転職回数って何回で多いって思われる?転職の実情や多い転職回数でも採用人の特徴を解説!

転職市場動向分析

2022.01.31

日本では、転職活動が上手くいくかどうかに、転職回数が大きく影響すると言われています。採用企業から転職回数が多い転職者には良くないイメージを持つケースも想定されます。
転職回数は何回から多いとされ、転職回数が多い人の転職活動はどのようにすれば上手くいくのでしょうか。


今回は転職回数の多い転職者の転職活動について、様々な面から説明します。
転職の繁忙期に焦点を当てている、転職エージェントを活用しているなど転職回数が多くても採用される人の特徴なども解説しますので、是非ご参考にしてください。

 

 

 

1.転職の実情を把握しよう!


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まずは転職の実情から把握していきましょう。ここでは転職回数の平均と転職者の会社(企業)の応募数について説明します。

 

転職回数の平均

大手転職会社のリクナビの調査によると、20代の転職回数の平均は約0.34回(転職未経験者は76%)、30代の転職回数の平均は約1回(転職未経験者は47%)、40代の転職回数の平均は約1.5回(転職未経験者は38%)、50代の転職回数の平均は約1.72回(転職未経験者は34%)です。

40代以降は6回以上の割合があるため、本記事では6回以上の割合は6回と仮定しています。

 

30代以上の人は平均すると1度以上転職しています。30代以上の場合半数が、40代以上の場合、約3分の2程度の人が転職を経験しています。

ただし、50代の人の転職回数を平均しても、2回には到達していないことがこの調査で分かります。

 

またdodaの調査では、転職未経験者は20代で70.6%、30代でも53.1%、40代で42.7%、50代で45.7%、60代で39.9%と未経験が比較的多い割合を占めていることがわかりました。

性別別で見てみると転職未経験者は、女性が45.1%、男性が52.0%と男性の方が多い結果となりました。

 

 

転職者の会社(企業)の応募数

リクナビの調査によると、転職成功者の会社(企業)の応募数の平均は7.5社、面接した企業の平均は3.4社、内定が出たのは一人あたり平均1.4社となりました。

この調査から1社内定を得るためには、平均して8社程度応募する必要があることが分かります。

 

また、dodaが行った転職成功者の「平均応募者数」によると、転職活動を始めてから内定までに応募した求人の数は平均して19.4社です。

全体のうち、82.9%の人が2社以上の企業に応募しており、さらに47.8%の人の応募社数は11社以上応募していることがわかりました。

 

転職活動において、1社ずつ応募する方は少ないかと思いますが、2019年にリクナビが行った調査と比較して数年で応募者数の平均が2倍以上に増加していることを考慮すると、コロナの影響により採用枠が減少したことが要因の1つとして挙げられるでしょう。

今後コロナを含む景気動向により、転職活動における応募者数も大幅に変化していく可能性が高いでしょう。

 

 

 

2.転職回数が多いと転職に悪影響?


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では、転職回数が多いと転職に悪影響なのでしょうか。

転職回数が多い求職者に対して採用企業は、1つの職種や業界に対する成熟や技能が低いのではないかや雇ってもすぐに辞めてしまうのではないかという見方をするケースがあります。

 

転職回数が多い事は、少なからず転職に悪影響である可能性が高いです。

ただし転職理由や自分のキャリアパスに関して一貫性がある場合、悪影響ではないでしょう。

 

転職回数が多いと思われる回数

転職回数は何回から採用企業に多いと思われるのでしょうか。多いと思われる転職回数は転職者の年齢に異なります。

20代では2回、30代前半では3~4回、30代後半では6回以上、40代以降では7回以上の転職回数であれば、多いと見られると考えられます

 

1社につき最低3年程度は在籍すると、転職回数が多くても採用企業に納得してもらえる可能性が高まります。

また転職回数が多いが採用企業の目に留まるような実績がある場合、転職回数は判断材料として薄まる傾向があります。

 

前章「1.転職の実情を把握しよう!」で説明した通り、転職回数の平均は2回未満です。

 

 

 

3.転職回数多い人が転職の面接時によく聞かれる質問と回答


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転職回数の多い転職者が転職の面接時によく聞かれる質問があります。

採用企業としては雇っても採用企業と転職者にミスマッチが起こるケースやすぐに辞めてしまうケースを防ぎたいからです。

 

ここではそういった質問に対する良い回答例・悪い回答例とそれぞれのポイントについて説明します。

 

転職回数が多いのはなぜです?

 

良い回答例

新しい環境に触れて、新しい会社での業務のやり方を習得するごとに自分が成長できていると感じたからです。転職する度に自分の視野を広くすることができました。
さらに、前職迄の会社の良いところを新しい会社で活かすなど、転職を重ねたからこそのメリットを業務に活かすことができていると自負しています。
今回は御社が~である点に惹かれています。自分がこれまで培ってきた経験をしっかりと活かし、御社の利益に貢献したいと考えています。

御社に勤めることができればそれより後の転職は考えていません。

 

最初に転職を数回経たことによる自分自身の成長についてハッキリと伝えましょう。

さらに、その成長を採用企業でどう活かせるのかについてもしっかりと伝えましょう。

 

採用企業としては、短期ではなく長期的に自社で勤めてくれる人材を求めていることが想定されます。

すぐまた辞めてしまうのではないかという不安を解消するために、採用企業にて長期的に働く気持ちがあることを伝えましょう。

 

 

悪い回答例

自分に合う会社がなかなか見つからないからです。人間関係がすごく大変だったり、薄給のくせに仕事量がやたらと多かったり。上司は自分の責任を逃れてばかりです。
私が今まで働いた会社はいわゆるブラック会社ばかりでした。今度こそ、自分に合う会社であって欲しいです。

 

会社は様々な人が集まる組織であるため、欠点のない会社は存在しません。

自分に「完璧に」合う会社も、まず見つからないと考えて差し支えないでしょう。

 

会社には、それぞれの会社ごとに、良いところと悪いところがあります。

会社に雇われる限りは、自分の会社の良いところを積極的に認め、悪いところも可能な限り前向きに捉える努力をすることが期待されていると考えた方がよいでしょう。

 

短所をどのような視点で捉えているかにより、環境適応能力が優れている人である、という見方もあります。

会社の短所が原因で転職を繰り返している方の場合、面接中の受け答えによっては、環境適応能力が足りないという印象を面接官に与える可能性があります。

 

どうしても短所ばかりが気になってしまう方の場合フリーランス(個人事業主)や、自営業として働く方が向いているかもしれません。

自分が今まで勤めてきた会社がいかに劣悪な会社であったとしても、転職の理由を会社のせいにすると、内定は得にくくなります。

 

仮に今までの会社の欠点を転職の理由にするとしても、今までの会社の欠点と同じ欠点を、今回の採用企業が持っているかもしれません。

その場合、今までの会社の欠点を伝えた際に、入社しても同じ欠点のせいですぐ辞めるだろうから採用しない方がよい、と考えられてしまう可能性が非常に高いと言えるでしょう。

 

面接官と転職者は初対面もしくはそれに近い状態です。

転職の理由を会社のせいにすると、面接という限られた時間において今までの会社の悪口を言っている人なのだから、普段から何かしらの悪口ばかり言っている後向きな人なのだろうというような見方にも繋がりかねません。

 

面接中は現実的かつ前向きな受け答えをすべきです。

 

 

なぜ前職からの転職を希望しているのですか?

 

良い回答例

御社が~という強みがある点に惹かれて、採用試験を受けました。現職の会社は御社の~という強みを持っているとは言い難い現状があると私なりに分析しています。

御社の~という強みに触れ、それを活かしながら業務を行うことで、自分自身が成長し、その成長を御社での業務にて活かしたいと考えているので、転職を希望しています。

 

質問は「前職からの転職を希望している理由」についてですが、この質問には「その採用企業でないといけない理由」を、答えてみるのが良いでしょう。

その際、採用企業の強みに触れつつ、その強みを持っている会社で自分が働けるのであれば、どのように会社に還元できるかを合わせて伝えましょう。

 

このように答えても面接官からさらに突っ込んで、現職の会社の弱みや問題点について聞かれた場合は、現職の会社の問題点などを答えることになります。

その際でも、ただの悪口や機密情報の漏洩にならないように、現職の会社は~という環境ですが、より良い環境であれば自分の会社のためにさらに貢献できると考えました。

 

というように、前向きな話で締めくくることを忘れないようにしましょう。

 

 

悪い回答例

これまでの会社では、パワハラやセクハラが多く、仕事に集中できませんでした。
そのことを専門部署に伝え改善を要求しても、上司とその部署とで結託して言い逃ればかりしています。もっとまともな会社で働きたいと思ったので、御社に転職したいと考えています。

 

パワハラやセクハラは確かに良くない事であり大きな問題ですが、何をパワハラやセクハラであると感じるかには個人差があり、ロジカルに受け答えすることが期待される面接の場では、会話が噛み合わない大きな要因になりがちです。

小さいパワハラやセクハラも含めて完全に排除できている会社が日本にどの程度存在しているかという日本全体の労働環境の話に繋がりうる問題です。

 

パワハラ・セクハラや現職の労働環境の悪さを主な転職の理由にするのは、止めた方が無難でしょう。

自分自身のハラスメントへの耐性が弱い場合フリーランス(個人事業主)や自営業として働くことで解決できるケースもあります。

 

どのような働き方をしても、仕事をするという事は何がしかの問題が発生するものであるという覚悟は、しっかりと持った方が良いでしょう。

会社には、保険・ボーナス・有給休暇の支給など、会社でしか得られないメリットも存在しているため、フリーランス(個人事業主)や自営業として働く場合はメリットとデメリットを比較考量すると良いでしょう。

 

 

 

4.転職回数が多くても採用される人の6つの特徴


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ここまで、転職回数の多いことによるデメリットや面接での受け答えについて説明して来ました。

この章では転職回数が多くても採用される人の6つの特徴について説明します。

 

自分のセールスポイントを明確にしている

自分のセールスポイントを明確にしていることが転職回数が多くても採用される人の特徴です。

企業の転職活動において、転職回数が多すぎることに否定的な見方がなされるケースがあることは、ある程度周知の事実です。

 

しかし転職を繰り返している転職者は、環境適応能力が足りないではないかという見方を採用企業からされうることについて前章で説明しました。

採用面接は限られた時間での勝負です。

 

短い時間で自分を売り込むためには、自分のセールスポイントを明確にしていることが必要です。

採用企業に対して自分のセールスポイントを数字を用いて簡潔に伝えられる人であれば、転職回数が多くても採用される可能性は高まります。

 

 

転職理由(退職理由や志望動機)が明確である

転職理由(退職理由や志望動機)が明確であることが転職回数が多くても採用される人の特徴です。

採用企業はその限られた時間で転職者が自社にとって有益な人材であるかを見極めなければなりません。

 

採用企業の立場からすると、転職回数が多い転職者の場合、転職理由(退職理由や志望動機)が不明確だと、自社に来てもすぐまた辞めるのではないかという疑念が払拭し切れません。

転職理由(退職理由や志望動機)が明確である人であれば、転職回数が多くても採用される可能性は高まります。

 

 

スキルセットに一貫性がある

スキルセットに一貫性があることが転職回数が多くても採用される人の特徴です。

転職回数が多すぎる人は、転職することに前向きな必然性がなく、いきあたりばったりな人なのではないかという見方をする採用企業も存在します。

 

その見方を払拭するためにも、スキルセットに一貫性がある人であれば、採用担当者も納得でき、転職回数が多くても採用される可能性が高まります。

 

 

キャリアパスや自身の目標に一貫性がある

キャリアパスや自身の目標に一貫性があることが転職回数が多くても採用される人の特徴です。

ハイキャリアを歩むには、いきあたりばったりな生き方ではいけないという見方が転職面接にてなされることが想定されます。

 

いきあたりばったりな生き方をしている人なのではないかという採用企業の見方を払拭できる要素は、スキルセットに一貫性があること以外にもあります。

キャリアパスや自身の目標に一貫性がある人であれば、転職回数が多くても採用される可能性が高まります。

 

 

転職の繁忙期に焦点を合わせている

転職の繁忙期に焦点を合わせていることが転職回数が多くても採用される人の特徴です。

転職の繁忙期は1月や10月であると言われています。

 

転職活動に限らず、ビジネスに関する話では需要と供給の観点がよく用いられます。

転職の繁忙期は採用企業からの需要が特に強まる時期です。その時期に焦点を合わせている人であれば、転職回数が多くても採用される可能性が高まります。

 

 

転職エージェントを活用している

面接中のコミュニケーション能力に自信が持ちきれない人など、転職活動が得意でない人は、転職エージェントを活用するとよいでしょう。

自分の強みや面接中に確認し切れなかった採用企業の内情など、転職エージェントを利用するメリットは豊富です。

 

転職エージェントを活用している人であれば、転職回数が多くても採用される可能性が高まります

 

 

 

5.まとめ


ここまで、転職回数が多くても採用される人の特徴なども含めて、転職回数の多い転職者の転職活動について、様々な面から説明しました。

転職回数の多い転職者の転職活動について、よく理解できたという人もいらっしゃることでしょう。

 

転職に限らず、自営業で働く事が自分に向いていると理解したという人もいらっしゃるかもしれません。

 

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