う必要があり負担額も異なってきます。
※国民健康保険の保険料は前の年の所得から計算されるため、前年度の所得が高かった人の保険料は高額になります。
※フリーランス・個人事業主(自営業)になった時、加入していた社会保険から国民健康保険にすぐに切り替える必要があると思っている人が多いかもしれません。しかし、2年間だけ社会保険を任意で継続して加入しつづけることも出来ます。ただし、負担額は全額自己負担です。
会社員は企業ごとに保険や年金を管理している為、企業が保険や税金など保障関係の手続き行ってくれたり、労使折半による負担額軽減などのメリットが多いです。
<確定申告について>
確定申告は意外となんとかなるという点です。
身構えずに気軽にいて大丈夫です。フリーランスの先輩からなんとなく聞いたことのある確定申告にメンドくさそうなイメージを抱いている方もおり、それが億劫でフリーランスにならないという方の話もちらほら聞いたことがあります。
契約書類、毎月のレシートや領収書などをしっかりとファイリングしておけば、さほど問題ではありません。
この章では、フリーランスとして活躍をするためにどのようなことをすれば良いのかを解説していきます。
フリーランスとして活躍をするために、稼いでいる/高収入を得ているフリーランスのまねをすることが挙げられます。
稼いでいる/高収入を得ているフリーランスはどのような行動をしているのか、どのようにして高収入を得たのかなど、を学習することが大切です。
稼いでいる/高収入を得ているフリーランスなどはSNSを利用すると探しやすいでしょう。また、探すだけでなく、アポを取り実際に会いに行ったりしてみることをおすすめします。
また、様々なフリーランスが集まっているmeet upなどに積極的に行ってみるのも良いかもしれません。
フリーランスは自分自身で何でもやらなくてはいけないためただ行動するだけでは、貴重な仕事の時間を削る可能性があります。そのため、行動する前にしっかりと調査し、無駄なく行動しましょう。
フリーランスとして活躍する/高収入を得られるには、スキルをかけ合わせることです。
フリーランスになるのに必要なものは「専門スキル(技術・技能・職能)」です。
しかし、フリーランスとして活躍をするためには、専門スキルだけでは充分ではありません。
例えばデザイナーのようなクリエイターの場合、会社員であれば極端な話自分のデザインスキルがあれば、マーケティングや営業やPRやディレクションなどは社内の別の人がしてくれます。会社での仕事はチームプレーが原則で、それぞれの専門分野でお互いを補完し合うものだからです。
フリーランスとしてデザイナーをする場合、当然デザインの制作だけでなくマーケティング、ディレクション、コーディング、マネジメント、クライアント対応などデザインスキル以外の領域が要求されることがあります。また、全ての領域において経験や知識がある方の単価が高い傾向にあります。
ただし、デザインスキルが他デザイナーよりも圧倒的に突出している場合は高収入を得られる可能性はあります。
フリーランスとして仕事をする以上、クリエイターであってもクリエイティブな業務以外のタスクをこなせるスキルが備わっていること/経験があることによって、高収入を得ることが出来るのです。
前述の例のように、フリーランスとして活躍をする/高収入を得るためには自身の持っているスキルと何かを掛け合わせることが重要です。
エンジニアならば、フルスタックエンジニアや開発スキル×デザインスキル、開発スキル×マーケティングスキルなどが挙げられるでしょう。
フリーランスとして活躍する/高収入を得られるには、信頼を得ることです。
フリーランスはすべて信頼から成り立っています。信頼があるからこそ、仕事を任せることができますし、信頼があるからこそリピートされます。
フリーランスに限ったことではありませんが、会社員であれば会社の信頼が大きければ個人の成果がやや微妙でも急に契約を切られたりすることはあまりありません。
しかし、フリーランスはその人自身がすべてになるので、その人自身の信頼性が求人・案件の継続性や契約締結の決め手になるのです。
このフリーランスの人に任せておけば問題ないだろうという信頼を築けるかどうかで高単価の収入を得られるかが決まってきます。
そのため、信頼出来ないフリーランスはたとえスキルが優秀であっても高収入を得る事は難しくなります。
フリーランスとして今後活動を検討しようとしている方のためにメリット・デメリットをこの章では解説していきます。
フリーランスのメリット・デメリットをしっかりと理解しフリーランスという働き方が自身に見合っているのか、俯瞰的に分析してみましょう。
また、フリーランスとして現在活動を検討している方も参考にしてみてください。
<メリット>
フリーランスのメリットとして、収入アップが期待出来ます。
フリーランスは、仕事の依頼ごとで得られる報酬が全て自身の手元に入ってくるため、会社員の給料を超える収入が期待できます。
特にフリーランスエンジニアなどは、高単価求人・案件が多く、月額80~90万円なども豊富にあります。
さらに、会社員として働きながらフリーランスを副業で行うことも可能です。
フリーランスを副業で行う場合、会社員の給与の他に報酬が得られるため、稼働分が自身の収入にそのまま入ってきます。毎月会社員としてさらに稼ぎたい方はフリーランスの副業をしても良いかもしれません。
フリーランスのメリットとして、場所を選ばず働くことが出来ることが挙げられるでしょう。
フリーランスエンジニアやフリーランスのWebライターなどの在宅やリモートワーク求人・案件も豊富にあるため、自宅やカフェなど場所を選ばず働くことが出来ます。
また、旅行好きなフリーランスは、旅をしながら働くことも可能でしょう。
昨今流行しているコロナウイルスにより、在宅ワークやリモートワークを推奨する企業も多く、場所を選ばず仕事をすることはより普及していくでしょう。
フリーランスのメリットとして、1日を効率よく活用することが出来ることが挙げられるでしょう。
フリーランスであれば、在宅・リモートワークが可能であるため、毎日通勤することになく、その分自身の趣味ややりたかったことなど好きな時間に活用出来ます。
また、定時という縛りがなく、朝早くから仕事して、15時などに終了することも可能になります。特にお子さんを持っている女性などは非常に相性が良いのではないでしょうか。
そのため、フリーランスとして1日を効率よく過ごすことが可能になります。
フリーランスのメリットとして、仕事を選ぶことが出来ることが挙げられるでしょう。
会社員の場合、自身の希望していない業務などを担当することもあるかと思います。
フリーランスは単発ごとや契約ごとに仕事を担当するため、自身が希望している仕事や業務に絞ることが出来ます。
近年では、レバテックフリーランスなどのフリーランスエージェントやクラウドワークス、ランサーズなどのクラウドソーシングサービスなどが充実しているため、営業が得意てはない方も好きな仕事を受注できるようになっています。
そのため、フリーランスとして仕事を選べることがメリットです。
フリーランスのメリットとして、事業関連であれば経費で落とせることが挙げられるでしょう。
フリーランスは事業に関わる費用や打ち合わせなどで発生する食事代、交通費などを経費として落とすことが可能です。
様々な節税をすることが出来ますので、上手く節税することによって、収入を減らさないようにすることも出来るでしょう。
そのため、フリーランスとして事業関連であれば経費で落とせることがメリットです。
なお、経費として計上する場合レシートや領収書などを保管する必要があります。
フリーランスとして、経費の理解を深めたい方は下記記事をご一読ください↓
フリーランスってどこまで経費にできるの?5分でわかるフリーランスの経費
<デメリット>
フリーランスのデメリットとして、収入や仕事が不安定であることが挙げられるでしょう。
フリーランスは、基本的に自身で営業して仕事や求人・案件を獲得します。
仕事や求人・案件を受注出来なければ、収入を得ることはできません。
また、参画しているプロジェクトや仕事が、企業の経営悪化やプロジェクトの打ち切りで無くなることも有り得ます。
現在では、フリーランスエージェントやクラウドソーシングサービスなどで求人・案件や仕事を受注することの難易度は10年程前と比較して下がっています。
フリーランスとして収入や仕事が不安定であることがデメリットです。
フリーランスのデメリットとして、健康保険や国民保険が会社員と比較して良くないことが挙げられるでしょう。
フリーランスの場合、厚生年金から国民年金になり、受給額が減ってしまいます。
フリーランスとしてiDeCo(個人型確定拠出年金)、国民年金基金、小規模企業共済など加入は出来ますが自身で手続きを行ったりするため、時間と手間が掛かります。
また、フリーランスとして国民健康保険に加入する必要があります。
会社員の場合企業が労使折半していましたが、フリーランスはすべて自己負担です。
確定申告を行うことで多少、国民健康保険料を安くすることができますが、出産手当金や傷病手当金が無いことを考えるとあまり良くはないでしょう。
フリーランスとして健康保険や国民保険が会社員と比較して良くないことがデメリットです。
なお、フリーランスとして国民年金の理解を深めたい方は下記記事をご一読ください↓
フリーランスは厚生年金に加入?|国民年金の受給額や年金額を増やす方法を紹介!
フリーランスのデメリットとして、確定申告をする必要があることが挙げられるでしょう。
フリーランスとして事業所得を申告する義務が生じます。確定申告の概要から税金関連の知識など様々な知識を必要とするため労力が掛かります。
しかし、会社員は所得の申告が勤務先で行われるため、原則として確定申告は不要です。
フリーランスとして確定申告をする必要があり、多くの知識を必要とするため、労力がかかることがデメリットです。
フリーランスとして、確定申告の理解を深めたい方は下記記事をご一読ください↓
【保存版】フリーランスが確定申告で注意すべきポイントを徹底解説!
フリーランスのデメリットとして、有給休暇がないことが挙げられるでしょう。
フリーランスは自身の好きな時間で仕事や業務をこなすことが可能ですが、その分有給休暇はありません。
そのため休むことは可能ですが、休暇を取った分収入は入ってきません。
会社員には必ず有給休暇があるので、会社を休んでも収入が入ってきます。
フリーランスとして有給休暇がないことがデメリットです。
フリーランスのデメリットとして、スキルが伸びづらいことが挙げられるでしょう。
フリーランスの場合、依頼する企業側はプロフェッショナルとして依頼しています。
そのためできる前提で仕事を担当しており、新たなスキルを身につけることを要求されていません。
フリーランスはスキルを切り売りしているため、会社員のように先輩社員が教えてくれることも無く自身のスキルが伸びづらいでしょう。
フリーランスとして成長するために自身のスキルを伸ばしたい方は、自身で学習したり取得したいスキルの講習を受講したりする方法がおすすめです。
フリーランスは会社員に戻れるのかをこの章では解説していきます。
フリーランスとして活躍をしているけど、そろそろ会社員に戻りたいと思っている方や、フリーランスとして一度独立したら、会社員に戻れないと思っている方、フリーランスという働き方がどうしても合わなくて会社員に戻ることを検討している方もいるかと思います。
フリーランスから会社員に戻ることは大いに可能です。
特に一度会社員として働いていたフリーランスは一度採用されたという実績があるため戻りやすいです。
また、フリーランスは自身のスキルで仕事や求人・案件を獲得していたため、即戦力として採用される可能性が高いでしょう。
フリーランスから会社員に戻ると、今までフリーランスとして比較的自由に働いていた環境からある程度規制のある環境に変化するため、その変化に順応出来るか、他社員とコミュニケーションは上手く取れるかなど採用担当者から聞かれることもあるでしょう。
もしフリーランスから会社員へ就職を検討しているのであれば、様々な情報を収集してみることをおすすめします。
なお、エンジニア転職サイトやおすすめのエージェントを知りたい方は下記記事をご一読ください↓
エンジニアの転職に強いおすすめの転職サイト•転職エージェント39選【2020年完全版】
今後のフリーランス市場がどのように成長していくのかを紹介します。
2018年日本におけるフリーランス人口は1,119万人であり、2015年日本のフリーランス人口913万人と比較すると、年々増加していることがわかります。
※ここでの「フリーランス」は副業・兼業を含む業務委託で仕事をする人を指しています。
フリーランスの経済規模は約20兆円以上にも上ります。
また、2018年のフリーランス人口は日本の総労働人口の約17%に当たります。
このことから日本の総労働人口の約5人に1人がフリーランスということです。
業務委託ベースのパラレルワーカー数が増加傾向にあり、会社員から副業を経てフリーランスとして独立するケースも多く見られます。アメリカでは2027年、フリーランス人口の割合が会社員人口を上回るという結果が出ています。
経済大国アメリカでフリーランス市場の普及率が割合の半数を占める可能性があることを考慮すると、今後日本のフリーランス市場がさらに拡大をし、アメリカと似たような成長をしていく可能性は大いにあります。
その他、フリーランス市場は政府の働き方改革の促進により、現行制度の改善や新たな制度の創設が実施されることもあり、成長していくでしょう。
働き方改革の目的は、下記の3点が主になっています。
・非正規と正社員の格差是正
・女性/高齢者の就労促進
・長時間労働の抑制
フリーランスという新しい働き方を正社員など既存の業務形態の中に織り交ぜていくことにより上記の3点の目的を果たしていこうということです。
フリーランスはどこでもいつでも仕事ができる為、労働生産性の向上はもとより、時間の有効活用・地方業務の活性化などにも貢献するでしょう。
IT市場にフォーカスすると今後は更なるIT技術などの発達・発展により今以上にエンジニア不足が加速していくと言われており、2030年までに最大で約78.9万人のエンジニア人材不足が見込まれています。
2020年6月現在、ITエンジニア人材の有効求人倍率は7.05倍です。これは全ての職種の中でダントツで1位です。
東京都内のWeb系エンジニアにフォーカスするとより有効求人倍率は高まるのではないでしょうか?
都内のプログラミングスクールがエンジニア未経験者を数ヶ月育成したあとに人材紹介を行っているビジネスモデルで事業が成り立っていることを見ると人材不足の深刻さが想像できます。
実際に大手SIerを中心としてエンジニア未経験者を積極的に採用する動きも見られており、既にエンジニア人材が不足していることもわかります。
参考資料:転職求人倍率レポート(2019年3月)
この解決策として企業側が繁忙期や開発工数の多いプロジェクトでのフリーランスエンジニア活用を模索し始めている状況からも、IT市場におけるフリーランスエンジニアの活用は今後も促進され、フリーランスエンジニアのニーズが拡大していく可能性は高いでしょう。
現在ITエンジニアは非常に売り手市場であるため、ご要望の求人・案件に参画出来る可能性が高く、フリーランスになるには絶好のタイミングです。
参考記事:フリーランス実態調査 2018年版
今回はフリーランスとは何かについてお話しました。
フリーランス・個人事業主(自営業)という形態で独立して仕事をする方が近年増えています。
その理由は現在、政府が働き方改革を実施していることやフリーランス市場の成長していることで、正社員で働かなければいけないという固定概念が徐々に薄まっているという点です。
また、IT業界の発展・労働環境の見直し・フリーランスのためのフリーランスエージェントが多く世に広まった事もフリーランス増加の要因でしょう。
クラウドテックやクラウドワークスを運営する株式会社クラウドワークスやgeechsjobを運営するギークス株式会社、Midworks(ミッドワークス)を運営する株式会社 Branding Engineer、株式会社みらいワークス、などフリーランスを支援する企業が上場しており、フリーランスとして活動するには追い風で有ることがわります。
フリーランスによっては正社員以上に高収入で安定した生活を送れる方・やりたい仕事を選びながら精神的に安定した生活を送る方も多くいます。
これからの時代、正社員やフリーランスなどの雇用形態や契約形態にとらわれず、臨機応変に企業や社会との関わり方を選択出来る時代が来るのではないでしょうか?
あらゆる働き方を複合させた新しい働き方が推奨される時代を迎える前の準備として、
一度、フリーランスや正社員を含む、どの働き方がご自身の中で最適なのか考えてみるのも良いかもしれません。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版も2020年6月にリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスの検討している、などと思っている方は是非インストールしてみてください。
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