海外のフリーランス事情って実際はどのようになっているの?

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2019/09/24

近年、フリーランスという言葉を広告やテレビ、CMなどで見たり聞いたりすることが多くなったかと思います。その背景として終身雇用が薄れつつあることや政府が働き方改革を促進していることなどが挙げられます。
元々フリーランスという言葉は海外から日本に伝わって来た言葉です。

そんな今回は日本よりも早く浸透/普及している海外のフリーランス事情についてはお話していきます。
フリーランス市場を牽引しているアメリカの状況から海外で活躍しているフリーランス職種、税金関連までお話していきます。
その他、海外のフリーランス事情を知ることにより、日本のフリーランス市場の動向も理解することが出来るでしょう。

<目次>
1.アメリカのフリーランス事情
2.海外で活躍出来るフリーランス職種
 ・エンジニア

 ・プログラマー
 ・ライター
 ・Webデザイナー
 ・翻訳家
3.海外のフリーランス事情
 ・ヨーロッパ
 ・アジア
4.海外におけるフリーランスの税金について
5.海外のフリーランスとして活躍するために大切なこと
 ・信頼
 ・自己管理

 ・継続する力
6.まとめ

 

 

 

1.アメリカのフリーランス事情


2017年のアメリカの労働人口は1億6000万人に対して、フリーランスの数は5730万人であり、過去5年間で約370万人増加している結果になっています。この人口は働く人の約3分の1がフリーランスという計算です。アメリカでは、フリーランスが非常に身近な存在になっているということが分かります。
また、フリーランスとして活動をしている理由として、現在オンライン上で仕事/業務を見つけやすくなったこと、ワークライフバランス重要視していることなどが要因になっています。
2020年までにアメリカの総労働人口のうち、フリーランス人口が50%を超えるという見込みがあります。 つまり、アメリカでは2人に1人がフリーランスになるということです。

ここまでアメリカのフリーランス市場が拡大した背景は、雇用習慣によるものでしょう。
アメリカの雇用は、総合職という概念はないです。アメリカは全職種に対して専門性が要求されます。そして企業に入社した後もその専門性を高め、働くため、自身の自立に繋がる働き方
が基礎として備わります。
また、アメリカは企業に雇用されていても、その企業に何十年勤めるという方はほとんどいません。つまり、アメリカは終身雇用という概念がなく、アメリカの平均勤務年数は約4年です。
企業の安定性がない以上、人間関係のストレスがなく、ワークライフバランスを重視出来るフリーランスを選ぶ方が多いのではないでしょうか。
フリーランスがより活動できるようにフリーランスの仕事を仲介するサイト、LocalSologoLanceが出来たことやUberなどのITサービスが出来たこともフリーランス市場を拡大する要因の1つと言えるでしょう。

参照:New 5th Annual “Freelancing in America” Study Finds that the U.S. Freelance Workforce, Now 56.7 Million People, Grew 3.7 Million Since 2014
参照:If the 'gig economy' is booming, why is 'freelance' still considered a dirty word associated with failure?

 

 

 

2.海外で活躍出来るフリーランス職種


海外でも活躍出来るフリーランス職種をご紹介します。もしご希望の職種などがありましたら、自身で詳細を調べてみることをオススメします。

 


・エンジニア

システムエンジニアは、クライアントの要望を汲み取り、システムを開発する仕事です。他にも企画・設計・既存システム改修などの業務によって仕事が分かれています。
フリーランスとしてIT専門のコンサルティングに携わることも可能です。
仕事の仕方は自宅やオフィスでに持ち帰り作業を行う請負の案件と現場に常駐する準委任の案件があります。

 


・プログラマー

プログラマーは、コンピューターを動かすプログラム言語(開発言語)を使い、様々なシステムやソフトウェアを作る仕事です。
物流や金融システム・IoT・スマートフォンなど身の回りのあらゆるところにプログラムが活用されており、プログラミング言語は、Java、JavaScript、Ruby、PHP、Python、Swiftなど多数あります。
フリーランスはエンジニアとプログラマーの両方のスキルがあると良いでしょう。

 


・ライター

ライターは、メディアや雑誌に寄稿することで報酬を得る仕事です。
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスで仕事を見つけることができ、営業の難易度は非常に低いです。
インターネットが使えれば、海外でも活躍出来ますのでフリーランス経験者はもちろんのこと、初心者の方にオススメです。
また、自身のブログに魅力的な商品紹介の記事などを掲載する事により、A8netやレントラックスのASPなどに登録を行い、アフィリエイトで報酬を得ている方も非常に多い事が特徴です。

 


・Webデザイナー

Webデザイナーは、企業や個人などのクライアントから依頼されたWebサイトのデザインを担当する仕事です。見やすくかつわかりやすいサイト構成設計やUI設計、ユーザーのペルソナ設計から最適な体験を提供するためのUXの知見、アクセス数を伸ばすためSEM、SEOなどのマーケティング知識を要求されることも多く非常にやりがいがある仕事です。
一方バナーの作成など低単価な案件も多いため、人によってかなり単価に開きがあるフリーランスの職種でしょう。

主にWebデザイナーが使用するソフトウェアは、Photoshop、Illustrator、Sketch、Adobe XD、Figmaなどです。

 


・翻訳家

翻訳家/通訳は、企業や個人、クラウドソーシングなどでクライアントから依頼された記事や文章、HP、字幕、本などを翻訳する仕事です。
翻訳は、フリーランスに適した職種です。フリーランスのサイトで募集されている翻訳の求人・案件を受けることからスタートできます。翻訳案件を受けて生活基盤を確保しながら、現地の文化を勉強し、別の仕事や翻訳と類似している職種、通訳の仕事をしていることも良いでしょう。

 

 

 

3.海外のフリーランス事情


海外のフリーランス事情について説明します。

 

 

・ヨーロッパ

ヨーロッパは、2016年のEU加盟国における15歳から64歳のフリーランス人口は、3,060万人です。全EU雇用統計の14%を占めています。フリーランス人口の多い国は、ギリシャで29%です。続いて、イタリアは21%、ポーランドは18%、ルーマニア、オランダ、スペイン、チェコは16%、ドイツは9%です。ヨーロッパのフリーランスの産業別の内訳は、卸売り業が16%、農業が14%、建築が13%、科学技術業が12%です。この結果はEUであるため国を超えたビジネスが行いやすいのが要因でしょう。
なお、IT業界は、ドイツ(ベルリン)が有名です。ベルリンは、IT業界の中でも特にスタートアップ都市と呼ばれており、スタートアップのエコシステムのランキング(Startup Genome)において、シリコンバレー、ニューヨーク、ロンドンに続いて第4位です。
なお、このランキングはスタートアップ企業数、投資額、人材の豊富さ、市場動向など、様々な観点から決定されるものです。
ベルリンを拠点とした代表的なスタートアップ企業は、Trivagoなどがあります。

ビザについて、ベルリンやオランダはフリーランス向けのビザを発行しています。雇用先のないフリーランスはビザ取得が困難であるため、非常に良い制度です。

このことからヨーロッパのフリーランス市場は増加していることが分かります。

参照:Funding, Growthand Profitability:Tech Start-ups finding the right balance, Venture Capital and Start-ups in Germany 2016, VC Trends initiative by EY

 

 

・アジア

アジアでフリーランス/個人事業主の割合が最も高いのはインドです。インドにおけるフリーランス人口は総労働人口の79.0%です。続いて、ベトナムは59.6%、インドネシアは50.9%、中国は36.3%です。
近年、先進国であるフィリピンやシンガポールでのスタートアップの活動が活発的に行われています。IT分野で活動する日本人フリーランスも増えています。その背景としてアジアには日本企業の拠点も多いため、日本語をビジネスに出来たり、生活費や税金が日本と比較して安価であることなどが挙げられます。IT分野で活躍するフリーランスも多くいますが、日本語教師や英日翻訳等で活躍している方も多いです。
その他、シンガポールなどビジネス先進国では、コワーキングスペースがあったりフリーランスが働きやすい環境も整備されています。

ビザについて、アジアでは、フリーランス向けのビザは発行していません。
長期であれば、ワーキングホリデービザや企業や雇用主からビザ申請をしてもらうことが一般的です。30日内など短期であれば、様々な国で無査証滞在(観光目的滞在)が出来ます。その期間だけ海外生活をしながら働くことが可能です。但し、PCを使用した仕事/業務に限ります。

このことからアジアのフリーランス市場は増加していることが分かります。

 

 

 

4.海外におけるフリーランスの税金について


海外在住の場合には納税先を移住先と日本のどちらにすれば良いのかお伝えします。
日本では居住者と非居住者によって、税金(所得税)の支払い方法が異なります。
居住者は、国内に引き続き1年以上居所を有する個人のことを指します。なお、住民票の有無や客観的な事実により判定されるので注意が必要です。

海外への滞在期間が1年未満の場合、日本では居住者扱いになるため日本の納税が適応されます。
1年以上海外に住んでいて非居住者である場合、その仕事がどこで受注した仕事かによって日本での納税義務は異なります。

日本に拠点を持つ仕事を行う場合は、その仕事の受注金額に対して日本での確定申告と納税が必要です。
海外の会社から海外の仕事を受けた場合は、その企業や仕事/業務が属する国での納税が必要です。

 

 

 

5.海外のフリーランスとして活躍するために大切なこと


海外のフリーランスとして活躍をするために大切なことをお伝えします。
海外でフリーランスとして活躍するためにも大切ですが、以下3つの事はフリーランス以外、全ての仕事/業務において非常に大切なことです。

 


・信頼

フリーランスは、信頼がないと仕事が成り立ちません。そのためフリーランスとして海外で活躍するにはある程度の実績や経験を日本で積むことをおすすめします。例えば、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスを活用して仕事を受注する、自身でブログを書き仕事を受注する、知人に仕事の募集がないか聞いてみるなどがあります。
まずはある程度の実績や経験を残すことにより、海外いん移住した際に仕事の依頼を受けやすくなるでしょう。また、日本でクライアントを持っておくと、海外に移住しても、仕事を続けられるケースも有り得るでしょう。

 

 

・自己管理

フリーランスはすべての責任は自分で負わなくてはなりません。仕事を多く受ければ受けるほど、タスクは積み重なっていき、時間にも追われていきます。そのため日程は手帳などに書いて管理したり、スマホで管理ができるアプリをダウンロードするなど、色々工夫してみましょう。
また、フリーランスとして大切なクライアントとのコミュニケーションが即座に対応できる様、Slackやappear.inなどのツールもインストールしておくと便利です。
仕事をすることは大切ですが、休息もフリーランスにとっては大切です。ONとOFFのメリハリをつけることにより、仕事も効率よくこなせる様になるでしょう。

 

 

・継続する力

海外でフリーランスとして活躍をしていくには、ある程度の時間が掛かります。それは日本で正社員として一人前になるより大変なことかもしれません。
その理由は、自分一人の能力でお金を稼いでいくからです。どんなに小さな仕事でも納期期限を守り、しっかりと継続してこなせる方は最終的に信頼を得られます。
継続する力がクライアントとの信頼関係を築き、仕事を得られるのです。
仕事を海外で活躍出来るフリーランスになるために、まずは継続して仕事/業務を取り組むようにしましょう。

 

 

 

6.まとめ


今回は海外のフリーランス事情って実際はどのようになっているのかについてお話ししてきました。
海外でのフリーランス市場は今以上に拡大をしていくでしょう。なお、これからの日本の成長のためにも、フリーランスは必要不可欠になるでしょう。そのためには、法律の改正やフリーランスがより活躍できる様な企業制度を作ったりと、時間はかかるかと思います。
フリーランスという働き方が日本でも海外の様に注目されていくことでしょう。

 

本記事が少しでも皆様のお役に立てると幸いです。