公開日:2023.02.22
更新日:2025.03.24
devopsエンジニアとはITシステムの開発から運用まで一貫して携わるエンジニアのことです。
インフラエンジニアと重なる業務も多くありますが、インフラエンジニア以上に業務幅が広いといえるかもしれません。
そのため、エンジニアとしてスキルアップしたい方や収入アップを目指したい方にもdevopsエンジニアはおすすめです。
そこで本記事では、devopsエンジニアの概要をおさえた上で、devopsエンジニアについて仕事内容や必要なスキル、年収、将来性などについて解説していきます。
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<目次>
1.そもそもdevopsとは
2.devopsエンジニアの仕事内容
開発チームの業務効率化を行う
CI/CD環境の構築
CI/CD運用の自動化
ライブラリ・バージョン管理
インフラのコード化
3.devopsエンジニアに必要なスキル
サーバー・ネットワークなどインフラに関する知識・構築経験
サーバーの負荷分散を実現した経験
スクリプト言語でのプログラミングスキル
最新技術に関しての関心
CI/CDの構築経験
セキュリティに関する知識
ミドルウェアに関する知識
4.devopsエンジニアの年収
5.devopsエンジニアは人口が少なく需要がある
6.まとめ
devopsとはDevelopment(開発)とOperations(運用)という二つの言葉を組み合わせた言葉です。
従来、devopsには分断された開発と運用の連携を行い、同一プロセスで扱うという意味が主にありました。
しかし、最近ではサービスの稼働を行いながらシステムやソフトウェアの改善を定期的に行う考え方、改善や
修正をリアルタイムで反映させるための方法論といった意味で使われる機会が多いです。
その他にも、開発から運用、さらには品質管理を一体化した方法論ともいえます。
また、devopsはプロジェクトの運用を円滑に行うことを目的としたものです。
開発プロジェクトにおいて開発担当や運用担当のモチベーションや考え方などはそれぞれ違います。
これらの違いによってプロジェクト内で開発担当と運用担当が対立したり、効率性の低下が生じたりするケースも少なくありません。
こうしたトラブルを回避する上でもdevopsは役立ちます。
devopsは開発(Development)と運用(Operation)におけるギャップを解消し、プロジェクトメンバーが同一の方向に進むための開発手法としてみなせます。
devopsエンジニアの仕事内容は幅広く、企業や担当する案件によっても異なります。
ここでは、以下5つのdevopsエンジニアの仕事内容について解説します。
・開発チームの業務効率化を行う
・CI/CD環境の構築
・CI/CD運用の自動化
・ライブラリ・バージョン管理
・インフラのコード化
それぞれについて詳しく解説していきます。
devopsエンジニアは開発者と運用者の仲介者となり、チームが一体となって協力し合えるよう注意を払います。
そして、チーム全体における業務の効率化を目指します。具体的な業務内容としては、開発者と運用者の橋渡し役として互いの意見や状況を伝達することなどが挙げられます。
多くの人と関わったり、調整役にまわったりすることもあるため高いコミュニケーションスキルが要されます。
devopsエンジニアの存在があるからこそスピーディーな開発や業務の効率化が実現するといっても過言ではありません。
devopsにおいてCI/CDは欠かすことができません。
CIとは開発者が記述したコードをメインのブランチに高頻度でマージし、定期的にビルド、およびテストを実施する取り組みのことです。
マージを定期的に行うことによって1回あたりの作業にかかる負担を軽減し、問題の発見や特定を早めることができます。
また、CDとは継続的デリバリーとも称されており、ビルドした変更内容について自動化したテストの実施を行い、リリースできる品質であることを保証する取り組みのことです。
開発者の変更内容についてミスを回避し、かつ効率的に適用するにはビルドやマージ、単体・結合テストなどを自動化した上で、きちんと実行されているかどうか管理しなければなりません。
CI/CDを実現するためのツールにはJenkinsをはじめとするCIツールの他、Seleniumなどのテスト自動化フレームワークなどがあります。
こうしたツールを活用することにより、作業の効率化を高められるだけでなく、人的ミスを回避しやすくなります。
devopsエンジニアの業務にはライブラリの管理やバージョン管理も含まれています。
システム開発において複数の管理者がそれぞれ変更した場合、ツールを用いて管理しなければ、誰がいつ変更したのか分からなくなってしまいます。
devopsエンジニアにはツールを活用し、バージョン管理やライブラリ管理を行い、トラブルが生じた際のロールバックに加えて、過去バージョンでの不具合修正などを円滑に実施できるようにする役割があります。
従来、インフラの構築は手動で行われていましたが、コード化により自動で構築できるようになりました。
その結果として、正確性やスピードの向上につなげられるようになりました。
また、コード化することで構成情報のバージョン管理などが求められるだけでなく、ツールの活用が必要になります。
インフラのコード化で使用するツールについての知識も必要となります。
こうした事情からdevopsエンジニアにもインフラのコード化のスキルが求められているのです。
devopsエンジニアとして働く上で、どのようなスキルが求められるのでしょうか。
devopsエンジニアに必要なスキルとして以下の7つが挙げられます。
・サーバー・ネットワークなどインフラに関する知識・構築経験
・サーバーの負荷分散を実現した経験
・スクリプト言語でのプログラミングスキル
・最新技術に関しての関心
・CI/CDの構築経験
・セキュリティに関する知識
・ミドルウェアに関する知識
それぞれについて詳しく解説していきます。
devopsエンジニアはインフラ環境の設計や運用、保守点検などを実施し、開発スピードのアップや導入後の運用など幅広い業務を担います。
そのため、devopsエンジニアはインフラについてきちんと理解していることが前例となるといえるでしょう。
また、サーバーは常時稼働しており停止できません。安定的なネットワーク設計が必要とされているため、ネットワークや構成管理に関する知識も求められます。
インフラの構成管理がきちんと実施されていれば、システム運用を効率的に実施できるはずです。
devopsエンジニアの業務の中でもサーバーに負荷がかかった場合における負荷分散も重要です。
devopsエンジニアには多くの人たちからアクセスが集中し、サーバーに突然にして大きな負荷がかかった際にはサービスの停止ではなく、規模に応じて負担を分散し、システムやサービスを柔軟に拡張できるスキルが求められます。
devopsエンジニアにはスクリプト言語でプログラミングを行う力も必要です。
プログラミングの言語はスクリプト言語とコンパイラ言語の二種類に分類できますが、devopsエンジニアにとって重要なのはスクリプト言語です。
例えば、構成管理ツールなどにはスクリプト言語が使われています。
devopsエンジニアに求められる知識は各種ありますが、最新技術に対して高い関心を抱いていることも重要です。
ITやデジタルは日々新しく開発されるだけでなく、日常生活やビジネスシーンにも多くの新しい技術が次々と導入されています。
devopsエンジニアは最新技術について高い関心を抱き、必要とする情報を常にキャッチし続けなければなりません。
キャッチした技術は時間の経過とともに古くなるため、アップデートが常に必要となります。
CI/CDツールにはシステム構築やテスト、展開などを自動化できる機能が搭載されたものも多いため、CI/CDツールの導入により業務の一部を自動化できます。
とはいえ、全自動化するのは難しく、CI/CDの構築をdevopsエンジニアが担当しなければならない機会もあるため構築経験があると安心でしょう。
近年、セキュリティに関する重要性が増しています。
外部からの不正アクセスやハッキング、サーバー攻撃などを防ぐためにはセキュリティに関する深い知識が必要です。
その上で、セキュリティを守るにはどのようなセキュリティ対策が必要であるのか考える力や、セキュリティ全般についての知識が必要になります。
ミドルウェアとはインフラ環境の自動化においても大切な役割をもつものです。
ミドルウェアはアプリケーションがOSにおいて稼働するために不可欠ともいえる機能を提供します。
ミドルウェアエンジニアにはアプリケーションがOSで稼働できるよう、機能の設計や実装を行うことが求められます。
また、ミドルウェアはOSとアプリケーションを中間とした、両方の機能の補佐を行うことを想定しています。
devopsエンジニアの年収は比較的高く、平均年収は500万円~1500万円程度です。
devopsエンジニアと一括りにしても年収の幅が広いのは、勤め先の企業やスキルによるところが大きいためといえるでしょう。
また、フリーランスになると収入を青天井で延ばすことも可能です。
例えばフリーランスエンジニアを対象にした求人・案件検索サイトであるフリーランススタートには、年収1000万円以上の求人も多く掲載されています。
devopsエンジニアに興味のある方の中には、この職業の将来性や需要について気になる方も多いと見受けられます。
結論を述べると、devopsエンジニアの将来性や需要は高く、それらは今後も続く可能性があるといえるでしょう。
現代社会において企業には提供しているサービスをストップさせることなく、改善を反映させることが求められているため、devopsの需要は高いです。
特に、クラウドの活用を前提にすると、開発や運用を一体化することは自然な流れとしてみなせます。
また、近年は多くの企業において従業員の働き方改革が重視され、省力化の必要性が高まっています。
そのため、自動化や各種ツールの活用による効率化も不可欠です。
こうした流れの中でも、devopsエンジニアへの期待が高まっています。
本記事で解説したように、devopsエンジニアはニーズの高いエンジニアの一つです。
また、devopsエンジニアはエンジニアの中でも幅広い業務を担当し、かつ難易度の高い領域を担当することも多くあります。
devopsエンジニアの存在があるからこそ、効率的に開発を行うことができるようになるといっても過言ではないでしょう。
devpopsエンジニアはアプリケーションの基盤となるクラウド環境のインフラ環境の設計や保守点検、運用などの他、運用体制にかかわるマネジメント的な業務も多く担当します。
チームの協力体制を強化したり、メンバー間の仲介役を担ったりすることも珍しくありません。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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