公開日:2020.06.23
更新日:2025.03.24
エンジニアは年収が高いという話を聞いたことがありますか?
近年、IT技術の飛躍的な進歩でIT企業の活躍が目立つようになり、エンジニアを目指す人も増えてきています。
そこでエンジニアの年収って実際はどのぐらいなのか、知りたい方が多いのではないでしょうか。
エンジニアとして既に活躍をしている方は、自身の稼いでいる報酬は平均なのか、それ以上なのか以下なのか、疑問に思っている方も多いかと思います。
そんな今回はAzureという開発スキルに絞り、クラウドエンジニア(Azure)の年収について解説していきます。
また、クラウドエンジニア(Azure)の仕事内容、クラウドエンジニア(Azure)として年収をアップさせる方法、クラウドエンジニア(Azure)としておすすめの資格、クラウドエンジニア(Azure)の将来性についても解説していきます。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・クラウドエンジニア(Azure)の年収を知りたい方
・クラウドエンジニア(Azure)として既に活躍をされている方
・クラウドエンジニア(Azure)を将来的に検討している方
・Azureに興味/関心がある方
・クラウドエンジニア(Azure)の年収について深く理解をしたい方
・IaaS/Paasに興味関心がある方
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<目次>
1.Azureとは
2.クラウドエンジニア(Azure)の仕事内容
3.クラウドエンジニア(Azure)の平均年収
4.クラウドエンジニア(Azure)としておすすめの資格
Microsoft Azure 認定試験
AWS認定
Google Cloud 認定資格(Google Cloud Certified)
5.クラウドエンジニア(Azure)として年収アップさせる方法
Azureの習得
インフラ全般/クラウド技術に関する知識やスキル
上流工程の経験
6.クラウドエンジニア(Azure)の将来性
7.まとめ
Azureについて解説していきます。
Azureは、Microsoft社が提供するクラウドプラットフォームです。
Azureは膨大なサーバーが設置された世界55拠点に展開しているデータセンター、強力なWANバックボーンを持っています。
この設備をクラウドプラットフォームとしてユーザーにサービス提供しています。日本でも東日本、西日本と2拠点を有し、国内の多くの利用者がいます。
Azureが提供するサービスはIaaSとPaaSです。
IaaSは、Infrastructure as a Serviceの略で、仮想サーバーやストレージ、ファイアウォールなどのインフラを、インターネット上で使えるサービスとして提供する形態のものです。
PaaSは、Platform as a Serviceの略で、アプリケーションソフトが稼働するためのデータベースやプログラム実行環境などが提供されるサービスのことです。
Azureの特徴として、金融業界、航空業界、電力業界など特定の業界に強いこと、Microsoft社の既存サービスとの連携や移行がスムーズであること、データセンターからAzureでの運用に至るまで多層構造のセキュリティ対策が実施されていること、オンプレミスサーバーとの親和性が高いことなどが挙げられます。
Azureを利用している企業はコカ・コーラやBMW、Adobe、富士通、トヨタ自動車、オムロン株式会社、カゴメ株式会社株式会社JTBなど、世界や日本の一流企業があります。
この章では、クラウドエンジニア(Azure)の仕事内容について解説していきます。
クラウドエンジニア(Azure)の仕事はクラウド上でのシステム設計、クラウド上でのシステム構築、クラウド上でのシステム運用や保守の3つに区別出来ます。
クラウド上でのシステム設計
クラウドエンジニア(Azure)としての仕事は、クラウド上で依頼されたシステム設計です。
クラウド上では物理的な環境(配線や機器の設置など)を整える作業は基本的に発生しません。
クラウドの特徴を活かし、将来を見越して拡張性を考慮した設計を行うことと、クラウド環境に対応した特有のセキュリティを加味した設計を行うことが大切です。
クラウド上でのシステム構築
クラウドエンジニア(Azure)としての仕事は、クラウド上で設計したシステムを動かすために必要な構築作業を行うことです。
企業に必要なクラウドサービスを見極め、ソフトウェアのインストールや設定を行います。
構築作業が終わったら負荷テストを実施し、問題なく正常に動作するか確認をします。
クラウド上でのシステム運用や保守
クラウドエンジニア(Azure)としての仕事は、クラウド上で完成されたシステムが正常に動作するように運用や保守を行うことです。
システムを作るだけでなく、その後もクライアントが快適にシステムを利用できるように継続的な管理を行う必要があります。
不具合が発生した場合はすぐに原因を突き止め、企業に甚大な損害を与えないよう迅速な対応が求められます。
この章ではクラウドエンジニア(Azure)の平均年収について見ていきましょう。
また、フリーランスエンジニアと会社員エンジニアを比較した年収も解説します。
Azureのフリーランスエンジニアの年収詳細です。
職種名 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
クラウドエンジニア(Azure) | 928万円 | 2,220万円 | 360万円 |
Azureの平均年収が928万円、Azureの最高年収が2,220万円、Azureの最低年収が360万円です。(フリーランススタート 調べ/2021年6月時点)
Azureのフリーランスエンジニアの年収詳細は下記Azureのフリーランスエンジニアの月額単価を年ベースで算出したものです。
フリーランススタート Azureのフリーランス求人・案件 月額単価相場では、Azureの平均月額単価が77.4万円、Azureの中央値月額単価が75万円、Azureの最高月額単価が185万円、Azureの最低月額単価が30万円となっています。
では、Azureの時給単価を見ていきましょう。
doocy Job Azureのフリーランス求人・案件 時給単価相場では、Azureの平均時給単価が4,816円、Azureの中央値時給単価が4,640円、Azureの最高時給単価が7,140円、Azureの最低時給単価が2,220円となっています。(doocy Job(ドーシージョブ) 調べ/2021年6月時点)
ちなみにAzureと比較されることが多いAWSのフリーランスエンジニアの年収詳細です。
AWSのフリーランスエンジニアの年収詳細です。
職種名 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
AWSエンジニア | 925万円 | 2040万円 | 240万円 |
AWSの平均年収が966万円、AWSの最高年収が2,040万円、AWSの最低年収が480万円です。(フリーランススタート 調べ/2021年6月時点)
AWSのフリーランスエンジニアの年収詳細は下記AWSのフリーランスエンジニアの月額単価を年ベースで算出したものです。
フリーランススタート AWSのフリーランス求人・案件 月額単価相場では、AWSの平均月額単価が77.1万円、AWSの中央値月額単価が75万円、AWSの最高月額単価が170万円、AWSの最低月額単価が20万円となっています。
では、AWSの時給単価を見ていきましょう。
doocy Job AWSのフリーランス求人・案件 時給単価相場では、AWSの平均時給単価が4,702円、AWSの中央値時給単価が4,440円、AWSの最高時給単価が16,250円、AWSの最低時給単価が2,500円となっています。(doocy Job(ドーシージョブ) 調べ/2021年6月時点)
2020年におけるフリーランス/副業の月額または時給単価と比較してのフリーランス/副業エンジニアのAzureやAWS単価は上昇していることを考慮すると、AzureやAWSを含むクラウドエンジニアのニーズは年々増している可能性があります。
次に会社員エンジニアの平均年収を見ていきましょう。
会社員エンジニア全体の平均年収は469万円です。
会社員エンジニアの年収をもう少し詳しく見ていくと、20代のエンジニア平均年収が373万円、30代のエンジニア平均年収が509万円、40代のエンジニア平均年収が605万円、50代以上のエンジニア平均年収が701万円という結果が出ています。
その中でAzureと近いAWSの会社員エンジニアの平均年収は535万円と言われています。
会社員エンジニア全体の平均年収を比較するとAWSの会社員エンジニアの方が平均年収が高くまた、40~50代の会社員エンジニアの平均年収内であることが分かります。
AzureのフリーランスエンジニアとAWSの会社員エンジニアと比較してみると、Azureのフリーランスエンジニアの方が約413万円程年収が高いという結果が分かりました。
AWSのフリーランスエンジニアとAWSの会社員エンジニアと比較してみると、AWSのフリーランスエンジニアの方が約431万円程年収が高いという結果が分かりました。
クラウドエンジニア(Azure)として活躍をするのであれば、Azureの会社員エンジニアよりも平均年収が高く、かつ高年収が獲得しやすいフリーランスエンジニアをおすすめします。
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この章では、クラウドエンジニア(Azure)として活躍をする上でおすすめの資格を解説します。
クラウドエンジニア(Azure)として、必ずしも資格を取得する必要はありませんが、取得することによりスキルの証明になります。
Microsoft Azure 認定試験はマイクロソフトが認定する、ITプロフェッショナルと開発者の技術的・専門的知識をはかる資格です。
認定資格はFundamentals、Associate、Expertの3つに分けられます。
認定試験の種類は基礎編や開発者、管理者、DevOpsエンジニアなどに分かれているので、求めるスキルや知識に応じて試験を選択しましょう。
AWS認定は、AWS上でアプリケーション開発やオペレーションが行えるだけの技術的な専門知識を持っていることを認定する制度(資格)です。
AWS認定は、ベーシック、アソシエイト、プロフェッショナルの3つレベル毎に用意された役割別認定と、セキュリティ、ビッグデータ、高度なネットワーキングの3つの専門知識認定とが用意されています。
AWS認定資格を取得することにより、AWSクラウドでのインフラおよびアプリの設計、デプロイ、運用するためのスキルが身に付くことやAWSの専門知識を保有しているスキル証明をすることなどのメリットがあります。
Google Cloud CertifiedはGoogle Cloudを活用したアプリケーションやデータソリューションなどの設計・開発・運用といったクラウドエンジニアに必要なスキルを習得したことを認める資格です。
Google Cloud 認定資格は、いくつか種類があり、アプリケーション開発のレベルを認定するもの、インフラ関連の開発レベルを認めるものなどあります。
Google Cloud 認定資格を取得することにより、Google Cloudにおけるアプリケーション開発インフラにおいて、データソリューションの設計・開発・管理・運用のスキルを習得し、技術を証明出来ます。
この章ではクラウドエンジニア(Azure)として最大限活躍し、年収をアップさせる方法を解説していきます。
クラウドエンジニア(Azure)として年収をアップさせる方法は、Azure自体を習得することが必要です。
しかし、Azureを完璧にマスターしているエンジニアはほとんど存在しないでしょう。
Azureを含む技術は日々開発をされているため、完璧に習得することは不可能に近いです。
その中でもクラウドエンジニア(Azure)として年収をアップさせている方は常に学習する姿勢があることや意欲を持ち続けています。
クラウドエンジニア(Azure)として学習し続けることにより、日々成長することができます。
そのため、クラウドエンジニア(Azure)として、結果的に経験や活躍できるフィールドが広がり、高年収の求人・案件に参画できるのです。
クラウドエンジニア(Azure)として年収をアップさせる方法は、インフラ全般/クラウド技術に関する知識やスキルを持っていることです。
クラウドエンジニア(Azure)はITインフラに関わることが多いです。
そのため、インフラ全般/クラウド技術に関する知識やスキルを高めておくことが年収をアップさせる上では大切です。
具体的には、Azure以外にも、AWSやGCPの開発経験、サーバー、ネットワーク、ミドルウェア、クラウドを利用し、可用性やコスト効率が良い分散システムの構築スキル、クラウド上で耐障害性が優れたシステムの構築スキル、セキュリティを加味した設計力、APIやCLI、SDKを活用しアプリケーションを記述するスキルなど、インフラ全般/クラウド技術に関する知識やスキルを備えていることなどです。
インフラ全般/クラウド技術に関する知識やスキルを持ち合わせていることにより、担当可能な仕事の幅が広くなり高年収を獲得できるのです。
つまり、クラウドエンジニア(Azure)として広い視野を持ち、様々な開発経験や開発スキルを持つことが高年収を獲得する上で必要と言えます。
クラウドエンジニア(Azure)として年収をアップさせる方法は、上流工程の経験をすることです。
上流工程では、顧客へのヒアリングの機会や顧客の要望の中からシステム的に実現可能なもの、不可能なものを選別しつつ、その内容を説明する機会、ドキュメント作成などを行う機会、エンジニアなどチームメンバーをまとめる機会などがあり、エンジニアとして開発するスキル以外に経営に近いスキルを必要とします。
そのため、クラウドエンジニア(Azure)として要件分析や要件定義など上流工程の経験がある方は、希少性が高く高収入になりやすいでしょう。
クラウドエンジニア(Azure)として高収入を獲得したい方は上流工程の経験をすることをおすすめします。
この章ではクラウドエンジニア(Azure)の将来性について解説します。
クラウドエンジニア(Azure)のニーズは今後も安泰していく可能性が非常に高いでしょう。
クラウドエンジニア(Azure)のニーズが安泰な理由として、
Azureの持つクラウドインフラ市場のシェアが世界2位であること、徐々にクラウドが浸透していき、オンプレミス環境からクラウド環境に移行している企業が増加していることが挙げられます。
まず、Azureの持つクラウドインフラ市場のシェアが世界2位であることより解説していきます。
シンガポールの調査会社Canalysによると、2019年の世界クラウドインフラ市場ではAzureが16.9%、AWSが32.3%とAzureは大差をつけられているものの世界シェア2位になっています。
しかし2018年の世界クラウドインフラ市場を比較してみると、AWSが32.7%から32.3%、Azureが14.2%から16.9%であること、ユーザー企業からの支出額はAWSが約346億ドル(約3兆8000億円、前年比36.0%増)、Azureが約181億ドル(約1兆9900億円、63.9%増)であることなど、前年比ではAzureの方が勝っています。
つまり、Azureを活用する企業やサービスが徐々に増加していることがわかります。
次に、オンプレミス環境からクラウド環境に移行している企業が増加していることについて解説していきます。
MM総研の調査で、2018年度の国内クラウドサービス市場は2017年度の1兆6,449億円と比較し、18.1%増の1兆9,422億円という結果が出ています。2023年度には4兆4,754億円まで拡大することが見込まれています。
このうち、パブリッククラウド市場は2018年度が6,165億円で前年度比34.1%増です。2023年には1兆6,490億円の市場規模に達し、2018年からの年平均成長率は21.7%と予測されています。
つまり、企業の主要なシステムや自社アプリケーション基盤をIaaSやPaaSへ移行させる動きが徐々に高まっていることが分かります。
さらに、AI(人工知能)やビッグデータ、IoT、ブロックチェーン、xRなどによるIT業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩、エンジニアの高齢化などの観点よりITエンジニアは人材不足が陥る可能性が高いです。
2030年まで79万人のITエンジニア不足に陥る可能性があるとも言われています。
上記様々な分析を考慮すると、Azureのニーズは安泰していく可能性が高く、相対的にクラウドエンジニア(Azure)のニーズも安泰と言えるでしょう。
今回はAzureに絞り、クラウドエンジニア(Azure)の年収、クラウドエンジニア(Azure)の仕事内容、クラウドエンジニア(Azure)としておすすめの資格、クラウドエンジニア(Azure)として年収をアップさせる方法、クラウドエンジニア(Azure)の将来性について解説してきました。
クラウドエンジニア(Azure)の需要は、多くの企業でインフラ環境をパブリッククラウドへ移行することが多くなってきているため、高まっています。
クラウドエンジニア(Azure)として、明確な目標を立てて、様々な開発経験を積んでいくことにより自ずと年収もアップしてくるでしょう。
クラウドエンジニア(Azure)として、高年収を獲得したい方はフリーランスとして独立することをおすすめします。
エンジニア未経験でフリーランスとして独立しても参画できるフリーランス求人・案件は少ないです。
また、クラウドエンジニアもエンジニア未経験でなることは困難です。
そのため、エンジニア未経験の場合、まずAzureスキルを習得したり、Azureが大いに活用できるインフラエンジニアなどで開発経験を2~3年程積んだ後、フリーランスとして独立することを検討してみましょう。
クラウドエンジニア(Azure)として高年収獲得のため、第一歩を踏み出してみませんか。
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