公開日:2021.07.06
更新日:2025.03.24
プログラムを記述するうえで、記述内容の分かりやすさや効率性はとても重視されるポイントです。
特に業務として受けている場合や複数のメンバーで共同開発している場合などにおいては、各処理を分かりやすく整理しながら記述していくことが不可欠でしょう。
そこで重要となる概念が「MVCモデル」です。
この記事では、MVCモデルの概要やメリット、デメリットについて解説します。
特に、以下の方にこの記事をご一読していただきたいです。
・MVCについて調べているエンジニアやビジネスマン
・MVCの意味について整理しながら理解したい方
・MVCのメリットを知りたい方
・MVCのデメリットを知りたい方
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<目次>
1.MVCとは
Model(モデル)
View(ビュー)
Controller(コントローラー)
2.MVCのメリット
効率的に作業が進められる
分かりやすい
コードの再利用もできる
3.MVCのデメリット
制約がかかる
時間がかかる
細かな設計が必要
4.まとめ
この章では、MVCとは何かについて「M」「V」「C」それぞれの役割に分けてお伝えします。
MVCモデルでは、各要素で役割が決まっています。
Model(モデル)はシステムの根幹をなす、大切な部分だと言えます。
データ処理やデータのデータベース保存などを行う、ビジネスロジックを書く部分です。
端的には、表示や入力に直接関係しない処理を行う要素だと言えるでしょう。
さらに、保存したデータを取得し、Controller(コントローラー)へ送る役割もModelは担います。
データ管理のコードをモデルに集中させることで、何らかの不具合が発生した時に問題点がすぐ判明する利点があります。
例えば、日付機能や計算、ユーザーインターフェイスへの通知などはModelの役割です。
データベースの操作が中心になることも多く、プロジェクトによってはLogicと呼ばれる別の場所を作り、そちらにデータ処理の部分を書くこともあります。
View(ビュー)は、ユーザーインターフェイスの部分を担当する要素です。
ユーザーインターフェイスとは、ユーザーが直接触れる画面のことを指します。
Modelに保存された情報をViewに渡すことで、初めてユーザーは視認することが可能になります。
端的には、表示や入力に関わる処理を行う要素だと言えるでしょう。
ViewはHTMLやCSSで記述されることが多くありますが、その他のコードも使われることがあります。
また、Viewはユーザーからの指示をController(コントローラー)へ送る役割も担います。
例えば、SNSなどにアクセスすると常に最新の情報が表示されるのは、Viewが都度データベースから最新情報を取得し、表示してくれるためです。
Controller(コントローラー)は、ユーザーのリクエストに基づいて他の2要素を文字通りコントロールする要素です。
具体的な流れとしては、Viewからのリクエストを元に、Modelへ処理の命令を実施します。
さらにModelから処理結果を受領し、Viewへレスポンスを返すことも、Controllerの役割です。
ただしControllerはModelにあるデータの書き換えを行ったり、Viewの表示を変えたりはしません。
つまり、ControllerはModelとViewの間に立って呼び出しや操作などの仲介を行っているような立場であると言えるでしょう。
この章では、MVCのメリットについて3つに整理してお伝えします。
MVCによって、作業がより効率的になります。
MVCでは役割別に要素を分けそれぞれにコードを書いていくため、コードの関連先を迷うようなケースが少なくなる貯めです。
業務を分けて行うことで、専門性の高い作業でも効率的に進めることができるでしょう。
開発時だけでなく変更時や保守時にも作業効率が向上するため、より柔軟に作業を進めることが可能になります。
また、機能に応じてファイルを区分けしプログラムを書き込んでいくため、分業もしやすくなります。
メンバーそれぞれが得意な場所に集中しやすいことからも、作業効率は上がると考えられます。
それぞれの要素が独立しているため、ある部分の変更・修正が他の部分に影響を及ぼしにくいと言えるでしょう。
MVCの概念導入により、作業全体の理解がしやすくなります。
Modelへはロジックコード、表示や入力に関わる部分はViewと、MVCではアプリケーションの整理を行います。
MVCによって誰が見ても分かりやすいコード記述に近づきます。
また分かりやすいということは、バグ修正やトラブル発生時の対処などもしやすいと言えます。
そのため、仕事として開発を行う際には非常に有効性の高い概念であると言えるでしょう。
さらに、リリースする前にエラーのチェックやレビューを行うことで、高品質な成果物をクライアントに渡すことにもつながります。
MVCの概念を導入して設計・開発を行うと、コードの再利用が可能になるケースも多くあります。
コードの再利用とは既に書かれているコードを改めて使用することです。
既に書かれているコードは正しく機能することが分かっているため、再利用をすることで作業効率が格段に上がります。
特にModelに記述されているコードは再利用できることが比較的多く、そのほかにも汎用的な計算や通信方法などの基礎的な役割を担う部分も再利用ができます。
この章では、MVCという概念のデメリットを3つに整理してお伝えします。
MVCではオブジェクトを分けてコードを記述していくため、オブジェクト間での制約が発生して作業の効率性が損なわれる可能性があります。
MVCではオブジェクトを複数作成することが求められます。
また、MVCのフレームワークを利用することになれば、コーディングの自由度はどうしても下がってしまうでしょう。
MVCの概念により、作業により時間がかかってしまう可能性もあります。
MVCでは機能ごとに要素を分割し、コードを記述していきます。
そして機能にあった役割分担を行えなければ、MVCの概念を取り入れる利点がありません。
オブジェクトを分けて記述をするため、その分だけ時間がかかってしまう可能性は考えられるでしょう。
特に小規模なプロジェクトにおいてMVCを適用する際には、開発プロセスやデータの転送に時間がかかってしまい効率が悪くなることもあるでしょう。
MVCのメリットを享受するためには、役割分担における詳細な設計が必要です。
もし役割分担があいまいなままで作業を進めてしまうと、プログラムの構造自体が不安定なものになってしまうリスクがあります。
作業効率の向上やコードの分かりやすさなど、様々なポイントにおいてメリットがあるのがMVCの概念です。
しかし大まかな役割分担の設定だけではそのメリットを活かしきることができないため、最初の段階である役割分担の設計においては、時間をかけるつもりで取り組むべきでしょう。
MCVモデルとは、プログラムの記述を「M」「V」「C」の3要素に分けて整理する概念のことです。
M・V・Cそれぞれにはっきりとした役割が与えられているため、活用にあたっては理解を深めておきましょう。
MVCモデルを活用することで、作業効率や記述内容の分かりやすさが向上するため、実務として非常にメリットが大きいと言えます。
ただし設計段階で役割分担をはっきりと決めるなど、注意点をしっかりと理解しておくようにしてください。
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