公開日:2020.12.15
更新日:2025.03.24
システム開発のグローバル化にともない、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)の需要が高まっています。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)には、ITスキル(システム開発スキル)、英語スキルやコミュニケーションスキル、マネジメントスキルなど高度なスキルが要求されます。
オフショア開発では、異文化による慣習や解釈の違いからトラブルが発生することもあります。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、日本企業と海外企業の橋渡し役として海外の文化についても深く学び、コミュニケーションを大事にしないといけません。
今回の記事では、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)の仕事内容や習得しておくべきスキル、将来性などについて詳しく解説しています。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)について理解を深めたい方はご一読ください。
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<目次>
1.ブリッジSE(ブリッジエンジニア)とは?
オフショア開発
2.ブリッジSE(ブリッジエンジニア)の仕事内容
オフショア先(現地チーム)へのプロジェクト説明
オフショア先(現地チーム)の設計書修正やサポート
オフショア先(現地チーム)エンジニアの指導や育成
オフショア先(現地チーム)の進捗報告や納品物チェック
3.ブリッジSE(ブリッジエンジニア)の必要なスキルとは?
ITスキル(システム開発スキル)
英語スキルやコミュニケーションスキル
マネジメントスキル
4.ブリッジSE(ブリッジエンジニア)の年収
5.ブリッジSE(ブリッジエンジニア)の将来性
6.まとめ
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)とは、グローバルな開発プロジェクトで日本企業と海外のエンジニアの架け橋となり、異言語間のコミュニケーションやプロジェクトの進行を円滑にする為のサポートを担当する職種です。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)の仕事内容は多岐にわたり、IT技術、語学力、マネジメントなどです。
また、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)として異文化に対する知識や価値観の違いなども把握していないと、両者の関係の均衡を保てずにプロジェクトの進行へ支障を出す場合もあります。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)として、システムエンジニア(SE)やPL(プロジェクトリーダー)などの経験を積んでから、キャリアアップするのが一般的です。
日本の企業では、エンジニア不足の対策やコスト削減を目的として、海外エンジニアを求めるケースが増加傾向があります。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)はグローバルなIT開発において重要な役割を担う人材となります。
オフショア開発とは、日本の企業が人件費の安い海外の企業やエンジニアへシステム開発を依頼することです。
以前は中国のエンジニアなどに依頼することが多かったですが、中国の人件費が上がってきた為、近年では発展途上国のベトナムやタイなどの国に依頼するケースが多くなっています。
オフショア開発では、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)はオフショア先(現地チーム)の国へ赴任し、発注側企業の人員として開発プロジェクトに参画します。
日本と海外の言葉や文化の違いがプロジェクトの進行に影響を与えないように、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、橋渡し役として仕様の説明や成果物の確認を行います。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、他にもプロジェクトの進捗や課題についてもオフショア先(現地チーム)に伝える業務もあり、幅広いITスキル(システム開発スキル)が求められます。
オフショア開発において、海外の開発拠点でプロジェクトを円滑に進める為、品質調整や進捗管理を担うブリッジSE(ブリッジエンジニア)は欠かせない人材です。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)をより理解するため、まず、オフショアについて詳しく知りたい方は下記記事をご一読ください↓
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)がオフショア先(現地チーム)でどんな仕事を担当するのか詳しく解説します。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、オフショア先(現地チーム)へプロジェクトの説明し、情報共有をしなければなりません。
オフショア先(現地チーム)の言葉の壁や文化の違いによって、プロジェクトの進行に影響がでないよう、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)が調整を行う必要あります。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、相手国の文化の特性なども理解した上でプロジェクト実施要領を作成し、問題発生時の対応や課題管理の方法などをオフショア先(現地チーム)へ伝えておきます。
オフショア先(現地チーム)では、システムエンジニア(SE)が途中で入れ替わることもある為、納品が遅れる場合の対応についても明確にしておかないといけません。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、オフショア先(現地チーム)でプロジェクトのサポートや設計書の修正なども行います。
オフショア先(現地チーム)では意思疎通が難しい場合もあり、間違った解釈で仕事を進められるとプロジェクトの遅延や取り返しのつかない事態になります。
オフショア先(現地チーム)の海外エンジニアが設計書を正しく理解できていない場合、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)が設計書の分かりづらい箇所を修正し、オフショア先(現地チーム)へ正しく伝達しなければいけません。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、オフショア先(現地チーム)でエンジニアの指導や育成も行います。
オフショア先(現地チーム)の海外エンジニアへ技術指導を行い、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は人材育成も考えなければいけません。
オフショア先(現地チーム)で、エンジニア(技術者)の育成を通じて双方の信頼関係を築くことにも繋がり、現地企業の技術を底上げすることもできます。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、オフショア先(現地チーム)の進捗報告や納品物が設計書通りに制作されているかをチェックします。
納品物が設計書と異なっている場合は修正指示を行いますが、オフショア先(現地チーム)の海外エンジニアが設計書を間違って理解していると素直に応じてくれないケースもあります。
つまり、海外エンジニアは日本の慣習には精通していないため、「(設計書に書いていなくても)ここはこのようにやる」みたいな暗黙の了解が伝わりません。
そのため、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、設計書において解釈の違いが生じないようにオフショア先(現地チーム)では丁寧な補足説明を行い、海外エンジニアとの意思疎通を大事にしましょう。
また、オフショア開発はコストを安くできる代わりに品質が落ちてしまう場合があります。
開発もオフショア先(現地チーム)に任せてしまうので、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)はトラブルを防ぐ為、進捗報告も文書化するなどしてお互いの認識を合わせるようにしてください。
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ブリッジSE(ブリッジエンジニア)が習得する必要のあるスキルについて解説します。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)には、ITスキル(システム開発スキル)が必要です。
インフラ系の案件やアプリ開発、品質テストなど携わる案件によって、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)に求められるITスキル(システム開発スキル)は異なります。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)はプログラミング、ハードウェアやソフトウェアの知識、設計スキル、プレゼンテーションスキルといった様々なITスキル(システム開発スキル)を身につけておかないといけません。
またブリッジSE(ブリッジエンジニア)として、開発プロジェクトに参画しTL(チームリーダー)、PL(プロジェクトリーダー)、PM(プロジェクトマネージャー)などのマネジメント経験があれば、オフショア開発で活かすことができます。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、英語スキルやオフショア先(現地チーム)で相手に分かりやすく伝える為のコミュニケーションスキルが欠かせません。
グローバルな開発プロジェクトにおいて英語スキルは必須となり、加えて他言語も習得すればブリッジSE(ブリッジエンジニア)として活躍できる幅が広がります。
他に言語や文化を学ぶならば、オフショア開発が増えているベトナム、インド、フィリピンなどのアジア圏がいいでしょう。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)には、説明力や交渉力といったコミュニケーションスキルも求められます。
オフショア先(現地チーム)と信頼関係を築く為、円滑なコミュニケーションがとれるようなに「会話力」を意識して語学学習をしましょう。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)として英語の習得方法を知りたい方は下記記事をご一読ください↓
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)として活躍するにはマネジメントスキルも重要です。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、納期までに開発を完了できるようにプロジェクトの進捗管理を行い、納品物は日本企業の水準に合った品質に調整しないといけません。
オフショア先(現地チーム)では、強いリーダーシップを発揮する必要もあるので、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、現状を冷静に分析して的確な指示を出せる人材でなければいけません。
またブリッジSE(ブリッジエンジニア)として、PL(プロジェクトリーダー)やPM(プロジェクトマネージャー)などの経験があると、開発プロジェクトをより円滑に進めることが期待できる為、採用される確率が高くなります。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)の年収は、「フリーランススタート」で求人・案件を調べてみると想定年収が600万~1,200万円の案件が出てきます。
求人・転職情報サイト「求人ボックス」では、『職種」をブリッジSE(ブリッジエンジニア)にして、検索条件の「年収」を1,000万円で絞り込むと、96件の求人・案件が確認できます。
また、経済産業省が実施した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」を見ると、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)と比較的ポジションが近いPM(プロジェクトマネージャー)や高度SE・ITエンジニアの平均年収は約834万円となっています。
しかし、スキルレベルも他の職種と比較して若干高めとなっており、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、平均年収が高いかわりに高度なITスキル(システム開発スキル)が必要とされる職種であることが分かります。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、システム開発のグローバル化が進んでいることから将来性の高い職種といえます。
経済産業省が公開している「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」のマクロ推計によれば、日本国内のIT人材が2030年までに最大で約79万人まで不足するという推計結果が出ています。
IT人材のニーズは高まり続けると予測されている為、国内のIT人材不足の対策としてオフショア開発が普及していくと考えられます。
オフショア開発では、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)の存在が重要になるので、今後は日本企業と海外企業との橋渡し役として、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)の需要が高まるでしょう。
また「DMM.com」や「ヤフー株式会社」などの大手IT企業や、「株式会社LIG」といったWeb系企業でもオフショア開発事業を手掛けている為、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)が活躍できる幅は広がり、求人・案件も増えていくことが期待できます。
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ブリッジSE(ブリッジエンジニア)の仕事内容やオフショア開発、必要なスキル、将来性などについて解説しました。
企業の開発プロジェクトもグローバル化が進み、オフショア開発において重要なポジションに位置するブリッジSE(ブリッジエンジニア)は貴重な存在となっています。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は需要が増えていく職種ですが、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)を目指している方にとっては競争相手も増えていくということです。
企業は能力が高く臨機応変に対応できるエンジニア人材を必要とする為、ITスキル(システム開発スキル)、英語スキル、マネジメントスキルなど一定のスキルだけでは通用しなくなり、ブリッジSE(ブリッジエンジニア)に求められるスキルが変動する可能性もあります。
ブリッジSE(ブリッジエンジニア)は、より幅広いITスキル(システム開発スキル)や語学力、異文化への深い理解、日本とは異なるビジネスマナーなど、日々学ぶことを怠らないようにしましょう。
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