公開日:2022.01.06
更新日:2025.03.24
CCNAという試験を知ったものの、どういう試験なのか公式サイトを見てもよく分からない、という方も多いかと思います。
CCNAの公式サイトは英語で書かれているページもあるため、読むのが辛いという方もいるでしょう。
CCNAはネットワークエンジニアの入門資格の1つであり、世界共通基準の資格となっています。
ネットワークエンジニアを目指す方ならCCNAの受験は視野に入れておくべきでしょう。
本記事ではCCNAについて解説します。
CCNAとは何か、試験内容や出題形式、難易度、メリット・デメリットなどについてまとめました。
CCNAについて詳しく知りたい方は本記事をぜひ参考にしてください。
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<目次>
1.CCNAとは
シスコ技術者認定のグレードとは
2.CCNA試験の詳細
CCNAの試験会場・日程・試験時間・受験料
CCNA試験の出題形式
CCNA試験の出題内容
CCNA試験の申し込み手順
CCNA試験の難易度・勉強時間
CCNAの有効期限
3.CCNAの資格取得のメリット
IT系企業に就職しやすい
ネットワークの知識が身に付く
ネットワークスキルの証明ができる
資格手当や報奨金を貰える
4.CCNAの資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.CCNAの資格取得のための練習問題や勉強サイト紹介
勉強サイト①:CCNAイージス
勉強サイト②:Ping-t
勉強サイト③:@network Cisco
勉強サイト④:The Cisco Learning Network
6.まとめ
CCNAは「Cisco Certified Network Associate」の略であり、シスコ社が運営する認定資格のことです。
また、CCNAはCCNA(200-301 CCNA)という名称です。
シスコ社はアメリカに本社を置く世界最大のコンピュータネットワーク機器開発会社です。
CCNAではシスコ社の主力商品であるCiscoルータやCatalystスイッチに関する知識を含めた、ネットワークに関する総合的な基礎知識が求められます。
ネットワークエンジニアを目指す方、ネットワークエンジニアとしてスキルアップしたい方にとって、CCNAは受験しておきたい試験の1つです。
シスコ技術者認定とはCCNAを含めたシスコ社が運営する資格試験の総称を指します。
シスコ技術者認定はシスコ社のネットワーク機器に関する問題が出題され、合格するとネットワークエンジニアとしての技能を持っていることを証明できます。
シスコ技術者認定は大きく4つのグレードに分かれます。
・エントリー
・アソシエイト
・プロフェッショナル
・エキスパート
エントリーは、最も簡単な試験であり、これからネットワークエンジニアを目指す方向けとなっています。
アソシエイトは、ネットワークエンジニアとしての基礎知識を習得するための試験であり、CCNAはこちらに分類されます。
プロフェッショナル・エキスパートは、ネットワークエンジニアとして更にスキルを高めたい方向けの試験です。
CCNA試験の詳細についてまとめました。
以下の事項について詳しく解説していきます。
・CCNAの試験会場・日程・試験時間・受験料
・CCNA試験の出題形式
・CCNA試験の出題内容
・CCNA試験の申し込み手順
・CCNA試験の難易度・勉強時間
・CCNAの有効期限
ここで解説している情報はCCNAの公式サイトを参考にしています。
更に詳しい情報を知りたい方はCCNAの公式サイトをご覧ください。
【試験会場】
CCNAはピアソンVUEテストセンターでの受験もしくはOnVUEオンラインでの受験の2種類より選択できます。
CCNAの試験会場は多くの選択肢から選ぶことが可能です。
CCNAの試験会場の一覧は「ピアソンVUE:テストセンターリスト」から確認できます。
会場によって、テストセンターでの直接予約に対応している場合とそうでない場合があります。
OnVUEオンライン試験に関して使用PCのシステムテストの実施が必須です。
オンライン試験をご利用を検討している方はこちらから確認しましょう。
【試験日程】
CCNAの試験日程は予約時に自分で決定します。
試験会場を選択すると、試験が可能な日の一覧が表示されるのでそこから選択します。
オンライン試験で試験を受ける方は自分の都合の良い時にいつでも受けられます。
【試験時間・受験料】
CCNAの試験時間は120分となっています。
また、CCNAの受験料は33,600円(税抜)となっています。
CCNA試験の出題形式はCBTとなっています。
CBTとはComputer Based Testingの略で、パソコンで試験を受ける形式のことです。
解答用紙に解答を鉛筆で書くのではなく、パソコンの画面上に問題が出されマウスとキーボードで問題に解答します。
CBT形式の試験を受けたことがない場合、少し戸惑うかもしれません。
そこで、ピアソンVUEの体験版デモを使ってCBT試験を体験してみるのがおすすめです。
体験版デモでは問題がどのように画面上に表示されるか確認するなどできます。
また、CCNAは日本語、英語どちらでも受験することが可能です。
英語が苦手な方でも受験できますのでご安心ください。
CCNA試験の出題内容は次の通りとなっています。
・ネットワークの基礎
・ネットワークアクセス
・IP コネクティビティ
・IP サービス
・セキュリティの基礎
・自動化とプログラマビリティ
ネットワークの基礎知識について幅広く問われます。
具体的にどのような問題が出題されるか知りたい場合は、問題集を購入したり後述する勉強サイトPing-tの問題を解いてみたりするのが良いでしょう。
以下のような流れで申し込みができます。
1. ピアソンVUEサイトにログイン/アカウント作成
2. CCNA試験詳細の選択
3. CCNA試験の受験料支払い
では、もう少し具体的にみていきましょう。
CCNA試験に申し込む場合、まず「ピアソン VUE サイト」のアカウントを作成します。
アカウント作成では氏名やメールアドレスなどの個人情報を入力する必要があります。
アカウントを作成したらサインインし、ダッシュボードから「監督付き試験」のリンクをクリックします。
次の画面で検索ボックスにCCNAの試験番号(200-301)を入力し「検索」ボタンをクリックします。
試験名が表示されたらクリックし、その後は画面の指示に従って申し込みを行います。
ここで、テストセンターを選択した方は試験会場や試験日などを選択します。
オンラインの方は一足先に受験料の支払いに移ります。
このような流れでCCNA試験の申し込みを行います。
CCNA試験の難易度に関しては正確な情報は見つかりませんでした。
合格率なども非公開となっているようです。
ただ、合格するための勉強時間は、160時間程度という情報が多いです。
毎日2時間勉強すれば3ヶ月間かかる計算になります。
また、公式サイトではCCNAの受験前に次の条件を満たすことを推奨しています。
・1年以上のシスコソリューションの実装および管理経験
・基本的なIPアドレス指定の知識
・ネットワークの基礎に関する深い理解
CCNAはシスコ技術者認定の中では簡単な分類に入りますが、出題範囲が広いため、ネットワークの基礎知識が全くない方の場合、それなりの勉強時間を有するでしょう。
ネットワークの知識に自信がない場合、いきなりCCNA対策を行うよりも、まずはネットワーク入門者用の本などで勉強するのも良いです。
入門者用の本はイラストや図でネットワークの構成について、分かりやすく解説しているものが多いです。
シスコ技術者認定資格は全て有効期限が3年となっています。
資格取得後3年以上経過した場合、失効となってしまいます。
失効すると履歴書などには記載不可となるのでご注意ください。
CCNA資格を保有し続けるには、CCNA試験に再度合格するか、CCNAの上位試験に合格する必要があります。
続いて、CCNA資格を取得するメリットを解説します。
CCNA資格を取得するメリットは次の4つです。
・IT系企業に就職しやすい
・ネットワークの知識が身に付く
・ネットワークスキルの証明ができる
・資格手当や報奨金を貰える
このように多くのメリットがあるため、特にネットワークエンジニアを目指す方はCCNAを受験するのがおすすめです。
1つ1つのCCNA資格を取得するメリットについて詳しく解説していきます。
CCNA資格を取得することでIT系企業に就職しやすくなります。
CCNAを履歴書に書けば、採用担当者からの評価が上がる可能性があります。
CCNAを取得すればシスコ社のネットワーク機器の基礎知識を持っていることが証明できます。
シスコ社のネットワーク機器は多くの企業で利用されているため、CCNAは汎用性の高い資格と言えるでしょう。
特に未経験からIT系企業に転職する場合、何らかの武器がないと内定獲得が難しいです。
CCNAを取得して武器を作った上で選考に挑みましょう。
CCNA取得を取得することでネットワークの基礎知識が身につきます。
ネットワークエンジニアとして働く場合にはネットワークの知識が欠かせません。
また、プログラマーの方もネットワーク知識を保有していた方が有利に働く場合があります。
たとえば、Webアプリケーションでネットワークトラブルが発生した場合、率先して解決に動くことができます。
障害発生時によって多大が損害が発生するケースも多いため、障害を喰い止められる人材は重宝されるでしょう。
エンジニアとしてキャリアアップしたい方に、CCNAの受験はおすすめできます。
CCNAを取得することでネットワークスキルの証明ができます。
CCNAではシスコ社のルーターなどの使い方を始めとした、ネットワークの実践スキルが問われます。
実践スキルを持った人材には、企業も安心して仕事を任せられます。
CCNA資格を取得することで、シスコ社の製品を扱う仕事を割り振ってもらえる可能性が高まるでしょう。
また、CCNAは世界共通の資格であり、資格として信頼性が高いのもメリットです。
どの企業で働く場合においても、CCNAの資格はスキル証明として使えるでしょう。
CCNAを取得することで資格手当や報奨金が貰えるのもメリットです。
企業にもよりますが、資格保持者に資格手当を毎月付与する場合は多いです。
資格手当の相場は5,000円程度となっていますが、企業によっては数万円もあり得ます。
資格によっては資格手当が貰えない場合もありますが、CCNAは世界共通の資格であるため対象となっているケースも多いでしょう。
続いて、CCNA資格を取得するデメリットを解説します。
といっても、CCNA資格を取得するデメリットは次の1つしかありません。
・勉強時間を確保する必要がある
CCNAの資格取得は基本的にはメリットが多いですが、強いて言うのであればこちらはデメリットと言えます。
CCNA試験の合格を目指す場合、勉強時間を確保しないといけません。
特にネットワークの知識がない場合、基礎からしっかり勉強しないと合格は難しいでしょう。
CCNA合格にはだいたい160時間程度の学習が必要と言われています。
エンジニアとして働きながらだと、これだけの勉強時間を確保するのが難しい方も多いでしょう。
そこでおすすめはオンラインで手軽に勉強できるサイトを使うことです。
勉強サイトはスマホで手軽に練習問題を解くことができます。
そのため、忙しい方でも通勤時間や会社の昼休みなどの隙間時間に勉強が可能です。
具体的にどういった勉強サイトがおすすめかは次章で解説しています。
最後に、CCNA資格取得のための練習問題や勉強サイトを紹介します。
CCNAは日本語で書かれた参考書が少ないため勉強しにくいと感じる方も多いでしょう。
そこで、CCNAの勉強は勉強サイトを活用することをおすすめします。
特に次の4つの勉強サイトは利用者も多くCCNA対策がしっかり取れます。
・CCNAイージス
・Ping-t
・@network Cisco
・The Cisco Learning Network
CCNAイージスはCCNAの専門学習サイトです。
全部で30の章に分かれており、章ごとに模擬試験・練習問題があります。
かなりの問題数があるため、CCNAイージスだけで試験対策が可能です。
また、解説もイラストつきで初心者にも分かりやすいです。
市販のCCNA参考書と同レベルの教材であり、スマホで隙間時間に効率よく勉強することができます。
CCNAの合格を目指すならCCNAイージスはまず活用したいサイトでしょう。
Ping-tはCCNAをはじめ、AWSやLPIC、ITパスパートなどIT系の試験合格を目指す人を応援するサイトです。
利用者が多く、CCNA勉強サイトとして高い知名度を誇っています。
Ping-tには有料のコンテンツもありますが、CCNAの教材は全て無料で閲覧可能です。
CCNAの問題を600問以上も無料で解けるため、基礎固めができるでしょう。
また、問題が充実しているだけでなく「Ciscoコマンド集Wiki」でコマンドの使い方を調べることも可能です。
「Ciscoコマンド集Wiki」は誰でも編集することができ、みんなで情報共有することを目的としています。
更に、Ping-tには合格体験記が掲載されているのもメリットです。
CCNAに合格した人の体験記を読むことで、勉強のコツを知ることができたり、モチベーションをアップさせたりできます。
@network CiscoもCCNAの対策ができる勉強サイトです。
お金をかけずネットワーク学習をする、がコンセプトとなっており、個人運営のサイトながら教材が充実しています。
@network Ciscoは、シスコ社のルータやスイッチなどの実機を実際に使いながら学べるのが特徴です。
写真つきで実機の使い方が順番に解説されており、注意点も赤字で分かりやすく解説されています。
実際に手を動かしながら学ぶ分記憶に定着しやすくなるため、効率的な試験対策となるでしょう。
また、CCNAの練習問題も掲載されています。
「勝ち抜き戦モード」や「20問モード」などがあり、楽しみながら問題を解くことが可能です。
The Cisco Learning Networkはシスコ技術者認定の公式コミュニティサイトです。
勉強法やトレーニング情報、ニュースなどが配信されています。
The Cisco Learning Networkの「CCNA Training Videos」の動画でCCNAの勉強ができます。
動画は単元ごとに別れており、どこまで学習したか分かりやすくなっています。
公式の動画教材なので、正確かつ密度の濃い情報を得ることが可能です。
教材数も多く、CCNA対策を行うなら欠かせないサイトと言って良いでしょう。
本記事ではCCNAについて解説しました。
CCNAの試験内容や勉強サイト、資格取得メリットがお分かり頂けたかと思います。
CCNAはネットワークエンジニアとしての基礎を身につけるには最適な試験です。
勉強時間はそれなりにかかりますが、その分ネットワーク機器の知識を幅広く得られると言えます。
ネットワークエンジニアを目指す方、エンジニアとしてキャリアアップしたい方に、CCNAの受験はおすすめです。
CCNAの試験対策を行う場合は、CCNAイージスやPing-tなどオンラインで学習できるサービスを利用するのが良いです。
単に説明を読むだけでなく、練習問題を解いたり機器を実際に使いながら学べたりする点が魅力でしょう。
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