公開日:2023.07.06
更新日:2025.01.27
フリーランススタートは2023年6月のフリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。
2023年6月のフリーランス案件の月額平均単価は65.9万円、さらに2023年7月6日時点での掲載案件数は620,925件です。また、2023年6月時点での掲載案件の最高単価は240万円です。
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開発言語別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。
上記に記載している開発言語に関して、月額単価の多くは2023年5月と比較して下落しています。
具体的な月額平均単価は1位「Scala」が82.3万円(前月比-1千円・0.12%減)、2位「Go言語」が78.9万円(同-2千円・0.25%減)、3位「Kotlin」が76.1万円(同-5千円・0.65%減)でした。
前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落した開発言語は見当たらなかったです。
また、前月と比較し新たに上図グラフに入った開発言語はありません。
では、月額平均単価が前月比よりも増加している開発言語を見てみましょう。
「Dart」の月額平均単価は71.8万円(前月比+5千円・0.70%増)です。
DartはWebブラウザ組み込み用スクリプト言語として、JavaScriptの後継言語を目的に設計された言語です。
DartはJavaScriptより高パフォーマンスや高セキュリティ性を発揮し、大規模な開発にも活用できるような機能を備えていることが特長です。
また日本語の参考書も多くJavaScriptを学習している方はもちろん、それ以外の方でも比較的習得しやすい開発言語です。
「Perl」の月額平均単価は60.6万円(前月比+1千円・0.17%増)です。
Perlは1987年にLarry Wall氏によって開発されたインタプリタ型のプログラミング言語です。
現在メジャーに使われているPHP、Ruby、Pythonなどのスクリプト言語に大きな影響を与えたと言われています。
Perlの特長として可読性が高いことやコンパイルが不要であること、後方互換性が高いことなどが挙げられます。また、Perlの月額平均単価は直近半年間徐々に上昇しています。
「C言語」の月額平均単価は58.1万円(前月比+1千円・0.17%増)です。
C言語は、1972年にAT&Tベル研究所のデニス・リッチーが主体となって開発した汎用プログラミング言語です。
C言語の特長としてメモリやCPUなどを直接利用するプログラムに適していることや高速でコンパクトなプログラムを実現できることなど挙げられます。
職種別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。
上記に記載している職種に関して、月額単価の多くは2023年5月と比較して下落しています。
具体的な月額平均単価は1位「VPoE」が86.1万円(前月比-1千円・0.12%減)、2位「CRE」が85万円(同+3千円・0.35%増)、3位「コンサルタント」が85万円(同+1千円・0.12%増)でした。
前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇した職種は「クラウドエンジニア」(前月14位・4位上昇)があり一方、大きく下落した職種は「バックエンドエンジニア」(前月10位・5位下落)、「PdM(プロダクトマネージャー)」(前月5位・2位下落)、「iOSエンジニア」(前月13位・2位下落)です。
また、前月と比較し新たに上図グラフに入った職種はありません。
では、月額平均単価が前月比よりも増加している職種を見てみましょう。
「クラウドエンジニア」の月額平均単価は76.6万円(前月比+3.2万円・4.36%増)です。
「クラウドエンジニア」はクラウド上でシステムを設計・構築・運用する職種を指します。クラウドサービスとしては、AWS、Azure、GCP(Google Cloud Platform)が有名です。
クラウドエンジニアの仕事内容はインフラ設計、クラウド構築、クラウド運用・保守であり、サーバーやネットワークや、ミドルウェア、オンプレミスの知識/スキルが必要です。
なお、クラウドエンジニアの月額平均単価は直近半年間横ばいとなっています。
「CRE」の月額平均単価は85万円(前月比+3千円・0.35%増)です。
「CRE」はCustomer Reliability Engineer(顧客信頼性エンジニアリング)の略で2016年Googleが提唱した職種を指します。
CREの役割は、顧客との関係構築やリレーションのために技術調査、開発など幅広く役割を担当します。
ただしCREは比較的新しい職種であり、明確な定義や仕事内容が定まっていないこともあり、業務内容は企業毎によって異なります。
なお、CREの月額平均単価は直近半年間毎月上昇しています。
「AIエンジニア(人工知能)」の月額平均単価は74.6万円(前月比+2千円・0.27%増)です。
「AIエンジニア(人工知能)」はAI(人工知能)を使用した機械・製品(ロボット・スマートフォン・スマートスピーカーなど)の開発・運用する職種を指します。
AIエンジニア(人工知能)は数学的な理論をベースにAIの開発・データ解析を行うのが主な業務であり、AI開発で要求されるPythonなどプログラミング言語スキルや統計、数学、データ分析の知識などが求められます。
なお、6ヶ月前と比較してAIエンジニア(人工知能)の月額平均単価は約9%増加しています。
フレームワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。
上記に記載しているフレームワークに関して、月額単価の多くは2023年5月と比較して下落しています。
具体的な月額平均単価は1位「NuxtJS」が77.4万円(前月比-3千円・0.39%減)、2位「Flutter」が74.5万円(同+1千円・0.13%増)、3位「React」が73.8万円(同-3千円・0.40%減)でした。
前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落したフレームワークは見当たらなかったです。
また、前月と比較し新たに上図グラフに入ったフレームワークは「Spring」です。
では、月額平均単価が前月比よりも増加しているフレームワークや周辺環境を見てみましょう。
「Ruby on Rails」の月額平均単価は73.7万円(前月比+1千円・0.14%増)です。
「Ruby on Rails」はRubyのWebアプリケーション開発のための「フレームワーク」です。
Ruby on Railsの特徴としてMVCモデルを採用していることやWebアプリ構築が高速できることなどが挙げられます。
なお、Ruby on Railsの月額平均単価は6ヶ月前と比較して約9%増加しています。
「Flutter」の月額平均単価は74.5万円(前月比+1千円・0.13%増)です。
「Flutter」はGoogleによって開発されたオープンソースのモバイルアプリケーションのSDKです。
Flutterの特徴としてクロスプラットフォーム開発が可能であること、Hot Reloadを使い、高速に開発が可能であること、Dartという開発言語で構築されていることなどが挙げられます。
なお、Flutterの月額平均単価は直近半年間で毎月上昇をしており、かつ6ヶ月前と比較して約9%月額平均単価が増加しています。
常駐とリモートワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。
具体的な勤務形態の月額平均単価は「リモートワーク・在宅」が67.4万円(前月比-3千円・0.44%減)、「常駐」が65.4万円(同-1千円・0.15%減)でした。
前月までリモートワーク・在宅での案件数は上昇しておりましたが、6月に入り案件数が減っており、さらに常駐での案件数は依然として増加していることを考慮するとリモートワーク・在宅から常駐に働き方を切り替えている企業が徐々に増加している可能性が考えられます。
なお、リモートワーク・在宅、常駐での月額平均単価が下落しており、企業におけるエンジニアの需要に多少翳りが見え始めていると考えることができるしょう。
【2023年6月】フリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。
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