フリーランスってどこまで経費にできるの?5分でわかるフリーランスの経費

税金

2019.10.31

せっかくフリーランスになったからには節税もしたい!
でもどこまで経費として処理できるの?
という悩ましい問題。

フリーランスの仕事には経理・財務も含まれます。確定申告の際に誤った処理をして損をしないために、経理・財務の基本知識は頭にいれておくべきです。
フリーランス向け経費の基礎知識について今回お話致します。

今回は以下のような方に向けての記事になります。
・フリーランスの経費について概要から詳しい内容まで知りたい方
・確定申告の際に慌てたくないフリーランスの方
・節税を希望しているフリーランスの方
・今後フリーランスとして検討している方

<目次>
1.まずは経費について知りましょう
 なんでもかんでも経費ではない!
 領収書やレシートは保管すべきか?
 領収書とレシートどっちでもいいの?
2.フリーランスが計上できる必要経費一覧
 ・地代家賃
 ・水道光熱費
 ・広告宣伝費
 ・旅費交通費
 ・通信費
 ・接待交際費
 ・外注工費
 ・消耗品費(雑費)
 ・減価償却費
 ・租税公課
3.フリーランスとして経費にならないものとは?
4.知ってると便利な経費の例
 ・研修費(教育研修費)
 ・図書費(新聞図書費)
5.充実した経理・会計のサポートのある優良フリーランスエージェント3社
 ・geechsjob(ギークスジョブ)
 ・Midworks(ミッドワークス)
 ・レバテックフリーランス
6.まとめ

 

 

 

1、まずは経費について知りましょう


経費とは事業によって売上を上げるために必要な費用です。

フリーランスとして「経費で落とす」や「経費で処理する」という言葉を頻繁に使うかと思います。
オフィス用品・交通費・クライアント先との会食やお茶代など仕事に関連する出費(費用)であれば、経費として計上出来ます。
「経費で落とす」のということは、ご自身でお金を先に支払っておき、後ほど国から返金されるものではないです。
経費として計上する最大のメリットは、(利益を最大限少なくすることにより)支払う税金の額を減らせるということです。

 

利益(所得)= 売上(収入)-  経費(必要経費)

 

つまり、経費をしっかりと計算する事で大きな節税になります。
経費が多いほど所得が少なくなり納める税金も少なくなりますが、売上(収入)に対して経費が非常に高いと税務署からチェックされる場合があります。

ちなみにフリーランスが支払う所得税などは、事業の利益(所得)として掛かります。

 


なんでもかんでも経費ではない!

フリーランスの出費は全て経費にしても大丈夫と言う方もいますが、これは間違いです。 
経費として認められるのは、フリーランスとして売上をあげるために支出した費用のみです。
税務署に対して「これはフリーランスとして仕事のために支払ったものです。」と説明出来るものは、原則経費になります。

フリーランスの方がプライベートのために支払ったものは経費として計上することは出来ません。

 


領収書やレシートは保管すべきか?

経費の計上において、領収書やレシートが必要になります。領収書やレシートを貰うのって意外と面倒くさく、気付いたら財布の中が領収書やレシートで真っ白になってることもあります。
しかし、経費のためにすべての領収書やレシートはしっかりもらい、丁寧に保管しましょう。 そもそも領収書やレシートが無いと経費には出来ません。
また、領収書やレシートは確定申告の際に提出不要ですが、申告後7年間の保管義務があり、税務調査のときには提出を求められるケースもあります。 
経費を計算するだけであれば、クラウドサービスやExcelでまとめることで効率良く管理出来ますが、月別にクリップなどでまとめ年度ごとに封筒やクリアファイルにいれて、しっかりと保管することをオススメします。

 


領収書とレシートどっちでもいいの?

どちらでも大丈夫です。 以前は領収書をもらうことが主流でしたが、近年では明細が記載されているため、レシートも問題ございません。


さて、フリーランスとして何が経費なのか正しく理解を深めるために、どのようなものが経費になるのかを次に詳しくみていきましょう。

 

 

 

2、フリーランスが計上できる必要経費一覧


フリーランスが実際に計上出来る経費の詳細をみていきましょう。
今回はフリーランスの方が経費として計上出来る代表的なものを解説していきます。
また、これは経費になるのかどうか分からないものがありましたら、その都度調べてみて確認する癖をつけると良いでしょう。

 


・地代家賃
オフィス(事務所)兼自宅として利用する場合、家賃の一部を経費で計上可能です。もし自宅が持ち家や分譲マンションの場合は固定資産税・借入利息・減価償却費・管理費が経費の対象になります。
また最近では都心部を中心にレンタルオフィスが増加しています。これらのレンタルオフィスの利用料も経費に計上出来ます。仕事で車・バイク・自転車を利用する際の駐車場料金も経費の対象です。 
一般的には20~30%を経費で計上するケースが多いです。

ちなみに引越し費用についても経費になりますが、家賃と同様一部のみ可能です。(自宅兼仕事場のケース)
例えば、引越し先の仕事場スペースが30%・生活スペースが70%の場合、引っ越し費用は30%だけ経費として計上が可能ということです。
なお、礼金は20万円以内であれば経費になりますが、それ以上は繰越資産として償却会計の対象になります。敷金は払い戻される予定のお金であるため、計上することは出来ません。

 


・水道光熱費
地代家賃と同様、オフィス(事務所)兼自宅として利用する場合、電気・水道・ガス代の一部を経費として計上可能です。
仕事の内容にもよって変わってくるかと思いますが、経費に出来る光熱費は電気代・灯油代のみでしょう。
なお、ご自身で飲むお茶の水道代は経費で計上することは非常に難しいため、無理やり経費にしないことをオススメします。
 

 

・広告宣伝費
自分のポートフォリオサイトやホームページの運営費としてドメイン代金・サーバー代・年賀状の費用など経費として計上可能です。 また、最近ではFacebook・Twitter・Youtubeなどに広告を出向して案件獲得するケースも見受けられます。これも経費として計上可能です。
その他、名刺も広告宣伝費として経費に計上出来ます。フリーランスになっても名刺は営業する際に必要です。
 

 

・旅費交通費
打ち合わせや常駐現場に向かう際にかかる交通費は経費で計上できます。主に電車やタクシーなどでかかる交通費や車・バイクなどのガソリン代などがあります。なお、電車やバスの場合は利用料金がわかるものを記録し、タクシー・車・バイクの場合は領収書を大切に保管しましょう。

 


・通信費
仕事で利用したスマートフォンの利用代金やインターネット代金・切手代・電話代・郵送代などが経費として計上可能です。 またご自身で制作したWEBサービスやアプリのサーバ代等も計上出来ます。
なお、スマートフォン利用代金やインターネット代金は、プライベートと仕事をどのように分けるか悩ましいですが、おおまかに使用した時間を計算して比率を出しておくことをオススメします。
 

 

・接待交際費
フリーランスとしてお客様と打ち合わせや関係を深めるために飲み会などに出席するケースは多いでしょう。このようなケースでの飲食代や会費は接待交際費として経費で計上出来ます。 
接待交際費は不正が行われやすい項目であり、税務調査官が厳しく見る項目です。税務調査が入ったときのために、飲食した日付・参加者の名前や関係などを領収書の裏に控えておくのが理想です。 
ちなみに冠婚葬祭の場合、仕事に関係する人の結婚式のご祝儀や贈答品・会葬の際に包むお香典などは接待交際費として認められます。

当たり前ですが、合コンやデートなどプライベートで使用した出費(費用)は計上出来ません。

 


・外注工費
開発をアウトソースする場合や仲間同士で仕事をシェアしている場合など、外注した際にかかった費用は勿論経費として計上可能です。

 


・消耗品費(雑費)
10万円以下の机・イス・文房具・プリンターのトナー・コピー用紙などは消耗品費として計上できます。1年以内に使用不可なるものも消耗品費として経費計上しましょう。
インターネットなどで購入した際には購入履歴などをスクリーンショットして印刷することで領収書の代わりになります。
なお、消耗品費(雑費)としてプライベートなどで着る洋服は認められていません。そのため、スーツも認めるのが難しいです。しかし仕事のためだけに購入したスーツであれば経費として計上することが出来ます。

 


・減価償却費
減価償却費は一括で計上するのではなく耐用年数を設け、分割で申告する経費のことです。
10万円以上のスマホ・PC・車などの長期で使用するものは減価償却費として計上しましょう。現時点で、スマホの正確な耐用年数は存在しておりません。(2019年4月現在)
そのため、一番近い勘定項目で該当させるのが良いかと思います。
スマホを携帯電話と捉えた場合、事務機器、通信機器に該当し、耐用年数は10年です。
また、10年の耐用年数が長いと感じる場合は、一括償却資産として減価償却することも出来ます。1個あたり10万円以上20万円未満の資産については購入した年度から3年間にわたって均等償却出来ます。
サーバー用として使用するPCの耐用年数は5年、それ以外PCの耐用年数は4年と決まっています。また、車に関して普通乗用車は6年、軽自動車は4年の耐用年数です。

なお、10万円未満の場合は消耗品費として計上です。 年度ごとに金額上限がありますが、青色申告を利用しているケースに関して、少額減価償却資産の適用を受けると30万円以下であれば購入年に全額経費として計上できます。

 


・租税公課
租税公課は、税金などの負担金のことを指します。
フリーランスの経費として固定資産税・不動産取得税・個人事業税・自動車税・登録免許税・印紙税などが計上出来ます。

 

 

 

3、フリーランスとして経費にならないものとは?


・プライベートで使ったお金
事業に使っていないものは経費として計上出来ません。理由は仕事に関係のない支出だからです。ご自身の趣味で購入したもの、生活に必要なもの、友達との食事などのプライベートなもの全てです。
フリーランスとして働いていると、これは経費で計上出来るのかどうかわかりづらいものことが多いです。そのような時はしっかりと調べると良いでしょう。

 

 

 

4、知ってると便利な経費の例


・研修費(教育研修費)
フリーランスとしてご自身の成長は欠かせません。各種セミナーや研修に参加する際の費用は研修費として経費に計上出来ます。しかし、フリーランスの仕事に関係があるセミナーや研修のみに参加しましょう。
フリーランスの仕事に関係ないセミナーや研修に参加する際は経費に出来ませんので、ご注意してください。

 

 

・図書費(新聞図書費)
フリーランスとして常にスキルのアップデートや市場動向の観察は必要です。仕事関連の書籍・雑誌を購入することもあるでしょう。
そのため、仕事関連で購入した書籍や雑誌は図書費(新聞図書費)として経費に計上出来ます。

 

 

 

5、充実した経理・会計のサポートのある優良フリーランスエージェント3社


フリーランスであれば、一度はフリーランスエージェントに登録したり、活用したことはあるかと思います。多くのフリーランスエージェントが福利厚生などの充実したサポートでフリーランスを支えています。
その中でも今回は経理・会計・確定申告のサポートが手厚いフリーランスエージェントを3社ご紹介致します。
どのフリーランスエージェントも異なったサポートを受けることが出来ます。
気になるフリーランスエージェントがございましたら、ぜひ詳細をご覧ください。


・geechsjob(ギークスジョブ)

geechsjob(ギークスジョブ)は業界最大手ギークス株式会社が運営するエンジニア・デザイナー向けのフリーランス専門エージェントです。
フリーランス支援実績は10年以上あり、特にWeb系の案件に強いフリーランスエージェントです。 
geechsjob(ギークスジョブ)が運営する無料フリーランス福利厚生サービス「フリノベ」は税理士に何度でも無料で相談可能です。(会員限定)

 

<geechsjob(ギークスジョブ)への登録をオススメする方>

Web系案件に携わりたいフリーランス
これからフリーランスになりたい正社員のエンジニア
週4~5で活躍したいフリーランス

 

ギークスジョブの詳細情報はこちら

 


・Midworks(ミッドワークス)

Midworks(ミッドワークス)は株式会社 Branding Engineerが運営する正社員並みの福利厚生を提供しているフリーランスエージェントです。 
Midworks(ミッドワークス)は会社設立が2013年と若い会社ですが、資金調達なども積極的に行っており、その分スタートアップ企業やベンチャー企業とのつながりが強いことが特徴です。Midworks(ミッドワークス)は確定申告ソフト「freee」のフリーランス向けプランを無料で利用可能で、税理士にLINE@で相談も可能です。

 

<Midworks(ミッドワークス)への登録をオススメする方>

ベンチャー・スタートアップに参画したいフリーランス
最新技術に携わりたいフリーランス
週2~3日案件を希望しているフリーランス

 

Midworks(ミッドワークス)の詳細情報はこちら

 


・レバテックフリーランス

レバテックフリーランスはレバテック株式会社が運営する78,000人の登録者数を誇る業界トップクラスのフリーランスエージェントです。レバテック株式会社は2017年8月にレバレジーズ株式会社のレバテック事業を分社化し設立されました。
レバテックフリーランスは国内最大手で、ベンチャー企業から大企業まで案件を幅広く取り扱い、市場に出回っていない非公開案件を多数保有しています。 
レバテックフリーランスは、フリーランスのために税理士やファイナンシャルプランナーを紹介してくれる制度があります。紹介料は無料であり、確定申告を通常料金より安く代行してくれるサービスがあります。
また、レバテックフリーランスは税金や会計に関する個別相談会などを定期的に開催しています。経費や節税について知識を増やしたいフリーランスは参加しましょう。

 

<レバテックフリーランスへの登録をオススメする方>

高単価・非公開案件に参画を希望しているフリーランス
関西(大阪・兵庫・名古屋)や九州(福岡)の案件参画を希望しているフリーランス
今後フリーランスを検討している方

 

レバテックフリーランスの詳細情報はこちら

 

なお、レバテッククリエイター(クリエイター系専門フリーランスエージェント)も同様のサービスなどを実施しています。

レバテッククリエイターの詳細情報はこちら

 

 

 

6、まとめ


今回はフリーランスの経費について詳しく解説しました。
フリーランスの方が経費について少しでも理解を深めてくれれば幸いです。
 
どうしても億劫になってしまう税金関係ですが、日々こなしていないと確定申告の期日が迫ってきたときにレシートが無いなどあたふたしてしまい大変です。
毎月こまめに領収書やレシートなどを勘定項目別に仕分けしておきましょう。
また、フリーランスとしての出費を毎月把握しておく事は自身の節約にも繋がるため大切です。

 


本記事がフリーランスの方のお役に立てれば幸いです。

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