公開日:2022.11.03
更新日:2025.03.24
近年、Webサイトやショッピングサイトが流行し、キャッシュとCookie(クッキー)という言葉をよく目にするようになりました。
しかし、2つの違いについて明確に理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。
本記事では「キャッシュとCookie(クッキー)の違い」に焦点を当て、キャッシュとCookie(クッキー)の概要や用途、メリット・デメリット、種類、削除方法、違いについて詳しく解説します。
普段エンジニアとして従事している方やIT業界で働いている方はぜひご一読ください。
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<目次>
1.キャッシュとは
2.キャッシュの種類
ブラウザキャッシュ
サーバーキャッシュ
3.キャッシュのメリット
4.キャッシュのデメリット
5.キャッシュの削除方法
6.Cookie(クッキー)とは
7.Cookie(クッキー)の種類
1st Party Cookie
3rd Party Cookie
8.Cookie(クッキー)のメリット
9.Cookie(クッキー)のデメリット
10.Cookie(クッキー)の削除方法
11.キャッシュとCookie(クッキー)の違い
12.まとめ
キャッシュとは、ブラウザなどが表示したWebページのデータを一時的にコンピュータに保存する機能です。
キャッシュを活用すれば次回同じページにアクセスした際、インターネット上のデータではなく保存されたデータを参照するため、ページの表示速度を高速化できます。
キャッシュは、データの保存場所によって2種類に分かれます。
ブラウザキャッシュとは、ユーザーがアクセスしたWebサイトのデータを一時的に「ブラウザ」に保存する機能です。
次回同じデータを参照する場合、サーバーリクエストを送らずとも保存されたデータを参照することができます。
一度保存されたデータは再度ダウンロードする必要がないのでWebサイトの読み込み時間が短縮でき、表示の高速化につながったりデータをダウンロードする際にかかるパケット料金を節約できたりするメリットがあります。
サーバーキャッシュは、ユーザーがアクセスしたWebサイトのデータを一時的に「サーバー」に保存する機能です。
ブラウザからデータの表示をリクエストされた場合、サーバーキャッシュからファイルを作成し、データを返すことができます。
Webサイトの表示速度を高速化させる役割はブラウザキャッシュと同じですが、キャッシュの保存場所や保存データに違いがあります。
またデバイス内に保存されるわけではないので、デバイスのストレージを圧迫するデメリットはありません。
キャッシュを活用するメリットは、再度同じデータを表示させる際に読み込み時間が短縮できるため、ページの表示速度を高速できるという点です。
GoogleはWebサイトやページの表示速度の速さを検索エンジンの評価要因として採用しています。
そのためユーザービリティの向上だけでなく、SEOの観点からもキャッシュを活用するメリットがあります。
キャッシュを活用するデメリットはページの情報や画像データを更新した場合、キャッシュが残っていると更新内容がうまく反映されず、以前の情報のままデータが表示されてしまうケースがあります。
またキャッシュのデータ量が大きくなるほど、ブラウザの動作が遅くなるというデメリットもある点に注意しましょう。
ここでは、キャッシュの削除方法について解説します。
SafariやGoogle Chromeなどブラウザごとに削除の手順が異なるので、それぞれ参考にしてみてください。
【Safari】
1.Safariを起動後、左上の「Safari」をクリック
2.プルダウンメニューから、「環境設定」をクリック
3.「詳細」をクリック
4.「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェック
5.上部の「開発」をクリック
6.プルダウンメニューから「キャッシュを空にする」をクリック・完了
【Google Chrome】
1.Google Chromeを起動後、画面右上の3点リーダーボタンをクリック
2.「その他のツール」をクリック
3.「閲覧履歴を消去」をクリック
4.「期間」で削除する期間を選択
5.「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
6.「データを消去」をクリック・完了
Cookie(クッキー)とは、Webサイトへのログイン情報やサイト内でのユーザーアクション、ユーザーのユニーク情報などを識別する機能です。
例えば、SNSを利用する際、IDとパスワードでログインすればログイン情報を複数回入力することなくアカウントにログインできます。
これは、Cookie(クッキー)の機能を利用し、訪問したWebサイトでのユーザーアクションやログイン情報を保存することで、入力の手間を省いてくれているのです。
Cookie(クッキー)には、「1st Party Cookie(ファーストパーティークッキー)」と「3rd Party Cookie(サードパーティークッキー)」の2種類があります。
1st Party Cookieとは、ユーザーが訪問したWebサイトで発行されるCookie(クッキー)です。
主にWebサイト上の閲覧履歴やログイン情報、ショッピングサイトの買い物カゴの商品情報を保存する際に活用されます。
1st Party Cookieで保存された情報は、基本的に同じサイト内で活用されるのが一般的です。
3rd Party Cookieはユーザーが訪問したWebサイト以外で発行されるCookie(クッキー)です。
例えばある旅行サイトを訪問後、別のWebページに遷移すると遷移先ページに旅行に関する情報が記載された広告が表示されます。
これはリターゲティング広告と呼ばれ、3rd Party Cookieのユーザー追跡機能が活用されています。
リターゲティング広告はユーザーの閲覧傾向から興味・関心がありそうな広告を自動表示する仕組みですが、不必要な情報まで自動表示されてしまうこともあるため、ユーザーが嫌悪感を抱く可能性もある点に注意が必要です。
ここでは、Cookie(クッキー)を活用するメリットについてユーザーサイドや企業サイドに分けて解説します。
ユーザーサイド |
企業サイド |
---|---|
・複数回ログイン情報を入力する必要がない |
・ユーザーに合わせた情報を提供できる |
ここでは、Cookie(クッキー)を活用するデメリットについてユーザーサイドや企業サイドに分けて解説します。
ユーザーサイド |
企業サイド |
---|---|
・機密情報の漏洩が心配される |
・ユーザーに不快な印象を与える可能性がある |
Cookie(クッキー)はWebブラウザに保存されるので、削除する場合は利用中のブラウザの設定機能を使って削除します。
SafariやGoogle Chromeなどブラウザごとに削除の手順が異なるので、それぞれ参考にしてみてください。
【Safari】
1.Safariを起動後、画面左上の「Safari」をクリック
2.プルダウンメニューから、「環境設定」をクリック
3.「プライバシー」をクリック
4.「Webサイトデータ管理…」をクリック
5.削除したいWebサイトを選択して「削除」をクリック・完了
【Google Chrome】
1.GoogleChromeを起動後、画面右上の3点リーダーボタンをクリック
2.「その他のツール」をクリック
3.「閲覧履歴を消去」をクリック
4.「期間」で削除する期間を選択
5.「Cookieと他のサイトデータ」にチェック
6.「データを消去」をクリック・完了
ここまでの説明でキャッシュとCookie(クッキー)はよく似ていると思われた方も多いかと思いますが、実は明確な違いがあります。
キャッシュ |
Cookie(クッキー) |
---|---|
テキスト情報や画像データなどのWebページの情報を保存する |
IDやパスワードなどユーザーがWebサイト内で入力した情報を保存する |
つまり、キャッシュは「Webページの情報」、Cookie(クッキー)は「ユーザーの個人情報」を保存するという違いがあることを覚えておきましょう。
今回は、普段エンジニアとして従事している方やIT業界で働いている方に向けて、キャッシュとCookie(クッキー)の違いについて詳しく解説してきました。
インターネットが普及した現代において、キャッシュやCookie(クッキー)はとても便利な機能です。
しかし、その使用方法やデメリットを理解していないと、大きなトラブルに繋がりかねません。
キャッシュやCookie(クッキー)をビジネスやマーケティングに活用する際は、活用時のリスクに注意することを心がけましょう。
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