事業開発(BizDev)の仕事内容と必要とさせるスキル・需要について解説!

2023.11.27

近年においてビジネスを取り巻く環境は大きく変化しています。また消費者の価値観も時代とともに変化しており企業が存続していくためには、事業開発(BizDev)が不可欠となってきています。事業開発は海外と比較して日本においてはあまり知られていなかったものの、近年ではスタートアップ企業やベンチャー企業などで特に注目が高まっていると見受けられるでしょう。


本記事では事業開発とは何か確認した上で、BizDevの仕事内容や事業開発に求められるスキルなどについて解説していきます。

 

 

 

1.事業開発(BizDev)とは


事業開発とは関連画像
事業開発とは関連画像

事業開発とはその名称にあるように事業を開発することですが、新しいものをイチから立ち上げるというよりも、成長する可能性がある事業を育てていくものです。

日本企業では馴染みがあまりないものの、外資系企業においては一般的な職種である他、国内でも新鋭のベンチャー企業やスタートアップ企業において設けられている職種です。

 

事業開発(BizDev)について以下の2つの観点から解説していきます。

 

事業開発(BizDev)の定義
事業開発(BizDev)が求められるようになった背景

 

事業開発(BizDev)の定義

BizDevはBusiness Developmentの略語で、日本語では事業開発と呼ばれています。

事業開発といっても新しいものをつくるというよりも、成長の見込みのある事業を開発していくといったイメージの方が正しいでしょう。

 

 

事業開発(BizDev)が求められるようになった背景

現在、国内においても注目されている事業開発ですが、どのような理由から求められるようになったのでしょうか。

1つめの理由として新しいテクノロジーや新しいサービスの浸透の速さが挙げられます。

 

市場では新しいものが次々と生まれているため、企業は従来の方法では消費者に商品やサービスを選択してもらうことが難しくなっています。

2つめの理由としてサービスのライフサイクルが短くなっていることが挙げられます。

 

例えば脱炭素の実現のために国内の物流企業の多くがEVにシフトしています。

また自動車業界においてもEVシフトの重要性が国内外において高まっていると見受けられるでしょう。

 

こうした状況下でビジネスに成功するためには事業をすばやく立ち上げ、成功に導くためにアクションを起こす人間が不可欠となっているのです。

 

 

 

2.BizDevの仕事内容 


事業開発とは関連画像
事業開発とは関連画像

BizDevは事業を開発し、成功に導くことが主な役割となりますが、仕事内容は多岐にわたります。

BizDevの仕事内容として以下の4つが挙げられます。

 

マーケティングリサーチ
マーケティング戦略立案と実行
営業戦略立案と実行
PL(損益計算書)の管理

 

マーケティングリサーチ

マーケティングリサーチとはマーケティングを行う過程の中で発生する各種課題を解決に導くために消費者からデータの収集を行い、その結果について分析を行うことです。

マーケティングリサーチにおいて調査対象とするものを思うままに調べるだけでは利益につながるような情報を得るのは難しいでしょう。

 

マーケティングの調査では目的に応じた調査方法がある他、ある程度定まった調査仕様の設計などもあります。

マーケティングリサーチで得た消費者からの情報をうまく分析し、商品開発などにおいて利用することによって高い品質の商品の提供が可能になります。

 

またマーケティングリサーチを行うことでビジネスリスクを軽減することも可能です。

自社がこれまで見落としていた売上が伸び悩んでいた原因や顧客の不満なども明らかにできるため、それらを払拭することでリスクを最小限に事業を営めます。

 

 

マーケティング戦略立案と実行

マーケティングはデータやエビデンスなどに基づいた戦略を立て、それを実行するのが成功の秘訣です。

マーケティング戦略は誰に、何を、どのようにを意識して立案していきます。

 

ターゲットを設定し、ターゲットに興味をもってもらえるようなメッセージを伝えていけるかが成功の鍵となります。

戦略を実行に移す際には戦略がどのような成果を出しているのか明らかにできるように指標 (数字) を設定するようにしましょう。

 

戦略を指標に落とし込むプロセスにおいて戦略は因数分解されます。

そして実行後、分解された指標ごとに検証し、振り返ることが可能です。

 

指標ごとに検証・振り返りを行うことによって失敗の原因を明らかにしていくことができるでしょう。

 

 

営業戦略立案と実行

営業戦略とは自社の利益目標を実現するにはどのように達成するか計画を立てていくことです。

営業戦略の立案は二段階で行うのが一般的で、利益目標に向けてすべきことを整理した後、それらの実行方法について検討していきます。

 

質の高い営業戦略を立案できたとしても実行できなければ意味はありません。

立案した営業戦略は必ず実行し、その効果を確かめるようにしましょう。

 

 

PL(損益計算書)の管理

PL(損益計算書)とは会計期間中の収益、および費用などをまとめた財務諸表です。

PLは株式会社、あるいは合同会社であれば作成しなければならないものです。

 

また自社の利益を把握するにあたっても不可欠なものとなります。

PLは作成したら終わりではなく、自社の利益を把握し、今後の事業について検討していくためにも管理していかなければなりません。

 

PLから収益や費用、利益などを読み取り、黒字の状態で事業を営めるよう考えていく必要があります。

 

 

 

3.事業開発(BizDev)に求められるスキル


事業開発とは関連画像
事業開発とは関連画像

前述のように事業開発の仕事内容は限定的なものではなく、幅広いものです。

そのため事業開発に従事するにあたって求められるスキルは多岐にわたります。

 

事業開発(BizDev)に求められるスキルとして以下の6つが挙げられます。

 

マーケティングスキル
営業スキル
問題解決能力
コミュニケーションスキル
マネジメントスキル
財務会計の知識

 

マーケティングスキル

事業開発にはさまざまな役割がありますが、その中でも顧客に付加価値を新たに提供することが求められています。

市場のニーズを把握し、それに合った商品の開発やPR活動などを行って、自社の利益につなげていかなければなりません。

 

そのため顧客の視点に立ってモノを考える力やマーケティングに関する幅広いスキルが求められます。

 

 

営業スキル

新規取引先との交渉や契約は営業担当者の役割となる企業が多いと見受けられますが、事業開発は営業のプロセスの検討などを任されることもあります。

新規事業を立案した後、予算を獲得し、進行を管理していきます。

 

また営業と事業開発が一緒に顧客の対応を行うことによって、顧客のニーズにより合った提案を行えることも多くあります。

 

 

問題解決能力

事業開発はアイデアを出すだけではなく、課題を解決していく力も不可欠です。

問題が生じたり、売上がうまく伸びなかったりする際には問題を発見し、解決に向けて動いていかなければなりません。

 

問題は一度のアクションでは解決しないケースも多くあります。

こうした場合には再度問題を分析し、アクションの効果を見つつも解決に導くための新たな施策を検討する必要があります。

 

 

コミュニケーションスキル

事業開発の業務を円滑にこなすためにはコミュニケーションスキルが不可欠となります。

上司や部下など年齢や立場を問わずに誰とでも問題なく話せることはもちろんのこと、自分の意見を述べたり、会議でまとめ役を担ったりする力が必要です。

 

事業開発は社内の人たちに新規事業や立ち上げ中の事業を理解してもらい、協力をしてもらわなければ成り立たない職です。

コミュニケーションをとおして仕事に対する熱意や自社の利益を伸ばしていきたいといった思いを伝えていくことが求められます。

 

 

マネジメントスキル

事業開発にはマネジメント的な役割が求められることも珍しくありません。

例えば社内で課題について話し合う際にまとめ役を求められることもあります。

 

また業務は一人で行うものばかりではなく、チームで行うものも多いです。

事業開発は事業アライアンスやM&Aを直接主導することはなかったとしても、常に経営者と同じ立ち位置で自社の利益アップに携わることが求められています。

 

 

財務会計の知識

自社の経営について考えるためには財務会計に関する知識も不可欠といえるでしょう。

事業を拡大する上でどの費用項目が増減するかや見込める収入などについて考えることも求められます。

 

またどのような事業でもすぐに自社にとって大きな利益をもたらすものではないため、どのタイミングで黒字転換するかといったことも検討していかなければなりません。

事業開発ではPL上の黒字化が目標の1つとなる他、黒字化できるような道筋をつけていくことが求められます。

 

 

 

4.事業開発(Biz)は今後必要となる需要の高い職種である


事業開発とは関連画像
事業開発とは関連画像

これまでは事業開発は海外においてよく知られていたものの、日本での認知度は低い傾向にありました。

しかし近年においては事業開発の認知度が上昇している他、ニーズも高まっています。

 

そうした中で日本でもフリーランスの事業開発のニーズについても高まってくると考えられるでしょう。

企業に所属せず、自分のスキルで稼ぐフリーランスは自身が携わる仕事を柔軟に選択できる他、収入も青天井です。

 

事業開発は経営者目線で事業について検討でき、企業の将来を左右するような選択を任されることもあります。

責任は重大ですが、企業や事業が成長していることを実感できるやりがいのある職業です。

 

 

 

5.まとめ


事業開発には事業をイチから立ち上げるというよりも現在ある事業において不足している箇所を発見し、完成に導く役割があります。

そのため自社や市場に新たな価値を提供できる他、これまでにはなかった新しいことを達成できるなどやりがいを感じられるでしょう。

 

事業開発には業務を行う上でさまざまなスキルや知識が必要となります。

特にマーケティングに関する知識は重要でターゲットのニーズを把握し、ターゲットの潜在ニーズにアプローチしていく必要があります。

 

ターゲットの関心を惹くことができれば、自社の利益につなげていくことができます。

事業開発は正社員として働く方法もありますが、フリーランスとして働く方法もあります。

 

フリーランスという働き方を選択することで自身の強みを活かした働き方を行いやすい他、収入も勤続年数などに関係なくスキルや意欲次第でアップできます。

 

フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。

 

なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。

通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。

 

フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!

 

フリーランススタート iOSアプリのインストールはこちらから

 

フリーランススタート Androidアプリのインストールはこちらから→

 

 

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

twitterでシェア
facebookでシェア
facebookでシェア

フリーランスお役立ち記事を検索

新着フリーランス求人・案件

おすすめフリーランス求人・案件