3DCGデザイナーの年収は?3DCGデザイナーの仕事や年収アップに必要なスキルを解説

市場動向分析

2021.07.21

3DCGデザイナーと聞くと、平均年収や最高年収はどのぐらいなのか、具体的な仕事内容がよく分からないなど、様々なイメージがあるかと思います。
現在、IT技術が急速に進歩/拡大しているため、IT/Web業界では深刻な人手不足に陥っています。

その中でIT業界の転職に興味/関心があったり、検討している方も多いのではないでしょうか。
転職する上でどうしても気になってしまうのが年収です。

そんな今回は3DCGデザイナーという職種に絞り、3DCGデザイナー年収の詳細(平均年収や最高年収)、3DCGデザイナーの仕事内容、3DCGデザイナーの年収アップに必要なスキル、3DCGデザイナー年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見る3DCGデザイナーのニーズ、3DCGデザイナーの将来性について詳しく解説していきます。


特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。

・3DCGデザイナーの年収を知りたい方
・3DCGデザイナーとして既に活躍をされている方
・3DCGデザイナーを将来的に検討している方
・3DCGデザイナーに興味/関心がある方
・3DCGデザイナーの年収について深く理解をしたい方
・デザインなどのクリエイティブ系に興味/関心がある方

 

 

 

1.3DCGデザイナーの仕事内容


3DCGデザイナー年収関連画像
3DCGデザイナー年収関連画像

この章では、3DCGデザイナーの仕事内容について解説していきます。

3DCGデザイナーは、専用のCG作成ソフトを使用し、デッサン画をもとに3Dグラフィックスを作成する職種です

 

3DCGデザイナーは、ゲームやアプリ、映画、テレビ、アニメなどの幅広い業界で活躍しています。

3DCGデザイナーの仕事内容は、2Dで描かれたデザイン画を元に3Dグラフィックの作成を担当したり、キャラクターを創作したり、出来上がっているキャラクターの動きや視覚効果を担当したり様々です。

 

チームで制作している場合は分業化されており、一部を担当することが多いです。

 

もう少し具体的に3DCGデザイナーの仕事内容について解説すると、以下のような仕事内容になります。

モデリング

3DCGデザイナーは、キャラクターや物体のイラストやデッサン等から、形状データを起こす作業(モデリング)を行います。

CGソフトを用いて立体的に形作る仕事です。

 

 

テクスチャー

モデリング後、3Dデータに立体感や色を加える作業(テクスチャー)を行います。

テクスチャーは、3DCGデータに現実感を付与する為の作業です。

 

 

ライティング

ライティングという空間に光を当てる作業をします。ライティングを行うことによりリアルな質感を生み出します。

仮想のライトや太陽の付与、光源の位置や強弱等を調節し、より現実感のある3DCGを制作します。

 

 

レンダリング

3DCGの制作ソフトで行う最後の作業は、レンダリング処理です。

レンダリングは、制作過程の中で定めてきた仮想空間上の人物や物体など撮影場面を生成する作業を指します。

 

簡単なレンダリングを工程毎に実行していくと同時に微調整を行い、高画質のレンダリングを行うという流れが基本的です。

レンダリング後、ポストプロダクションという仕上げを行い実在感ある画像として出力していきます。

 

 

 

 

2.3DCGデザイナーの年収


3DCGデザイナー年収関連画像
3DCGデザイナー年収関連画像

この章では、3DCGデザイナーの年収を解説していきます。

また、3DCGデザイナーの最高年収、最低年収、フリーランスとして働く場合の年収、会社員として働く場合の年収についても比較していきます。

 

フリーランスの3DCGデザイナーの年収詳細です。

職種名 平均年収 最高年収 最低年収
3DCGデザイナー

730万円

1,080万円 360万円

 

3DCGデザイナーの平均年収が730万円、3DCGデザイナーの最高年収が1,080万円、3DCGデザイナーの最低年収が360万円です。(フリーランススタート 調べ/2021年7月時点)

フリーランスの3DCGデザイナーの年収詳細は下記フリーランスの3DCGデザイナーの月額単価を年ベースで算出したものです。

 

フリーランススタート 3DCGデザイナーのフリーランス求人・案件 月額単価相場では、3DCGデザイナーの平均月額単価が60.9万円、3DCGデザイナーの中央値月額単価が60万円、3DCGデザイナーの最高月額単価が90万円、3DCGデザイナーの最低月額単価が30万円となっています。

 

会社員の年収を見ていきましょう。

 

まず、会社員全体の平均年収は479万円と言われています。

会社員の年収をもう少し詳しく見ていくと、以下のようになります。

 

20代の平均年収が345万円
30代の平均年収が442万円
40代の平均年収が507万円
50代以上の平均年収が622万円

 

次に会社員の3DCGデザイナーの平均年収を見ていきましょう。

会社員の3DCGデザイナーの平均年収は480万円と言われています。

 

会社員全体の平均年収を比較すると会社員の3DCGデザイナーと同等であり、30〜40代の会社員の平均年収内であることがわかりました。

また、フリーランスの3DCGデザイナーと会社員の3DCGデザイナーと比較してみると、フリーランスの3DCGデザイナーの方が250万円程(約1.5倍)年収が高いという結果が分かりました。

 

3DCGデザイナーとして活躍をするのであれば、会社員の3DCGデザイナーよりも平均年収が高く、かつ高年収が獲得しやすいフリーランスの3DCGデザイナーをおすすめします。

3DCGデザイナーとしてフリーランス求人・案件を早速ご覧になりたい方はこちらから↓

 

3DCGデザイナーのフリーランス求人・案件
3DCGデザイナーのフリーランス求人・案件

 

 

 

3.3DCGデザイナーの年収アップに必要なスキル


3DCGデザイナー年収関連画像
3DCGデザイナー年収関連画像

この章では、3DCGデザイナーの年収アップに必要なスキルを解説します。

3DCGデザイナーとして必要なスキルを持ち合わせていることにより、高年収を獲得することが出来る可能性が高まります。

 

また、今後3DCGデザイナーとして仕事に参画する方も参考にしていただき、ぜひ高年収を獲得するためにお役立てください。

 

デッサンスキル

3DCGデザイナーにとって年収アップに必要なスキルは、デッサンスキルです。

デッサンスキルは、対象となる立体物を観察し質感、陰影など、構造や形状の詳細を正確に捉え書き出すスキルです。

 

デッサンには、観察力が必要です。つまり対象物の構造を理解するということです。

構造の理解がなければ見ているだけになります。対象物を理解するために同じ方向から見ているだけではなく、別の方向からも見てみたりしっかりと観察を行い、デッサンスキルを身に付けましょう。

 

 

デザインツールの知識やスキル

3DCGデザイナーにとって年収アップに必要なスキルは、デザインツールを使いこなすスキルです。

3DCGデザイナーにとってMaya、Cinema 4D、3Ds MAX、MODO、Softimage、Photoshop、Illustratorは必要なスキルでしょう。

 

業務に必要とされるレ経験は背景モデリングの実務経験、エフェクト制作の実務経験、モーション制作の実務経験など担当する工程毎の実務経験が求められることが多いです。しかし、参画するプロジェクトや求人・案件により異なります。

その他Unity、UnrealEngineなどのゲームエンジンの知識やスキルがあると、参画できるプロジェクトや求人・案件の幅が広がり、より高年収を獲得しやすくなるでしょう。

 

 

コミュニケーションスキル

3DCGデザイナーにとって年収アップに必要なスキルは、コミュニケーションスキルです。

3DCGデザイナーは、現場で働く他デザイナーやエンジニア、ディレクター、プロデューサーと連携をとっていくことが多いです。

 

つまり現場で働く他デザイナーやエンジニア、ディレクター、プロデューサーとコミュニケーションをとっていくことが必須になります。

3DCGデザイナーとして、年収アップを望むのであればコミュニケーションスキルを向上させることが必要です。

 

 

 

4.3DCGデザイナーの年収アップにおすすめの資格


3DCGデザイナー年収関連画像
3DCGデザイナー年収関連画像

この章では、3DCGデザイナーの年収アップにおすすめの資格を解説していきます。

3DCGデザイナーになるためには様々なスキルが要求されるため、3DCGデザイナー関連の資格を保持していることで、自分のスキルを証明する材料となります。

 

Illustratorクリエイター能力認定試験

Illustratorクリエイター能力認定試験は、サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が主催のAdobe社が提供するIllustratorを使った、コンテンツ作成能力を認定する試験です。

Illustratorクリエイター能力認定試験には、スタンダードとエキスパートの2種類あります。

 

Illustratorの知識を証明できる認定試験であるため、3DCGデザイナーとしておすすめの資格です。

 

 

Photoshopクリエイター能力認定試験

Photoshopクリエイター能力認定試験は、サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が主催のクリエイターとして必要な写真・画像の加工編集スキルを証明するための認定試験です。

Photoshopクリエイター能力認定試験は、スタンダードとエキスパートの2種類あります。

 

Photoshopクリエイター能力認定試験は、PhotoShopの操作方法の習得以外にも、与えられた課題を的確に行う実行力を身に付けられる試験です。そのため、3DCGデザイナーとして取得しておきたい資格の1つです。

 

 

CGクリエイター検定

CGクリエイター検定は、CG制作や映像制作の知識/スキルを証明する民間検定です。

CGクリエイター検定は、構図やライティング、カメラワーク、映像編集などの映像表現技術の基本と3次元CGによるモデリング、アニメーション、シーン構築など制作手法や制作工程の知識を身に付けることが出来ます。

 

CGは、映画、ゲーム、アニメーション、CM、テレビ番組、ミュージックビデオなど、幅広い業界で利用されています。

そのため、それら業界で働くことが多い3DCGデザイナーにとっておすすめの資格です。

 

 

色彩検定

色彩検定は、色彩検定協会が主催している色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験です。

色彩検定は、3級、2級、1級と3種類あります。また、2018年の冬期より「UC(色のユニバーサルデザイン)級」を新設されています。

 

UC級は、色が見えるしくみ、ユニバーサルデザイン、色覚の多様性、配色における注意点や改善方法など知識を身に付けられます。

色彩検定は、光と色、色彩調和、配色イメージ、インテリア、環境、色彩心理など、色に関する様々な知識/スキルを習得できるため、3DCGデザイナーにとっておすすめの資格です。

 

 

画像処理エンジニア検定

画像処理エンジニア検定は、公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS)主催している画像処理エンジニアの民間資格です。

画像処理エンジニア検定は、画像処理エンジニア検定べーシックと画像処理エンジニア検定エキスパートの2種類のレベルがあります。

 

ベーシックの場合、画像処理の基礎知識やスキルを出題し、エキスパートの場合、専門知識の理解とそれら応用する知識/スキルが出題されます。

画像処理エンジニア検定は、前述で紹介した資格と比較するとエンジニア寄りの資格ですが、3DCGデザイナーとして時間やお金に余裕が出てきたらプラスアルファで取得してみることを検討してみましょう。

 

 

 

5.フリーランス求人・案件数から見る3DCGデザイナーのニーズ


3DCGデザイナー年収関連画像
3DCGデザイナー年収関連画像

この章ではフリーランス求人・案件数で3DCGデザイナーのニーズを解説していきます。

フリーランススタートで公開されている職種別求人・案件数を分析してみると、3DCGデザイナーは287件です。(※フリーランススタート調べ/2021年7月)

 

2021年7月時点でフリーランススタートが取り扱っているフリーランス求人・案件数は200,989件です。

3DCGデザイナーのフリーランス求人・案件を占有率は約0.1%ということが分かります。

 

上記結果により、3DCGデザイナーのフリーランス求人・案件と占有率は少なからず存在するため、IT/Web市場に3DCGデザイナーのニーズがあると言えるでしょう。

 

 

 

 

6.3DCGデザイナーの将来性


3DCGデザイナー年収関連画像
3DCGデザイナー年収関連画像

この章では3DCGデザイナーの将来性について解説します。

3DCGデザイナーのニーズは今後、安泰または増加していくでしょう。

 

3DCGデザイナーのニーズが安泰または増加していくな理由として、フリーランススタートで3DCGデザイナーのフリーランス求人・案件が一定数存在することが挙げられます。

3DCGデザイナーのフリーランス求人・案件数は287件です。

 

フリーランススタートで取り扱っているフリーランス職種の中でも3DCGデザイナーのフリーランス求人・案件は一定数存在するため、ニーズがあることが分かります。

 

主にIT業界とゲーム業界を分析し、3DCGデザイナーのニーズが安泰または増加していく理由を見ていきましょう。

 

まず、IT業界の中でも、VR/ARなどのxR分野を見てみましょう。

xRは、VR、AR、MR、SRなど、新しい現実体験型技術の総称を指す言葉です。

 

その中でZion Market Researchの調査結果では、全世界のVR/AR市場を2018年に267億ドルと見積もり、これが年平均63.01%で伸び、2025年までには8,147億ドルになると予測されています。

 

次に、ゲーム業界です。

 

ファミ通ゲーム白書2020では、2019年の世界ゲームコンテンツ市場について、前年比約2割増の15兆6898億円と推定しています。

この市場規模は、家庭用及びPC向けパッケージゲーム市場の1兆3519億円と、デジタル配信ゲーム市場(モバイルゲーム、PC配信ゲームデジタル配信、家庭用ゲームデジタル配信)の14兆3379億円を合算したものです。

 

また、2019年の国内クラウドゲーム市場規模は、12.1億円と推計されています。

「GeForce NOW」のスタートや、「PlayStation Now」のサービス改定、さらに今後見込まれる「Stadia」の国内サービス開始など、複数の強力なサービスの登場が起因し、2021年以降、大幅な成長が期待されます。

 

なお、xR分野やゲーム業界以外にも、AI(人工知能)、IoT、5G、ビッグデータ、ブロックチェーンなどによるIT/Web業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩などの観点より、3DCGデザイナーを含むIT系職種は人材不足に陥る可能性あります。

上記様々な分析を考慮すると、3DCGデザイナーのニーズは今後も安泰または増加していく可能性が高いでしょう

 

 

 

7.まとめ


今回は3DCGデザイナーという職種に絞り、3DCGデザイナー年収の詳細(平均年収や最高年収)、3DCGデザイナーの仕事内容、3DCGデザイナーの年収アップに必要なスキル、3DCGデザイナー年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見る3DCGデザイナーのニーズ、3DCGデザイナーの将来性について詳しく解説していきました。

 

3DCGデザイナーとして、明確な目標を立て常に学習し続けることが活躍をする上で大切となってくるでしょう。

明確な目標を立てることでやるべきことの方向性が定まり、自ずと年収もアップしてくるでしょう。

 

その他市場動向も確認し、常に情報のアップデートを行っておくと、希少性の高い3DCGデザイナーとして活躍出来るでしょう。

 

なお、3DCGデザイナーとして、高年収を獲得したい方はフリーランスとして独立することをおすすめします。

しかし、デザイナー未経験でフリーランスとして独立しても参画できるフリーランス求人・案件はないでしょう。

 

まずは会社員として、3DCGデザイナーや2DCGデザイナー、グラフィックデザイナーとしての実務経験を数年程積んだ後、フリーランスとして独立することを検討してみましょう。

また3DCGデザイナーとして未経験の場合、まずMaya、Cinema 4D、3Ds MAX、MODO、Softimage、Photoshop、Illustratorなどのデザインツールを購入し独学で学習したり、グラフィックデザイン/CG専門のオンラインスクールや通学可能なグラフィックデザイン/CG専門スクールを検討してみましょう。

 

3DCGデザイナーとして高年収獲得のため、第一歩を踏み出してみませんか。

 

フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。

 

なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。

通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。

 

フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!

 

フリーランススタート iOSアプリのインストールはこちらから

 

フリーランススタート Androidアプリのインストールはこちらから

 

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

twitterでシェア
facebookでシェア
facebookでシェア

フリーランスお役立ち記事を検索

新着フリーランス求人・案件

おすすめフリーランス求人・案件