VPoEとは?VPoEの役割や必要性、CTOとの違いを解説!

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2021.12.08

VPoEは組織のエンジニアを統括するポジションにあり、プロジェクトの成功やサポートの改善など企業の利益にも繋がる需要な役割を担っています。


VPoEはエンジニア組織のチームビルディングをリードしていく必要がある為、強いリーダーシップとマネジメント能力が必要になります。


今回の記事では、VPoEの役割や重要性、VPoEとCTOの違い、VPoEの将来性などに解説しますので参考にしてください。

 

 

 

1.VPoEとは?


VPoEとは関連画像
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VPoEとは「Vice President of Engineering」の略称であり、日本語では「技術、エンジニア組織の管理をする責任者」という意味になります。

VPoEは、エンジニアの採用や育成、評価、配置などの方針を決めたり、エンジニアリング領域における課題解決に責務を持ち、エンジニア組織のチームビルディングをリードしていきます。

 

VPoEはエンジニア組織をマネジメントする立場にあり、人事的な業務やエンジニアを統括する役割がある為、エンジニアとしてのスキルや経験があると良いですが、必ずしも技術的なことに精通している必要もないです。

VPoEとして重要な業務は、チーム内の各エンジニアの適性を見定めて適材適所に配置したり、新人教育を積極的に行い、チームとしてプロジェクトに最大限貢献できるようにマネジメントすることです。

 

またVPoEは、複数の部署が関わるプロジェクトにおいて、目的を達成する為に各部署のリーダーと連携し、プロジェクトがスムーズに前進するようサポートする必要もあります。

 

 

 

2.VPoEが注目される理由


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VPoEが注目を集めている2つの理由について解説します。

 

組織のあり方の変化

VPoEが注目されている1つ目の理由は、組織のあり方の変化に伴い、チーム単位でも主体的に動ける組織力が求められてきたことです。

従来の企業組織は、上長をトップに置いたピラミッド型の階層構造でした。

 

ピラミッド組織の中で決定された計画や手順を遵守することで、企業は成長してきたのです。

しかし、現在の企業では顧客ニーズが多様化し、従来のように上長が単純に指示を出しているだけでは顧客ニーズに対応しきれず、企業の成長も停滞してしまいます。

 

顧客ニーズは移り変わりが早く、スピーディーな対応が求められる為、顧客と距離が近い現場のチームが自ら仮説・検証を繰り返し、最善の対応策を模索しなければいけません。

そのために必要となるのが、上長の指示に依存せず個人が主体的に動く「自立型組織」とエンジニア組織をマネジメントするVPoEです。

 

VPoEは、チームが活躍しやすい環境を構築し、各個人の主体性を育てたりなどチームを牽引する役割を担う為、「自立型組織」には欠かせない人材となります。

 

 

リーダーシップの変化

VPoEが注目されている2つ目の理由は、組織におけるリーダーシップの概念が変化したことです。

「自立型組織」のトップは、従来の管理役のように単純な指示を出すだけでは務まりません。

 

チームがどのように動くべきか具体的な方向性や目標を示し、企業の成長に貢献させる必要があります。

VPoEはチームのリーダーとして、メンバー個々に役割と責任を与え、プロ意識を持たせて成果を出せるように育成していきます。

 

1on1で面談を実施することもあり、メンバーの意識とチーム全体の目的がずれないように調整する必要もあります。

またVPoEは、エンジニアの成長をサポートする為、技術書の購入や勉強会などへの参加を勧めてスキル向上の機会を与えてあげます。

 

メンバーの課題や抱えている悩みなどもVPoEが汲み取り、エンジニアとして伸び悩まないように気をつけています。

上記のようにVPoEは、細かな部分でのチームマネジメントも行える為、リーダーシップの概念の変化に伴い、「自立型組織」におけるVPoEの重要性は増しています。

 

 

 

3.VPoEの仕事内容


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VPoEの仕事内容は、エンジニア組織のトップとして環境構築やメンバーの役割を決めたりなどのマネジメント業務になります。

VPoEの仕事内容について、詳しく解説しますので参考にしてください。

 

エンジニアに最適な環境を構築する

VPoEは、エンジニアが仕事をしやすい最適な環境を構築し、仕組みや制度として組織に定着させます。

具体的には業務効率化の為のITツールの導入、PCのスペック、職務中の服装や勤務時間などの職場環境を整えることです。

 

職場環境が整っていないと、チーム全体の士気が下がり、生産性も落ちてしまします。

VPoEは、勉強会への参加や目標提示することで、エンジニアが仕事へのモチベーションを保てるようにサポートをすることも大切な仕事になります。

 

 

メンバーの役割と責任を決める

VPoEがエンジニア組織を統率していくには、メンバー個々の役割を決めて、自身の責務を全うする大切さを教えなければいけません。

VPoEは環境構築だけではなく、メンバーとのコミュニケーションも大事にして組織をまとめていく必要があります

 

定期的に1on1ミーティングも行い、業務の目標や進捗管理のほか、メンバーの課題や悩みなどについても共有してください。

VPoEは、メンバーの潜在能力を最大限まで引き出し、成果を出せるようにマネジメントしていきます。

 

 

エンジニアの成長をサポート

VPoEはエンジニアの成長をサポートすることで、企業への貢献に繋がっています。

VPoEは、エンジニアの成長を妨げる課題や悩みの解決をサポートし、エンジニアが伸び悩むことがないようにマネジメントしなければいけません。

 

常にリーダーの手助けを必要とする状態ではいけないので、VPoEはエンジニアが主体性をもって課題に向き合えるように育成をしていく必要があります

VPoEの育成(教育)能力によって、企業の利益や成長率も変わってくる為、VPoEにとってエンジニア組織のマネジメントは重要な仕事です。

 

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4.VPoEとCTOの役割や違い


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VPoEは、エンジニア組織をマネジメントする責任者として、プロジェクトの成功やサービス改革の為、エンジニアの採用・育成やサポート、最適な職場環境の構築を主な役割としており、組織の運営に携わるポジションにいます。

CTOとは、「Chief Technology Officer」または「Chief Technical Officer」の略称で、日本では「最高技術責任者」と呼ばれます。

 

CTOは、企業の利益などに配慮した技術戦略や業務改善を行う場合の最終的な意思決定を責務としており、技術的な方向性や研究開発を経営視点で統括するポジションです。

上記の通り、VPoEはエンジニア組織のチームビルディングに関する「マネジメント力」が求められ、CTOは、技術の最高責任者として高いレベルの「技術力」が求められます。

 

CTOやリードエンジニアについて詳しく知りたい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

 

5.VPoEの将来性とは?


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VPoEは今後採用していく企業が増加していくでしょう

国内でも「株式会社メルカリ」や「ヤフー株式会社」といった大手企業を中心にVPoEが配置されています。

 

VPoEがエンジニアに最適化された働きやすい職場環境を整えることで、社内の文化として企業のブランディングにも繋がり、企業の環境に魅力を感じたエンジニアを確保しやすくなるでしょう。

また経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年までに約79万のIT人材が不足すると予測されており、エンジニアの数も限られています。

 

社内にVPoEを配置しておけば、採用の段階から適切に優秀なエンジニアを確保でき、貴重な人材を定着させていくことが可能です。

現在のメンバーシップ型の働き方から徐々にジョブ型雇用へのシフトが進んでいます。

 

エンジニア個人がより主体性を持って業務を担当することが求められる世界へ変化する際に、それらを教育していくVPoEが必要になるでしょう。

今後エンジニア個人の主体性を教育していくポジションであることや、エンジニア組織のパフォーマンスを最大化する為の役職として、VPoEの重要性は増していくと想定されます。

 

 

 

6.まとめ


VPoEの役割や注目されている理由、仕事内容、VPoEとCTOの違いなどについて解説しました。

多様化する顧客ニーズにスピーディーに対応する為、エンジニア組織を統率するVPoEはチームが企業の利益に貢献できるようにすることを責務にしています。

 

VPoEとして、各エンジニアの適正や課題を考えて育成し、チームのパフォーマンスを最大化する環境構築の為に「マネジメント能力」は必須となります。

VPoEを目指す方は、エンジニアとしてのキャリアを積み、チームリーダーになることでマネジメント能力を磨いておくようにしましょう

 

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