公開日:2021.04.12
更新日:2025.03.24
IT業界において「コンサルタント」という職種をよく耳にします。
しかし、一口にコンサルタントといっても、実際どのような仕事なのか明確にわからないという方も多いかと思います。
本記事では、コンサルタントについて以下焦点を当てながら解説します。
・コンサルタントとは何かについて
・コンサルタントの仕事内容について
・エンジニアでもコンサルタントとして転職可能なのかについて
・エンジニアからITコンサルタントへ転職するメリットについて
・エンジニアからコンサルタントへ転職成功させるための方法について
エンジニアからコンサルへの転職を現在行っている方や今後検討している方は是非ご一読ください。
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<目次>
1.コンサルタントとは
ITコンサルティング
経営コンサルティング
戦略コンサルティング
2.コンサルタントの仕事内容
3.エンジニアでもコンサルタントとして転職可能?
4.エンジニアからITコンサルタントへ転職するメリット
スキルや経験が活かしやすい
エンジニアより上流での仕事が可能
高年収が狙える
業務コンサルや戦略コンサルもチャレンジ可能
5.エンジニアからコンサルタントへ転職成功させるために
自己分析、業界分析を徹底的に行う
転職理由と志望動機を一貫させる
コンサル専門転職エージェントを活用する
6.まとめ
コンサルタントとは「相談する人」という意味を持った言葉です。
これがビジネス用語として定着し、コンサルタント業務をコンサルティング、コンサルティングを行う会社をコンサルティング会社と呼ぶようになりました。
ビジネスにおけるコンサルタントの役割は「様々な情報を提供し、問題解決をサポートをすること」して認知されています。
コンサルティング業を大きく分けると以下の3種類に分かれます。
・ITコンサルティング
・経営コンサルティング
・戦略コンサルティング
ITコンサルティングとは、ITを主軸にビジネスを展開しているクライアントに対してコンサルティングを行う業務です。
具体的にはクライアントの経営戦略に合わせたIT戦略を取り入れたり、システムの最適化から経営改善を図るなど、クライアントの状況に合わせて臨機応変に対応します。
ITコンサルタントはITに関する専門知識、マーケティングによる現状分析や業務をスムーズに行うための推進力が必要になる仕事です。
【ITコンサルティングの具体的な仕事内容】
・ITインフラやアウトソーシング、資産管理などを担うコンサルタント
・ITに関する、リスク管理、セキュリティー対策を行うコンサルタント
・ERP導入やSCM・CRMシステムの導入支援など、システムPJTのPMOを行うコンサルタント
・IT戦略策定やIT組織立ち上げ、ITデューデリジェンスなどのIT企画/戦略工程を担うコンサルタント
・ビッグデータ、Webマーケティングを使った業務改善提案をするデジタルコンサルタント
【ITコンサルティングのプロジェクト事例】
経営コンサルティングとは、企業経営を主軸にコンサルティングを行う業務です。
経営に関する幅広い知識と正確な分析力、判断力が必要になります。
具体的には企業の現状を調査・分析し、問題を抽出した後、それを改善するための最適な戦略プランを立案することが主な仕事です。
コンサルタントが立案した戦略を実施するのはクライアントですが、経営コンサルタントは企業の財務から経営戦略までのトータルサポートに携わります。
【経営コンサルティングの具体的な仕事内容】
職務ポジション | 仕事内容 |
アナリスト |
・ミーティングの議事録作成 |
コンサルタント | ・課題解決における仮説構築と検証作業 |
マネージャー |
・プロジェクト管理 |
パートナー |
・クライアント開拓 |
戦略コンサルティングは、企業の抱える問題解決に重点置いたコンサルティングする業務です。
先程の経営コンサルティングとは違い、戦略計画策定をした後、アクションプランまで落とし込むことで、確実に企業の問題改善を図ることが目的です。
【戦略コンサルティングの具体的な仕事内容】
・企業やサービスなどのM&A戦略
・企業の中長期の成長戦略
・会社全体の課題解決に向けた戦略策定支援
・新市場参入戦略
・新規事業戦略
・新製品開発戦略
・人事戦略
・マーケティング戦略
コンサルタントの仕事内容は、クライアントから受けた課題を、解決するために支援することです。
業界によってどのような課題をどのように解決していくかは異なります。
クライアントから依頼された課題を細分化し、その対応策をプロジェクトチームで的確に実施するかがポイントになるでしょう。
コンサルタント業界において、求められる能力には以下のようなものが挙げられます。
・コミュニケーション力
・問題解決力
・プロフェッショナルマインド
・プロジェクトマネジメント力
・論理的思考能力
・IT戦略立案力
・体力&精神力
・業界知識や業務知識
・市場動向を捉える能力
世間一般的には年収が高く、華やかなイメージのあるコンサル業ですが、コンサルタントは非常に高スキルを求められる職業です。
クライアントの高い要望に応える過程で、時間的制約・人間関係等の様々な問題に直面します。
これらを解決し、プロジェクトを成功に導くには、肉体的にも精神的にもタフである必要があることを理解しておきましょう。
エンジニアでもコンサルタントとして転職することは可能です。
しかしエンジニアからコンサルタントになるためには、年齢によって求められるスキルが違うという点を把握する必要があります。
以下では年齢ごとに必要なスキルや採用方法について解説します。
是非参考にしてみてください。
20代の方
20代の転職では、基本的にアナリストやコンサルタント~シニアコンサルタントの職位での採用が多いです。
20代はポテンシャル採用が多いため、秀でたコミュニケーションスキルや英語会話スキルなどがあると転職に有利になることが多いです。
もちろんシステム開発経験やSIプロジェクトで要件定義や運用に参画した経験があるエンジニアも重宝されます。
30代前半の方
30代前半での転職は各々が持つスキルやノウハウにもよりますが、おおよそシニアコンサルタントの職位で採用となります。
30代前半は20代に求められるポテンシャルだけでなく、プロジェクトにおけるPL経験(損益計算書の作成)やクライアントとの折衝経験など具体的なノウハウの有無が重要視されます。
また、30代前半で転職すると自分より年下のコンサルタントが上司になることは珍しくありません。
入社後に素直に意見を聞き入れ、環境に馴染めるような適応力も重要視されるポイントです。
30代後半~40代前半の方
30代後半~40代前半の転職はマネージャーの職位で採用が多いです。
そのため、以下のようなスキルが求められます。
・大規模プロジェクトのPM(プロジェクトマネージャー)の経験
・クライアントリレーション、ベンダー管理の経験
・課題解決能力や最適戦略提案能力の有無
エンジニアからの転職だと特にコンサルタントと親和性の高い業務に携わっていることが採用面接での加点要素に繋がります。
例えば、企業全体のIT戦略策定を経験していたり、エンジニアとしてのプログラミングスキルだけでなく、クライアントとの折衝に関するスキルやノウハウがある場合は職務経歴書に明記するといいでしょう。
ここではエンジニアからITコンサルタントへ転職するメリットについて4点ほど解説します。
エンジニアのスキルやノウハウはITコンサルタントと親和性が高いです。
業界及び職種を変える転職は基本的に難易度が高いと言えますが、エンジニアからITコンサルタントへの転職の場合は職種の親和性から、各々が持つスキルやノウハウを活かしやすく、比較的キャリアチェンジしやすいと言えるでしょう。
ITコンサルタントは実際にプログラミングするエンジニア職より、経営面などビジネスサイドに近いところ(上流段階)での仕事が可能です。
システムの要件定義や設計に入る前段階のクライアントとの経営課題の確認や戦略プランの段階から仕事に携わることができます。
またクライアントの課題解決に資するSIerやベンダー選定に携わることも可能です。
コンサルタント職は実力主義の企業が多いです。
それゆえ、年齢を問わず実力次第で昇進や昇給スピードが早い職種といえます。
特に高収入を目的にエンジニアからITコンサルタントへ転職を考える方にとっては非常に嬉しいメリットと言えるでしょう。
参考までにITコンサルタントの正社員の平均年収について簡単に解説します。
求人ボックスによるとITコンサルタントの正社員の平均年収は約620万円です。月給で換算すると約52万円です。
全体の給与幅としては396〜1,285万円と比較的広いため、勤務先や経験・求められるスキルによって、年収1000万円を超えることは大いに可能と言えるでしょう。
なお、フリーランスのコンサルタントの平均年収は約1,033万円で、月額単価は86.1万円です。
高報酬を希望しているコンサルタントは将来的にフリーランスとして独立することも視野に入れると良いでしょう。
一度コンサルタントを経験すると、コンサルファームからは「コンサル経験者」と捉えられます。
そのため、ITコンサルタントに一度でもなれば、その後の転職で、業務系コンサルや戦略系コンサルにチャレンジすることが可能になります。
ITコンサルファームには、IT系プロジェクトに限らず、業務系や戦略系プロジェクトを受注している企業も多いです。
様々なプロジェクトで経験積むことにより、キャリアパスの広がりに期待できます。
転職時はコンサルファームの企業概要や業務内容など情報をしっかりと確認し自分の目的に合ったキャリアパスかどうか考えてみることをおすすめします。
コンサルタントの案件を覗いてみる↓
ここではエンジニアからコンサルタントへ転職成功させるためのコツについて3点ほど解説します。
まず初めにすべきことは、自己分析や業界分析を徹底的に行うことです。
自己分析の理由として、初対面の採用担当者に「どういう人間か、どんな仕事が最適なのかを理解してもらう材料」になるからです。
また業界分析は膨大な企業の中から、自分が転職したい企業を絞り込むことができ、転職活動をスムーズに進められるようになるからです。
自己分析で得られるメリット | 業界分析で得られるメリット |
・自分の特徴や性質を言語化できるようになる(採用面接時に有利) |
・業界知識が深まる |
転職理由と志望動機を一貫させることも非常に重要です。
なぜ重要かというと、採用面接の際に「説得力」が上がるからです。
説得力はコンサルタントにとって非常に重要なスキルです。
説得力が欠けていると人としての信頼性が欠けて見えるので、将来実務に当たった際、任される業務にもマイナスの影響が出てしまいます。
エンジニアからコンサルタントへの転職を考えるのであれば、まずは転職したい企業の採用担当者を論理的に説得することがコンサルタントへ近づく最初の仕事と言っても過言ではありません。
採用の段階からコンサルタントの素質があるかどうか見られています。
論理的な説明をしつつ、自分の熱意をアピールし、入社したいという意思を伝えるように心がけましょう。
エンジニアからコンサルタントへの転職を成功させるためにはコンサル専門転職エージェントを活用することが有効です。
転職のプロに相談することで自分の転職条件に沿った最適な求人を見つけることができます。
転職エージェントによって強みにしている分野や特徴は違います。
同時に複数の転職エージェントに登録し、使い分けてみることがおすすめです。
以下にコンサルタントの転職に強い転職エージェントについて3つほど紹介します。是非参考にしてみてください。
【コンサルタントの転職に強い転職エージェント】 | |
企業名 | 特徴 |
ビズリーチ |
・専門職や管理職など高収入を目的にしたハイクラス向けの求人が多い転職エージェント |
アクシスコンサルティング |
・コンサルティング業界への転職を強みにした転職エージェント |
ランスタッド |
・外資系コンサルタントの転職に強みがあり、独自案件も保有している転職エージェント |
今回はエンジニアからコンサルへの転職を現在行っている方や今後検討している方に向けて、コンサルタントの概要やエンジニアからコンサルへ転職するメリット、成功させるコツについて詳しく解説してきました。
・コンサルタントとはクライアントから受けた課題を解決に向けて支援する職種
・コンサルタントの仕事内容は担当する分野によって多岐にわたり、専門的なスキルやノウハウが必要
・エンジニアでもコンサルタントとして転職は可能。
年齢によって求められるスキルが異なるため各自要確認
・エンジニアからITコンサルタントへ転職するメリットは
①スキルや経験が活かしやすいこと
②エンジニアより上流での仕事ができること
③高年収が狙えること
④業務コンサルや戦略コンサルもチャレンジできること
・エンジニアからコンサルタントへ転職成功させるためには
①自己分析や業界分析を徹底的に行うこと
②転職理由と志望動機を一貫させること
③コンサル専門転職エージェントを活用すること
エンジニアからコンサルタントへ転職は様々なメリットがあります。
特に高収入を目指している方にとってコンサル業は最適です。
少しでも気になる方は是非、転職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSやAndroidアプリをリリースしています。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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