公開日:2021.01.16
更新日:2025.03.24
PHPの学習をしており、フレームワーク「Laravel」に興味があるものの、Laravelがどのようなフレームワークかよく分からないという方向けに、Laravelについて紹介していきます。
本記事を読めば、 Laravelが自身に合っており、学習を開始するべきかわかるでしょう。
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<目次>
1.PHPのWebフレームワークであるLaravelとは
Webフレームワークとは
Laravelとは
Laravelの歴史
PHPのフレームワークの中でのLaravelの位置づけ
2.PHPのWebフレームワークのLaravelの特徴
MVCモデルを採用
パッケージ管理ツールの「Composer」
データ操作のための「Eloquent ORM」
コマンドツールの「Artisan」
簡単にバリデーションの設定ができる
3.まとめ
PHPのWebフレームワークの Laravelについて解説していきます。
WebフレームワークはWebアプリケーションの開発において高頻度で使用される共通の機能の動作や処理をパッケージ化したものを指します。
フレームワークを利用することで以下のことが可能です。
・業務効率化とスピーディーな開発
・複雑な機能や処理の実装
・フレームワークを開発メンバーが共有することによる、簡単な変更・再利用
Webフレームワークは、主に次の3つのタイプに分類可能です。
・フルスタックフレームワーク:Webアプリケーションの開発に必要な全ての機能が揃った多機能なフレームワーク
・マイクロフレームワーク:必要最低限の機能のみを揃えた、小規模開発向けの軽量のフレームワーク
・プログレッシブフレームワーク:部分的・段階的な要求の変化に対応可能な柔軟性を持ったフレームワーク
Laravelはフルスタックフレームワークです。
Laravelは2011年に、マイクロソフトの.NETの開発に携わっていたTaylor Otwell氏によって開発・リリースされたPHPのフレームワークです。
PHPのフレームワークの中では後発ですが、手軽さや扱いやすさによって人気を集め、2021年1月時点では最も人気の高いフレームワークとなっています。
活発なコミュニティ活動により、アップグレードが続いており、最新版は2020年9月に公開された Laravel v8.0です。
LaravelはPHPフレームワークの1つであるSymfonyを土台に開発されています。PHPのフレームワークの利用経験がある方は扱いに抵抗を感じることは少ないでしょう。
LaravelはTaylor Otwell(テイラー・オットウェル)氏により、オープンソースのWebアプリケーションのフレームワークとして2011年にリリースされます。
PHPのフレームワークとして Laravelに次いで人気を誇るCakePHPや LaravelのベースとなったSymfonyのリリースは2005年です。PHPのフレームワークとして歴史は長くありません。
しかしリリース後から急激に人気を集め、GitHubでのスターの獲得数がPHP・Ruby・Python等のバックエンド系プログラミング言語のフレームワークで最も多く、大人気のフレームワークとなっています。
Laravelの歴史を年表の形でまとめたのが次の表です。
年月 | バージョン |
2011年6月 | Laravel v1 |
2011年11月 | Laravel v2 |
2012年2月 | Laravel v3 |
2013年5月 | Laravel v4.0 |
2015年2月 | Laravel v5.0 |
2019年9月 | Laravel v6.0 |
2020年3月 | Laravel v7.0 |
2020年9月 | Laravel v8.0 |
Laravelは2011年の6月にリリースされてから、2014年の4月頃までは大きく人気が伸びることはなく、CakePHPの独壇場になっています。
しかし2014年の4月頃からは右肩上がりで人気が上昇していき、2014年の8月頃には、 LaravelのベースとなったSymfonyを抜かしました。
そして2022年1月時点では、CakePHPやsymfonyなどと大きな差をつけて1位となっています。
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PHPのWebフレームワークの Laravelを理解するうえで、重要な5つの特徴を紹介していきます。
MVCモデルはプログラムの処理を役割毎に分けて開発を行う考え方です。
Webシステムの開発に頻繁に用いられます。MVCモデルの考え方で、役割毎に分けて開発を行うことで、誰にでも読みやすいコードが作成可能です。
例えばWebシステムでユーザーの新規登録ができる機能を実装する場合を考えましょう。
画面には入力フォームが用意されており、ユーザーは項目の入力後に登録ボタンをクリックします。
その後プログラムは入力された値を受け取り問題なければデータベースへデータを登録し、「登録完了」の画面をユーザーへ返します。
この一連の流れに必要な機能や画面を1つのファイルに書くことも可能ですが、煩雑なコードになるでしょう。
そこでMVCモデルでは以下のように処理を役割毎に分け、別の場所に書きます。
・入力フォーム画面
・入力された値の受け取り・確認
・データベースへ登録
・登録完了画面
Laravelは導入が簡単という特徴を持ちます。
Laravelの導入を簡単にしているパッケージ管理ツールが「Composer」です。
Composerとはプロジェクトが必要とするライブラリやパッケージを管理し、インストールを行う機能を指します。
パッケージ管理ツールがない環境ではメンバーがそれぞれ必要なライブラリの公式サイトにアクセスし、ファイルをダウンロード、ローカルに展開するといったことが必要になります。
一方でComposerがあれば、それらの個人の裁量に依存せずに導入可能です。
Eloquent ORM(Eloquent Object Relational Mapping)は、Laravelで提供されているデータ操作のための機能を指します。
データベースのレコードをプログラミング言語のオブジェクトとして利用ができる仕組みです。
これによりデータベースのレコード情報を新たにクラス定義し、属性定義し、オブジェクトを生成するといった手間なくデータベースの情報を活用できます。
簡単に少ないコードで各種設定やアプリを作ることを可能にするのが、 Laravelのコマンドツール「Artisan」です。
例えばブログにあると便利な以下のようなコマンドを1行のコードで簡単に作ることができます。
・情報を入力する
・情報を編集する
・情報をページで表示する
・情報をデータベースに登録する
・情報をデータベースから削除する
バリデーションは入力値チェックを行うことです。フォームを作成した際などに利用されます。
例えばユーザーが入力した値が整数であって欲しい時や、日付であって欲しい時、メールアドレスであって欲しい時などにLaavelを利用することで、簡単な設定でバリデーションが可能です。
入力必須、指定された値以上か、ファイルが指定された拡張子か、ファイルが画像かなどのバリデーションできます。
フレームワークを利用せずにチェックを行ってプログラムの記述を行うと、時間がかかりますが、 Laravelを利用すれば、時間がかかりません。
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本記事ではPHPの人気フレームワーク Laravelについて解説してきました。
Laravelは2011年のリリース後、順調に人気を伸ばしていき、2021年1月時点で最も人気のPHPのWebフレームワークです。
Laravelを利用することで大幅な業務効率化が可能でしょう。PHPを学習しており、フレームワークの習得を検討している方は、 Laravelをおすすめします。
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