Webエンジニアはリモートワークできる?リモートワーク求人・案件実情や要求されやすいスキルを解説!

リモートワーク市場動向分析

公開日:2021.08.24

更新日:2025.03.24

リモートワークとは、主にオフィス以外の遠隔地で業務を行う働き方を意味します。
ネット上やSNS上ではWebエンジニアのリモートワークについての話題が挙がっていますが、実際のところWebエンジニアはリモートワークと相性がよい職種です。


当記事ではWebエンジニアとリモートワークの関係や求人・案件事情、年収、Webエンジニアのリモートワーク求人・案件獲得方法などを解説します。

<目次>
1.Webエンジニアはリモートワークできる?
エンジニアのリモートワーク事情
リモートワークが難しいエンジニアについて
2.Webエンジニアのリモートワーク求人・案件実情
3.Webエンジニアの年収
リモートワーク求人・案件だと年収は変化する?
Webエンジニアとシステムエンジニア(SE)の年収の違い
4.Webエンジニアのリモートワーク求人・案件獲得方法
フリーランスエージェントの活用
クラウドソーシングサービスの活用
SNSの活用
5.Webエンジニアがリモートワーク求人・案件で要求されやすいスキル
プログラミングスキル/知識
データベース関連スキル/知識
システム開発スキル/知識
上流工程のスキル/知識
6.リモートワーク求人・案件に参画する際の注意点
評価基準が成果物だけとなる
長時間労働になりやすい
情報漏洩に注意
7.まとめ

 

 

 

1.Webエンジニアはリモートワークできる?


Webエンジニアはリモートワークできる?関連画像
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Webエンジニアの業務は、主にWeb上で使用されるアプリケーションやサイトの設計・開発、プログラミングなどです。

フロントエンジニアやバックエンドエンジニア、アプリケーションエンジニアなどが当てはまります。

 

上記にあるWebエンジニアとしての働き方はリモートワークと非常に相性がよいです。

理由をみていきましょう。

 

単独で作業を行うことが多いから
PCや作業環境が揃えば在宅でも業務が進められるから
アプリやWebページなどのソフトウェア関連の作業はオンライン上で実施できるから
クラウドツールや画面共有機能、ボイスチャット、テキストチャットなどを用いればPCなどの端末から連絡を取りやすいから など

 

 

エンジニアのリモートワーク事情

ITエンジニア・Webデザイナーの転職サポートで有名な転職エージェント「レバテックキャリア」がエンジニア300人に行った調査によると、2022年2月時点でリモートワークを実施しているのが74%であり、かつ半数以上の人がフルリモートで働いているという結果が出ています。

上記調査結果からも、エンジニア職種はリモートワークを導入しやすい傾向があるといえます。

 

 

リモートワークが難しいエンジニアについて

Webエンジニアはリモートワークに向いますが、リモートワークが難しいエンジニアも存在します。

具体的にはソフトウェアではなくハードウェア、つまり端末や部品、配線などを物理的なものに触れて作業する必要があるエンジニアです。

 

ネットワークエンジニアや組み込みエンジニア、インフラエンジニア、サーバーエンジニアなどが当てはまります。

またWebエンジニアであっても、クライアントや顧客のもとへ直接足を運ぶ必要がある業務の場合、出勤や通勤を完全になくすことは困難になるでしょう。

 

逆に月数回の出勤のみで対応できるハードウェア系のエンジニアの仕事も存在します。

リモートワークのWebエンジニアへの転職およびフリーランス求人・案件を探す場合は、職種だけでなく企業ごとの業務形態にも注目する必要があります。

 

なおリモートワークが難しいエンジニアであっても、2021年現在ではクラウドツールの普及やリモートの普及が進んでいる背景があることから、リモートワーク求人・案件自体は以前よりも増加傾向が見られます。

 

 

 

2.Webエンジニアのリモートワーク求人・案件実情


Webエンジニアはリモートワークできる?関連画像
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前述したレバテックキャリアの調査によると、新型コロナウイルス感染拡大後にリモートワークが導入されたというエンジニアが77%に上りました。

以前よりリモートワーク求人・案件自体が増加傾向にあるといえるでしょう。

 

実際にエンジニア系の求人・案件が集まるフリーランススタートやIndeedにて掲載されている、2022年8月時点でのフリーランス求人・案件数で比較したものが次のとおりです。

 

 

フリーランス求人・案件

リモートワーク・在宅

フリーランススタート

191,965件

62,993件

Indeed

25,660件

6,667件

 

Webエンジニア単体でのフリーランス求人・案件数ではないものの、リモートワークの仕事数自体は割合的に約25〜35%程度に留まります。

続いて、Webエンジニア系に絞ったリモートワーク求人数をみていきます。

 

()の中は常駐などを含めた全求人数です。

 

フリーランススタート

Indeed

フロントエンドエンジニア

8,733件(23,285件)

2,521件(3,266件)

バックエンドエンジニア

4,636件(8,285件)

466件(1,623件)

アプリケーションエンジニア

9,478件(33,035件)

991件(3,926件)

 

フロントエンド、バックエンド、アプリケーション系のいずれも、約25~80%のリモートワーク求人・案件が存在していることがわかりました。

前年と比較し、どのWebエンジニア系職種はリモートワーク求人・案件が増加している結果となりました。

 

Webエンジニアのフリーランス求人・案件を覗いてみる↓

 

Webアプリケーションエンジニアのフリーランス求人・案件
Webアプリケーションエンジニアのフリーランス求人・案件

 

 

 

3.Webエンジニアの年収


Webエンジニアはリモートワークできる?関連画像
Webエンジニアはリモートワークできる?関連画像

転職サイト・転職エージェントサービスを提供するdodaの調査によると、正社員Webエンジニアの平均年収は416万円です。

その他複数の転職サービスの調査や求人掲載情報では大体400~600万円程度となっていました。

 

一方、フリーランスのWebエンジニアの平均年収についてはフリーランススタートの掲載求人・案件で計算を行うと、以下の数値が算出されました。

 

Webエンジニアの種類

平均年収

フロントエンドエンジニア

787万円

バックエンドエンジニア

786万円

アプリエンジニア

776万円

 

 

リモートワーク求人・案件だと年収は変化する?

常駐求人・案件とリモートワーク求人・案件のフリーランス求人を見ても、両者でそれほど年収が変化することはありません。

異なる点は働き方だけであり、業務内容や成果物に大きな差がないためと考えられます。

 

実際にフリーランススタートの求人・案件を調査しても、常駐かリモートかで単価が変わることはほぼありませんでした。

また正社員や契約社員などの場合を考えても、あくまで出勤形態が変わるのみであり、年収額が変化することはないと推測できます。

 

人事評価システムの変更はあったとしても「リモートワークだから給与を減らす」といった考えが通ることは法律上考えづらいです。

フリーランス・社員Webエンジニアの双方とも、常駐や出勤がリモートワークに切り替わっただけで、作業や年収自体は変化しないと認識するとよいでしょう。

 

 

Webエンジニアとシステムエンジニア(SE)の年収の違い

dodaの調査によると、会社員のシステムエンジニア(SE)の平均年収は452万円です。

その他複数の転職サービスの調査や求人掲載情報では大体400~600万円程度となっていました。

 

Webエンジニアより少し多い額となっています。

一方、フリーランスのシステムエンジニア(SE)の平均年収は、フリーランススタートの787万円でした。

 

会社員もフリーランスもシステムエンジニア(SE)の年収はWebエンジニアよりも少ない額ですが、これはシステムエンジニア(SE)の定義の範囲が広く、また企業によって担当する領域がさまざまであるからだと推測されます。

システムエンジニア(SE)とは、Webエンジニアのように特定の成果物の制作に携わるわけではありません。

 

エンジニアの枠組みの中でも大きな意味を持ちます。

システムエンジニア(SE)という職種の中にWebエンジニアが含まれているイメージでよいでしょう。

 

 

 

 

4.Webエンジニアのリモートワーク求人・案件獲得方法


Webエンジニアはリモートワークできる?関連画像
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正社員やその他の雇用契約で働いているWebエンジニアと違い、フリーランスのWebエンジニアは、ブランド力を持っていたり長期契約や専属契約の求人・案件を獲得していたりなどをしていない限り、自分自身で仕事を探す必要があります。

フリーランスのWebエンジニアにおすすめのリモート求人・案件獲得方法を3つ紹介します。

 

フリーランスエージェントの活用

フリーランスエージェントとは、仕事を得たいフリーランスの代わりに営業や交渉、契約締結などのすべてを代行してくれるサービスのことです。

とくにエンジニアやプログラマー、デザイナー、ディレクターなどのWeb・IT系の求人・案件を多く取り扱っています。

 

フリーランスエージェントが代行・提供してくれるサービスは主に次のとおりです。

 

希望する条件のプログラマー求人・案件とのマッチング
クライアント企業との面談同席
自身のスキルシートや経歴書の添削
新規契約時の契約処理から請求書類作成の代行
面談の練習
そのほかカウンセリング など

 

フリーランスのWebエンジニアがフリーランスエージェントに登録することには以下のメリットがあります。

 

大企業や高単価の求人・案件を1人で探すより見つけやすくなる
営業が苦手でも安定して仕事を得やすくなる
現在の市場・相場の状況を把握した上でさまざまな相談ができる
フリーランスエンジニア向けの各種福利厚生が利用できる など

 

Webエンジニア求人・案件と取り扱っているフリーランスエージェントとして、レバテックフリーランスフォスターフリーランスFREE-DA(フリーダ)などが挙げられます。

 

フリーランスエージェントを覗いてみる→

 

 

クラウドソーシングサービスの活用

クラウドソーシングサービスとは、仕事をフリーランスに発注したい依頼側と、仕事を請けたい受注側をマッチングさせるサービスのことです。

「クラウド」の名前のとおりインターネット上で双方をつなぎ「ソーシング」の名前のとおり仕事の条件を決めて取引を成立させることを目的としています。

 

クラウドソーシングサービスを利用するメリットは次のとおりです。

 

インターネットにつなげればいつでも仕事を探せたりスカウトを受けたりができる
副業者や初心者でも手軽に利用しやすい
クラウドソーシング上でポートフォリオや実績を公開できる など

 

ただし相場より低い価格で仕事が募集されていたり、利用手数料がかかったりなどのデメリットもあります。

メインに使うのもよいですが、より稼ぎたい場合や手数料がもったいないときは、フリーランス活動に慣れるまでの理由でもよいでしょう。

 

代表的なクラウドソーシングサービスとしては、クラウドワークスランサーズなどが挙げられます。

 

 

SNSの活用

Instagram(インスタグラム)やFacebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)などのSNSを利用し、企業や採用担当、個人事業主と直接コンタクトを取って仕事を得る方法もあります。

求人・案件サイトやコーポレートサイトだけでなく、SNS上で仕事を募集するケースも増えてきました。

 

SNSを利用して求人・案件を獲得するメリットは次のとおりです。

 

直接コンタクトが取れるため連絡がスムーズになる
手数料や第三者の干渉がない
求人・案件サイトやエージェントでは募集していないコアな求人・案件に出会える可能性がある
SNSのアカウントをうまく運用することで自身のブランディングにつながる など

 

ただし営業活動に関するサポートが受けられなかったり、SNSでの悪い評判も拡散されやすかったりなどのSNSならではのデメリットもあります。

 

 

 

5.Webエンジニアがリモートワーク求人・案件で要求されやすいスキル


Webエンジニアはリモートワークできる?関連画像
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Webエンジニアは「リモートワーク求人・案件で要求されやすいスキルや知識」を身につけることで、より好条件の仕事を獲得できるチャンスが広がります。

また継続求人・案件で報酬が上がる可能性もあります。

 

プログラミングスキル/知識

Webエンジニアが身につけておくとよいプログラミング言語は、常駐の場合とそこまで大差はありません。

具体的には次のとおりです。

 

PHP
Ruby
Python
Swift
Kotlin
Java
JavaScript
HTML/CSS(マークアップ言語) など

 

まずは1つのプログラミング言語を重点的に学び、ある程度使いこなせるようになってから他のプログラミングスキル/知識の学習、実践を進めていきましょう。

 

 

データベース関連スキル/知識

データベース関連のスキルや知識とは、企業や個人が取り扱う膨大な量のデータを保管し、検索や抽出するための「データベース」に関連するものです。

いわゆるバックエンドエンジニア側のスキル・知識になります。

 

同時にAWSやGCP、Azureなどのクラウド関係のスキルや知識を持っているとより重宝されるでしょう。

 

 

システム開発スキル/知識

すべての設計・開発の基本となるシステム開発スキルや知識も身につけておくと、企業やクライアントからの要望にも幅広く答えられます。

高いレベルでシステム開発スキルや知識を持っていれば、Webエンジニア以外のエンジニア職の仕事にも関われるようになるかもしれません。

 

 

上流工程のスキル/知識

エンジニアの仕事はプログラミング言語のコーディングやデバック作業などの現場スキルだけでなく、上流工程のスキルや知識も必要になります。

もし上流工程のスキルや知識を持つ人材として認められれば、企業での地位が向上したり、高単価な仕事を任せられるフリーランスになれたりなどが期待できるでしょう。

 

上流工程のスキル・知識とは、具体的には次のとおりです。

 

顧客やクライアントへのヒアリング能力
プロジェクト全体の管理できるマネジメント能力
全体像を決定する要件定義の能力
全体の開発スケジュールを見通せる能力 など

 

 

 

 

6.リモートワーク求人・案件に参画する際の注意点


Webエンジニアはリモートワークできる?関連画像
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リモートワーク求人・案件には、オフィスに出勤して働くときとは別の注意点が複数存在します。

 

評価基準が成果物だけとなる

リモートワークでは他の社員やフリーランス仲間と同じ空間で仕事することが原則としてありません。そのため仕事への取り組み方や人柄などでの評価が難しく、どうしても成果物の出来のみで評価基準が決まります。

成果物の出来以外では、納品スピードや修正対応、その他の連絡のスムーズさなどが評価のウェイトを占めるはずです。

 

 

長時間労働になりやすい

リモートワーク求人・案件は、常駐求人・案件よりも長時間労働になりやすいといわれています。

実際にリモートワークに関する各種調査の結果でも、長時間労働になる傾向が出ています。

 

日本労働組合総連合会のテレワークに関する調査2020にて、通常勤務より長時間労働になることがあったと51.5%が回答
アチーブ人財育成株式会社のテレワーク実態アンケート調査結果にて、労働時間が長くなりがちだと53.5%が回答

 

長時間労働になりやすい理由として、プライベートとの区別がつかずにダラダラ働いてしまう(生産効率が落ちる)、コミュニケーションの不足で業務がスムーズにいかないなどが挙がっています。

また他にも勤務に関しては「残業代が請求しにくい(隠れ残業が発生する)」や「勤務実態が把握しづらい」「わからないところを相談しづらい」などの問題点が存在します。

 

とくに労働時間を自分である程度設定できるフリーランスのWebエンジニアは、自身の健康や使える時間を考慮して求人・案件を選ぶようにしましょう。

 

 

情報漏洩に注意

オフィスの外で業務を行うリモートワークのWebエンジニアは、企業の機密情報や個人情報などについての情報漏えいに気をつける必要があります。

なぜなら企業が持つ強固なセキュリティシステムやウイルス対策ソフトが使えない箇所で仕事できたり、第三者から情報を抜き取られやすいカフェや公共施設で業務が進められたりするためです。

 

リモートワークを行うときは、自身が使う端末のセキュリティを万全にしておく、無料Wi-Fiを使わない(できればVPNを利用する)、自宅以外で安易に仕事しないなどの対策が必要になります。

個人として情報セキュリティ意識の向上にも務めなければなりません。

 

もし情報漏えいが起こると、企業やクライアントの著しい不利益につながり、最悪の場合損害賠償請求が発生します。

とくにフリーランスは注意しましょう。

 

 

 

7.まとめ


Webエンジニアの働き方はリモートワークとの相性がよく、実際に求人や求人・案件募集が増えつつあります。

今回の記事のポイントは次のとおりです。

 

Webエンジニアのリモートワーク求人・案件は増えつつある
常駐求人・案件とリモートワーク求人・案件では年収額に大きな違いはない
リモート枠求人・案件はフリーランスエージェント、クラウドソーシング、SNSなどで獲得するのがおすすめ
リモートワーク求人・案件でもプログラミングのスキル・知識や上流工程のスキル・知識などは重宝される
リモートワーク求人・案件を行うときは成果物による評価や長時間労働、情報漏えい等に注意する

 

リモートワークで働くWebエンジニアを目指す方は、ぜひ参考にしてください。

 

フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。

 

なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。

通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。

 

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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

執筆者:フリーランススタート編集部

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