公開日:2021.02.03
更新日:2025.03.24
近年、Slack(スラック)やChatwork(チャットワーク)などのコミュニケーションツール、TwitterやFacebookなどのSNSを使用し、文章で何かを相手に伝える機会が増えています。
しかし「文章を書くのが苦手」「文章の要点が相手に伝わらない/伝わりづらい」「自分で書いていて何を伝えたいのか分からなくなる」など感じたことはありませんか?
相手に伝えたいことを全て伝えられる文章を書くことは、案外難しいものです。
そこで今回は、文章を書くことに苦手意識を少しでも持っている会社員やフリーランスに向けて、「読みやすい文章とは」や「文章を書くコツ」、「文章力を上げる方法」を解説します。
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<目次>
1.読みやすい文章とは
客観的事実を書いている文章
主観を最後に加えている文章
文章全体の流れが明確である
2.読みやすい文章を書くコツ9選
文章量を減らす
遠回しの表現をしない
修飾語と被修飾語をあまり離さない
句読点の打ち方を注意する
接続詞を多用しない
同じ文末を繰り返さない
二重否定を避ける
表記を統一する
主語と述語のねじれさせない
3.文章力を上げる方法
文字に触れる
書いた文章を読み返す
第三者に文章を見てもらう
読みやすい文章を真似する
4.まとめ
この章では読みやすい文章とはどのような特徴のある文章なのかを解説します。
読みやすい文章は、事実や概要を提示されているものです。
つまり客観的事実を書いている文章です。
例えば、以下のような文章を指します。
・◯◯社の調査では、クリスマスプレゼントに欲しいものの第一位は腕時計でした。
・◯◯ランキングで1位を獲得しており、利用者からの好評を得ています。
読みやすい文章は、主観を最後に加えていることが多いです。
客観的な事実だけをまとめた文章では、論文のような堅い表現になりやすいです。
データや事実に基づき、考察などの主観を最後に加えることで、柔らかい文章になり、かつ独自性のある文章になります。
読みやすい文章は、文章全体の流れがはっきりしています。
例えば「PREP法」などを参考に書いている文章は、流れが明確であるため理解しやすいです。
そのため、読みやすい文章と感じられるのです。
Point(結論):結論は◯◯です。
Reason(理由):なぜなら◯◯であるからです。
Example(具体例):たとえば◯◯があります。
Point(結論):したがって◯◯です。
この章では、文章を書くコツを9つ解説します。
すぐに試せるコツに焦点を当てていますので、ぜひ実践してみましょう。
「文章量が多く、要点が分かりづらい」というのは、相手にとって理解しにくい文章です。
無駄な表現を含む言葉を多く含めて、簡単な要点を難しく言い換えている方は多いのではないでしょうか。
「情報量が同じ場合、短い文章の方が伝わりやすい」です。
以下の例文と改善例です。
例文:
文章から無駄な言葉を取り除くことで、読者が文章を読み飛ばしてしまうという可能性を減らすことができます。
つまり、より読者に伝わりやすくなる可能性があります。
改善例:
文章から無駄な言葉を取り除けば、読者が読み飛ばす可能性を減らせます。
つまり、より読者に伝わりやすくなります。
「~すること」「~という」「~するもの」などの表現を多く使用しないことが、読みやすい文章を書くコツです。
語尾に2つの動詞が重なっている場合も、読みづらい表現ですので注意しましょう。
以下例文と改善例です。
例文:
売上を150%達成するということが可能になります。
改善例:
売上を150%達成することが可能です。
売上を150%達成できます。
つまり、より読者に伝わりやすくなる可能性があります。
修飾語と被修飾語をあまり離さないことが、読みやすい文章を書くコツです。
修飾語とは、他の部分を詳しく説明している語句のことです。修飾語によって説明される部分を被修飾語と呼びます。
修飾語は被修飾語の直前に持ってくるのが基本です。
以下例文と改善例です。
例文:
できるだけ、当社ではお客様のご要望にお応えできるよう詳細をお伺いしています。
改善例:
当社ではお客様のご要望にお応えできるよう、できるだけ詳細をお伺いしています。
修飾語と被修飾語が離れていると、意図していない意味として相手に理解されてしまうため注意しましょう。
句読点の打ち方を注意することが、読みやすい文章を書くコツです。
句読点の打ち方に厳密な正解はありません。
長い文章は読みにくいため、適度に区切り整えましょう。
必要に応じて、箇条書きにするのも良いかもしれません。
以下例文と改善例です。
例文:
フリーランスエンジニア向け案件検索エンジン「フリーランススタート」を運営している株式会社Brocanteは今年で創業4年を迎えます。
改善例:
フリーランスエンジニア向け案件検索エンジン「フリーランススタート」を運営している株式会社Brocanteは、今年で創業4年を迎えます。
接続詞を多用しないことが、読みやすい文章を書くコツです。
接続詞には、以下のようなものがあります。
順接:だから、そのため、そこで、したがって、よって
逆説:しかし、だが、ところが、のに、にもかかわらず
並列:また、かつ、そして、および
列挙:1つは、もう1つは
添加:そして、それに、さらに、その上で
対比:一方、反面、あるいは、むしろ、もしくは
選択:または、それとも
説明:つまり、なぜなら、ただし、要するに
転換:それでは、ところで、では
接続詞は、文と文のつながりを良くしてくれます。
接続詞を使用しなくても文章の意味が通じる、繋がりが変ではない場合は削除しましょう。
以下例文と改善例です。
例文:
「文章を制作する上で大事なのは、結論を先に述べることです。なぜなら、最初に読者の関心を引き寄せる必要があるからです。
つまり、読者が知りたいのは、疑問を解決できるかです。したがって、結論を先に伝えることが大切です。」
改善例:
「文章を制作する上で大事なのは、結論を先に述べることです。最初に読者の関心を引き寄せる必要があるからです。
読者が知りたいのは、疑問を解決できるかです。したがって、結論を先に伝えることが大切です。」
同じ文末を繰り返さないことが、読みやすい文章を書くコツです。
「~です。~です。~です。」「~ました。~ました。~ました。」と同じ文末表現が連続すると、文章のリズムが単調で、機械的で稚拙な印象を与えてます。
文章を書くとき、文末に気をつけると文章が自然な形になり読みやすくなるのです。
以下例文と改善例です。
例文:
「新サービスは◯月◯日リリースです。
新サービスは、△△というユーザーファーストな機能付きです。
社内でも好評の機能です。
みなさんに喜んでもらえる機能です。」
改善例:
「新サービスのリリース日は◯月◯日に決定しました。
新サービスには、△△というユーザーファーストな機能が付いています。
機能の評判が気になりませんか?
この機能は社内でも好評で、みなさんにもきっと喜んでもらえる機能です。」
二重否定を避けることが、読みやすい文章を書くコツです。
二重否定とは、一つの文章のなかで否定する言葉を2回使用し、肯定を表す表現です。
二重否定を使用しない方が、文章は分かりやすく相手に的確に伝わります。
ついクセで二重否定を使う場合もあり得ますが、基本的には避けましょう。
以下例文と改善例です。
例文:
プロジェクトが遅延する可能性がないとは限りません
リスクがないとは言えません
その方法であれば、やれないこともないでしょう
締め切りに間に合わないこともない
改善例:
プロジェクトが遅延する可能性があります
リスクがあります
その方法であればできます
締め切りに間に合います
表記を統一することが、読みやすい文章を書くコツです。
表記の統一とは、同じ文章内で漢字、ひらがな、カタカナの表記が統一されていることを指します。
表記違いがある場合、相手は文章の内容を理解しにくくなります。
以下例文です。
「皆様」「みなさま」「皆さま」
「自分」「自身」「じぶん」
「スマホ」「スマートフォン」「モバイル端末」
「Web」「WEB」「ウェブ」
主語と述語のねじれさせないことが読みやすい文章を書くコツです。
ねじれ文とは、文章を書く際主語と述語が正しく噛み合っていないことを指します。
長文の場合、主語と述語が離れやすいため特に注意しましょう。
以下例文と改善例です。
例文:
昔からいた人に言わせると、東京の下町もだいぶ変わってしまったと話している。
改善例:
昔からいた人は、東京の下町もだいぶ変わってしまったと話している。
上記例文は「言わせると」の一語があるために、主語「昔からいた人」と述語「話している」の対応関係が分かりづらくなっています。
主語と述語を正しく識別させることにより、意味内容を伝えやすくしています。
この章では文章力を上げる方法を解説します。
継続して実践していくことにより文章力向上を見込めるため、ぜひ参考にしてみましょう。
文字に触れることで自然と文章の書き方や使える語彙が増えていき、文章力を上げられます。
具体的には1週間に1冊ずつ本を読んだり、文章を書いたりしましょう。
TwitterやFacebookなどSNSの投稿でも文章を書いていることになるため毎日続けられる方は多いのではないでしょうか。
書いた文章を読み返すことで、文章力を上げられます。
一気に書きあげた場合、冗長な文章を書いていることや誤字脱字、回りくどい表現方法が多いです。
「読む人にとってわかりやすい文章になっているか。」「読む人の知りたいことが書かれているか。」「難しい言葉を使っていないか。」「言葉足らずになっていないか。」などを客観的に確認することにより文章力を向上できます。
第三者に文章を見てもらうことで、文章力を上げられます。
具体的には第三者での知識や意見を加えることにより、自分では気が付かなかった誤字や、伝わりづらい表現、新たな言い回しや言葉を知ることができます。
文章を見てもらえる環境であれば、ぜひ試してみましょう。
様々なパターンの文章の中から、読みやすい文章を見つけ真似することで文章力を上げられます。
例えば、スポーツを上手くなりたいとき、本や動画を見て真似をすることと同じです。
「こういう見方もできるのか」「こんな表現があったのか」「こうした構成で書き進めるのか」など、文章を真似することにより様々な発見があります。
つまり、文章においても良い手本を真似ることは成長に繋がりますので、ぜひ試してみましょう。
今回は、文章を書くことに苦手意識を少しでも持っている会社員やフリーランスに向けて、「読みやすい文章とは」や「文章を書くコツ」、「文章力を上げる方法」を解説しました。
日本語は似た表現をいくつも持っており、言葉で伝えなくても文脈を読み取る必要のある言語です。
そのため、あいまいな表現方法や省略されている言葉が多く、難しいと感じる方は多いでしょう。
文章や表現方法のルールを理解し、自分で試していくことにより伝わりやすく分かりやすい文章に上達するでしょう。
諦めずにコツコツ学習していき、読みやすい/伝わりやすい文章の力を付けていきましょう。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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