リモートワークとテレワーク、在宅勤務の違い知ってますか?メリットデメリットや将来性も解説

リモートワーク

公開日:2020.10.30

更新日:2025.03.24

最近はリモートワークやテレワークといった新しい働き方が定着してきています。


リモートワークとテレワークの違いをはっきりと説明できる人は少ないのではないでしょうか?


今回の記事では、リモートワークとテレワークの違いや、メリット・デメリット、リモートワークやテレワークと働き方が似ている「ノマドワーカー」についても解説します。

<目次>
1.リモートワークとテレワークの違いとは?
リモートワーク
テレワーク
・在宅勤務
・モバイルワーク
・サテライトオフィス勤務
2.リモートワークやテレワークと似ている言葉「ノマドワーカー」とは?
3.リモートワークやテレワークのメリット・デメリット
リモートワークやテレワークのメリット①:通勤時間を有効的に活用出来る
リモートワークやテレワークのメリット②:工夫次第で仕事の生産性が上がる
リモートワークやテレワークのメリット③:育児や介護など制約がある人も働きやすい
リモートワークやテレワークのデメリット①:孤独になりやすい
リモートワークやテレワークのデメリット②:自己管理を怠ると仕事の生産性が落ちる
4.リモートワークやテレワークは今後どうなる?
5.まとめ

 

 

 

1.リモートワークとテレワークの違いとは?


受託開発関連画像
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リモートワークとテレワークに大きな違いはないのですが、現状では定義が統一されているわけでもなく、個人によっても認識が違います。

リモートワークとテレワークという言葉の使われ方や、強調する意味の違いなどについて解説します。

 

リモートワーク

リモートワークは、英語で「remotework」と表記されます。

「remote(リモート)」は「遠隔・遠い」、「work(ワーク)」は「働く」を意味しており、リモートワークとは2つの言葉を組み合わせた造語になります。

 

リモートワークについての語源・定義は明確にされていませんが、一般的な認識としてはインターネットやWebツールなどを活用して、場所・時間の制約を受けずに働くことをリモートワークと呼称することが多いです。

特にITエンジニアやWebデザイナーといった開発・クリエイティブ系職種の方は、PCとインターネット環境が整っていれば場所や時間を縛られずに仕事ができるため、リモートワークとの相性がいいです。

 

リモートワークは、プロジェクトに参画しているメンバー同士の情報共有を円滑にするため、メール、社内SNSツール(Slack、Chatworkなど)、Web会議ツール(Zoom、Google Hangoutsなど)を活用し、オフィスに出勤しなくても問題なく業務を遂行することが可能です。

リモートワークは新しいワークスタイルとして社会に定着してきており、「日本マイクロソフト」「日産自動車」「富士通」など様々な業界の企業でリモートワークが導入されています。

 

 

テレワーク

テレワークは、英語で「telework」と表記されます。

「tele」は「離れたところ」、「work」は「働く」を意味しており、「テレワークは(telework)」は「リモートワーク(remotework)」と同じ造語となります。

 

厚生労働省は、テレワークを「情報通信技術(ICT=Information and Communication Technology)を活用した時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」と定義しています。

(参考:厚生労働省 | テレワーク総合ポータルサイト「テレワークとは」)

 

テレワークは、オフィスに出勤せずインターネットなど情報通信技術(ICT)を活用して働くことであり、意味としてはリモートワークとほぼ変わりがありません。

テレワークが日本に初めて導入されたのは、1984年とされています。

 

当時、日本電気(現在のNEC)では、プログラマーを中心とする優秀な女性社員が結婚や出産を理由に次々と退職していました。

日本電気としては、結婚・出産後も女性社員には継続的に働いてもらいたいと考えていたため、テレワーク導入の一環としてサテライトオフィスを設置します。

 

日本電気は、東京都港区に本社を構えていましたが、郊外(吉祥寺)にサテライトオフィスを設置することで女性社員の通勤負担が軽減され、本社オフィスと同等の環境で業務を遂行できるようになりました。

 

 

・在宅勤務

「在宅勤務」はテレワークの勤務形態としては一般的な働き方ではないでしょうか。

満員電車に乗ってオフィスに出勤する必要がなく、在宅で仕事をする形態です。

 

業務はPC、電話、メール、インターネットやWebツールを活用して行います。

PCやインターネット回線が繋がっていない場合、PC購入やインターネット環境の整備が必要になります。

 

仕事と家事・育児・介護などの両立をしやすいことがメリットです。

デメリットは、仕事とプライベートの切り替えが難しく、仕事への集中力を低下させる可能性があることです。

 

在宅勤務はオフィスに出勤しているときと違い、1人で業務を遂行するため、自己管理能力が求められる勤務形態です。

 

 

・モバイルワーク

モバイルワークは、働く場所や時間の制約を受けない勤務形態になります。

働き方のイメージは、リモートワークやフリーランスに近いです。

 

近年では携帯端末の普及やテレワーク・リモートワークが定着してきた影響もあり、Wi-Fiを設置する店舗や公共施設が増えてきました。

モバイルワークは、自宅で仕事しても問題ありませんが、カフェや移動中の電車内、コワーキングスペースなどICT(情報通信技術)を活用できる状態であれば、仕事をする場所は自由です。

 

モバイルワークは、WebデザイナーやプログラマなどのIT系職種のほかに、外出の多い営業職も相性が良いでしょう。

営業職はノートPC、タブレット、スマホといった端末を活用し、移動中の車内でクライアントと商談を行ったり、社内のデータにも出先からアクセス可能なので場所に制限されずに仕事ができます。

 

モバイルワークは、機密情報が入っているデバイス(PC・スマホなど)を社外で使いながら仕事をするため、情報漏洩の可能性もあるため注意が必要です。

デバイスのパスワードロックや公共の無料Wi-FiではなくモバイルWi-Fiを使用する、機密情報はクラウドで管理するなど、対策を講じておきましょう。

 

 

・サテライトオフィス勤務

サテライトオフィス勤務もテレワークの一種に含まれます

サテライトオフィスの「サテライト(satellite)」を英訳すると「衛星」なります。

 

企業や団体の本拠を中心として、衛星(サテライト)のように設置されるオフィスという意味で「サテライトオフィス」と呼称されています。

サテライトオフィスは設置される場所により「都市型」「郊外型」「地方型」の3種類に分けられます。

「都市型」「郊外型」「地方型」の特徴を以下に解説します。

 

◆都市型サテライトオフィス

本社とは異なる都市に設置するオフィスが「都市型サテライトオフィス」です。

規模は小さくなりますが、設置した都市における営業・事業の新たな拠点として利用されます。

 

◆郊外型サテライトオフィス

主要都市に本社などを構える企業が、郊外へ設置するオフィスが「郊外型サテライトオフィス」です。

郊外型サテライトオフィスの目的は、郊外で生活している社員の通勤負担の軽減や通勤コストの削減、企業の生産性向上になります。

 

◆地方型サテライトオフィス

地方型サテライトオフィスは、新たな雇用の創出、BCP対策などを目的に設置されます。

少子高齢化の影響で都心でも人材の確保が厳しくなっていますが、地方や郊外にサテライトオフィスを設置することで、アプローチできる人材の幅を広げることができます。

 

BCP対策とは、企業が台風や地震といった自然災害などで機能しなくなった場合、事業への損害を最小限にし、「早期復旧のマニュアル策定」「緊急時を想定した訓練」といった企業運営を滞らせないための行動指針のことです。

つまり本社で緊急事態が起こっても、地方にサテライトオフィスを設置しておけば事業復旧にも迅速に対応できます。

 

ワーケーションについて知りたい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

 

2.リモートワークやテレワークと似ている言葉「ノマドワーカー」とは?


フリーランスノマドワーカー関連画像
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「ノマド」を英語で書くと「nomad」となり、語源はフランス語で遊牧民・放浪者を指す言葉とされています。

「ノマド」の元々の意味としては、「決まった場所に定住せず、移動しながら暮らしている人」とされ、この意味に当てはまる状態で働いている人を、英語の「worker(働く人)」も組み合わせて「ノマドワーカー」と呼ばれるようになりました。

 

リモートワークやテレワークと、ノマドワークの違いは諸説ありますが、オフィスに出勤してくる頻度によって異なってくるでしょう。

リモートワークとテレワークは遠隔業務になりますが、まったくオフィスに出勤しないわけでもなく、週に数日は出勤する勤務形態もあります。

 

リモートワークやテレワークと違い、ノマドワーカーと呼ばれる人はオフィスに出勤することがほとんど無いです。

ノマドワーカーは住む場所にとらわれず、ベースとなるオフィスやデスクをもたない人もいます。

 

国内や海外問わず、好きな場所を旅しながら、インターネットやWebツールを活用して働く人を「ノマドワーカー」という定義に当てはめることができるのではないでしょうか。

 

ノマドワーカーについて知りたい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

 

3.リモートワークやテレワークのメリット・デメリット


リモートワークやテレワークのメリット・デメリット
リモートワークやテレワークのメリット・デメリット

リモートワークとテレワークのメリット・デメリットにも大きな違いはありませんが、細かな部分では微妙な違いもありますので解説します。

 

リモートワークやテレワークのメリット①:通勤時間を有効的に活用出来る

リモートワークやテレワークのメリットとして、オフィスに出勤する必要がなくなるので、通勤で浪費していた時間を有効活用できます。

満員電車に乗って通勤するだけでも、体力的、精神的な負担は相当なので、オフィスについた頃には、すでに仕事への気力も若干削がれている方もいるのではないでしょうか?

 

オフィスへの通勤による負担と時間の浪費をなくし、仕事の生産性を上げられる点は、リモートワーク・テレワークのメリットといえます。

仕事が完遂できれば、場所や時間にとらわれこともなく自由に働けるので、社員のモチベーション維持にも繋がります。

 

 

リモートワークやテレワークのメリット②:工夫次第で仕事の生産性が上がる

リモートワークやテレワークのメリットとして、自身の工夫次第で仕事の生産性を向上できる可能性がある点も挙げられるでしょう。

スケジュールの組み方や使用するITツール、働く場所などを自身に合うように最適化していくことで、オフィスで仕事をするよりも生産性を向上できる余地はあります。

 

リモートワークの場合は、完全に1人の環境で業務を遂行するため、上司や同僚に気をつかう必要もなくなります。

非生産性的な会議にも参加しなくていいので、仕事への集中力は高めやすくなるでしょう。

 

 

リモートワークやテレワークのメリット③:育児や介護など制約がある人も働きやすい

リモートワークやテレワーク共通のメリットとして、仕事と育児や介護を両立しやすくなる点も挙げられるでしょう。

リモートワーク・テレワークを活用することで、育児や介護を理由にフルタイムで働くことが困難な人も在宅勤務が可能になり、郊外にサテライトオフィスを設置している企業なら通勤時間を短縮することもできます。

 

家庭の事情などで現在の勤務形態が負担になっている方は、上司にリモートワークやテレワークへ勤務形態を変えられないか相談してみましょう。

 

 

リモートワークやテレワークのデメリット①:孤独になりやすい

リモートワークやテレワークのデメリットとして、オフィスに出勤せず1人で仕事をするため、同僚と会話をする機会もなくなり、孤独を感じやすくなります。

テレワークの場合も在宅勤務になれば同様に人と接す機会が減ります。

 

孤独が苦手な方は、コワーキングスペースやカフェで仕事をしたり、業務に支障が出ない程度で息抜きに友達とランチなどをして1日の行動にメリハリをつけるようにしましょう。

 

 

リモートワークやテレワークのデメリット②:自己管理を怠ると仕事の生産性が落ちる

リモートワークやテレワークのデメリットとして、しっかりした自己管理をしないと仕事の生産性を落としてしまいます。

上司や同僚にも見られていない1人の状況で仕事をしていると、つい休憩時間を長くとり過ぎたり、マイペースでダラダラと仕事を続けたりなど、仕事のスケジュールやタスク管理が疎かになり生産性が落ちていきます。

 

会社に出勤しなくても規則正しい生活を心がけ、スケジュールに沿って仕事を進めていくようにしましょう。

 

 

 

4.リモートワークやテレワークは今後どうなる?


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リモートワークやテレワークを導入することで、勤務地や時間、雇用形態に制約がない新しい働き方が定着してきています。

育児や介護の問題を抱える人材など、リモートワーク・テレワークの導入によって、今まで採用が難しかった人材も企業は迎え入れやすくなり、アプローチできる人材の幅が広がりました。

 

オフィスへ出社することが原則となっていた企業でも、事情があり時短で働いていた社員を出社とリモートワーク・テレワークを併用し、より柔軟に働いてもらうことが可能となります。

政府の「働き方改革」としてリモートワーク・テレワークの導入は推進されていましたが、新型コロナウイルスの流行という想定外の事態をきっかけにリモートワーク・テレワークの導入は一気に進み、国民がリモートワーク・テレワークの有用性について理解せざるを得ない状況ともなりました。

 

新型コロナウイルスが終息へ向かっていくとしても、テクノロジーの進化にともないリモートワーク・テレワークは、より一般的な働き方となっていくことでしょう。

今後は、個人のライフスタイルに合わせて自由に働き方を選択できる社会になっていくことが予測できるのではないでしょうか。

 

リモートワークに適しているの職種や必須スキルなど、知りたい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

 

5.まとめ


今回はリモートワークとテレワークの違いやメリット・デメリット、ノマドワーカーなどについて解説しました。

結論としては、リモートワークとテレワークに細かな点で違いはありますが、基本的に働き方に大きな違いがあるというわけではありません。

 

リモートワーク・テレワークに対して課題を残す企業もありますが、IT企業を中心にリモートワークなどの導入は積極的に試行されており、時代はテクノロジーによって進化の道を辿る一方といえます。

時代が加速する中で大事なのは新しいことへの理解を示し、個人のライフスタイルに合わせて、どのような職種や働き方を選択するべきか考えてみることではないでしょうか

 

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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

執筆者:フリーランススタート編集部

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