エバンジェリストとは?仕事内容や必要なスキル、転職方法について解説

IT業界常識

2022.09.29

エバンジェリストという仕事に興味をもっているが、エバンジェリストに転職するにはまずどうすれば良いのか分からない方も多いかと思います。
エバンジェリストは最新注目されている新しいポジションであり、まだネット上に情報も少なく、必要なスキルや転職方法が分からない人もいるでしょう。

本記事ではエバンジェリストの仕事内容や必要なスキル・転職方法についてまとめました。
なぜエバンジェリストが必要とされているのか、理由についても解説しています。

本記事を読むことで、エバンジェリストを目指すためにまず何をすべきかが分かります。
エバンジェリストへの転職に興味がある方はぜひ参考にしてください。

 

 

 

1.エバンジェリストとは?


エバンジェリストとは関連画像
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エバンジェリストとは元々はキリスト教の伝道師を表す言葉として使われていました。

伝道師は物事や考え方の良さを人々に周知する役割を担っています。

 

最近、IT業界でもエバンジェリストというポジションを導入する企業が増えています。

IT業界におけるエバンジェリストは、IT技術を内部・外部問わず人々に分かりやすく伝えることが主な役割です。

 

たとえば、イベントでユーザーに向けて自社製品を技術的な観点から解説し、製品に対する理解度を高めてもらうことで、製品購入につなげる、などです。

エバンジェリストはApple社でも採用していることで有名です。

 

また、マイクロソフト社でも採用し始めたことで話題となりました。

このように有名企業がエバンジェリストを採用し始めているため、他の企業も影響されて採用を開始する可能性はあるでしょう。

 

営業・広報との違い

エバンジェリストは営業職とも親和性の高い仕事と言えます。

どちらも商品・サービスに関する情報をユーザーに伝える点は共通しています。

 

ただ、営業はどちらかと言えば商品・サービスを購入してもらうことを目的としているのに対し、エバンジェリストは商品・サービスを広めることを目的にしています。

また、エバンジェリストは広報職ともよく似た仕事です。

 

広報は事業内容や商品・サービス内容をユーザーに広く伝え、いわゆるファンを獲得することを目的としています。

ただ、エバンジェリストは広報に加えて、商品・サービスについての理解度を深めてもらうことも目的としています。

 

IT技術などをユーザーに分かりやすく伝えることも、エバンジェリストの役目です。

このように、エバンジェリストは営業・広報と親和性の高い仕事であるものの、求められるスキルは各社で少しずつ異なるので注意しましょう。

 

 

エバンジェリストが必要とされる理由

エバンジェリストというポジションが出てきたのは最近のことです。

なぜエバンジェリストが必要とされてきたかというと、IT業界全体の変化が昔に比べ更に早く、かつ出回っている情報量も膨大になってきたからです。

 

元々IT技術は流行り廃りが激しい分野でしたが、最近は変化のスピードが増しており、ついこの前主流だった技術が今ではもう別の技術に入れ替わっているということもあります。

最新技術に関する情報をその都度キャッチするのは、エンジニア職でなければ難しいです。

 

そこで、IT技術について分かりやすく一般の方に使えるポジションが必要となります。

エバンジェリストは最新技術を中心にユーザーに向けて解説を行い、商品・サービスに関する理解度を高めてもらい、購入・契約へと繋げます。

 

人は理解できないことに対してはアクションを起こすことができないため、まずは知ってもらう、ということが重要になるのです。

 

 

 

2.エバンジェリストの主な仕事内容


エバンジェリストとは関連画像
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エバンジェリストの主な仕事内容は次の4つです。

 

イベント等でのプレゼンテーション
プリセールスエンジニア
インナーマーケティング
その他資料作成など

 

1つ1つの仕事内容について詳しく解説していきます。

 

イベント等でのプレゼンテーション

エバンジェリストの主要業務はイベントなどでのプレゼン活動です。

自社商品・サービスや技術力に関してプレゼンを行い、他社製品よりも優れている点や将来性などを理解してもらい、商品・サービスの購入に繋げます。

 

イベントでは不特定多数の人に向けて、分かりやすくIT技術に関して説明しなくてはいけません。

エバンジェリストは高度な資料作成スキルやプレゼンスキルが求められるでしょう。

 

IT技術に関する理解度を高めてもらい、商品・サービスに対する壁を取り払い、多くのユーザーのアクションを引き出す必要があります。

 

 

プリセールスエンジニア

エバンジェリストは製品の導入を検討している、もしくは引き続き製品を利用することを検討している企業に対して、個別にデモンストレーションを行います。

プレゼンとは異なり、その企業の状況に合わせた対応が必要になってきます。

 

具体的には、企業の課題や問題点をヒアリングし、それを解決するためにどの製品が必要かなど、独自の提案を行う必要があります。

企業の共感を得て自社製品・サービスに興味を持ってもらうためには、高いヒアリング力が求められるでしょう。

 

 

インナーマーケティング

インナーマーケティングとは文字通り内側のマーケティングのことであり、自社の社員に対して製品・サービスの特徴やIT技術に関してプレゼンや啓蒙活動を行います。

IT業界にもエンジニア職以外はIT技術に詳しくない方も多くいるため、彼らにIT技術を教える役割が必要となります。

 

インナーマーケティングの目的は、製品・サービスに関する理解度を高めてもらい、社員の意識向上と共に顧客対応や製品開発の質を上げてもらうことです。

 

 

その他資料作成など

その他、資料作品やプレゼンに付随する細かい業務などをこなす必要があります。

IT技術に関する情報収集を行い資料に分かりやすくまとめなくてはいけません。

 

作成した資料はプレゼンやマーケティングに活用していきます。

くわえて、新製品やサービスの開発研究にも関わることがあります。

 

 

 

3.エバンジェリストに必要なスキル


エバンジェリストとは関連画像
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エバンジェリストに必要なスキルは次の3つです。

 

IT知識
プレゼンテーションスキル
ヒアリング力

 

エバンジェリストに転職する際はこれら3つのスキルを総合的に高めておく必要があります。

1つ1つの必要なスキルについて詳しく解説していきます。

 

IT知識

エバンジェリストはIT技術を他人に分かりやすく伝えるのが役割です。

そのためには、まずは自分が正確なIT知識を備えなくてはいけません。

 

自社製品やサービスに関する知識はもちろん、IT業界全体のトレンドや最新技術について深く知っている必要があります。

冒頭でも解説した通り、IT業界は年々進化のスピードが激しくなっています。

 

そのため、エバンジェリストは常に最新技術をキャッチアップできるように、継続してIT技術を勉強していかなくてはいけません。

IT技術に関する興味関心はもちろん、知識をアップデートしていく姿勢も必要になるでしょう。

 

 

プレゼンテーションスキル

エバンジェリストにはプレゼンテーションスキルも必要になります。

社外のイベントや展示会でプレゼンを行い、ユーザーにアクションを起こさせないといけません。

 

ユーザーを動かすためには、プレゼンでの説得力が重要になります。

声のトーンを変えてみたり、途中でジョークを挟んだりして、惹きつけられるプレゼンにする必要があるでしょう。

 

また、資料を分かりやすく整理したり、インパクトのあるデザインを採用したり、といったことも重要になります。

プレゼンスキルを高めるには練習を重ねるだけでなく、セミナーなどに通い一流の人のプレゼンを実際に見て、真似できる点を探してみることも大切です。

 

 

ヒアリング力

エバンジェリストはヒアリング力も重要になります。

企業相手に個別のデモンストレーションを行う場合、まずは企業の課題や悩みをよく聞かないといけません。

 

訪問先企業はIT技術に明るくないことも多く、自分で自社の課題を把握していないことも多いため、エバンジェリストが上手く助言したり他社の事例を持ち出したりして、課題を明らかにしていく必要があります。

ヒアリング力はシステムエンジニアやITコンサルタントなどの仕事にも必要な仕事です。

 

それらの仕事によってすでにヒアリング力を身につけている方も、エバンジェリストを目指すにあたって更に高めていく必要があるでしょう。

 

 

 

 

4.エバンジェリストに転職するには?


エバンジェリストとは関連画像
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最後に、エバンジェリストに転職するにはどうすれば良いかについてまとめました。

エバンジェリストは高度なスキルを要求されることもあり、IT系の職種未経験からでは転職するのが難しい仕事です。

 

エバンジェリストに転職する方法としては次の2つの方法が挙げられます。

 

エンジニア職から転職する
コンサルタント職から転職する

 

1つ1つの方法について詳しく解説していきます。

 

エンジニア職から転職する

1つ目はエンジニア職から転職する方法です。

エンジニア職を経験している方は、すでにシステム開発やIT技術に関する知識を持っており、その知識はエバンジェリストでも活かすことができます。

 

反面、エンジニア職からエバンジェリストを目指す場合、プレゼンスキルなどが課題になってくると予想されます。

エンジニアは開発メンバー間でコミュニケーションを取ることには慣れているものの、外部の人に向けてIT技術の説明を行うことには慣れていないでしょう。

 

そのため、IT知識がないにも分かりやすく説明するスキルを身につける必要があります。

 

 

コンサルタント職から転職する

2つ目はコンサルタント職から転職する方法です。

ITコンサルタントはITを活用して企業課題を解決する専門家のことです。

 

顧客の課題をヒアリングし、自社のシステム開発によって課題解決が可能であることを説明するITコンサルタントは、エバンジェリストと親和性が高い仕事と言えます。

ITコンサルタントを経験して培ったヒアリング能力やIT知識は、エバンジェリストでも活かすことができるでしょう。

 

ただし、ITコンサルタントもエバンジェリスト同様に転職難易度が高い仕事であり、転職するには高度なIT技術を身につけなくてはいけません。

 

 

 

 

5.まとめ


本記事ではエバンジェリストの仕事内容や必要なスキル、転職方法について解説しました。

エバンジェリストは注目度が更に高まることが想定されるポジションです。

 

今後IT技術が進歩していくと、ますます一般の方に自社製品・サービスについて啓蒙する役割の重要性か高まります。

エバンジェリストを目指すなら、IT技術を高めるだけでなく、プレゼンテーション力やヒアリング力も意識して身につけていく必要があるでしょう。

 

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