公開日:2021.02.12
更新日:2025.03.24
「はじめての転職に備えて、履歴書の書き方を知りたい」
「久しぶりの転職で、履歴書の書き方に不安がある」
「新卒と転職の履歴書の違いを知りたい」
現在転職活動中、もしくはこれから転職を検討する皆さんに向けて、上記のような疑問を解消する「人事担当者の印象に残る履歴書の書き方」についてご紹介します。
記事の後半には、履歴書の記入例や無料の履歴書テンプレートを用意していますので、是非活用してみてください。
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<目次>
1.履歴書を記入する前に知っておきたいこと!
履歴書には形式・種類がある
履歴書はPCと手書き、どちらが良い?
2.履歴書を書く時の注意点
年号は統一する
黒色のインクを使う
3.転職における履歴書項目別の書き方
【写真】の選び方
【学歴・職歴】の書き方
【免許・資格】の書き方
【志望動機】の書き方
【趣味・特技】の書き方
【健康状態】の書き方
【本人希望欄】の書き方
4.履歴書ダウンロード出来ます!
5.まとめ
履歴書を書き始める前に、あらかじめ知っておくべきポイントについて確認しておきましょう。
履歴書には、形式別にいくつかの種類が存在しています。
市販されているもので最も一般的な形式は、JIS規格の履歴書です。
経歴や資格、志望動機、スキルの記入欄がバランスよく配置されていますが、転職は新卒採用と異なり、各々の経歴次第で必要な記入欄の広さが異なります。
転職回数が多い人は、学歴・職歴欄の広い履歴書、初回の転職や第二新卒の人は志望動機欄が大きい履歴書と、目的や状況によって履歴書を使い分けましょう。
ちなみに履歴書のサイズには、A4サイズ(A3サイズの2つ折り)とB5サイズ(B4の2つ折り)の2種類が存在します。
久しぶりに転職活動をするミドル・シニア世代の人にとっては、履歴書といえばB5サイズの印象があるかもしれませんが、最近では書類管理の観点から、A4サイズの履歴書を採用する企業が多くなりました。
現時点で履歴書のサイズはA4とB5のどちらでも構いませんが、応募先企業によって指定されることもあります。
募集要項に履歴書サイズの指定がないか、エントリー前に確認しておきましょう。
履歴書はひと昔前までは手書きで書くことが一般的でしたが、最近では状況が変わりつつあります。
株式会社i-plugが2020年に実施した就活の意識調査アンケートによれば、「手書き以外の履歴書は評価を下げますか?」という質問に対して「いいえ」と答えた人事担当者は、全体の85.6%に上りました。
企業の8割が「履歴書は手書きでなくても構わない」と回答した結果です。
ちなみにこのアンケートは、新卒採用の人事担当者が対象です。実力や経歴が重視される転職・中途採用の場合、手書きの履歴書の重要性はさらに低くなるでしょう。
上記の通り履歴書はPC、手書きどちらで書いても構いませんが、それでも悩む人は応募先企業の業界や社風に合わせて判断してください。
創業何十年の老舗企業や昔から続く業界であれば、手書きの履歴書を見慣れた人事担当者が、一定数在籍している可能性が高いといえます。
字に自信のある人は、手書きの履歴書で誠実さや本気度をアピールしても良いでしょう。
一方、能力や効率を重視する外資系企業やITベンチャーでは、手書きの履歴書にこだわるケースはほとんどありません。PCで作成することをおすすめします。
実際に履歴書を書く時に、押さえておくべきポイントについてご紹介します。
履歴書には、学歴・職歴や資格取得年月など、年号を記入する項目が複数あります。
西暦・和暦どちらを使用しても問題ないため、書きやすい年号で記入して構いません。
ただし、使用する年号は、必ず和暦か西暦のどちらかに統一しましょう。
履歴書は、企業に対して自身の経歴を伝えるための書類です。
年号を混在して使用するのは分かりづらいだけではなく、人事担当者からマイナスのイメージ与えかねません。
履歴書が完成したら、提出前に全体を通して同じ年号で書かれているかを確認してください。
また、年号に和暦を使用する場合、昭和を「S」、平成を「H」のような表記で記入するのはビジネスマナーとして不適切です。
正式な書類ですから、必ず「昭和〇年」、「平成〇年」のように略さず記入しましょう。
履歴書に使用するインクは、手書き・PC問わず黒色を選びましょう。
市販の履歴書を購入すると、「履歴書は黒か青のペンで書くのが望ましい」のような説明書きが書かれていることがありますが、この場合の青とは、万年筆の「ブルーブラック」を指しています。
一般的な青ボールペンや青インクで履歴書を書くと、悪目立ちする可能性があるため、無難に黒色を使用することをおすすめします。
手書きで履歴書を書く場合、にじまないタイプのサインペンやボールペンがよいでしょう。
擦って消せる「フリクションボールペン」の使用はNGです。
フリクションボールペンのインクは書類同士の摩擦でも薄くなる上、長期保管すると劣化して自然に消えてしまいます。
履歴書は公的書類としての意味合いが強い書類ですから、改ざんを防ぐ意味でも消えないペンで作成してください。
なお、履歴書の間違った部分を二重線と訂正印で修正するのは、形式上は認められていますが、企業側からの印象は当然良くありません。
書き損じた場合は、最初から書き直すことをおすすめします。
PCで作成する場合は、インクの掠れやインク漏れに注意してください。
家庭用のプリンターを使用すると、印刷直後の紙面はインクが乾いていないことがあります。
封筒に入れる前に、念のため履歴書の表面を乾かしてから折るようにしましょう。
また、PCの場合は使用するフォントや文字の大きさも重要です。
変わったフォントの使用は避け、ビジネス文書によく使用される明朝体かゴシック体を選択してください。文字の大きさは、名前の部分を14~18pt、本文を10.5~12ptで記入すると良いでしょう。
転職における履歴書の書き方について、項目別に解説します。
履歴書の写真は、人事担当者が最初に注目する重要なポイントです。
良い第一印象を与えるためにはいくつかの注意点があります。
まず、履歴書に使用する写真は、撮影後3か月以内の最新のものを使用しましょう。
好印象を与えるためには、自撮りや無人の証明写真機ではなく写真館やフォトスタジオのカメラマンに撮影してもらうことをおすすめします。
撮影時の服装はスーツが基本です。私服通勤可の職場だったとしても、書面上はスーツ着用の写真を使用するのがビジネスマナーです。
女性の場合、派手なメイクは避け、社会人としての知性や清潔感を感じさせるナチュラルメイクを心がけましょう。
なお、履歴書に使用する写真てのサイズは「3cmx4cm」、背景は「白もしくは青」です。
手書きの履歴書に写真を直接貼り付ける際は、万が一剥がれることを鑑みて、裏面には氏名を記載しておきましょう。
転職における履歴書の場合、学歴は高校の卒業年月から書くのが一般的です。
学歴が多く記入欄が足りない場合は、一部を省略して書いてもかまいません。ただし、学校名は短縮せず「〇〇高等学校」のように記載してください。
会社名についても同様です。(株)と省略せず「〇〇株式会社」のような正式名称を記載します。また、企業の合併・買収などで社名が変わった場合は、「〇〇株式会社(現△△株式会社)」と記入しましょう。
職歴については、所属部署の下に担当業務の内容を簡単に説明しておきましょう。
学歴・職歴欄の具体的な書き方例は以下の通りです。
枠に収まるように改行せず記入しましょう。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
学歴 | ||
平成〇年 | 3月 | 東京都立〇〇高等学校 卒業 |
平成〇年 | 4月 | 〇〇大学 工学部 情報システム科 入学 |
平成〇年 | 3月 | 〇〇大学 工学部 情報システム科 卒業 |
職歴 | ||
平成〇年 | 4月 | 株式会社〇〇 入社 |
事業開発本部 カスタマーサクセス課 | ||
自社プラットフォームの管理・運営に従事 | ||
令和〇年 | 12月 | 一身上の都合により退職 |
令和〇年 | 1月 | 〇〇株式会社 入社 |
アプリケーション事業部 開発設計室へ配属 | ||
サーバーサイドエンジニアとして開発業務に携わる | ||
現在に至る | ||
以上 |
学歴・職歴と同様、免許・資格についても省略せずに正式名称を記載してください。
例えば、自動車免許の正式名称は「普通自動車第一種免許」です。
複数の資格を所有する場合、全てを記載するのではなく、応募先の企業や職種に併せて取捨選択を行ってください。
実務に関係のない資格を雑多に記載しても、人事担当者には評価されづらい上、キャリアの方向性を疑問視されてしまう可能性があるためです。
逆に特に記載できる資格が無い場合は、関連業界のセミナーの受講履歴や、これから受験予定の資格で空欄を埋める方法があります。
なお、学歴、職歴、資格の虚偽記載は経歴詐称となり、場合によっては内定が取り消される可能性があるため絶対に避けましょう。
故意的な虚偽記載でなくても、取得年の誤記や資格の期限切れの可能性があるため注意が必要です。
資格を履歴書へ記入する前に、証明書や免状の内容について確認しておきましょう。
学歴・職歴の記入例は以下の通りです。
年 | 月 | 資格・免許 |
平成〇年 | 5月 | 普通自動車第一種免許 取得 |
平成〇年 | 10月 | TOEIC Listening & Reading Test 760点 取得 |
平成〇年 | 4月 | 基本情報技術者試験 合格 |
志望動機を書くために、まず押さえるべきポイントは「企業研究」です。
志望動機を考える際「なぜその業界を志望したか」だけでは、人事担当者を納得させるための根拠として不十分です。
業界内にいくつかある企業の中で、なぜその企業を選んだのか、競合他社との違いや特色は何かなどを理解する必要があります。
もう1つのポイントは、採用ニーズにマッチした内容が志望動機にり込まれているかどうかです。
企業が人材を募集する背景には、採用後に実行したいミッションや、クリアしたい課題があります。
企業側のニーズを満たす人材であることが志望動機から読み取れなければ、いかに優れた経歴を持っていたとしても、人事担当者に対して強い印象を与えるのは難しいでしょう。
志望動機を書く際は過去から現在までのキャリアをアピールするだけではなく、入社後にどう活躍したいかについて、つまり「未来」の情報を盛り込むことが重要です。
趣味・特技については、履歴書の記載事項の中での重要度は高くありません。
経歴や資格、志望動機など、書きたい内容が多い人は、最初から趣味・特技の記載欄がない履歴書を選択しても良いでしょう。
ただし、書き方によっては趣味・特技もPRの材料になり得ます。
例えば、野球やサッカーなどのスポーツは、チームワークやコミュニケーション能力のアピールになります。
団体競技に限らず、長年同じスポーツを続けていた経験は、継続力や忍耐力がある人材として好印象です。
他にも、PCスキルや語学関連などは業務に関連しそうな趣味・特技を記載しておくことで、面接時のアイスブレイクや、話題のきっかけとなる可能性があります。
健康状態の判断基準は「募集する職種に従事するにあたり、支障の無い健康状態であるかどうか」です。
持病がある場合でも、軽い症状や通常業務に差支えの無い病気であれば、特に書く必要はありません。
健康への強い不安や重大な疾患が無い限り、「良好」もしくは「きわめて良好」と記載しましょう。
本人希望欄には、年収や労働条件などの要望は原則として記載せず、「貴社規定に従います」とするのが無難です。
書類選考の時点で細かい要望を書いてしまうと、人事担当者から「面倒な人材」とみなされる可能性があるためです。
条件交渉は希望欄に書くのではなく、ある程度選考が進んだ面接の場で行いましょう。
一方で、本人希望欄に書いておいたほうが良い条件もあります。
・複数ある募集職種の中から希望する職種を指定する場合
(記載例:フロントエンドエンジニアを希望いたします。)
・連絡時間や面接日時に制限がある場合
(記載例:現職にて就業中のため、可能であれば17時以降の連絡を希望いたします。)
上記以外のケースでどうしても譲れない条件を記載したい場合は、謙虚さが伝わるような書き方を心掛けましょう。
これから履歴書を書く人へ向けて、履歴書がダウンロード出来るサイトをご紹介します。
転職エージェントDUDAが提供する履歴書のテンプレートです。
JIS規格の履歴書はもちろん、「経歴を強調できるテンプレート」「志望動機を強調できるテンプレート」など、より強くアピールしたい項目によって欄の広さを選択することが可能です。
転職Hacksが提供する履歴書のフォーマット集です。
経歴に自信がない場合や、趣味・特技の記載を避けたい場合など、現在置かれている自身の状況によってテンプレートを使い分けられるのがポイントです。
転職活動中の皆さんに向けて、履歴書の書き方について解説しました。
書類選考で苦戦する場合、経歴やスキルではなく、履歴書の書き方に問題がある場合も少なくありません。
応募企業ごとにPRポイントを変えるなど内容の推敲をしっかりと行い、転職活動における第一関門突破を目指しましょう。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
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