CTOとは?あまり知られていないCTOの仕事内容、年収、必要スキルを徹底解説!

転職市場動向分析

2021.11.15

CTOというポジションがあることは知っていても、どんな仕事を行っているか、必要な技術、などはご存知ない方も多いと思います。
CTOはIT業界において重要なポジションであり、CTOによってプロジェクトの成功が左右される程です。


エンジニアの方、IT企業への転職を目指す方は、CTOの仕事内容について知っておくのが良いでょう。


本記事では、CTOの仕事内容や必要な技術、平均年収についてまとめました。
さらに、CTOとCEO、CIO、VP of Engineeringとの違いについても解説してあります。


本記事を読むことで、CTOに関する基礎知識を得ることができます。
エンジニアの方やIT業界で働いている方は、この機会にCTOについて詳しく知りましょう。

 

 

 

1.CTO(最高技術責任者)とは


CTO(最高技術責任者)とは関連画像
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CTOは「Chief Technology Officer」、あるいは「Chief Technical Officer」の略称です。

CTOとは一言で言うと、最高技術責任者となります。

 

IT企業における技術面の責任を担い、技術関連の意思決定を行うポジションです。

元々CTOはアメリカの企業でのみ存在したポジションでしたが、日本でもCTOを設ける企業が増えてきました。

 

例えば株式会社マネーフォワードや合同会社DMM.com、LINE株式会社などはCTOのポジションを設けています。

大企業の場合CTOは、取締役に次ぐ影響力のある職種であることが多いです。

 

ベンチャー企業の場合CTOは、技術系の部署のマネジメントを担う、いわゆるプロジェクトマネージャーに近いポジションであることも多いです。

以上のことから分かるように、CTOはIT企業にとって重要な責任者の一人です。

 

 

 

2.CTO(最高技術責任者)の仕事内容


CTO(最高技術責任者)とは関連画像
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CTOの仕事内容について詳しく解説します。

CTOの仕事は次の3つに分けることができます。

IT技術やテクノロジーに関する物事の検討・決定
企業戦略と技術面の擦り合わせ
経営戦略、技術開発、研究開発を全体的に統括する

 

IT技術やテクノロジーに関する物事の検討・決定

CTOはIT技術やテクノロジーに関する意思決定を行うのが主な仕事です。

社内に新たなIT技術を導入したり、逆に古いIT技術を使わないようにしたり、などの判断を行います。

 

たとえば、昨今ではAI(人工知能)やIoTなどのIT技術が話題となっていますが、こういったIT技術をいつ導入するかもCTOが決定します。

何のIT技術を用いるかでサービスの質や開発効率は変化するため、プロジェクトの成功有無はCTOの手にかかっているとも言えます。

 

CTOは必要なコストや事業との親和性を考慮し、最適なIT技術を選択する判断力が求められます。

 

また導入を決定したら、現場のエンジニアに説明を行う責任もあります。

エンジニアが作業に集中できるよう、CTOはIT技術に関する指針を示す必要があるのです。

 

 

企業戦略と技術面の擦り合わせ

企業のトップとの打ち合わせに参加し、企業戦略に対して技術面から意見を発するのもCTOの役目です。

企業のトップはIT技術に明るくないことも多く、技術面を無視した企業戦略を打ち出してしまう恐れがあります。

 

たとえば、新規事業を行うにあたって、開発コストがかかりすぎると分かる場合、CTOから意見を出します。

CTOは技術力とマネジメント能力を両方持っているため、こういった役目も任されるのです。

 

 

経営戦略、技術開発、研究開発を全体的に統括する

CTOは経営戦略、技術開発、研究開発を取りまとめ、上手く誘導しなくてはいけません。

技術に関する助言を行ったり、プロジェクトの進捗管理を行う必要があります。

 

また、CTOは開発現場で導入したIT技術が上手く運用されているか確認をする責任もあります。

プロジェクト終了後は、次の開発に活かせるよう反省点がどこかを考え、チームに共有する必要もあるでしょう。

 

このようにCTOはリーダーとしての役割も担うため、コミュニケーション能力やマーネージメント力、人望も大事になってきます。

 

 

 

3.CTO(最高技術責任者)の平均年収


CTO(最高技術責任者)とは関連画像
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CTOの平均年収がいくらかという具体的データはありません。

ただ、CTOはプログラマーやシステムエンジニア(SE)、プロジェクトマネージャーなどのIT企業の職種と比べても、年収が高めである傾向があります。

 

年収が高い理由としては、責任が重い、必要なスキルレベルが高い、などが挙げられます。

賃金構造基本統計調査によると、プログラマーの平均年収は425万円、システムエンジニアの平均年収は568万円となっています。

 

CTOの平均年収はこれ以上であると推測されます。

大手企業に所属していたり、優秀な成績を収めることができたりすれば、CTOとして更に高年収を目指すことも可能です。

 

1つの指標としてロバート・ウォルターズの給与調査2020によるとCTOを開発部門長という役職に定義する場合、年収が2,500~3,300万円でありシステムマネージャーに定義する場合、年収が1,600~2,200万円です。

どちらにしても、責任が重大であることや会社(企業)のサービスの舵取りをしている為、高年収です。

 

 

 

4.CTO(最高技術責任者)に必要なスキル


CTO(最高技術責任者)とは関連画像
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ここからはCTOを目指すにあたって必要な技術を紹介します。

CTOに必要な技術は次の3つです。

技術運用・活用法を検討する思考力
事業・経営面を考慮したマクロ視点
リーダーシップのある人間性

 

CTOになるにはこれらの能力に長けていることを証明する必要があります。

 

技術運用・活用法を検討する思考力

CTOにはITに関する知識のみならず、IT技術をどう活かすかを考える思考力が必要です。

コストや納期を考慮しつつ、新しい技術を導入すべきか多角的に検討しないといけません。

 

企業の利益を増やすためには何が近道か、どのようなIT技術を活用すれば最適なサービスになるか、考える力がCTOには必要となります。

新しいIT技術を採用すれば、エンジニア界隈で話題になったり、エンジニア採用の際に応募が促進する可能性も有り得ます。

 

CTOは他のエンジニアより広い視野を持ってIT技術について考える能力がないといけません。

 

 

事業・経営面を考慮したマクロ視点

CTOは技術面だけでなく、事業・経営面も考慮したマクロな視点を持つ必要があります。

いくら優れた技術だからといって、導入するのが企業にとって正しいとは限りません。

 

時にはビジネス戦略も考慮した上で、別の技術で代用できないか考えることも重要です。

 

 

リーダーシップのある人間性

CTOにはリーダーシップのある人間性も求められます

CTOは開発部門のメンバーに指示を出し、目指すべき方向性を示さないといけません。

 

ときには部下のエンジニアを叱咤激励しないといけない場面もあるでしょう。

CTOの人間力が欠けていると、部下のエンジニアが付いていかずチームが纏まらなくなります。

 

CTOは一人の人間のしての立ち振る舞いや、マネジメント能力も重要となります。

 

 

 

5.CTOとCEO、CIO、VP of Engineeringとの違い


CTO(最高技術責任者)とは関連画像
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CTOとCEO、CIO、VP of Engineeringとの違いを解説します。

これらのポジションは混同されがちですが、厳密には違うポジションです。

 

この機会に違いを覚えておきましょう。

 

CEO(最高経営責任者)

CEOはChief Executive Officerの略であり「最高経営責任者」という意味です。

CEOはCTOと良く似ており、アメリカで生まれたポジションというのも共通しています。

 

CTOが技術面に関する意思決定を行うポジションであり、CEOは企業全体の経営に関する意思決定を行うポジションとなります。

CEOは全ての業務を統括する役割であるため、責任を担う範囲がCTOよりも広いです。

 

 

CIO(最高情報責任者)

CIOはChief Information Officerの略であり「最高情報責任者」という意味です。

CIOは企業の情報戦略の責任を担うポジションであり、情報システムや情報管理、ITリスクマネジメントに関することを指揮します。

 

企業の情報化を進め、業務効率化やコスト削減、ITを活かした経営戦略の策定、IT投資などを目指していかないといけません。

IT技術面全体の責任を担うCEOとは役割が少し異なりますが、CEOがCIOを兼任している場合もあります。

 

また、情報システム部門担当の役員が、CIOと呼ばれている場合も多いです。

 

 

VP of Engineering

VP of Engineeringは、開発チームのトップとしてマネジメントを行うポジションです。開発人事部長などが近い役職になるでしょう。

VP of Engineeringは新人エンジニアの育成方法の検討や、プロジェクト全体の管理を行う必要があります。

 

エンジニアチームの成長や他部署との連携を図れるようにするのが主な役割です。

VP of Engineeringには高いリーダーシップ力、問題解決能力が求められます。

 

新規技術の導入などに取り組むCTOとは、役割が少し異なります。

例えば株式会社メルカリや、ヤフー株式会社、株式会社アカツキなどはVP of Engineeringのポジションを設けています。

 

日本では、VP of EngineeringとCTOの役割が分けられていないことも多いです。

アメリカでは、VP of EngineeringもCTOも企業にとって必要不可欠な存在と考えられています。

 

VP of Engineeringがいることで、CTOは最新技術の研究に集中することができるからです。

昨今では技術の流行り廃りが激しいので、最新技術の研究は抜かりなく行う必要があります。

 

 

 

 

6.まとめ


本記事ではCTOについて解説しました。

CTOの仕事内容や必要な技術、平均年収などがお分かり頂けたかと思います。

 

CTOはプロジェクトの成功を左右する重要なポジションであり、責任か重いと言えます。

その変わり高年収を提示している企業が多いため、高年収を獲得したいなら目指したい職種です。

 

IT企業に勤めている方は、ぜひCTOの仕事内容などについて知っておきましょう。

またCTOを目指す場合は、リーダーシップやビジネス面を考慮したマクロな視点を磨くことも重要です。

 

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